1月18日(金)

新春の読響第584回東京定期演奏会は、世界を天翔る指揮者山田和樹さんの恍惚の世界。
藤倉大さんの新作ピアノ協奏曲第3番「インパルス」(日本初演)は、ピアノが小菅優さんです。


諸井三郎/交響的断章
藤倉大/ピアノ協奏曲第3番「インパルス」(日本初演)
     ~休憩~
ワーグナー/舞台神聖祭典劇「パルジファル」第1幕への前奏曲
スクリャービン/交響曲第4番「法悦の詩」
 指揮/山田和樹
 ピアノ/小菅優
 コンサートマスター/長原幸太

諸井三郎(1903−77)の交響的断章は、諸井が25歳 東大卒業時の1928年に作曲されたもの。
藤倉大(1977-)の作品、ピアノ協奏曲1番(アンペール)の日本初演を名古屋に聴きに行きましたがその時のピアノは小川典子さんでした。ピアノ協奏曲2番(ダイアモンド・ダスト)、ピアノ協奏曲3番が今日の(インパルス)で、2018年10月山田和樹指揮モンテカルロ・フィルと世界初演して絶賛された作品です。そして今日が日本初演。全体的に気持ちの良い感覚がずっと持続する部分もあり、ピアノがインパルス(信号)としてオーケストラに信号を送り、インパルシブ(衝動的)にオーケストラが即座に反応を繰り返す。小菅優はインパルス演奏後にアンコール藤倉大の最近作(ウェイヴス)を披露してくれました。
ワグナー(1813−83)の最後の作品「パルジファル」は、カトリックやプロテスタントだけでなく、東洋思想や仏教までも取り入れた「舞台申請祭典劇」という題がつけられている。無垢な青年パルジファル魔法使いクリングゾルに奪われた聖槍を取り戻す物語。
そしてスクリャービン(1872−1915)の交響曲第4番「法悦の詩」、この曲による「法悦」とは、音楽による大きな精神の高揚によってシャーマンのトランス状態のような感覚になること。
新年の読響は山田和樹の艶やかな響に始まりました。
なお、藤倉大さんに同級生の鈴木紗理奈さんから花束が送られていましたよ。


読響・山田和樹 恍惚の世界
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