ウィーン国立歌劇場「シモン・ボッカネグラ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、ヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」(2018年5月13日公演)です。大人気の改訂版の台本を書いたアッリーゴ・ボーイトは、その後の「オテロ」「ファルスタッフ」の台本も手掛けている。このウィーンアーカイヴもこれから「オテロ」「ファルスタッフ」が出てきますのでお楽しみに!
シモンにトーマス・ハンプソンとアメーリアにマリーナ・レベカがいい味を出して涙が溢れます。ガブリエーレのフランチェスコ・メーリも張り切っていましたし、悪者パオロのオルハン・イルディスもいい声してますね。

シモン・ボッカネグラ/トーマス・ハンプソン Thomas Hampson
フィエスコ/ドミトリー・ベロッセルスキー Dmitry Belosselskiy
ガブリエーレ・アドルノ/フランチェスコ・メーリ Francesco Meli
アメーリア/マリーナ・レベカ Marina Rebeka
パオロ/オルハン・イルディス Orhan Yildiz
ピエトロ/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
射手隊長/カルロス・オスナ Carlos Osuna
侍女/リディア・ラスコルブ Lydia Rathkolb
指揮/エヴェリーノ・ピド Evelino Pido
演出/ペーター・シュタイン Peter Stein
舞台/シュテファン・マイヤー Stefan Mayer

11世紀中頃のジェノバ、海賊のシモン(トーマス・ハンプソン)は、平民派と貴族派が争う中、平民派として勝利し、ジェノバの総督になります。25年後、アメーリア(マリーナ・レベカ)が生き別れになったシモンの娘とわかると、シモンとフィエスコの娘マリアとの子供がアメーリアであり、アメーリアの恋人ガブリエーレとの結婚を許すことになる、シモンの腹心であるパオロもアメーリアとの結婚を望んでいたのだが叶わなくなり、シモンに毒を盛り、パオロは死刑に、シモンは死の間際に「ガブリエーレを次期総督に」とフィエスコに頼んで息を引き取る。
結構複雑なストーリーですが、ヴェルディの音楽がよく、どんどん引きつけられて行き、最後は涙・涙で終わります。

ウィーン国立歌劇場「仮面舞踏会」

ウィーン国立歌劇場アーカイヴは、ヴェルディの「仮面舞踏会」(2016年4月26日公演)2020年6月15日〜6月17日まで3日間配信されますのでゆっくりと観賞できます。なんと言っても今回の「仮面舞踏会」は、今は亡きジャンフランコ・デ・ボシオの伝統的な演出が美しく舞台映えがするのと、ベチャワのグスタフ三世、ホヴォロストフスキーのレナート、ストヤノヴァのアメリア、ファヒマのオスカルと名歌手がそろっているのも楽しめます。

グスタフ三世(リッカルド)/ピョートル・べチャワ Piotr Beczala
アンカーストレム伯爵(レナート)/ドミトリー・ホヴォロストフスキー Dmitry Hvorostovsky
アメリア/クラッシミラ・ストヤノヴァ Krassimira Stoyanova
ウルリカ/ナディア・クラステヴァ Nadia Krasteva
オスカル/ヒラ・ファヒマ Hila Fahima
クリスチャン/イゴール・オニシュチェンコIgor Onishchenko
ホーン伯爵/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
ヴァルティング伯爵/ソリン・コリバン Sorin Coliban
判事&アメリアの召使/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
指揮/ヘスス・ロペス・コボス Jesus Lopez Cobos
演出/ジャンフランコ・デ・ボシオ Gianfraco de Bosio
舞台/エマヌエレ・ルッツァーティ Emanuele Luzzati
衣装/サントゥッツァ・カリ Santuzza Cali

舞台はなんと17世紀末のアメリカのボストン。このオペラの原作は、スウェーデン国王グスタフ3世が、ある仮面舞踏会の夜、アンカルストレーム伯爵に暗殺された実話がもとになっています。検閲を通過させるためやむなくイギリス支配下のボストンに移したということです。
仮面舞踏会は18世紀の貴族社会で大流行しており、総督リッカルドとアメーリアの許されぬ恋を軸として、リッカルドの腹心レナート、小姓オスカルと女占い師ウルリカとドラマは展開されてゆきます。

ところでレナートの役のドミトリー・ホヴォロストフスキー氏は脳腫瘍で2017年11月22日亡くなられました、本当に悲しくて惜しいことでした、お悔やみ申し上げます。この舞台の1年ちょっと後のことですね。

ウィーン国立歌劇場「賭博者」

6月14日(日)

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、セルゲイ・プロコフィエフの「賭博者」(2017年10月7日公演)です。原作はドストエフスキーの書いた同名の小説で、ドストエフスキー自身の体験を描いたものらしい。ロシア語での公演、指揮者はシモーネ・ヤング、演出はキャロライン・グルーバーと女性の競演で、きらびやかな舞台となっています。

将軍/ドミトリー・ウリヤノフ Dmitri Ulyanov
ポリーナ/エレーナ・グーセヴァ Elena Guseva
アレクセイ/ミーシャ・ディディク Misha Didyk
バブレンカ(おばあさま)/リンダ・ワトソン Linda Watson
公爵/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
アストリー/モルテン・フランク・ラーセン Morten Frank Larsen
ブランシュ/エレーナ・マクシモヴァ Elena Maximova
ニルスキー王子/パーヴェル・コルガティン Pavel Kolgatin
ポタープィチ/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
ヴルマーヘルム男爵/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
指揮/シモーネ・ヤング Simone Young
演出/カロリーネ・グルーバー Caroline Gruber
舞台装置/ロイ・スパーン Roy Spahn
衣装/メヒシルド・ザイペル Mechthild Seipel
照明/ウルリッヒ・シュナイダー Ulrich Schneider
振付/ステラ・ザヌー Stella Zannou

ルーレットブルグという架空の町のカジノを舞台に、多くの人々の運命が織りなすストーリー。アレクセイ(ミーシャ・ディディク)は、心を寄せるポリーナ(エレーナ・グーセヴァ)が、侯爵一家への借金返済のために彼に渡したお金を全てすってしまいます。
ポリーナの義父である将軍もポリーナ同様、侯爵一家から借金をしています。将軍はおばのバブレンカ(リンダ・ワトソン)から不動産を相続するつもりでしたが、バブレンカおばさんは甥が相続するはずの財産をギャンブルで全部すってしまいます。侯爵一家もポリーナから離れて行こうとするのですが、アレクセイの方は、ついに賭けでつきが回って来た。その時にはポリーナも全ての人が去ってゆくのでした。
プロコフィエフの音楽は、軽快なテンポで麻薬のようにギャンブルにハマってゆく人々を描いてゆきます。とっても面白い!
財産を全部すってしまう、大金持ちのおばさまにリンダ・ワトソンが扮していて、空っぽになってカジノを去ってゆくところが素敵です。

 

アローカナ卵

信州に行った友人から「アローカナ卵」をお土産にもらいました。
アローカナ卵は南米産の地鶏で、スカイブルーの殻の卵を生む珍しい鶏の卵「幸せの卵」と言われています。サイズは小さめですが、一般的な卵よりも栄養価が高いと言われています。

お味は、あっさりとして野性味溢れる味でした。

中村農場 : 山梨県北杜市高根町東井出4986-524
Tel               :    0551-47-5030

ビリー・ジョエル (Billy Joel)

ウィーン国立歌劇場の紹介画面でポピュラーのビリー・ジョエルが出てきてびっくりしました。
ウィリアム・マーティン・ビリー・ジョエル(1949-)は、アメカのニューヨーク州サウス・ブロンクス出身のシンガーソングライター、歌手、ピアニスト、作曲家。
ジョエルのお父さんはユダヤ人のピアニストでお母さんも宝石商を営む家系のユダヤ人、ナチスから逃れるためにドイツからアメリカに亡命した。彼が20歳の時、再婚してウィーンに住んでいるお父さんに会いに行った時のことを懐かしく語っていました。彼自身もベートーヴェンの「悲愴」「田園」などをピアノで弾いて見せている。ジョエルの代表曲は「ピアノマン」「オネスティ」「ストレンジャー」「素顔のままで」など。

 

 

 

ウィーン国立歌劇場「アドリアーナ・ルクヴルール」

6月8日(月)

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、フランチェスコ・チレアの「アドリアーナ・ルクヴルール」(2014年2月22日公演)18世期前半にパリに実在し、美貌と演技力で一世を風靡しつつ熱烈な恋に生きた大人気女優をアンジェラ・ゲオルギューが演じます。前作品のジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」も同じ頃の作品で実在の詩人をヨーナス・カウフマンが演じていましたね!

アドリアーナ・ルクヴルール/アンジェラ・ゲオルギュー Angela Gheorgiu
マウリツィオ/マッシモ・ジョルダーノ Massimo Giordano
ブイヨン公爵/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
ブイヨン公妃/エレーナ・ツィトコーワ Elena Zhidkova
ミショネ/ロベルト・フロンターリ Roberto Frontali
修道院長/ラウル・ヒメネス Raul Gimenez
キノー/パク・ヨンミン Jongmin Park
ポアソン/シャホウ・ジンシュ Jinxu Xiahou
家令/デヴィッド・プロハスカ David Prohaska
ジュヴノー/ブリオニー・ドワイヤー Bryony Dwyer
ダンジヴィル/ジュリエット・マース Juliette Mars
指揮/エヴェリーノ・ピド Evelino Pido
演出(オリジナル)/デヴィッド・マクヴィカー David McVicar
舞台/チャールズ・エドワーズ Charles Edwards
衣装/ブリギッテ・ライフェンシュトゥエル Brigitte Reiffenstuel
照明/アダム・シルヴァーマン Adam Silverman
振付/アンドリュー・ジョージ Andrew George

18世紀前半のパリ。有名な劇場コメディ・フランセーズの大人気女優アドリアーナ・ルクヴルール(アンジェラ・ゲオルギュー)は、ザクセン伯爵の旗手マウリツィオ(マッシモ・ジョルダーノ)と愛し合っている。マウリツィオは実は伯爵本人で、職務で大貴族のブイヨン公妃(エレーナ・ツィトコーワ)と会わなければならなかったが、公妃はマウリツィオに恋心を抱いていた。ある事件をきっかけに恋敵だと知ったアドリアーナとブイヨン公妃は火花を散らし、夜会の席で朗読を所望されたアドリアーナは、暗に公妃の不義をなじる内容の詩を読み上げる。激怒した公妃は、毒を仕込んだスミレの花束をアドリアーナに送りつけ、アドリアーナは、その毒で死にオペラは終わります。
ミショネ(ロベルト・フロンターリ)は、初老の舞台監督でアドリアーナを密かに愛していますが「アンドレア・シェニエ」のジェラール役のロベルト・フロンターレと同様にアドリアーナを諦めてしまうお人好しの役を上手く演じていますね!
若きアンジェラ・ゲオルギューが「椿姫」で美しい姿を見せてくれてから何年経つのでしょうか、演技が益々上手くなった久しぶりのゲオルギューでした。

新国立劇場が「巣ごもりシアター」第4弾のラインナップ発表

新国立劇場(New National Theatre Tokyo)のストリーミング配信「巣ごもりシアター」が第4弾のラインナップを発表した。

第4弾は5月29日から6月26日までのスケジュール。ラインナップは以下の通り。今回の第4弾で「巣ごもりシアター」は終了する。


5月29日(金)15:00 ~ 6月5日(金)14:00
バレエ:ロメオとジュリエット=2016年11月4日公演
振付:ケネス・マクミラン
出演:小野絢子 / 福岡雄大 / 木下嘉人 / 菅野英男 / 奥村康祐 / 渡邊峻郁 / 貝川鐵夫 / 本島美和
指揮:マーティン・イェーツ 
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

6月5日(金)15:00 ~ 6月12日(金)14:00 
オペラ:モーツァルト《魔笛》=2018年10月3日公演
演出:ウィリアム・ケントリッジ
指揮:ローラント・ベーア 
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
出演:サヴァ・ヴェミッチ / スティーヴ・ダヴィスリム / 安井陽子 / 林正子 / アンドレ・シュエン / 九嶋香奈枝 / 升島唯博
合唱:新国立劇場合唱団
 
6月12日(金)15:00 ~ 6月19日(金)14:00
オペラ:プッチーニ《蝶々夫人》=2019年7月6日公演
演出:栗山民也
指揮:飯森範親 
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
出演:小林厚子 / 小原啓楼 / 青山貴 / 山下牧子 / 内山信吾 / 島村武男 / 星野淳
合唱:新国立劇場合唱団 

6月19日(金)15:00 ~ 6月26日(金)14:00
オペラ:マスネ《ウェルテル》=2019年3月21日公演
演出:ニコラ・ジョエル
指揮:ポール・ダニエル 
管弦楽:東京交響楽団
出演:サイミール・ピルグ / 藤村実穂子 / 黒田博 / 幸田浩子 / 伊藤貴之 / 糸賀修平 / 駒田敏章
合唱:新国立劇場合唱団 児童合唱:多摩ファミリーシンガーズ 

ウィーン国立歌劇場「アンドレア・シェニエ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はジョルダーノの「アンドレア・シェニエ」(2018年5月2日公演)2年前の公演ということになり、本当に忙しい毎日です。もうすっかり街中は車も多く、コロナ前の生活に戻ったかのようですが。

ジョルダーノ/歌劇「アンドレア・シェニエ」(2018年5月2日公演)
アンドレア・シェニエ/ヨーナス・カウフマン Jonas Kaufmann
カルロ・ジェラール/ロベルト・フロンターリ Roberto Frontali
マッダレーナ/アーニャ・ハルテロス Anja Harteros
ベルシ(マッダレーナの召使で混血児)/イルセヤー・カイルロヴァ Ilseyar Khayrullova
コワニー伯爵夫人(マッダレーナの母)/ドンナ・エレン Donna Ellen
老女マデロン/ゾルヤーナ・クシュプラー Zoryana Kushpler
ルーシェ(シェニエの友人)/ボアズ・ダニエル Boaz Daniel
ピエトロ・フレヴィーユ(小説家)/マニュエル・ウォルサー Manuel Walser
フーキエ・タンヴィル(検察官)/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
マシュー(共和派)/ヴォルフガング・バンクル Wokfgang Bankl
神父(実は詩人)/ベネディクト・コーベル Benedikt Kobel
密偵インクレディービレ/カルロス・オスナ Carlos Osuna
コワニー家の家老/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
デュマ(裁判所長)/ダン・パウル・ドゥミトレスクー Dan Paul Dumitrescu
シュミット(サン・ラザール刑務所の看守)/アイク・マルティロッシアン Ayk Martirossian
指揮/マルコ・アルミリャート Marco Armilliato
演出/オットー・シェンク Otto Schenk
舞台/ロルフ・グリッテンペルグ Rolf Glittenberg
衣装/ミレアナ・カノネロ Mileana Canonero

ウンベルト・ジョルダーノ(1867ー1948)の「アンドレア・シェニエ」は、実在の人物を描いたものです。フランス革命の頃の詩人でロマン主義文学運動の先駆者の一人として知られています。そしてシェニエは、恐怖政治が終わる3日前に「国家反逆罪」で斬首刑となりました。

フランス革命の直前、伯爵家のパーティーでシェニエ(ヨーナス・カウフマン)は貴族を批判し、愛を賛美する詩を披露します。それを聞いたマッダレーナ(アーニャ・ハルテロス)は、シェニエに恋をします。
第2幕では、フランス革命の最中シェニエとマッダレーナは再会し二人は恋に落ちます。シェニエが革命政府に捕まり死刑が宣告され、マッダレーナは見知らぬ女性死刑囚の身代わりとなり一緒に死刑台に運ばれるところで終わります。

詩人にして剣の達人の恋多き青年貴族シェニエ役のカウフマンが歌う「恋がどういうものか、お目にかけましょう」”Un di all’azzurro spazio”で大拍手が湧きました。
マッダレーナ役のアーニャ・ハルテロスが歌う「母が殺されてから、私は愛を頼りに生きてきたのです」”La mamma morta”で苦しい心の内を告発します。ここでまたすごい拍手です。
マッダレーナを小さい時から見つめていたお人好のジェラール役のロベルト・フロンターリも存在感ありましたね!
演出は、オットー・シェンクですからフランス革命当時の舞踏会の様子が豪華で伝統的かつリアリスティックに描かれていてとても楽しい。
まだまだウィーン国立歌劇場のオペラ続きます
 それから今後のライブストリームもありますのでお楽しみに!

 

ウィーン国立歌劇場「アラベラ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はリヒャルト・シュトラウスの「アラベラ」(2017年3月17日公演)です。ウィーンの没落した貴族の娘アラベラが女占い師の予言通りに金持ちの結婚相手が見つかるという物語。アラベラ役には「カプリッチョ」や「影のない女」のカミラ・ニールンドが出演している。


アラベラ/カミラ・ニールンド Camilla Nylund
ズデンカ/チェン・レイス Chen Reiss
ヴァルトナー伯爵/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
アデラーイデ/ステファニー・ハウツィール Stephanie Houtzeel
マンドリカ/ボー・スコウフス Bo Skovhus
フィアカーミリ/ダニエラ・ファリー Daniela Fally
マッテオ/ヘルベルト・リッパート Herbert Lippert
エレメール伯爵/ノルベルト・エルンスト Norbert Ernst
ドミニク伯爵/ラファエル・フィンガーロス Rafael Fingerlos
ラルモール伯爵/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
女占い師/ドンナ・エレン Donna Ellen
指揮/ペーター・シュナイダー Peter Schneider

19世紀末のウィーンを舞台にした美しい旋律にあふれたオペラです。
ウィーンの豪華なホテルで暮らしている伯爵一家ですが、実は家計は火の車。美貌の娘アラベラが玉の輿に乗ってくれれば…ともはやそれだけが頼みの綱でした。
聴き所は第1幕のアラベラ(カミラ・ニールンド)ズデンカ(チェン・レイス)の2重唱「もし、ふさわしい人が現れたら」そして第1幕最後のアラベラのモノローグ「私のエレメール」、第2幕マンドリカ(ボー・スコウフス )とアラベラの2重唱「父が申しますには、私と結婚なさりたいとか」そして第3幕の最後「まだ、そこにいらっしゃったのは」などで美しさに満ち溢れています。
ズデンカ役にチェン・レイスが、舞踏会の人気者フィアカーミリ役にはダニエラ・ファリーがウィーンのお馴染みソプラノとして出ており、伯爵夫人役にステファニー・ハウツィールがメゾで出演している。

ウィーン国立歌劇場「ドン・ジョバンニ」

5月後半のモーツァルト週間に「ドン・ジョバンニ」は、同じ演出で5月22日、5月26日、5月30日と3回配信されましたが、ここでは2017年1月29日公演のドンジョバンニがサイモン・キーンリーサイドのものと2015年11月1日公演のドンジョバンニがマリウス・クヴィエチェンのものを取り上げます。
両方とも指揮はアダム・フィッシャー、演出はジャン=ルイ・マルティノティ。

「ドン・ジョヴァンニ」(2017年1月29日公演)
ドン・ジョヴァンニ/サイモン・キーンリーサイド Simon Keenlyside
レポレルロ/エルヴィン・シュロット Erwin Schrott
ドンナ・アンナ/イリーナ・ルングー Irina Lungu
ドンナ・エルヴィーラ/ドロテア・レッシュマン Dorothea Roschmann
ドン・オッターヴィオ/ベンジャミン・ブルンス Benjamin Bruns
騎士長/ソリン・コリバン Sorin Coliban
ツェルリーナ/イレアナ・トンカ Ileana Tonca
マゼット/マニュエル・ヴァルサー Manuel Walser
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/ジャン=ルイ・マルティノティ Jean-Louis Martinoty
舞台/ハンス・シェイヴァーノッホ Hans Schavernoch
衣装/ヤン・タックス Yan Tax
照明/ファブリス・ケブール Fabrice Kebour

「ドン・ジョヴァンニ」(2015年11月1日公演)
ドン・ジョヴァンニ/マリウス・クヴィエチェン Mariusz Kwiecien
レポレルロ/エルヴィン・シュロット Erwin Schrott
ドンナ・アンナ/マリーナ・レベカ Marina Rebeka
ドンナ・エルヴィーラ/ユリアーネ・バンゼ Juliane Banse
ドン・オッターヴィオ/ベンジャミン・ブリュンス Benjamin Bruns
騎士長/ソリン・コリバン Sorin Coliban
ツェルリーナ/アンドレア・キャロル Andrea Carroll
マゼット/パク・ヨンミン Jongmin Park

最初は、ドン・ジョバンニが、トーマス・キーンリーサイドのものを取り上げていたのですが、マリウス・クヴィエチェンがあまりにも若くてスリリングなドン・ジョバンニを演じたので思わず見入ってしまいました。マリウスはポーランド生まれの47歳、マリウスならついて行ってしまいそう・・・。レポレッロのエルヴィン・シュロットもいいですね!ドンナ・アンナのマリーナ・レベカはラトビア生まれのクリーンで力強いソプラノです。
グラインドボーンでも「ドン・ジョバンニ」を6月7日までやっています。
いろんな「ドン・ジョバンニ」を楽しむいい機会です。

グラインドボーンのオペラ「ドン・ジョバンニ」

今日はウィーンのオペラは少しお休みをしてグラインドボーンオペラハウスの方に行ってみましょう。
グラインドボーンオペラハウスは5月31日〜6月7日までモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をyou tubeで、無料配信しています。ウィーンでも同じ「ドン・ジョバンニ」やってますけど!