ウィーン国立歌劇場「魔笛」

ウィーン国立歌劇場のライブストリーミングは、モーツァルト週間の第2弾「魔笛」です。(2017年12月29日公演)5月25日02:00〜5月27日02:00まで放映されます。ウィーンではクリスマスも終わり、ゆったりと寛いでいる12月29日の公演で観客たちも楽しみながら魔法の世界に浸ってるようでした。

タミーノ/イエルク・シュナイダー Jorg Schneider
パミーナ/オルガ・ベズメルトナ Olga Bezsmertna
夜の女王/ヒラ・ファヒマ Hila Fahima
ザラストロ/ルネ・パーペ Rene Pape
パパゲーノ/トーマス・タッツル Thomas Tatzl
パパゲーナ/イレアナ・トンカ Ileana Tonca
弁者・第2司祭/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
第1司祭/ペーター・イェロジッツ Peter Jelosits
第1の侍女/カロリーネ・ウェンボーン Caroline Wenborne
第2の侍女/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
第3の侍女/ボンジヴェ・ナカニ Bongiwe Nakani
モノスタトス/ベネディクト・コーベル Benedikt Kobel
第1の兵士/ヘルベルト・リッパート Herbert Lippert
第2の兵士/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/モーシェ・ライザー&パトリス・コリアー Moshe Leiser, Patrice Caurier
舞台/クリスチャン・フェノイヤ Christian Fenouillat
衣装/アゴスティーノ・カヴァルカ Agostino Cavalca
照明/クリストフ・フォレー Christophe Forey
振付/ベアーテ・フォラック Beate Vollack

皆様がよくご存知の「魔笛」、ウィーン国立歌劇場の錚々たるたるメンバーが揃って出演しています。ルネ・パーペのザラストロは存在感がありましたし、トマス・タッツルのパパゲーノも鳩の使い方がとってもうまかった。ヒラ・ファヒマの夜の女王、タミーノのイエルク・シュナイダー、パミーナのオルガ・ベズメルトナは「ペレアスとメリザンド」にも出演。タミーノの魔笛に合わせて 白熊・黒熊・サイ・大蛇・ダチョウ・ゴリラなどが踊り出してとっても楽しい一時でした。

ウィーン国立歌劇場「イドメネオ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、5月下旬はモーツァルト週間のようなラインナップです。今日はモーツァルト「イドメネオ」(2019年2月22日の公演)初めて観るオペラです。今度はクレタの王子とトロイの王女が結ばれる物語で、エレットラ(アルゴスの女王)も出てきます。

イドメネオ/ベルンハルト・リヒター Bernhard Richter
イダマンテ/レーチェル・フレンケル Rachel Frenkel
エレットラ/イリーナ・ルングー Irina Lungu
イリア/ヴァレンチナ・ナフォルニツァ Valentina Nafornita
アルバーチェ/パーヴェル・コルガティン Pavel Kolgatin
大司祭/カルロス・オスナ Carlos Osuna
神託の声/ペーター・ケルナー peter kellner
指揮/トマーシュ・ネトピル Tomas Netopil
演出/カスパー・ホルテン Kasoer Holten
舞台/ミア・シュテンスガード Mia Stensgaard
衣装/アニヤ・ヴァン・クラフ Anja Vang Kragh
照明と映像/ジェスパー・コンシャウ Jesper Kongshaug

紀元前1200年トロイ戦争の直後、クレタの王イドメネオ(ベルンハルト・リヒター )は、航海中に嵐に会います。イドメネオは、海神ネプチューンに「命を助けてくれれる代わりに、陸に上がって最初に会った人間を生贄として差し出す」と約束します。しかし最初に会ったのは、自分の息子イダマンテ(レーチェル・フレンケル)でした。イドメネオは息子を逃がそうとしますが、ネプチューンの怒りを買い、怪物によって町は破壊されます。捕虜としてクレタ島で暮らしているトロイの王女イリア(ヴァレンチナ・ナフォルニツァ)は、イダマンテと恋愛関係にあり、エレットラ(イリーナ・ルングー)もまたイダマンテに想いを寄せている。イダマンテは怪物を倒したが町はおさまらず、自分が生贄になると決意し、イリアも自分が生贄になることを申し出た。と天の声(民衆の声)が〝イドメネオは退位せよイダマンテが新しい王となり、イリアはその妃となれ〟と告げる。
王子を自分のものにできなかったエレットラは怒り狂い立ち去ります。
イドメネオとイリアのもと人々は愛と平和を喜びます。

イダマンテ役はメゾソプラノの(レーチェル・フレンケルイリア)とイリア役(ヴァレンチナ・ナフォルニツァ)はウィーンのアンサンブルメンバーとして「真夏の夜の夢」でも共演している。特にヴァレンチナ・ナフォルニツァは現在活躍目覚ましい「ドン・パスクワーレ」など。エレットラ役のイリーナ・ルングもまたウィーンで活躍しているソプラノ。モーツァルトのオペラ「魔笛」「ドン・ジョバンニ」「フィガロの結婚」と続き楽しい1週間が送れそうです。
そろそろグラインドボーンも無料配信しますので注目!ここもモーツァルトですよ!

ウィーン国立歌劇場「魔弾の射手」

ウィーン国立歌劇場ライブ・ストリーミングは、ウェーバー「魔弾の射手」(2018年9月11日公演)で、5月20日02:00〜5月23日02:00まで視聴可能です。「魔弾の射手」といえば勇壮な序曲と「狩人の合唱」が浮かびます。ウェーバーはワーグナーに影響を与えた人でドイツのオペラの出発点ともなった人、マックス役のクリストファー・ヴェントリスもカスパール役のトマーシュ・コニェチュニーもアガーテ役のアンナ・ガブラーも「ニーベルングの指輪」に出演していました。ウェーバーとワーグナーとはそんなにも関係が深いということかしら。

マックス/クリストファー・ヴェントリス Christopher Ventris
カスパール/トマーシュ・コニェチュニー Tomasz Konieczny
アガーテ/アンナ・ガブラー Anna Gabler
ザミエル/ハンス・ペーター・カンマラー Hans peter Kammerer
エンヒェン/チェン・レイス Chen Reiss
オットカール侯爵/サミュエル・ハッセルホーン Samuel Hasselhorn
クーノー/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
隠者/フォルク・シュトラックマン Falk Struckmann
キリアン/ガブリエル・ベルムデツ Gabriel Bermudez
指揮/セバスチャン・ヴァイグレ Sebastian Weigle
演出/クリスティアン・レート Christian Rath
舞台装置/ゲーリー・マッキャン Gary McCann
照明/トーマス・ハーゼ Thomas Hase
映像/ニーナ・ダン Nina Dun

マックス(クリストファー・ヴェントリス)は、射撃大会に優勝して、恋人アガーテ(アンナ・ガブラー)と結婚したいと思っていますが、スランプに陥って思うように射撃できません。ライバルのカスパールは、悪魔ザミエルに魂を売り、魔弾を手にしました。しかし明日までに新しい魂を差し出さなければ、命を失うことになるので、その犠牲者にマックスを狙っっています。マックスはカスパールの策略にはまり、悪魔から魔弾を授かります。悪魔ザミエルは「魔弾は6発までは命中するが7発目の行き先は私が決める」と言い、当日7発目の魔弾がアガーテにに向けられ倒れ込みますが、魔弾は、隠れていたカスパールに命中し息絶えます。

今回演出家クリスティアン・レートは、読み替えをしていて、マックスは猟師ではなくて作曲家で、7つの魔弾ではなくて7羽のカラスと7枚の楽譜に象徴される。7番目の魔弾とは7つ目のインスピレーションということになる。
つまりマックスは結婚式の前にかかりっきりになっているオペラを完成させなければならないが完成できないのではないかという不安がある。カスパールはマックスのうちに秘めている暗い想像力を差し出せば作曲できるのではと悪魔のような狼谷を目指します。
舞台の中央にグランドピアノが置かれていて、ピアノの燃える炎の中で楽譜を燃やし、真っ黒なカラスが飛び跳ねているシーンは迫力満点。
私の大好きなチェン・レイスがアガーテの従姉妹役エンヒェンをやっていて、歌も声もいいんですが、アガーテとレズ?なの?と思われる不思議な関係をうまく演じている。「利口な女狐の物語」もよかったけれど、こんな役もできるのかなんて感心してしまいました。
クーノーの祖先の肖像画がアガーテのおでこにあたり傷ができてしまう、描かれている肖像画はウェーバー自身で、3幕の「狩人の合唱」でも角のほうにウェーバーの肖像画が置いてありました。

最後領主がマックスを戒めますが、隠者が現れ一度の過ちなのに厳しすぎる、マックスがオペラを作曲しなければならない期間に1年の猶予を与えその後結婚させる、で めでたし めでたし!


 

簡単バナナケーキ

バナナを使ったバナナケーキを作ってみました。
バナナ4本と卵2個とホットケーキミックス150g だけ。

卵2個とバナナ2本をポリ袋の中に入れぐちゃぐちゃにしてから
ホットケーキミックス150gを振るって入れ、
バターを塗ったケーキ型の中に、スライスした残りのバナナ2本を並べ、
ポリ袋の中身をケーキ型に流し入れてオーブン180度で35分焼くだけ。
とっても簡単で美味しい!

ウィーン国立歌劇場「ドン・パスクワーレ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」(2016年4月21日公演)で、今回もフローレスが大サーヴィスをして、観客の拍手に答えて何回お辞儀をしたことでしょう。

ドン・パスクワーレ」(2016年4月21日の公演)
ドン・パスクワーレ/ミケーレ・ペルトゥージ Michele Pertusi
ノリーナ/ヴァレンチナ・ナフォルニツァ Valentina Nafornita
エルネスト/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
マラテスタ/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
公証人/ヴォルフラム・イゴール・デルントル Wolfram Igor Derntl
指揮/エヴェリーノ・ピド Evelino Pido
演出/イリーナ・ブルック Irina Brook
舞台装置/ノエル・ジネフリ=コーベル Noelle Ginefri-Corbel
衣装/シルヴィー・マーチン=ヒズカ Sylvie Martin-Hyszka
振付/マーチン・バツコ Martin Buczko
照明/アルノー・ユング Arnaud Jung

ウイーン国立歌劇場のアーカイヴは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」から今度はドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」になります。フアン・ディエゴ・フローレスは「セビリアの理髪師」でギターの弾き歌いをやったのでまた今度も何かやってくれるのではないかと・・・思った通りオペラ界のプレスリーと言ってもいいくらい腰をふりふりターンをして観客に大サーヴィスです。

お金持ち老人ドン・パスクワーレ(ミケーレ・ペルトゥージ)が、若い娘ノリーナ(ヴァレンチナ・ナフォルニツァ)と結婚できると浮き足立っていると、ノリーナと恋人で甥のエルネストそれから主治医のマラテスタの3人にコテンパンにやられ莫大な財産も取られてしまうというお話。

演出がイリーナ・ブルック(イギリスの演出家ピーターブルックの娘)ということで、舞台はバー。全体にショッキングピンクのライトが当たってキラキラの中で若いノリーナは好き勝手に老人を痛めつけます。痛快!痛快!

ドン・パスクワーレ役のミケーレ・ペルトゥージはイタリアのパルマ生まれで、スカラ座やMETウィーン国立歌劇場など世界中のオペラハウスで活躍しているバス・バリトン 、ノリーナ役のヴァレンチナ・ナフォルニツァは、モルドバ生まれのソプラノ、ウィーンのメンバーとして「真夏の夜の夢」「フィデリオ」「ナクソス島のアリアドネ」に参加している。ファン・ディエゴ・フローレスは、もう皆さんご存知の通り今乗りに乗っているスペインのテノール、いえ世界のテノールです。




メトロポリタン歌劇場「テンペスト」

最近では、起きると朝食をとって、あたりを片付けて朝5:00くらいから起きている主人からオペラの情報を聞いて、今日見るオペラを決め、まず1本観てから行動開始です。
今日は、METで「ハムレット」を演じたサイモン・キーンリーサイドがプロスペローになる「テンペスト」(これもシェイクスピアですね)をやるというので急いで見てみました。
MET ナイトリーオペラストリーム、トーマス・アデス作曲「テンペスト」のサイモン・キーンリーサイドぴったりですね!
コロナ以来音楽不足なんてとんでもないことで、どれを観たら聞いたらいいか迷ってしまうくらい!

トーマス・アデス/歌劇「テンペスト」
プロスペロー/サイモン・キーンリーサイド Simon Keenlyside
エアリエル/オードリー・ルーナ Audrey Luna
カリバン/アラン・オーク Alan Oke
ミランダ/イザベル・レナード Isabel Leonard
ファーディナンド/アレック・シュレイダー Alek Schrader
ナポリ王/ウイリアム・バーデン William Burden
ゴンザーロ/ジョン・デル・カルロ John Del Carlo
セバスチャン/クリストファー・フェイガム Christopher Feigum
アントニオ/トビー・スペンス Toby Spence
トリンクロ/イェスティン・デイヴィス Iestyn Davies
ステファーノ/ケヴィン・バーデット Kevin Burdette
指揮/トーマス・アデス Thomas Ades
演出/ロバート・ルパージュRobert Lepage
台本/メレディス・オークス Meredith Oakes
 
早熟の天才として、「現代のモーツァルト」「ブリテンの再来」などと呼ばれてきた作曲者トーマス・アデス(1971年3月1日ロンドン)の指揮です。

ミラノ大公プロスペローは、弟アントニオに地位を奪われて追放され、流れ着いた孤島で娘のミランダと暮らしていた。魔法の力を手に入れたプロスペローは、妖精エアリエルに命じて嵐を起こし、アントニオとナポリ王のアロンゾが乗った船を難破させ、孤島に漂着させる。ナポリ王子ファーディナンドはミランダと恋に落ち、プロスペローの試練を経て彼女と結ばれる。プロスペローはエアリエルを操って公国を取り戻し、魔法の力を捨てる。

というシェイクスピアの戯曲ですが、演出家のロバート・ルパージュは、ミラノのスカラ座の観客席を舞台上に持ってきて劇中劇の形で進めます。
シャンデリアにぶら下がっている妖精のエアリエル(オードリー・ルナ)が超高音の奇声をあげて叫び動き回るところはまるでダンサーかしらと思うほどでしたがルナのアクロバット的なところも歌唱力もただものではない感じがします。注目したい歌手ですね!
 
ミラノ大公だったプロスペロー(サイモン・キーンリーサイド)ですが、大公の服装を肩に引っ掛け、島暮らしの刺青を施した身体は凄みがあります。そのまま「リア王」ができそうなくらいにぴったりな役です。彼は英国でナイトの称号が贈られウィーンでも賞をもらっている今最高級のバリトンです。「ハムレット」もすごかった。復讐のつもりが、娘のミランダとナポリ王子のファーディナンドの愛によって諦めてしまうところが人間的な諦めの境地かしら。

そういえば、カウンターテナー、トリンクロ役のイェスティン・デイヴィスは鵠沼サロンコンサートに来て歌ってくれました。たくさんの発見があった「テンペスト」でした。
 
 

ウィーン国立歌劇場「セビリアの理髪師」

ウィーン国立歌劇場のライブストリーミングは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」(2019年5月21日公演)です、フローレスが大活躍のこの公演はとっても面白いですから是非とも見てください。
5月11日(月)02:00〜5月14日(水)02:00まで配信中。

アルマヴィーヴァ伯爵/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
ロジーナ/マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova
フィガロ/ラファエル・フィンガーロス Rafael Fingerlos
ドン・バルトロ/パオロ・ルメッツ Paolo Rumetz
ドン・バジリオ/ソリン・コリバン Sorin Ciliban
フィオレッロ/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onischenko
アンブロージオ/ドミニク・リーガー Dominik Rieger
ベルタ/リディア・ラスコルプ Lydia Rathkolb
士官/アレハンドロ・ピツァロ=エンリケ Alejandro Pizarro-Enriquez
指揮/エヴェリーノ・ピド Evelino Pido
演出/ギュンター・レンネルト Gunther Rennert
舞台装置/アルフレード・シールケ Alfred Siercke

アルマヴィーヴァ伯爵(フアン・ディエゴ・フローレス)は、ロジーナ(マルガリータ・グリツコヴァ)に恋をしています。
ロジーナの後見人のバルトロは、遺産目当てでロジーナと結婚をしたがっています。伯爵は「何でも屋」のフィガロの助けを借りて、無事ロジーナと結婚をすることができてめでたしめでたし!なんですが、
それにしても伯爵のフローレスは、貧しい学生リンドーロに変装したり、軍人に変装したり、バジリオの弟子アロンゾに扮したり声よし、顔よし、演技よし、おまけにギターの弾き語りが歌と同じくらいにうまいので途中で何度拍手喝采があったことでしょう、大変な活躍ぶりです。
ロジーナ役のマルガリータ・グリツコヴァは、サンクトペテルブルグ生まれの30代前半の若さでウィーンのメンバーに加わって彼女も活躍中、フィガロのラファエル・フィンガーロスもバルトロのパオロ・ルメッツもウィーンのメンバーでいろんな役を演じています。「百聞は一見にしかず」です。
ウィーン国立歌劇場ライブストリーミングOTTAVA TVからどうぞ!

大井・大森 気になるお店「リリークゥ」

今日はオペラ観賞疲れをしてしまい、少し休むことにして散歩をすると、5月の風が結構気持ち良い。 
下神明駅の近く、品川区二葉町にテイクアウトの菓子店がオープンしていて、それは赤レンガ造りのとっても素敵なお店です。

早速、帰ってからコーヒーを淹れてガトーショコラから食べてみました。

・ガトーショコラ
・ショートケーキカップ
・バスクチーズケーキ 

良い材料を使っている本格派です。
他にはマドレーヌ、フィナンシェ、バナナブレッド などなど。
毎週木・金・土 12:00〜18:00頃まで営業しています。
住所:東京都品川区二葉2-2-24
店名:リリークゥ(lily queue)

 

 

ウィーン国立歌劇場「清教徒」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はベッリーニの最後のオペラ「清教徒」(2015年3月10日公演)です。ドニゼッティの「愛の妙薬」でアディーナ役のオルガ・ペレチャッコが今度はエルヴィーラを演じ、「ハムレット」に続き「狂乱の場」を歌います。グルべローヴァが得意としていた難役を若いロシアのソプラノがやるなんてウィーンも進んでますね。

エルヴィーラ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
サー・リッカルド・フォース/カルロス・アルバレス Carlos Alvarez
王妃エンリケッタ/イルセヤー・カイルロヴァ Ilseyar Khayrullova
アルトゥーロ・タルボ卿/ジョン・テジエ John Tessier
サー・ジョルジョ/パク・ヨンミン Jongmin Park
グァルティエーロ・ヴァルトン卿/ソリン・コリバン Sorin Coliban
サー・ブルーノ・ロバートン/カルロス・オスナ Carlos Osuna
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/ジョン・デュー John Dew
舞台/ハインツ・バルテス Heinz Balthes
衣装/ホセ・マヌエル・ヴァスケス Jose Manuel Vasquez

17世期のイギリス、議会派(清教徒)と王党派の間の権力闘争にエルヴィラ(議会派の娘)とアルトゥーロ(王党派)が巻き込まれ、婚約が解消された恋敵のリッカルドも絡まって、エルヴィラは気が狂ってしまう。
ソプラノのエルヴィラやテナーのアルトゥーロには歌手として高度のテクニックが必要になるオペラで最後のカーテンコールではいつまでも拍手が鳴り止みませんでした。若きオルガ・ペレチャッコ声も顔も狂乱も素敵でした。
幕切れは普通はハッピーエンドで終わるはずですが、今回は恋敵のリッカルドがアルトゥーロを刺して、エルヴィーラはそこに倒れ込むところで終わります。

メトロポリタン歌劇場「ハムレット」

ほとんどののオペラハウスで、ストリーミングが始まったので、何を観ようかと迷ってしまうほど。
今日はMETのトーマス「ハムレット」(2010年3月27日公演)を観ることにしました。先日の「ペレアスとメリザンド」でゴロー役のサイモン・キーンリーサイドがハムレットになるので(彼は2018年に英国のナイトの称号をもらった人)、声はもちろん演技が素晴らしいしハムレットにぴったり、観てみたら本当に迫真の演技でした。

王子ハムレット、ガートルードの息子/サイモン・キーンリーサイド Simon Keenlyside
オフィーリア/マーリス・ピーターセン Marise Petersen
クローディアス、デンマークの王/ジェームス・モリス James Morris
ガートルード、デンマークの王妃/ジェニファー・ラ ーモア Jennifer Larmore
指揮/ ルイ・ラングレー Louis Langree
演出/パトリック・コーリー Patrice Caurier ,Moshe Leiser

シェイクスピアの「ハムレット」といえば知らない人がない作品ですが、Thomasのフランス読みでトマのオペラ「ハムレット」は、フランス語で演じられます。
ハムレット役のサイモン・キーンリーサイドが、暗殺者の現王の前で暗殺劇を上演し、気が狂れたふりをして赤ワインを振りまくシーンはダイナミックな演出で凄みがあります。血のような赤いシミがテーブルクロスに染み付き、血まみれのようになって暴れまわる。それからハムレットの母親役のジェニファー・ラーモアの声も顔も演技も注目です。
オフィーリアの「狂乱の場」も見所たっぷり、マーリス・ピーターセンは、花束を使って華麗に狂い動きます。ロンドンのテート美術館にあるミレーの「オフィーリア」の絵のように。
原作のハムレットは、敵討ちをした後自分も死ぬんですが、トマの「ハムレット」では、最後に前王が出てきて死なないで王になるんです。それは原作に親しんでいる人には受け入れられなくて今回の2010年MET版では「オフィーリア、私は君と共に死ぬ」と原作通りになって終わるということです。

グラインドボーン オペラハウス も無料配信

英国のグラインドボーン音楽祭が今年の音楽祭開催を断念することを発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたもの。
そのため、グラインドボーン音楽祭は、5月24日から無料配信をスタートさせることになりました。
毎週日曜日の現地時間午後5時から(日本は月曜日の午前1時から)

グラインドボーンといえば、ロンドンから数時間で行って、オペラを見て、上の写真のような広いお庭でお食事をして、その日のうちにロンドンに帰れるという優雅なオペラライフが楽しめる場所なんです。
そんなお庭もライブストリーミングしてくれるといいですね。

とりあえず5月20日までは、モーツァルトの「後宮からの逃走」を無料で楽しめるそうです。

ウィーン国立歌劇場「ペレアスとメリザンド」

5月4日(月)

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」(2017年6月30日公演)です。原作は「青い鳥」を書いたメーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザンド」で、象徴主義的な作家による戯曲で説明を一切省いた作品なのでメリザンドは一体何者なのか自らについてほとんど語らずそれがドビュッシーの音楽と相まって幻想的なオペラとなっている。

ペレアス/エイドリアン・エレート Adrian Erod
メリザンド/オルガ・べズメルトナ Olga Bezsmertna
ゴロー/サイモン・キーンリーサイド Simon Keenlyside
アルケル/フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ Franz-Josef Selig
ジュヌヴィエーヴ/ベルナルダ・フィンク Bernarda Fink
イニョルド/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
医師/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
指揮/アラン・アルティノグリュ Alain Altinoglu
演出・舞台装置・照明/マルコ・アルトゥーロ・マレッリ Marco Artyro Marelli
衣装/ダグマール・ニーフィンド Dagmar Niefind

アルモンド王国のアルケル王の孫である王太子ゴロー(サイモン・キーンリーサイド)は、森へ狩りに出かけた際、美しい女性メリザンド(オルガ・べズメルトナ)と出会う。
冠を水の中に落としたと言って泣いている彼女をゴローは城へ連れ帰り、妻にする。だがメリザンドは、ゴローの異父弟であるペレアス(エイドリアン・エレート)と心を通い合わせるようになり…。

と始まるこの物語、ドビュッシーの「海」や「牧神の午後への前奏曲」のような印象派の音楽に言葉が付けられているような不思議なオペラです、マルコ・アルトゥーロ・マレッリの演出・舞台装置・照明は、とても象徴的で、5幕とも同じ舞台装置のなかで、中心に「水」が張った部分があり、泉や海辺や古井戸やその時々で変化する。「ボート」も塔になったり、梯子になったりベッドになったりいろいろ暗示し、ドビュッシーの曲と同じように幻想的な舞台づくりになっている。演出家の奥様で衣装ののダグマール・ニーフィンドは、メリザンドの捉え所のない美しい雰囲気をよく表している。
ペレアスはゴローに殺され、メリザンドは生まれた子が誰の子か告げないまま死んでしまう。