ヴェルディ「一日だけの王様」

イギリスのガーシントン・オペラがヴェルディの「一日だけの王様」をストリーミング配信しました。平凡な男が「一日王様」になるという物語、どこかで聴いたようなしかし、ヴェルディの数少ない喜劇の一つです。ヴェルディ20代半ばの作品で序曲から軽快なテンポではじまり「カラオケ大会」などもあって、面白い。オペラビジョンにより2025年4月11日から2025年10月11日まで視聴可能となります。

ヴェルディ/歌劇「一日だけの王様」(ガージントン・オペラ 2024年6・7月公演)
騎士ベルフィオーレ(偽のポーランド国王)/ジョシュア・ホプキンス Joshua Hopkins
ケルバール男爵/ヘンリー・ワディントン Henry Waddington
ポッジョ公爵夫人/クリスティン・ライス Christine Rice
ジュリエッタ(ケルバール男爵の娘)/マディソン・レナード Madison Leonard
エドアルド(ロッカの甥で若い士官)/オリヴァー・シーウェル Oliver Sewell
ロッカ(財務官)/グラント・ドイル Grant Doyle
イヴレア伯爵/ロバート・マレー Robert Murray
デルモンテ/ジェームス・ミクルスウェイト James Micklethwaite
カラオケのテノール/リチャード・ピッツィンガー Richard Pittsinger、サム・ハリス Sam Harris
召使/ダニエル・ヴェニング Daniel Vening
合唱/ガージントン・オペラ合唱団
管弦楽/フィルハーモニア管弦楽団
指揮/クリス・ホプキンス Chris Hopkins
演出/クリストファー・アルデン Christopher Alden
舞台装置/チャールズ・エドワーズ Charles Edwards
衣裳/スー・ウィルミントン Sue Willmington
照明/ベン・ピッカースギル Ben Pickersgill
ビデオ/マット・ヴェール Matt Vale、ロブ・ヴェール Rob Vale
振付/ティム・クレイドン Tim Claydon
 

日本フィル第769回東京定期演奏会

4月12日(土)
1年ぶりで、アレクサンダー・リープライヒさんの指揮で日本フィル定期を聴くことができました。
今回はベルリンフィルでコンサートマスターをしていたコリア・ブラッハーのヴァイオリンで、お父さんのボリス・ブラッハーの作曲した「ヴァイオリン協奏曲」を弾くという素敵な組み合わせです。



日本フィル・第769回東京定期演奏会 サントリーホール
ハイドン/交響曲第79番ヘ長調
ボリス・ブラッハー/ヴァイオリン協奏曲
     ~休憩~
アイヴズ/答えのない質問(1906年版)
R・シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」作品30

 ヴァイオリン/コリヤ・ブラッハー Kolja Blacher
 指揮/アレクサンダー・リープライヒ Alexander Liebreich
 コンサートマスター/田野倉雅秋

コリア・プラッハーのヴァイオリンは力強く、曲も素晴らしいものでした。
プラッハーのアンコールは、バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番BWV1002~ドゥーブル3。後半のアイヴズとシュトラウスは、休み無く続けて演奏しました。アイヴズはフルート2、オーボエ、クラリネットで演奏。アイヴズの舞台裏トランペットは大西敏幸。
最後のシュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」は、壮大な音がホールを埋め尽くし、終演後の無音状態は26秒間。

モーツァルト「ポント王のミトリダーテ」

スペイン、マドリッドのテアトロ・レアルで2025年4月4日公演のモーツァルト「ポント王のミトリダーテ」がストリーミング配信されました。モーツァルトの初期のオペラで15年後の「フィガロの結婚」と同様のジャン・ラシーヌの名作に基づいている。息子のシーファレは女性ソプラノのエルザ・ドレイジグが、もう一人の息子のファルナーチェは、カストラートのフランコ・ファルジョーリが担当し、高音域の演奏が続き、モーツァルトのアリアを完璧に歌いこなします。オペラビジョンにより2025年4月4日から2025年10月4日まで視聴可能となります。

モーツァルト/歌劇「ポントの王ミトリダーテ」(マドリッド、テアトロ・レアル 2025年4月4日公演)
ミトリダーテ/フアン・フランシスコ・ガテル Juan Francisco Gatell
アスパージア(ミトリダーテの婚約者)/サラ・ブランチ Sara Blanch
シーファレ(ミトリダーテの息子)/エルザ・ドレイジグ Elsa Dreisig
ファルナーチェ(ミトリダーテの長男)/フランコ・ファジョーリ Franco Fagioli
イズメーネ(パルティア王の娘)/マリーナ・モンゾ Marina Monzo
マルツィオ(ローマの護民官)/フアン・サンチョ Juan Sancho
アルバーテ(ニンフェアの領主)/フランコ・クリソヴィチ Franko Klisovic
合唱/テアトロ・レアル合唱団
管弦楽/テアトロ・レアル管弦楽団
指揮/アイヴァー・ボルトン Ivor Bolton
演出/クラウス・グース Claus Guth
舞台装置/クリスチャン・シュミット Christian Schmidt
衣裳/ウルスラ・クドルナ Ursula Kudrna
照明/オラフ・ウインター Olaf Winter
振付/ゾンマー・ウリクソン Sommer Ulrickson
 
フランクフルト歌劇場、リセウ大劇場、サンカルロ歌劇場との共同制作。新演出。第2幕の中間で20分程の休憩。

チャイコフスキー「イオランタ」

ウィーン国立歌劇場は、チャイコフスキーの「イオランタ」をストリーミング放映しました。
王の娘、盲目のイオランタが治療によって見えるようになるまでの経緯を描いたもので、イオランタ役のヨンチョヴァが熱演しています。
エフゲニー・ティトフの豪華で華やかな演出が効いています。4月7日と8日限定ですのでみなさまもどうぞ!

2025年4月6日公演
チャイコフスキー/歌劇「イオランタ」
イオランタ(ルネ王の盲目の娘)/ソーニャ・ヨンチェヴァ Sonya Yoncheva
ロベルト(ブルゴーニュ公爵)/ボリス・ピンハソヴィチ Boris Pinkhasovich
ルネ(プロヴァンスの王)/イーヴォ・スタンチェフ Ivo Stanchev
ヴォーデモン伯爵(ブルゴーニュの騎士)/ドゥミトロ・ポポフ Dmytro Popov
エブン=ハキア(ムーア人医師)/アッティラ・モクス Attila Mokus
アルメリク(ルネ王の鎧持ち)/ダニエル・イェンツ Daniel Jenz
ベルトラン(城の門番)/シモナス・ストラダスSimonas Strazdas
マルタ(ベルトランの妻で、イオランタの乳母)/モニカ・ボヒネック Monika Bohinec
ブリギッタ(イオランタの友人)/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarowa
ラウラ(イオランタの友人)/ダリア・スーシュコヴァ Daria Sushkova
指揮/トゥガン・ソヒエフ Tugan Sokhiev
演出/エフゲニー・ティトフ Evgeny Titov
舞台装置/ルーフス・ディドウィスツス Rufus Didwiszus
衣裳/アンヌマリー・ウッズ Annemarie Woods
照明/マルティン・ゲブハルト Martin Gebhardt
 

川端龍子記念館

馬籠文士村大桜まつりを楽しみ、通り道の川端龍子記念館が開放されていたので寄ってみました。
桜満開の日曜日なので、大田区の関係者が集まって丁寧に案内してくれました。

俵屋宗達の「桜芥子図襖」が記念館に、そして複製図が龍子公園の旧宅にありますのでぜひご覧ください。龍子公園は、龍子記念館開館日の午前10寺 午前11寺 午後2時の30分間くらい入園できます。

ビゼー「カルメン」

今年2025年はビゼー没後150年、「カルメン」初演150年ということで、ルーアン・ノルマンディー歌劇場は、パラッツェット・ブリュ・ザーヌ(フランス・ロマン派音楽センター)の支援を受けて、1875年の初演のオリジナルの衣装、セット、演出でビゼーのカルメンを(再)創作しました。
ゴヤの絵から出てきたような衣装はクリスチャン・ラクロワが担当し、振り付けは元パリオペラ座バレエのヴァンサン・シャイエが担当している。
オペラヴィジョンから2025年4月1日〜2025年10月月1日まで視聴可能となっています。
注目のオペラです、ぜひご覧ください。

ビゼー/歌劇「カルメン」(ルーアン・ノルマンディー歌劇場公演)

カルメン/ディーバ・ジョニー Deepa Johnny
ドン・ホセ/スタニスラス・デ・バベイラク Stanislas de Barbeyrac
ミカエラ/ユリア・マリア・ダン Iulia Maria Dan
エスカミーリョ/ニコラス・クールジャル Nicolas Courjal
フラスキータ/ファウスティネ・デ・モネス Faustine de Mones
メルセデス/フロリア―ネ・ハスラー Floriane Hasler
レメンダート/トーマス・モリス Thomas Morris
ダンカイロ/フローラン・カレル Florent Karrer
ズニガ/ニコラス・ブルーイマンス Nicolas Brooymans
モラレス/ヨアン・デュブリュック Yoann Dubruque
合唱/ルーアン・ノルマンディー歌劇場合唱団
少年合唱/ルーアン音楽院少年合唱団
管弦楽/ルーアン・ノルマンディー歌劇場管弦楽団
指揮/ベン・グラスバーグ Ben Glassberg
演出/ロマン・ジルベール Romain Gilbert
舞台装置/アントワーヌ・フォンテーヌ Antoine Fontaine
衣裳/クリスチャン・ラクロワ Christian Lacroix
照明/エルヴェ・ガリ― Herve Gary
振付/ヴァンサン・シャイエ Vincent Chaillet
 
1875年初演時の演出・舞台装置・衣裳によって再創造された舞台。後にカットされた場面(音楽)も復刻されている。
クリスチャン・ラクロワの衣装素敵でしたね!
カルメン役ディーバ・ジョニー、可愛くって存在感がありもちろん声も柔らかくよく通る声でしたし、
ドン・ホセ役のスタニスラス・デ・バベイラク、演技力がありついつい涙が溢れてきました。
カーテンコールで観客は大騒ぎになってブラボーをしていました。

 

ムツェンスクのマクベス夫人 パリ

今年はショスタコーヴィチの没後50年ということで、いろんなところでショスタコーヴィチを聴くことが多いんですが、「ムツェンスクのマクベス夫人」もこれで3回目となります。
ウィーン国立歌劇場の「マクベス夫人」ライン・ドイツ・オペラの「マクベス夫人」と今度はパリ国立歌劇場の「マクベス夫人」です。殺人を犯してシベリア送りになり、女と争って海に溺れてしまうマクベス夫人ですが、26歳のショスタコーヴィチは彼女に同情し、一貫した音楽の輝きを放つ壮大で表現力豊かなスコアは、「マクベス夫人」を20世紀の傑作にしている。

パリ国立歌劇場の「ムツェンスクのマクベス夫人」2019年公演

ショスタコーヴィチ/歌劇「ムツェンスクのマクベス夫人」
ボリス・ティモフェーヴィチ・イズマイロフ/ドミトリー・ウリャノフ Dmitry Ulyanov
ヅィノヴィー・ボリソヴィッチ・イズマイロフ/ジョン・ダザック John Daszak
カテリーナ・イズマイロヴァ/アウシュリーネ・シュトゥンディテ Ausrine Stundyte
セルゲイ/パヴェル・チェルノッホ Pavel Cernoch
アクシーニャ/ソフィア・ペトロヴィッチ Sofija Petrovic
のろま/ヴォルフガング・アブリンガー=シュペルハッケ Wolfgang Ablinger-Sperrhacke
ソニエツカ/オクサーナ・ヴォルコヴァ Oksana Volkova
校長先生/アンドレイ・ポポフ Andrei Popov
教皇、ゴールキーパー/Krzystof Baczyk クシシュトフ・ボンチク
盗賊/マリアンヌ・クルー Marianne Croux
警察署長、老囚人/アレクサンドル・ツィンバリュク Alexander Tsymbalyuk
マネージャー/フロラン・ムビア Florent Mbia
門番/ジュリアン・ジョケ Julien Joquet
陪審員長/ノ・ヒョン=ジョン Hyun-Jong Roh
パオロ・ボンディ/シリル・ロヴィギ Cyrille Lovighi
粉屋/ジャオ・ジャン=ホン Jian-Hong Zhao
馭者/ジョン・バーナード John Bernard
警官/ジュリアン・ジョケ Julien Joquet
酔っ払い客/フェルナンド・ヴェラスケス Fernando velasquez
指揮/インゴ・メッツマッハ― Ingo Metzmacher
演出/クシシュトフ・ワルリコウスキ Krzystof Warlikowski

今回は四幕はじめの水槽の中、ショスタコーヴィチの「弦楽四重奏曲第8番」1楽章が静かに演奏され、強いティンパニーから通常の「マクベス夫人」になっている。

ムツェンスク郡のマクベス夫人

ドイツ・ライン・オペラはショスタコーヴィチの「ムツェンスクのマクベス夫人」をストリーミング放映しました。
シェイクスピアのマクベス夫人のように主人公カテリーナは裕福な結婚生活を送っているが孤独で、夫は性的不能、義父は暴君という世界に閉じ込められています。カテリーナは新人の労働者セルゲイと情熱的な情事に身を投じ、義父と夫を死に追いやってしまう。
ショスタコーヴィチのテンポの速い打楽器と管楽器が混ざり合って悲劇的な迫力と風刺、血気盛んなグロテスクさと悲惨なリアリズムが混ざり合い、何も甘く包み隠さず、すべてをはっきりと描き出す。
2025年3月28日から2025年9月28日までストリーミングを視聴することができます。

ショスタコーヴィチ/歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(ライン・ドイツオペラ 2025年2月22日公演)

ボリス・ティモフェイヴィチ・イズマイロフ/アンドレアス・バウアー・カナバス Andreas Bauer Kanabas
ジノヴィー・ボリソヴィチ・イズマイロフ/ユッシ・ミリス Jussi Myllys
カテリーナ・ロヴォヴナ・イズマイロヴァ/イザベラ・マトゥラ Izabela Matula
セルゲイ/セルゲイ・ポリャコフ Sergey Polyakov
アクシーニャ/アンケ・クラッペ Anke Krabbe
ボロを着た農夫/セルゲイ・ホモフ Sergej Khomov
執事/ヴァレンティン・ルッケビエ Valentin Ruckebier
門番、老いた囚人/トルベン・ユルゲンス Torben Jurgens
司祭/ベンヤミン・ポップ Benjamin Pop
警察署長/トルステン・グリュンベルThorsten Grumbel
ソニェトカ/マリア・ポランスカ Maria Polanska
警察官/コンスタンティン・モテイ Constantin Motei
労働者1/デ=イル・パク Dae-il Park
労働者2/マムカ・マンジガラゼ Mamuka Manjgaladze
労働者3/ジーヴェ・クレムショフスキ Zhive Kremshovski
合唱/ライン・ドイツオペラ合唱団
管弦楽/デュッセルドルフ交響楽団
指揮/ヴィタリ・アレクセーノク Vitali Alekseenok
演出/エリザベス・ストップラ― Elisabeth Stoppler
舞台装置/アンニカ・ハラ― Annika Haller
衣裳/スー・ジグムンド Su Sigmund
照明/フォルカー・ヴァインハルト Volker Weinhart
ドラマトゥルグ/アンナ・メルヒャー Anna Melcher

 

 

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