ウィーン国立歌劇場 「ばらの騎士」(無観客)

ウィーン国立歌劇場は、ロックダウン中にもかかわらず無観客でライブストリーミングをしていますが、12月18日はリヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」をライブで上演しました。今回の公演はオットー・シェンクの演出で、指揮はフィリップ・ジョルダン、そして最新の歌手陣で楽しむことができました。

 

マルシャリン/マルティナ・セラフィン Martina Serafin
オックス/ギュンター・グロイスベック Gunther Groissbock
オクタヴィアン/ダニエラ・シンドラム Daniela Sindram
ファニナル/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
ゾフィー/エリン・モーリー Erin Morley
マリアンネ/ レジーヌ・ハングラー Regine Hangler
ヴァルツァッキ/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
アンニーナ/ノア・ベイナルト Noa Beinart
警部/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
元帥夫人の執事/ヴォルフラム・イゴール・デルントル Wolfram Igor Derntl
ファニナル家の執事/ダニエル・イェンツ Daniel Jenz
公証人/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
テノール歌手/ピョートル・べチャワ Piotr Beczala
料理屋の主人/イェルク・シュナイダー Jorg Schneider
指揮/フィリップ・ジョルダン Philippe Jordan
演出/オットー・シェンク Otto Schenk
舞台装置/ルドルフ・ハインリッヒ Rudolf Heinrich
衣装/エルニ・クニーパート Erni Kniepert

マルシャリンを歌ったマルティナ・セラフィンは、ウィーンの音楽家の家に生まれ、この3月にはウィーンで2015年5月31日に収録されたアーカイヴとして「ワルキューレ」のジーク・リンデ役で出演しています。ゾフィー役は、ウィーンでもMETでも大活躍のエリン・モリー、オクタヴィアン役は、ニュルンベルグ生まれのダニエラ・シンドラムで、数々の賞をもらっています。オックス男爵はギュンター・グロイスベック、METでも活躍している残念ながらこの役にはそぐわないとってもハンサムなバスです。そしてちょっとだけ出演するテノール歌手としては、有名なピョートル・ペチャワが歌っています。
この時期「ばらの騎士」が聴けるとは思ってもみないことでした。
あと年末には、「こうもり」が無観客で放映されるようですし、1月1日には「ニュー・イヤー・コンサート」がやはり無観客で、これはNHKでも放映されるようですので、ウィーン国立歌劇場のホームページに注目していてください。

ウィーン国立歌劇場「トスカ」

ウィーン国立歌劇場は、11月に入って新型コロナウィルスの第2次ロックダウンのため、前回同様無料アーカイヴを続けています。今回のプッチーニ「トスカ」は実際に舞台で無観客状態で上演して、これもまた無料配信してくれています。そしてなんと、トスカ役はアンナ・ネトレプコ、カヴァラドッシ役は実生活で夫のユシフ・アイヴァゾフなんです。素晴らしい組み合わせで息もぴったり、見逃した方は、また再放映をしてくれると思いますのでウィーン国立歌劇場のホームページに注目していてくださいね!

トスカ/アンナ・ネトレプコ Anna Netrebko
カヴァラドッシ/ユシフ・アイヴァゾフ Yusif Eyvazov
スカルピア/ヴォルフガング・コッホ Wolfgang Koch
アンジェロッティ/エフゲニー・ソロドフニコフ Evgeny Solodovnikov
堂守/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
スポレッタ/アンドレア・ジョヴァンニー二 Andrea Giovannini
シャルローネ/アッティラ・モクス Attila Mokus
看守/イリヤ・カザコフ Ilya Kazakov
指揮/ベルトラン・ド・ビリー Bertrand de Billy
演出/マルガレーテ・ヴァルマン Margarete Wallmann
舞台/ニコラ・ブノワ Nicola Benois

演出は、ウィーンの今までの「トスカ」と同じものですが、今回、日本では14日の早朝3時ごろから始まっていたようですから、現地時間では13日の夜に行われた公演だろうと思います。拍手はなく静かに始まり静かに終わったのですが、ネトレプコのトスカは迫力満点、このままDVDにしても貴重な財産になると思います。
ネトレプコ夫妻は、ウィーンに住居を変えて、ウィーンやザルツブルグで活躍する準備ができているようです。来年からのプログタムをお楽しみに!

 

 

読響・第604回定期演奏会

昨年4月に常任指揮者になったセバスティアン・ヴァイグレですが、1年3ヶ月ぶりに来日が可能となりました。
新型コロナウィルスを恐れて、なかなか演奏会に来なかったクラシック・ファンの皆さんもセバスティアン・ヴァイグレのブルックナーを聴くためか、ほとんど満席に近いサントリーホールでした。

 

モーツァルト/ピアノ協奏曲第25番ハ長調K503
     ~休憩~
ブルックナー/交響曲第6番イ長調
 指揮/セバスティアン・ヴァイグレ
 ピアノ/岡田奏
 コンサートマスター/長原幸太

 

モーツァルト(1756-91)が、ウィーンに腰を落ち着けた頃の絶頂期に作られたピアノ協奏曲25番は、欧州をはじめ国際的に活躍している、1991年生まれで親鋭ピアニストの岡田奏さんが瑞々し感性と多彩な表現力で演奏してくれました。
ブルックナー(1824-96)の交響曲第6番、久しぶりのヴァイグレの指揮で読饗も息を吹き返したような重厚な演奏を披露しました。演奏が終われば恒例の拍手の嵐がいつまでも続きほとんどの観客がスタンディングオベイションをしていたようでした。
ヴァイグレは日本に来てからコロナのため2週間のホテル待機暮らしを経て、来年の1月の演奏会まで日本で滞在するようですね。良いお正月をお過ごしください。

ウィーン国立歌劇場「サムソンとデリラ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、2020年12月7日の3:00から1日だけですが、サン=サーンスの「サムソンとデリラ」を放映しました。これは2018年5月18日の公演です。2018年11月に映画館で観たMETライブビューイングの「サムソンとデリラ」は、サムソンがアラーニャでデリラがガランチャなのは同じですが全く演出が違います。比べてみてください。

サムソン/ロベルト・アラーニャ Roberto Alagna
デリラ/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
ダゴンの大司祭/カルロス・アルヴァレス Carlos Alvarez
ガザの太守アビメレク/ソリン・コリバン Sorin Coliban
ヘブライの長老/ダン・パウル・ドゥミトレスクー Dan Paul Dumitrescu
第1のペリシテ人/イェルク・シュナイダー Jorg Schneider
第2のペリシテ人/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
ペリシテの使者/レオナルド・ナヴァロ Leonardo Navarro
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/アレクサンドラ・リートケ Alexandrs Liedtke
舞台/ライムンド・オルフェオ・ヴォイト Raimundo Orfeo Voigt
衣装/スー・ビューラー Su Buhler
照明/ゲリット・ユルダ Gerrit Jurda
振付/ルーカス・ガウデルナク Lukas Gaudernak

カミーユ・サン=サーンス(1835-1921)は、作曲家でありピアノとオルガンの名手、詩集を出版し劇作家として成功、しかも哲学者にして考古学者、美術史家とまさにマルチプレイヤー。
旧約聖書が原作でパレスチナのガザが舞台になっている「サムソンとデリラ」ですが、今回のアレクサンドラ・リートケという女性演出家では現代版「サムソンとデリラ」になっています。「バッカナール」の部分は、合唱が観客となって周りを囲み、中央の舞台でダンサーが髪を切られて眼をえぐられたサムソンをいじめる場面となっているので、華やかさはなく、その分音楽に集中できるのかもしれません。ウィーンもMET も同じ2018年公演の作品ということでガランチャの美しさも声も、アラーニャの声も同様に最高です。
最後にサムソンが 神に“復讐をさせてください”と叫び、神殿が火の海になるところは大迫力でしたね。

ウィーン国立歌劇場「エレクトラ」

ウィーン国立歌劇場11月からのアーカイヴの今日は、3月から閉鎖されて9月に新シーズンを迎え、ライブストリーミング第1弾として配信されたリヒャル・トシュトラウスの「エレクトラ」が、無料アーカイヴとして登場しています。指揮はウェルザー=メスト、演出はハリー・クプファー、コロナ明けで歌手たちもエネルギーが有り余っての迫真のステージでした。

エレクトラ/リカルダ・メルベート Ricarda Merbeth
クリュテムネストラ/ドリス・ゾッフェル Doris Soffel
クリソテミス/カミラ・ニールンド Camilla Nylund
オレスト/デレク・ウェルトン Derek Welton
エギスト/イェルク・シュナイダー Jorg Schneider
第1の少女/モニカ・ボヒネク Monica Bohinec
第2の少女/ノア・ベイナルト Noa Beinart
第3の少女/マーガレット・プランマー Margaret Plummer
第4の少女/レジーネ・ハングラー Regine Hangler
第5の少女/ヴェラ=ロッテ・ベッカー Vera-Lotte Boecker
監視の女/ドンナ・エレン Donna Ellen
若い召使/ロバート・バートネック Robert Bartneck
年老いた召使/ダン・パウル・ドゥミトレスク Dan Paul Dumitrescu
オレストの後見人/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
クリュテムネストラの腹心の侍女/アンナ・ネカメス Anna Nekhames
クリュテムネストラの裾持ち/ステファニー・メイトランド Stephanie Maitland
指揮/フランツ・ウェルザー=メスト Franz Welser-Moest
演出/ハリー・クプファー Harry Kupfer
舞台/ハンス・シャーファーノッホ Hans Schavernoch
衣装/ラインハルト・ハインリッヒ Reinhard Heinrich
振付/アンゲラ・ブラント Angela Brandt

リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」と同様に「エレクトラ」も、おどろおどろし内容になってます。エレクトラの父アガメムノンは、母クリテムネストラと愛人のエギストとが不倫関係になり、殺されてしまう。エレクトラにはクリソテミスとオレストという弟妹がおり最後には死んだはずの弟オレストが出てきて、母も愛人のエギストも殺して、腐った王国を建て直す。
幕が開くと、アガメムノンの巨大な像ところがる首、像から垂れ下がるロープを掴みながら歌うことでアガメムノンと繋がっていることを象徴している。腐った骨肉の塊を拾い集める6人の召使女が生々しい。「女王様なのに犬と同じものを食べさせられている」とか「旦那様に殴られる」とか、ギリシャ悲劇のいじめも相当なもの。
タイトルロールのエレクトラ(リカルダ・メルベート)は、最初から最後まで出ずっぱりでハードな役を歌い切ります。そして妹クリソテミスがカミラ・ニールンドで「影のない女」「カプリッチョ」「アラベラ」を歌った宮廷歌手の称号を持っっているソプラノ、そして母クリテムネストラがまたぴったりのドリス・ゾッフェルです。ずーと前に「こうもり」でオルロフスキー公爵を歌ったのを覚えています。初めから緊張の連続で一気に「エレクトラ」の世界に入ってしまいました。オペラって凄いですね!

ウィーン国立歌劇場オペラ無料配信

再閉鎖したウィーン国立歌劇場は、11月から再びアーカイヴを配信することにしました。
先回のブログで11月16日の「アンナ・ボレーナ」までプログラムを発表しましたが、今日ウィーン国立歌劇場のホームページを見てみたら11月24日までの予定が出ていました。よかったら参考にしてください。

 


プログラム:
 
2020年11月16日月曜日午後7時
Gaetano Donizetti
ANNA BOLENA  (2011年4月2日公演)
音楽監督:EvelinoPidò
制作:EricGénovèse
出演:Anna Netrebko、ElīnaGaranča、Ildebrando D’Arcangelo、Francesco Meli、エリザベス・クルマン

2020年11月17日火曜日午後7時
リヒャルト・シュトラウス
アラベラ (2016年3月17日公演)
3幕の叙情的なコメディ
指揮:ピーター・シュナイダー
演出:スヴェン・エリック・ベクトルフ
出演:カミラ・ニルンド、ボスコフス、チェン・ライス、ハーバート・リッパート、ダニエラ・ファリー

2020年11月18日水曜日、午後7時
リヒャルト・シュトラウス
サロメ (2020年1月24日のプレゼンテーション)
一幕での音楽ドラマ
指揮:Michael Boder
演出:Boleslaw Barlog
出演:Lise Lindstrom、Michael Volle、Waltraud Meier、Herwig Pecoraro

2020年11月19日木曜日、午後7時
Hector Berlioz
LES TROYENS (プレゼンテーション2018年11月4日から)
5幕のグランドオペラ
指揮:Alain Altinoglu
演出:David McVicar
出演:Joyce DiDonato、Brandon Jovanovich、Anna Caterina Antonacci、Adam Plachetka、Jongmin Park、SzilviaVörös

2020年11月20日金曜日午後7時
リヒャルト・シュトラウス
THE ROSENKAVALIER (1994年3月発表)
3人に音楽のためのコメディは働き
指揮:カルロス・クライバー
演出:オットー・シェンク
出演:フェリシティ・ロット、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、カート・モール、バーバラ・ボニー、ゴットフリートHornik、ヘインズ・ゼッドナイク

2020年11月21日(土曜日) 、午後7時
リヒャルト・シュトラウス
ARIADNE ON NAXOS (2017年11月29日公演)
オペラ一幕と前奏曲
指揮:ピーターシュナイダー
演出:スヴェンエリックベクトルフ
出演:リセデビッドセン、スティーブングールド、マーカスエイシュ、レイチェルフレンケル、エリンモーリー、ピーターマティッチ

2020年11月22日(日曜日)、午後7時
ジュゼッペ・ヴェルディ
ドン・カルロス (2020年10月4日公演)
5幕のグランドオペラ
指揮:Bertrand de Billy
演出:Peter Konwitschny
出演:MalinByström、Jonas Kaufmann、Eve-Maud Hubeaux、Igor Golovantenko、Michele Pertusi、Virginie Verrez

2020年11月23日(月曜日)、午後7時
Richard Strauss
ELEKTRA (9月11日からのパフォーマンス) 2020)
一幕での悲劇
指揮:フランツ・ウェルサー・メスト
演出:ハリー・クプファー
出演:リカルダ・メルベス、カミラ・ニルンド、ドリス・ソッフェル、デレク・ウェルトン、イェルク・シュナイダー

2020年11月24日(火曜日)、午後7時
ピオトル・チャイコフスキー
スワン レイク(2014年3月16日公演)
振り付け:ルドルフヌレジュー
音楽監督:アレクサンダーイングラム
出演:Olga Esina、Vladimir Shishov、Eno Peci

2020年11月25日水曜日午後7時
Richard Strauss/ Hugo von Hofmannsthal
影のない女(2019年6月10日発表)
指揮:クリスチャン・ティーレマン
演出:Vincent Huguet
出演:Camilla Nylund、Evelyn Herlitzius、Nina Stemme、Stephen Gould、Wolfgang Koch

2020年11月26日木曜日、午後7時
Richard Strauss / Hugo von Hofmannsthal
ARABELLA (2016年2月1日公演)
3つの音楽活動における叙情的なコメディ
指揮:Cornelius Meister

演出:Sven-Eric Bechtolf
出演:Anja Harteros、Tomasz Konieczny、Ileana Tonca、Herbert Lippert、Hila Fahima

2020年11月27日金曜日、午後7時
Wiener Staatsballett

Edvard Grieg
PEER GYNT (2018年12月4日公演)
ミュージカル監督:サイモン・ヒューエット
振り付け:エドワード・クラッグ
出演:Jakob Feyferlik、Alice Firenze、Eno Peci、ZsoltTörökなどとともに、

2020年11月28日土曜日午後7時
Giuseppe Verdi
DON CARLOS (2020年10月4日公演)
5幕のグランドオペラ
指揮:Bertrand de Billy
演出:Peter Konwitschny
出演:Mitマリン・バイストローム、ヨナス・カウフマン、イブ-MaudのHubeaux、イゴールGolovantenko、ミッチェル・パートゥシー、ヴィルジニーVerrez

2020年11月29日(日曜日) 
ジャコモ・プッチーニ
ラ・ボエーム (2018年11月29日のパフォーマンス)
指揮:スペランツァScappucci
演出:フランコ・ゼフィレッリ
出演:ベンジャミン・ベルンハイム、マリーナ・レベカ、サミュエル・ハッセルホーン、マリアム・バティステッリなど

2020年11月30日月曜日午後7時
WolfgangAmadeus Mozart
THE ABDUCTION FROM THE SERAIL(2020年10月12日公演)
ドイツのシンスピール 3幕
指揮:アントネッロ・マナコルダ
演出:ハンス・ノイエンフェルス
出演:リゼット・オロペサ、ダニエル・ベール、レギュラ・ミューレマン  Michael Laurenz、Goran Jurić

エクセルシオ京都定期と紅葉観光

11月13日クァルテット・エクセルシオの京都定期演奏会が京都府立府民ホール「アルティ」にて開催されたので行ってきました。

ハイドン/弦楽四重奏曲第33番ト短調作品20-3
ラヴェル/弦楽四重奏曲ヘ長調
     ~休憩~
ベートーヴェン/弦楽五重奏曲ハ長調作品29
 クァルテット・エクセルシオ
 ヴィオラ/柳瀬省太

演奏会が終わってからH夫妻と、仁和寺の紅葉ライトアップを見に行きました。
紅葉は真っ赤ではないんですが、斑の味のある紅葉といったところでしょうか。

夕食は、仁和寺門前の「佐近」という和食とフレンチのお店です。

 

「佐近」は、演奏会のあった京都御苑近くからバスで30分位かかりましたが、ライトアップした御室仁和寺は観光客が少なくて、ゆったりと4人で夕食を楽しむことができました。和食とフレンチの融合したお料理は和食だけだと何か物足りないこの頃の風潮でしょうか、満ち足りた夜を過ごしました。

ウィーン国立歌劇場「ホフマン物語」

11月2日から再開されたウィーン国立歌劇場のアーカイブ今日は、2019年9月15日公演のオッフェンバック「ホフマン物語」です。今回の特徴はステラ、オランピア、アントニア、ジュリエッタの4人のヒロインをソプラノのオルガ・ペレチャッコが一人で全てのヒロインを演じています。

ホフマン/ディミトリー・コルチャック Dmitry Korchak
ミューズ/ニクラウス/ガエレ・アルキス Gaelle Arquez
リンドルフ/コッペリウス/ミラクル博士/ダペルトゥット/ルカ・ピサローニ Luca Pisaroni
アンドレス/コシュニーユ/フランツ/ピティキナッチョ/ミヒャエル・ローレンツ Michael Laurenz
オランピア/アントニア/ジュリエッタ/ステッラ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
スパランツァーニ/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onishchenko
クレスペル/ダン・パウル・ドゥミトゥレスク Dan Paul Dumitrescu
ペーター・シュレミール/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
ルーテル/アレクサンドル・モイシウク Alexandru Moisiuc
ナタナエル/ルカニョ・モルケ Lukhanyo Moyake
ヘルマン/サミュエル・ハッセルホーン Samuel Hasselhorn
アントニアの母の声/ゾルヤーナ・クシュプラー Zoryana Kushpler
エピローグに登場する3人の女性/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko, マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova, ディアナ・ヌルムカメトヴァ Diana Nurmukhametova
指揮/フレデリック・シャスラン Frederic Chaslin
演出/アンドレイ・セルバン Andrei Serban
舞台装置/リチャード・ハドソン Richard Hudson
振付/ニキー・ウォルツ Niky Wolcz

 

詩人ホフマンが愛した女性3人による三つの幕にプロローグとエピローグがつくもの、3っつの幕はオランピア、アントニア、ジュリエッタの順です。3役をこなすペレチャッコは、プロローグとエピローグにもステッラとして登場します。
ホフマン役のコルチャックは、歌手としてだけでなく指揮者としても活躍して才能が溢れているようです。
ミューズとニクラウスの二役をこなすガエレ・アルキスも人気がありました。
イタリアのバリトン、ピサローニはホフマン物語の4人の悪役として出演し、魅力的な声と迫力はモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」にもぴったり。
エピローグの合唱3人の女性一人がペレチャッコ、あと二人はグリツコヴァとヌルムカメトヴァと豪華キャストでした。
兎にも角にも、この美しい「ホフマン物語」の音楽を楽しみましょう。