METで「The Hours」日本題は「めぐりあう時間たち」という作品のオペラをプレミエで上演しているので、まず映画をアマゾンプライムで見て見ました。

「めぐりあう時間たち」は、イギリスの作家バージニア・ウルフと彼女の代表作「ダロウェイ夫人」をモチーフに女性が自分らしく生きようとする時、直面する人生の選択を描いた映画で、原作はマイケル・カニンガムの小説「めぐりあう時間たち 三人のダロゥエイ夫人」

この作品は第75回アカデミー賞9部門にノミネートされ、特殊メイクをほどこし、ヴァージニア・ウルフを演じたニコール・キッドマンがアカデミー主演女優賞を受賞。第53回ベルリン国際映画賞ではジュリアン・ムーア、メリル・ストリープを含む3人が銀熊賞を共同受賞した。
・1923年の英国、リッチモンドでのヴァージニアの1日(ニコール・キッドマン)
・2001年のニューヨーク、マンハッタンでのクラリッサの1日(メリル・ストリープ)
・1951年のロサンゼルスでのローラの1日(ジュリアン・ムーア)

日本では難解なため、あまり評判にはならなかった作品ですが、原作のマイケル・カニンガムはゲイで、この作品の3人の女性も満たされない日常の生活に悩んでいる。驚かされるのは、ヴァージニアが川に入水自殺をするところと、詩人で小説家、エイズに侵されているリチャードが窓から飛び降り自殺するところでしょうか。ニコール・キッドマンが迫真の演技力でヴァージニア・ウルフに迫ってゆくところは必見でしょう。ヴァージニア・ウルフといえば360歳まで生きたオペラ「オルランド」の原作もヴァージニア・ウルフでしたね! そしてこの映画の音楽は、現代音楽の作曲家フィリップ・グラス(1937-)が担当しています。

映画「めぐりあう時間たち」「The Hours」
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