パーセル「ディドとエネアス」

スペイン・バルセロナのリセウの大劇場でヘンリー・パーセルのバロックオペラ「ディドとエネアス」を今日からストリーミング配信します。
ディドにウィーンでも大活躍のケイト・リンジーが、指揮は古楽器のパイオニアでバロックオペラの専門家ウィリアム・クリスティが、演出はフラメンコダンサーから演出も手がけるブランカ・リーが担当しています。
カルタゴの創設者で女王であるディド(ケイト・リンジー)は、トロイの木馬の英雄エネアス(レナート・ドルチーニ)と恋に落ちるが、邪悪な魔術師に騙され、悲劇的な結末を迎えることになる。
ヘンリー・パーセル(1659-1695)は、イギリス人なので英語のオペラで、聴きやすい。

https://www.youtube.com/watch?v=v4JNRhSMUHo&t=1489s
パーセル/歌劇「ディドとエネアス」(リセウ大劇場公演)
ディド/ケイト・リンジー Kate Lindsey
エネアス/レナート・ドルチーニ Renato Dolcini
ベリンダ/アナ・ヴィエイラ・レイテ Ana Vieira Leite
魔法使い/レナート・ドルチーニ Renato Dolcini
第1の魔女/モード・グニッザズ Maud Gnidzaz
第2の魔女/ヴィルジーネ・トーマス Virginie Thomas
精霊マーキュリー/マイケル・ローリン・スミス Michael Loughlin Smith
水夫/ヤコブ・ローレンス Jacob Lawrence
ダンス/ブランカ・リー・カンパニー Blanca Li Company
合唱/パドライツ・ローワン Padraic Rowan、クリストフ・ゴーティエ Christophe Gautier、バスティアン・リモンディ Bastien Rimondi、ダニエル・ブラント Daniel Brant
管弦楽/レザール・フロリサン Les Arts Florissants
指揮/ウイリアム・クリスティー William Christie
演出・振付/ブランカ・リー Blanca Li
舞台装置/エヴィ・ケラー Evi Keller
衣裳/ローラン・メルシエ Laurent Mercier

 

When I am laid in earth,
May my wrongs create
No trouble in thy breast;
Remember me, but ah! forget my fate.

私が大地に横たわるとき
私の過ちが
汝の胸に悩みが生じぬように。
私を思い出し、しかし、ああ、私の運命を忘れてください。

 
 
 

ドヴォルザーク「ルサルカ」

オランダ 国立歌劇場がドヴォルザークの「ルサルカ」をストリーミング放映しています。「人魚姫」にインスピレーションを受けて作られたおとぎ話ですが、今回は全く違った演出でとんでもなく面白い! 
演奏はロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、指揮者は女性のジョアナ・マルヴィッツ(ドイツのヒルデスハイム生まれの35歳、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団の次期首席指揮者)ソプラノ歌手ヨハニ・ファン・オーストラムがルサルカ役を歌います。チェコのテノール歌手パーヴェル・チェルノッホが王子の役を歌い、アメリカのメゾソプラノ歌手レイハン・ブライス・デイヴィスが魔女ジェジババ役でデビューする。
演出家のフィリップ・シュテルツルはルサルカを、夢を追いかける女性、華やかな1950年代のハリウッドの夢の世界で成功することを望み、そのために必要な犠牲を払う女性として描いている。見ているうちに、本来の「ルサルカ」は、どうだったのか忘れてしまいそう。正統派「ルサルカ」と合わせて見るのもいいかもね!
2023年7月7日にストリーミング配信し、2023年11月7日まで利用可能です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=wq5qyhLX4uo&t=3143s
ドヴォルザーク/歌劇「ルサルカ」(オランダ国立歌劇場 2023年公演)
ルサルカ/ヨハンニ・ヴァン・オーストラム Johanni van Oostrum
王子/パーヴェル・チェルノク Pavel Cernoch
外国の王女/アンネッテ・ダッシュ Annette Dasch
水の精ワッサーマン/マクシム・クズミン=カラヴァエフ Maxim Kuzmin-Karavaev
魔女ジェジババ/レーハン・ブライス=デーヴィス Raehann Bryce-Davis
猟場番人/エリック・スリク Erik Slik
料理人/カリン・ストロボス Karin Strobos
狩人/ゲオルギー・デルバス=リヒター Georgiy Derbas-Richter
木の精霊/インナ・デメンコヴァ Inna Demenkova、エレノラ・フー Elenora Hu、マヤ・グール Maya Gour
合唱/オランダ国立歌劇場合唱団
管弦楽/ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮/ヨアナ・マルウィッツ Joana Mallwitz
演出/フィリップ・シュテルツル Philipp Stolzl、フィリップ・М・クレン Philipp M. Krenn
舞台装置/ヘイケ・フォルマ― Heike Vollmer、フィリップ・シュテルツル Philipp Stolzl
衣裳/アンケ・ウィンクラー Anke Winckler
照明/フィリップ・シュテルツル Philipp Stolzl
振付/ジュアニョ・アルケス Juanjo Arques
ドラマトゥルグ/サイモン・ベルガー Simon Berger
 



ヴェルディ「ナブッコ」

ヴェローナの闘牛場で行われたオペラ「ナブッコ」も4Kで見ることができます。
野外オペラなので壮大な歴史劇を見るような素晴らしさです。
有名な「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」の合唱は、バックステージに作られた劇場の観客席から合唱団が歌い始める面白い演出です。(2022年12月24日)

ヴェルディ「ナブッコ」

ジュネーブ大劇場がヴェルディの「ナブッコ」をストリーム放映してくれています。
旧約聖書の物語、「ナブッコ」は、1842年の初演以来大成功を納め、有名なヘブライ奴隷の合唱は今でも政治的な共鳴を呼んでいます。
2022年のヴェネツィア・ビエンナーレで生涯功労金獅子賞を受賞したブラジル人の監督、映画監督、作家のクリスティアヌ・ジャタヒは、今回も暴君や過激派イデオロギーに立ち向かう人々の言葉を紹介することで、ヴェルディの聖書の比喩に新たな命を吹き込んだ。
ナブッコ役がニコラ・アライモ、指揮はアントニーノ・フォリアーニ、演出はクリスティアヌ・ジャタヒ
(2023年6月30日〜2023年12月30日)までストリーミング配信されます。

https://www.youtube.com/watch?v=QP5Nb_OBs2k
 
ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」(ジュネーヴ大劇場公演)
ナブッコ/ニコラ・アライモ Nicola Alaimo
アビガイッレ/サイオア・エルナンデス Saioa Hernandez
ザッカ―リア/リッカルド・ザネラート Riccardo Zanellato
イズマエーレ/ダヴィッド・ジュスティ Davide Giusti
フェネーナ/エナ・ポングラク Ena Pongrac
アンナ/ジウラ・ボルカート Giulia Bolcato
アブダッロ/オマール・マンシーニ Omar mancini
ベルの司祭長/ウイリアム・マイネルト William Meinert
合唱/ジュネーヴ大劇場合唱団
スイス・ロマンド管弦楽団
指揮/アントニーノ・フォリアーニ Antonino Fogliani 
演出/クリスチアーヌ・ジャタヒ― Christiane Jatahy
舞台装置/トーマス・ウォルグレイヴ Thomas Walgrave、マルチェロ・リピア―二 Marcelo Lipiani
衣裳/アン・ドゥイス An D’Huys
照明/トーマス・ウォルグレイヴ Thomas Walgrave
映像/バットマン・ザヴァレーゼ Batman Zavarese
ドラマトゥルグ/クララ・ポンス Clara Pons
 
 

ロイヤル アスコット2023にキャサリン妃登場

6月20日から5日間にわたって開催しているロイヤルアスコット2023に、4日目待望のキャサリン妃が登場しました。
競馬の方は、Duke of Edinburgh Stakes デューク・オブ・エディンバラ・ステークスで Okita Soushi オキタソウシが勝ったそうです。(ちなみに馬主は日本人の松本俊廣さん)

ロイヤル アスコット2023開催

イギイスで毎年恒例のイベントとなっている「ロイヤルアスコット2023」が今年も開催され、イギリスのロイヤルが勢揃いしました。
毎年6月第3週の火曜日から土曜日まで、6月20日(火)〜24日(土)5日間男性は「ウエストコート(ベスト)とモーニングスーツ、黒またはグレーのトップハットを着用すること」、女性は「帽子を被り。肩を覆ったドレスを着用すること」という厳格なドレスコードで知られています。
そして実際の競馬の方は波乱の幕開けだそうです。

 

グレトリー「美女と野獣」「ゼミラ・エ・アゾール」

魔法のおとぎ話「美女と野獣」がベルギーの作曲家アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ(1741−1813)によってオペラコミック「ゼミラ・エ・アゾール」になり、1771年にフォンテーヌブローで、アリア、バレエ、レチタティーボを交えて初演され、すぐに世界中の聴衆を魅了しました。
今回、マンハイム国立劇場の「ゼミラ・エ・アゾール」は、歴史あるシュヴェツィンゲン城劇場で上演され、指揮はベルンハルト・フォルク、演出はナイジェル・ロウリーです。

 

https://youtu.be/X5zhWnPNWf0
 
アンドレ・グレトリー Andre Gretry (1741-1813)/歌劇「ゼルミーラとアゾール」(シュヴェツィンゲン、シュロス劇場 マンハイム国立歌劇場2023年5月28日公演)
 
ゼルミーラ(3女、美女)/アメリア・シコローネ Amelia Scicolone
アゾール(野獣、実はペルシャの王子)/パトリック・カボンゴ Patrick Kabongo
アリ(サンドロの奴隷)/ラファエル・ウイットマー Raphael Wittmer
サンドロ(ペルシャの商人、3人の娘の父親)/トーマス・ベロー Thomas Berau
ファティマ(長女)/セギーン・コー Seugheen Kho
レスビア(次女)/マリア・ポランスカ Maria Polanska
管弦楽/ベルリン古楽アカデミー Akademie fur Alte Musik Berlin
指揮/ベルンハルト・フォルク Bernhard Forck
演出・舞台装置・衣裳/ナイジェル・ロウリー Nigel Lowery
照明/ローター・バウムガルテ Lothar Baumgarte
ドラマトゥルグ/クサヴィエ・ズーバー Xavier Zuber