細川俊夫「ナターシャ」

新国立劇場と芸術監督・大野和士の委嘱を受け、細川俊夫は新作オペラ「ナターシャ」を発表した。
2025年8月に日本で世界初演を迎えた後、オペラビジョンを通して2025年12月12日から2025年6月12日まで試聴可能となっています。。

細川俊夫/歌劇「ナターシャ」(新国立劇場 2025年8月17日公演)
ナターシャ/イルゼ・エーレンス Ilse Eerens
アラト/山下裕賀 Hiroka Yamashita
メフィストの孫/クリスティアン・ミードル Christian Miedl
ポップ歌手A/森谷真理 Mari Moriya
ポップ歌手B/冨平安希子 Akiko Somohira
ビジネスマンA/タン・ジュンボ Jun Bo Tang
ビジネスマンB/ティモシー・ハリス Timothy Harris
サクソフォン奏者/大石将紀 Masanori Oishi
エレキギター奏者/山田岳 Gaku Yamada
合唱/新国立劇場合唱団
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/大野和士 Kazushi Ono
演出/クリスティアン・レート Christian Rath
美術/クリスティアン・レート Christian Rath、ダニエル・ウンガ― Daniel Unger
衣裳/マッティ・ウルリッチ Mattie Ullrich
照明/リック・フィッシャー Rick Fischer
映像/クレメンス・ヴァルター Clemens Walther
電子音響/有馬純寿 Sumihisa Arima
振付/キャサリン・ガラッソ Catherine Galasso
 
世界初演の公演。モノラル音声。日本語(アラト)とドイツ語(ナターシャ、メフィストの孫)が同時進行するる。
 

ウィーン国立歌劇場「マクロプーロス事件」

ウィーン国立歌劇場は、ヤナーチェクの「マクロプーロス事件」を無料ストリーミング配信しました。
『マクロプーロス事件』の中心となるのは、医師ヒエロニムス・マクロプロスが皇帝ルドルフ2世のために発明した不老不死の秘薬のレシピです。この秘薬は、337年も地上に生き、何世代にもわたって数え切れないほどの情事を繰り広げてきた医師の美しい娘に試されました。しかし最後には、この世界のこちら側での永遠の命は孤独をもたらすだけだと悟ることになります。

2025年12月6日公演
ヤナーチェク/歌劇「マクロブロス事件」
エミリア・マルティ(オペラ歌手)/マーリス・ペターセン Marlis Petersen
アルベルト・グレゴル(訴訟の依頼人)/パヴェル・チェルノフ Pavel Cernoch
ヤロスラフ・プルス男爵(訴訟の相手)/ボー・スコウフス Bo Skovhus
ヤネク・プルス(ヤロスラフの息子)/カルロス・オスナ Carlos Osuna
コレナティー(弁護士)/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
ヴィーテク(弁護士事務所の秘書)/ルーカス・シュミット Lukas Schmidt
クリスタ(若い歌手)/ステファニー・ハウツィール Stephanie Houtzeel
道具方/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
掃除婦/テレサ・セールス・レボルドン Teresa Sales Rebordao
ハウク=シェンドルフ(老人)/マテウス・シュミドルヒナ― Matthaus Schmidlechner
小間使い/アニタ・モンセラット Anita Monserrat
指揮/トマーシュ・ハヌス Tomas Hanus
演出・照明/ペーター・シュタイン Peter Stein
舞台装置/フェルディナンド・ヴェーゲルバウアー Ferdinand Wogerbauer
衣裳/アンナマリア・ハインライヒ Annamaria Heinreich
照明/ヨアヒム・バース Joachim Barth
マスク/セシル・クレッチュマー Cecile Kretschmar
 
クリスタ役は、予告されていたアルマ・ノイハウス Alma Neuhaus からハウツィールに替わった。第2幕と第3幕の間で休憩。

マクロプーロス事件あらすじ
マクロプーロス事件対訳
 

東響・下野・第九

12月6日(土)

東京交響楽団第213回名曲全集に行ってきました。
下野竜也指揮のベートーヴェン第九演奏会です。

2025年12月6日(土)ミューザ川崎シンフォニーホール
東京交響楽団第213回名曲全集
ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125「合唱付き」
 ソプラノ/三宅理恵
 メゾ・ソプラノ/花房英里子
 テノール/山本耕平
 バス/妻屋秀和
 合唱/東響コーラス(合唱指揮/三澤洋史)
 指揮/下野竜也
 コンサートマスター/小林壱成
アンコールは「蛍の光」。第9の合唱もソリストも冒頭からステージに。旧ブライトコブフ版と思われる。第3楽章のホルン・ソロも楽譜通り4番奏者が吹く。

今年の1月26日に亡くなられた秋山和義さんの代役として登場した、下野竜也指揮の重厚な第九を聞くことができました。
アンコールの「蛍の光」素晴らしかったですね!我が家から近いし、これから東京交響楽団ミューザ名曲全集に行く機会が多くなりそうです。

二期会「こうもり」

11月30日(日)
日生劇場近くはもうクリスマス一色です。ことしはヨハン・シュトラウスⅡ世の生誕200年ということで、二期会公演、ヨハン・シュトラウスの「こうもり」を見に行きました。
アンドレアス・ホモキの演出で二期会「こうもり」を演るのはこれで3回目、1回目は指揮が阪哲朗でした。2回目は指揮は川瀬賢太郎、今度はエリアス・グランディですがキビキビしていていいですね。
歌手たちもホモキの演出になれてきたようで、少しづつ変わってきてはいますが、安心してみていられます。歌手が上手いですね、ほんと楽しめました。

2025年11月30日(日)日生劇場
二期会公演「こうもり」
ヨハン・シュトラウスⅡ世/喜歌劇「こうもり」
アイゼンシュタイン/又吉秀樹
ロザリンデ/木下美穂子
フランク/山下浩司
オルロフスキー/小林由佳
アルフレード/大槻孝志
ファルケ/菅原洋平
ブリント/新津耕平
アデーレ/清野友香莉
イーダ/村山舞
フロッシュ/鹿野由之
合唱/二期会合唱団
管弦楽/新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮/エリアス・グランディ Elias Grandy
演出/アンドレアス・ホモキ Andreas Homoki
舞台美術/ヴォルフガング・グスマン Wolfgang Gussmann
照明/フランク・エヴィン Franck Evin
舞台監督/幸泉浩司
ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演。第2幕のディナー開始の前で休憩が入る2部構成。休憩時間が終わる直前でポルカ「ハンガリー万歳」が始まる。

日本フィル・山田和樹

日本フィル第776回東京定期演奏会は、山田和樹指揮のフランス特集です。
武満のマイ・ウエイ・オブ・ライフは知的な加耒徹のバリトンソロ、プーランクのスターバト・マーテルは美人の熊木夕茉のソプラノソロが入って楽しい演奏会となりました。

2025年11月29日(土)サントリーホール
日本フィル・第776回東京定期演奏会
ドビュッシー/バレエ音楽「遊戯」
武満徹/マイ・ウェイ・オブ・ライフ~マイケル・ヴァイナーの追憶に~
     ~休憩~
ラヴェル/ボレロ
プーランク/スターバト・マーテル
 指揮/山田和樹
 バリトン/加耒徹(武満)
 ソプラノ/熊木夕茉(プーランク)
 合唱/東京音楽大学、ハルモニア・アンサンブル
 コンサートマスター/田野倉雅秋
プーランクはサントリーホール初演。ボレロの小太鼓2台ティンパニの前。

ドビュッシーの「遊戯」はバレエ音楽としてつくられており、夕暮れにテニスラケットを持っている男性と2人の女性のいちゃつきがバレエになっている。しょっちゅう曲調が変わるのは3人の様々な関係が入れ替わるから。

そして武満の「マイ・ウエイ・オブ・ライフ」は、イングランドのリーズ・フェスティヴァルのテーマ作曲家だった武満の作品で、詩人田村隆一のエッセイ「生活作法」を英訳している。木を見つめ木の「生活作法」を、人と対照しながら考え言葉や歌にする。
ドビュッシーも武満も捉えどころのないふわふわした曲調です。

プーランクの「スターバト・マーテル」悲しみの聖母 イエスが処刑されるそばにいて、立ち止まるマリア、プーランクは「黒いマリア」をみた時に作曲する気持ちになった。とても斬新で面白い曲で、透き通った声の熊木夕茉がのびやかに歌いました。

うなぎは国際取引の対象?

今日「うなぎのにしむら」にウナギを買いに行ったら、テレビ局にインタビューされてしまいました。
ちょうどその時、ウズベキスタンでのワシントン条約の会議で、
ニホンウナギを含むウナギ全種類を国際取引の規制対象にするかどうかの投票がなされ、否決されたので良かったのですが、可決されれば価格の上昇に繋がり大変なことになっていたと、ちょうどその時間にうなぎやにいたわたくしの出来事でした。家族とこれが最後のうなぎかと感慨深く味わいましたが!

ストラヴィンスキー、サミー・ムーサ「イオカステの系譜」

ノルウェー国立歌劇場は、ストラヴィンスキーのオラトリオ「エディプス王」とサミー・ムーサの「アンティゴネ」を織り交ぜて「イオカステの系譜」として制作しました。
ギリシャ神話では、イオカステはメノイケウスの娘でテーバイの女王です。彼女は息子のエディプス王と知らずに結婚し、取り返しのつかない不幸が次の世代に引き継がれます。イオカステ役には英国の有名な歌手セーラ・コナリーが担当します。
「アンティゴネ」は、オイディプス王の娘の悲劇を軸にしていて、バレエを中心に女性合唱を重視している。オペラヴィジョンにより2025年11月21日から2026年5月21日まで視聴可能となっています。

ストラヴィンスキー、サミー・ムーサ「イオカステの系譜」(ノルウェー国立歌劇場公演)
エディプス王/ポール・アップルビー Paul Appleby
イオカステ/デイム・セーラ・コナリー Dame Sarah Connolly
クレオン/マイケル・モフィディアン Michael Mofidian
ティレジアス/ラファル・シウェク Rafal Siwek
使者/イェンス=エリク・アースボ Jens-Erik Aasbo
羊飼い/マグヌス・ステイヴランド Magnus Staveland
ナレーター/ベン・ウィショウ Ben Whishaw
バレエ/ノルウェー国立バレエ
合唱/ノルウェー国立オペラ合唱団
管弦楽/ノルウェー国立オペラ管弦楽団
指揮/シャーロット・ポリティ Charlotte Politi
演出/ウェイン・マクレガー Wayne McGregor
舞台装置・衣裳/ヴィッキー・モーティマー Vicki Mortimer
照明/ルーシー・カーター Lucy Carter
振付/ウェイン・マクレガー Wayne McGregor
ビデオ/アキラ・クリシュナン Akhila Krishnan
 
ストラヴィンスキーのオラトリオを基にし、第1部を息子、第2部を娘と題したバレエ作品。
Wordpress Social Share Plugin powered by Ultimatelysocial