オペラ「デッドマン・ウォーキング」

メトロポリタンオペラは、10月21日からシスター・ヘレン・プレジャンの回想録「デッド・マンウォーキング」を上演することになりました。この作品は2000年に、サンフランシスコオペラで世界初演されたもので、METでは初演
作曲:ジェイク・ヘギー 台本:テレンス・マクナリー
原作:シスター・ヘレン・プレジャン
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン 演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
出演:ジョイス・ディドナート、ライアン・マキニー、ラトニア・ムーア、スーザン・グラハム
そしてまたこの作品は1995年に公開された映画「デッドマン・ウォーキングと同じ内容なので、映画を見て予習をするのも良いかも。
映画では、主人公のヘレンにはスーザン・サランドン、METオペラではメゾ・ソプラノのジョイス・ディドナート、
死刑囚には映画でショーン・ベン、METでバスバリトンのライヤン・マキニーが担当する。

METライブビューイングで12月から日本でも上映するほか、サブスクでも配信され、自宅にいながらオペラを見ることができそうです。

TBSドラマ「VIVANT」

堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司など日本を代表する超豪華俳優陣が集結したTBSドラマが終わりました。
毎回手に汗を握るハラハラドキドキの大冒険でした。

https://youtu.be/Y5zWPdmmQVo

見ていない人は、U-NEXTやTverで無料で見ることができます。
そして続編もあるかもしれないとのことですよ。

ベルナール・フォクルール「カサンドラ」

ブリュッセルのモネ劇場にて、2023年9月12・14日公演の「カサンドラ」は、作曲家でオルガニストのフォクルールが、トロイの陥落を予言して聞き入れられなかったカサンドラと現代の環境問題に警告を発するサンドラと重ね合わせることが主題のオペラで、指揮は日本の大野和士さん。そして世界初演です。(2023年9月14日〜2024年3月14日まで利用可能)

https://www.youtube.com/watch?v=kFBpbJawCjg&t=1612s
ベルナール・フォクルール Bernard Foccroulle/歌劇「カサンドラ」Cassandra (ブリュッセル、モネ劇場 2023年9月12・14日公演)世界初演

カサンドラ/カタリーナ・ブラディッツ Katarina Bradic
サンドラ/ジェシカ・ニルス Jessica Niles
へカベ、ヴィクトリア/スーザン・ビックリ― Susan Bickley
ナオミ/セーラ・デフリーズ Sarah Defrise
ブレイク/ポール・アップルビー Paul Appleby
アポローン、怒った聴衆/ジョシュア・ホプキンス Joshua Hopkins
プリアモス、アレクサンダー/ギドン・サックス Gidon Saks
劇場支配人、マージョリー/サンドリン・メアレッセ Sandrine Mairesse
会議の司会者/リザ・ヴィレムス Lisa Willems
合唱/モネ劇場合唱団
管弦楽/モネ交響楽団
指揮/大野和士 Kazushi Ono
演出/マリー=イヴ・シニェロール Marie-Eve Sinneyrole
舞台装置/ファビアン・テーニュ Fabien Teigne
衣裳/ヤシ Yashi
照明/フィリップ・ベルト―ム Phillippe Berthome
ドラマトゥルグ/ルイ・ガイスラー Louis geisler
ビデオ/マリー=イヴ・シニェロール Marie-Eve Sinneyrole

 

 

バイロイト音楽祭2023「パルジファル」

2023年9月10日(日)午後11:20〜午前3:30 NHK    BSP
バイロイト音楽祭2023舞台神聖祭典劇「パルジファル」放送予定です。
今日ですので、録画しておくと良いと思います。ガランチャが出演しますよ!
尚、BS4Kは、10月29日(日)午後11:20〜放送するそうです。

パルジファル
 アムフォルタス/デレク・ウェルトン Derek Welton
 ティトゥーレル/トビアス・ケーラー Tobias Kehrer
 グルネマンツ/ゲオルク・ツェッペンフェルト Georg Zeppenfeld
 パルジファル/アンドレアス・シャーガー Andreas Schager
 クリングゾール/ヨルダン・シャナハン Jordan Shanahan
 クンドリー/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
 聖杯の騎士Ⅰ/シアボンガ・マクンゴ Siyabonga Maqungo
 聖杯の騎士Ⅱ/イェンス=エリク・アースベ Jens-Erik Assbo
 小姓Ⅰ/ベッツィー・ホーン Betsy Horne
 小姓Ⅱ/マーガレット・プランマー Margaret Plummer
 小姓Ⅲ/ホルヘ・ロドリゲス=ノートン Jorge Rodriguez-Norton
 小姓Ⅳ/ゲリー・ダヴィスリム Garrie davislim
 花の乙女Ⅰ/エヴリン・ノヴァク Evelin Novak
 花の乙女Ⅱ/カミーユ・シュヌーア Camille Schnoor
 花の乙女Ⅲ/マーガレット・プランマー Margaret Plummer
 花の乙女Ⅳ/ジュリア・グリューター Julia Gruter
 花の乙女Ⅴ/ベッツィー・ホーン Betsy Horne
 花の乙女Ⅵ/マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト Marie Henriette Reinhold
 天の声/マリー・ヘンリエッテ・ラインホルト Marie Henriette Reinhold
 指揮/パブロ・エラス=カサド Pablo Heras-Casado
 

[演出]
 ジェイ・シャイブ
[指揮]
 パブロ・エラス=カサド
[オーケストラ]
 バイロイト祝祭管弦楽団
[合唱]
 バイロイト音楽祭合唱団

舞台はスペイン、人里離れた城で騎士たちが守護しているのは、最後の晩餐で用いられキルストの十字架上の血を受けたことであらゆる病を治す力を得た聖杯。だがもう一つの聖遺物であるキリストの脇腹を刺した聖槍は、聖杯守護から外され、黒魔術を使うクリングゾルが、女を使ってその聖槍で、王アンフォルタスをキリスト同様に脇腹を刺してしまう。苦しみ続けるアンフォルタスを救えるのは    “共に苦しんで、知に至る、純潔なる愚者(パルジファル)”

モーツァルト「フィガロの結婚」

やっと、少し秋らしくなってきたかしら、芸術の秋ですね!
フランドルのオペラバレエ劇場による「フィガロの結婚」がオペラビジョンによって2023年9月8日〜2024年3月8日までストリーミング配信されます。
ベルギーにあるフランドルのオペラ劇場は、新しい作品を若い芸術家チームに委託しました。トム・グーセンス監督は、台本のオリジナルのイタリア語と想像力豊かな彼自身のオランダ語を織り交ぜています。指揮者のマリー・ジャコは、2023/2024年からはウィーン交響楽団の首席客演指揮者を務めることになり、急速に国際的に人気のあるモーツァルトの専門家になりつつあります。

https://www.youtube.com/watch?v=Wp6bmVErXKQ
 
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」(フランドル・オペラバレエ劇場公演)
スザンナ/メーヴェ・ヘーグルンド Maeve Hoglund
フィガロ/ボジダー・スミルジャニッツ Bozidar Smiljanic
伯爵夫人/ㇾネケ・ルイタン Lenneke Ruiten
アルマヴィーヴァ伯爵/カータル・カラジャデク Kartal Karagedik
ケルビーノ/アンナ・ペンニーシ Anna Pennisi
マルチェリーナ/エヴァ・ヴァン・デア・グート Eva Van der Gucht
バルトロ/ステファン・デガンド Stefaan Degand
アントニオ/ステファン・デガンド Stefaan Degand
バジリオ/ダニエル・アマルドス Daniel Amaldos
マルチェリーナの弁護士/レイシャ・アダムス Reisha Adams
バルトロの弁護士/ユー=シャン・シェ― Yu-Hsiang Hsieh
婦人1/サンドラ・ぺーリンク Sandra Paelinck
婦人2/ヘルリンデ・ヴァン・デン・ボッシェ Herlinde Van Den Bossche
合唱/フランドル・オペラバレエ劇場合唱団
管弦楽/フランドル・オペラバレエ劇場交響楽団
指揮/マリー・ジャコ Marie Jacquot
演出/トム・グーセンス Tom Goossens
舞台装置/サミー・ヴァン・デン・ユーヴェル Sammy Van den Heuvel
衣裳/ドチェ・デミュインク Dotje Demuynck
照明/ラック・シャルティン Luc Schaltin
振付/ダーレン・ロス Daren Ross
ドラマトゥルグ/ラリーナ・ゴダール Lalina Goddard、トム・スワーク Tom Swaak
 

日本フィル 第753回東京定期演奏会

秋の演奏会   次は日本フィル、この4月に英国のバーミンガム市交響楽団の首席指揮者に就任した山田和樹さんの「モーツァルト バッハ ウォルトン」です。
プレトークでは本当に嬉しそうな様子で、バーミンガム響は名だたる指揮者が若い時に振るオケなので、40代の山田が就任できたのは、若見えする日本人だからかなと言っていました。

モーツァルト:セレナード第13番 アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525
J.S.バッハ(斉藤秀雄編集)シャコンヌ
   休憩
ウォルトン:戴冠式行進曲「宝玉と勺杖」
ウォルトン:交響曲第2番
指揮:山田和樹

モーツァルトのアイネ・クライネは、山田が音楽監督を務めるモンテカルロ・フィルとコロナ明けに初めて演奏したもの。
バッハのシャコンヌは斎藤秀雄編曲で共にこんな大編成で聴くのは初めてですがこれも面白い。

ウィリアム・ウォルトン(1902-83)は最も英国らしい作曲家、エリザベス2世(在位1952-2022)の戴冠式の祝賀の一環に書いた作品が今回の戴冠行進曲「宝玉と杓杖」でトランペットのファンファーレで始まり、エルガーの「威風堂々」のような格調高い調べから行進曲に入り打楽器が打ち鳴らされ華やかな雰囲気の中で終わります。

ウォルトンは第2次世界大戦後、アルゼンチンで知り合った女性と結婚し、イタリア・ナポリの沖合にあるイスキア島に移住し英国を離れるとますます英国を思い出して、英国らし作品を書くようになった。
交響曲2番はロイヤル・リヴァプール・フィル協会の依嘱作品として作曲され、1960年のエディンバラ音楽祭にて初演された。前衛音楽が上昇していた時期に、一見保守的な作曲様式だったため酷評されたが、後に洗練された管弦楽法が発揮された精巧な作品と分かり評価されるようになった。演奏するのも難しそう。あとウォルトンは、映画音楽で主にローレンス・オリヴィエ主演のシェイクスピア3部作など手掛けている。

 

小林正枝 ヴァイオリン・リサイタル

9月になって、秋の音楽会シーズンがやってきました。
まずは、友達の小林美恵子さんのお嬢さんの小林正枝さんのヴァイオリン・リサイタルです。
この演奏会は、港区紀尾井町の紀尾井町サロンホールであったのですが、古い赤坂プリンスホテルがレストランになっている辺り、とてもいい環境の中で行われました。

彼女は桐朋学園大学を卒業後、ベルリン芸術大学にて研鑽を積み、ドイツ国家演奏家資格を得て数々のコンクールで受賞し、現在は2021年9月よりバーデン州立歌劇場管  第2ヴァイオリン主席奏者に就任して活躍中です。ソリストとしての活動もしっかりしていて今回も熱の入った演奏を聴くことができました。


ロッシーニ「イタリアのトルコ人」

エクス=アン=プロヴァンス音楽祭で2014年公演のロッシーニの「イタリアのトルコ人」がOpera   Vosionでストリーミング配信され2023年8月25日から2023年12月25日まで利用可能となります。
ロッシーニは、「アルジェのイタリア人」をウィーン国立歌劇場で楽しく鑑賞しましたが、youtube では、このところロッシーニ作品「ランスへの旅」や「ブルスキーノ氏」などたくさん出してくれますね、嬉しい限りです。ドンナ・フィオリッラにはウィーンで大活躍したオルガ・ペチャレッコが、ドン・ジェローニオにはアレッサンドロ・コルベルリ、指揮はミンコフスキ、演出はクリストファー・オールデンです。

https://www.youtube.com/watch?v=u8xrx5n42W4&t=13s
 
ロッシーニ/歌劇「イタリアのトルコ人」(エクス=アン=プロヴァンス公演)
セリム/アドリアン・ザンペトレアン Adrian Sampetrean
ドンナ・フィオリッラ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
ドン・ジェロ―ニオ/アレッサンドロ・コルベルリ Alessandro Corbelli
ドン・ナルチーゾ/ローレンス・ブラウンリー Lawrence Brownlee
詩人プロスドーチモ/ピエトロ・スパニョーリ Pietro Spagnoli
ザイーダ/セシリア・ホール Cecelia Hall
アルバザール/フアン・サンチョ Juan Sancho
合唱/アンサンブル・ヴォーカル・エーデス Ensemble vocal Aedes
管弦楽/ルーヴル=グレノーブル音楽集団 Les Musiciens du Louvre-Grenoble 
指揮/マルク・ミンコフスキ Marc Minkowski
演出/クリストファー・オールデン Christopher Alden
舞台装置/アンドリュー・リーバーマン Andrew Liebermann
衣裳/ケイ・ヴォイス Kaye Voyce
照明/アダム・シルヴァーマン Adam Silverman

芸達者な歌手たちのロッシーニ「イタリアのトルコ人」、楽しいオペラなのでエアロバイクを漕ぎながらみています。
ドンナ・フィオリッラ役にウィーンの「ホフマン物語」で4人のヒロインを全て一人で演ったオルガ・ペチャレッコが可愛い浮気女を演じていてとっても面白い!夫役でロッシーニオペラでお馴染みのアレッサンドロ・コルベルリも慣れた演技を見せてくれる。