ウィーン国立歌劇場 プッチーニ「ラ・ボエーム」

今年の演奏会は、国内は終わり、ウィーン国立歌劇場のオペラのみとなりました。「ラ・ボエーム」「ペルシネット」「こうもり」と続きます。OTTAVA TV 「ラ・ボエーム」は、23日から24日、25日とクリスマスにぴったり、この物語はクリスマスイヴのお話ですから。

ロドルフォ/ステファン・ポップ Stefan Pop
ミミ/イリーナ・ルング Irina Lungu
マルチェルロ/マルコ・カリア Marco Caria
ムゼッタ/マリアム・バッティステリ Mariam Battistelli
ショナール/サミュエル・ハッセルホルン Samuel Hasselhorn
コルリーネ/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
ブノワ&アルチンドロ/マルクス・ペルツ Marcus Pelz
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/フランコ・ゼッフィレルリ Franco Zeffirelli
衣装/マルセル・エスコフィエ Marcel Escoffier

舞台は1830年のパリ。詩人のロドルフォ(ステファン・ポップ)と画家のマルチェッロ(マルコ・カリア)に音楽家のコッリーネ(ライアン・スピード・グリーン)は、成功を夢見てパリの屋根裏部屋で暮らしている、クリスマス・イヴの夜、ロドルフォは、隣の寝屋に住むお針子ミミが火を分けて欲しいとやってきたことをきっかけに恋に落ちる。
ミミ役のイリーナ・ルングは、「椿姫」で歌うはずだった期待のソプラノでしたが残念!と思っていたら今回「ラ・ボエーム」に登場しました。ステファン・ポップは急遽ロドルフォに抜擢されたらしいテノール、30歳のスターの素晴らしい美声を聴くことができました。演技も暖かくて優しい眼差しが素敵で、カーテンコールでは感激で泣きじゃくっていました。演出は、誰もが一度は観たことがあるフランコ・ゼッフィレルリ、曲も大体皆さんが知っているので前回の世界初演に比べると安心して見ていられます。それでは皆さん
           〝Merry X’mas〟

 

 

ウィーン国立歌劇場「オルランド」

ウィーン国立歌劇場150周年記念の新作オペラ、オルガ・ノイヴィルト作「オルランド」のライヴストリーミングが始まります。ウィーンでは8,11,14,20日に上演され、OTTAVA TVでは、21日から25日まで観ることができます。この公演で日本のコム・デ・ギャルソン(川久保玲)のデザインした衣装が初めから終わりまで華やかなファッションショウのように見られるのも楽しい。
主人公オルランドには「ナクソス島のアリアドネ」の作曲家役で出演したケイト・リンジーが美しい男から女に変わる難しい役をこなします。語り手として、アンナ・クレメンティーと守護天使役でカウンターテナーのエリック・ジュレナスは、最初から最後まで出ずっぱり。この3人が核となって物語が進んでゆきます。

オルランド/ケイト・リンジー Kate Lindsey
語り手/アンナ・クレメンティ Anna Clementi
守護天使/エリック・ジュレナス Eric Jurenas
女王/純潔/オルランドの子供の友人/コンスタンス・ハウマン Constance Hauman
サーシャ/貞節/アグネタ・アイヒェンホルツ Agneta Eichenholz
謙遜/マーガレット・プランマー Margaret Plummer
シェルマディン/グリーン/レイ・メルローズ Leigh Merlose
ドライデン/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
アディソン/カルロス・オスナ Carlos Osuna
ポープ/クリスチャン・ミードル Christian Miedl
ハリー侯爵/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
オルランドの子供(ノン・バイナリー)/ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンド Justin Vivian Bond
オルランドのガールフレンド/歌手/ケイティー・ラ・フォール Katie La Folle
ドラムセット・ソロ/ルーカス・ニグリ Lucas Niggli
エレキ・ギター/エドムンド・ケールドルファー Edmund Kohldorfer
指揮/マティアス・ピンチャー Matthias Pintscher
作曲/オルガ・ノイヴイトOlga Neuwirth
台本/キャサリン・フィルー、オルガ・ノイヴィルト Catherine Filloux, Olga Neuwirth
演出/ポーリー・グラハム Polly Graham
舞台装置/ロイ・スパーン Roy Spahn
映像/ウィル・デューク Will Duke
衣装/コム・デ・ギャルソン(川久保玲) Comme des Garcons
照明/ウルリッヒ・シュナイダー Ulrich Schneider

イギイスの女性小説家ヴァージニア・ウルフの「オルランドー」をオペラにしたもので、フェミニズムやジェンダーを取り上げた英語のオペラです。原作では36歳にして360歳の両性具有者、エリザベス1世お気に入りの美少年、やり手の大使、ロンドン社交界のレディー、文学賞を受賞した詩人などに変化するのが「オルランド」の前半のあらすじ。
30分の休憩を挟んで、オペラ「オルランド」では、後半さらに1914年の第一次世界大戦から、2019年12月5日の現在まで、この作品が生まれたてのホヤホヤだということがわかります。
作曲家ノイヴィルトは、1968年にグラーツで生まれたオーストリアの作曲家で、8日の初演の翌日、オーストリア政府から科学・芸術名誉十字勲章一等を授与されている。
後半のノイヴィルトのパンク、ロックバンド、国民ファーストなどの饒舌さはヴァージニア・ウルフの調子に乗りすぎのおしゃべりとよく似ている。とっても面白いオペラですので皆様どうぞご覧ください。
それから、オルランドの子供役ノン・バイナリーのジャスティン・ヴィヴィアン・ボンドJustin Vivian Bondは、ニューヨークで大活躍している歌手で芸術家ですが、とっても素敵です、注目!

日フィル 広上「第九」

12月14日(土)

日本フィル第353回横浜定期演奏会は、広上指揮でベートーヴェンの「第九」です。そして今日は「満員御礼」だそうです、横浜もクリスマス・イルミネーションが綺麗ですね。

J・C・バッハ/シンフォニア変ロ長調作品18-2
     ~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125
 指揮/広上淳一
 ソプラノ/中村恵理
 アルト(カウンターテナー)/藤木大地
 テノール/吉田浩之
 バリトン/大西宇宙
 合唱/東京音楽大学
 コンサートマスター/田野倉雅秋
 ソロ・チェロ/菊地知也

今回のプレトークは音楽評論家の奥田佳道さん。
ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735-1782)は、お父さんで大バッハのヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)より当時は有名で、「ロンドンのバッハ」として知られていたそうなんです。そしてモーツァルトにも影響を与えていたというシンフォニア変ロ長調は、快活で洗練された曲で、渡辺暁雄さんが第一回日本フィル定期演奏会に演奏したのも頷ける。
奥田氏〝今日は皆さんにクリスマス・プレゼントがあります〟と広上さんがサプライズで登場します。奥田さんはウィーン、広上さんはロンドンで行ったり来たりの昔話で仲が良さそう。国内の広上の演奏会でも奥田氏をよく見かけますね。
そして広上マエストロの「第九」ですが、出演者全てが最大級の力を出し切っているという印象を受けました、凄いですね!
最近大活躍しているテナーの藤木大地君とバリトンの大西宇宙君、ソプラノの中村恵理さんとベテランの吉田浩之さん、それに東京音大の合唱の皆さん、本当に素敵でした。

 

 

クァルテット+Plus

12月12日(木)

結成25周年を迎えたクァルテット・エクセルシオと世界的指揮者や音楽家たちから信頼の厚い国際派オーボエ奏者の吉井瑞穂、輝かしい音色と柔軟な音楽性が秀でたハーピストの景山莉乃がプラス(競演)します。場所は銀杏が黄金に色づいた紀尾井坂を登った紀尾井ホールです。この辺りもクリスマスイルミネーションが綺麗です。

カプレ/エドガー・アラン・ポーの「赤死病の仮面」によるハープと弦楽四重奏のための「幻想的な物語」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」
     ~休憩~
モーツァルト/オーボエ五重奏曲ハ短調K406
ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
クヴィエシュ/オーボエ、ハープと弦楽四重奏のための六重奏曲「フルビーン変奏曲」(日本初演)
 クァルテット・エクセルシオ
 オーボエ/吉井瑞穂
 ハープ/影山梨乃

アンドレ・カブレ(1878-1925)は、フランスの作曲家・指揮者でドビュッシーの友人、「月の光」や「子供の領分」などドビュッシーのピアノ曲を編曲した。1919年に作曲したこの曲はポーの恐怖小説「赤死病の仮面」を基にして作った曲です。国王がお城に立てこもって「赤死病」の疫病が入り込まないように饗宴にふけっているが、12時を過ぎると奇妙な仮面をつけた人物が現れて皆を「死」に追いやってしまうというおどろおどろしいポーの世界、中央に置かれた景山莉乃のハープが不気味な12時を知らせる低音を12回ならせると音は凍りつき緊張感に包まれる。

次はベートヴェンの「ハープ四重奏曲」は、ハープ繋がりでしょうか、カブレに続き素晴らしい緊張感溢れる演奏でした。

モーツァルトのオーボエ五重奏は、ファースト・ヴァイオリンの位置にマーラー室内管弦楽団で活躍している吉井瑞穂のオーボエが加わってオーボエの妙技に酔いしれます。

ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」は、ハープがまたプラス(加わり)し、現在では使われなくなったクロマティックを使ったコンクール課題曲に用いられた曲。
旋律がゆったり流れる「神聖な舞曲」と軽妙で躍動的な「世俗的な舞曲」

オーボエとハープが加わり最後は、日本初演となるオトマール・クヴィエシュ(1950ー2018)の六重奏曲「フルビーン変奏曲」です。彼はチェコの作曲家でプラハ音楽院で作曲とオルガンを習い、ラヴェルの「クープランの墓」をオーボエとハープに編曲などした。1999年に作曲されたこの風変わりな曲は、2000年に亡くなった最初の妻ミルシュカ・ワグネロヴァの病気やそれに関する悩みなどがテーマになっているという。
四重奏とオーボエ、ハープという楽器の名手が揃った、なんという盛り沢山のちょっと変わった演奏会だったことでしょう。

 

札響 広上「マーラー10番」

12月7日(土)

札響第625回定期演奏会は、オーストリア帝国の統治下にあったボヘミアに貧しいユダヤの息子として生まれた、グスタフ・マーラー(1860-1911)のちょっと珍しい交響曲第10番で、指揮が広上淳一さん。

マーラー/交響曲第10番(クック版第3稿)
 指揮/広上淳一
 コンサートマスター/田島高宏

朝8:00の飛行機に乗って札幌に着き、
久しぶりのキタラホールに到着して、雪景色を楽しみました。
ホールのレストランで軽食をしていると子供たちがソリ滑りをして遊んでいるのが見えます。北国に来たんだな〜って思ってると、ひょっこり音楽仲間に会ってしまい一緒に開演前のロビーコンサート、ドヴォルザークの「アメリカ」のフルート版を聴きます。

マーラーの10番は、マーラーが1910年夏に作曲を開始し、翌年の1911年マーラーの死によって、第1楽章がほぼ完成に近い段階だったのですが、他の楽章は大まかなスケッチの状態で残されたため、今回はイギリスの音楽学者デリック・クック(1919ー76)が完成を試みたクック版の第3稿によって演奏されました。
アダージョに始まってフィナーレまでの5楽章は、しめやかで重厚そしてこの曲のマーラーのスケッチに3楽章以降、至る所にアルマに対する言葉が記されているという。

次の日は、、中島公園駅近くクインテッサホテル札幌の「北海道の大地と海の恵」をふんだんに使った朝食ブッフェをたっぷりいただいて、お土産や贈り物を買いに札幌駅の方に、お気に入りの「六花亭」でいつものショートケーキやぜんざいをいただき北海道を満喫です。
先回の名古屋に続き、札幌の広上マエストロ追っかけは充実したものになりました。

レジス・パスキエ 金子陽子

12月3日(火)

第386回鵠沼サロンコンサートは、有名なパスキエ一家の一員としてフランコ・ベルギー派の伝統を伝える、フランス人の人間国宝的な名奏者、レジス・パスキエさんです。鵠沼にもグァルネリ・デル・ジェスの名器「クレモナ」を持ってきてくださって、ほんの1メーターの距離でノーブルな響きのヴァイオリンを聴くことができました。

ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調作品30-1
シューベルト/即興曲ハ短調D899-1
ショパン/マズルカ第15番ハ長調作品24-2、第17番変ロ短調作品24-4
     ~休憩~
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ作品28
ラヴェル/ヴァイオリン・ソナタ ト長調
 ヴァイオリン/レジス・パスキエ
 ピアノ/金子陽子

パスキエと金子陽子のリサイタルはこのレスプリ・フランセで2016年5月にも行われ2度目となります。金子陽子さんはフォルテ・ピアノリサイタルをこのサロンで開いたことがあります。
また、ここの平井満プロデューサーは第6回JASRAC音楽文化賞を受賞されました、こういったサロンで上質な音楽を提供していることに対してもらった賞なので来ている皆さんも喜んでいました、本当におめでとう御座います。

べートーヴェンのソナタは二人のアイコンタクトで始まり、名器グァルネリが部屋中に響き渡ります。まーなんと素敵な時間なんでしょう、まるでウィーンのサロンで聴いているような雰囲氣が漂っています。
次のシューベルトとショパンは金子のピアノソロになります。
パスキエが再び登場し、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソは、スペインの名ヴァイオリニスト、サラサーテのために書かれた曲でスパインの香りがする有名な曲です。

最後はラヴェルのヴァイオリン・ソナタ、4年かかってできた曲ですがなぜかとラヴェルに聞いてみると、無駄な音を省くのに4年かかったんだそうです。まさに、L’Esprit Francaisなラヴェルの演奏でした。そしてパスキエ氏のお話では、パスキエのお父様は、フォーレの前でバイオリンを弾いたこともあり、メシアンとも交流があったらしいのです。そしてアンコールはフォーレのロマンスです、フォーレのロマンスがデジブックのBGMになっている作品があります、聴きながらご覧ください。

フォーレのロマンスがBGMの
「春はあけぼの」




読響 トマーシュ・ネトピル ギアン・ケラス

11月29日(金)

第593回読響定期演奏会は、チェコの俊英トマーシュ・ネトピルの指揮で、リゲティーとスークを演奏します。リゲティーのチェロ演奏は、ジャン=ギアン=ケラスです。


モーツァルト/歌劇「皇帝ティートの慈悲」序曲
リゲティ/無伴奏チェロ・ソナタ
リゲティ/チェロ協奏曲
     ~休憩~
スーク/アスラエル交響曲
 指揮/トマーシュ・ネトピル Tomas Netopil
 チェロ/ジャン=ギアン・ケラス
 コンサートマスター/白井圭(ゲスト)

初登場のネトピルもチェロのケラスも共にイケメンです。ネトピルはドイツの名門エッセン歌劇場の音楽総監督を務め、ウィーン国立歌劇場やドレスデン国立歌劇場に客演し、ベルリンフィルなどのオーケストラの指揮でも躍進するなどチェコの次世代を担う指揮者として注目されており、チェロのケラスは、1967年モントリオール生まれでリゲティーなど現代作品も数多く手掛け幅広いレパートリーで意欲的な活動を続ける世界的チェリストで今回もフレンドリーな日本語でアンコールを披露した。

モーツァルトの「皇帝ティートの慈悲」は、皇帝レオポルド2世のボヘミア王即位の戴冠式で上演するために書いたもので、チェコ繋がり。

ジョルジ・リゲティー(1923-2006)は、国境線が引き直されてルーマニアとなった街で、ハンガリー語を母国とするユダヤ人の家庭に生まれた。
無伴奏チェロソナタは、「ディアーロゴ」「カプリッチョ」からなる。重音ピッツィカート・グリッサンドで始まる民謡風の旋律がしみじみ歌われる。
チェロ協奏曲は、「無から始まるように」と記され、
ppppppppの記号で指示された独創チェロから始まる。最後は「囁くようなカデンツァ」音高不安の急速なパッセージが静かに消えてゆき、「絶対的な沈黙」で結ばれる。

最後はヨゼフ・スーク(1874-1935)の「アスラエル交響曲」
スークは、ボヘミアのクルシェチョヴィツェに生まれ、恩師ドヴォルザークの娘と結婚をし、1904年5月ドヴォルザークが亡くなると娘である妻も7月には亡くなっている。深い悲しみと絶望に襲われるなか、5楽章の「アスラエル交響曲」を完成させた。アスラエルとは死を司る天使の名です。1、2、3楽章はドヴォルザークの思い出、後半の2楽章は亡き妻に捧げられた。

京響・広上とスウェーデン放送合唱団2大レクイエムの競演

11月24日(日)

第10回京響名古屋公演は、神が与えた最高の楽器〝声〟によるハーモニーのスウェーデン放送合唱団と京響の広上淳一指揮でフォーレとモーツァルトの2大レクイエムの演奏です。

3階からの眺めは素晴らしい!
右手には、オルガンが、左にはハープが、管弦楽は小編成で後ろには合唱団の椅子が並べられている。
愛知県芸術劇場コンサートホールは改修工事を終えて最高級のホールになっています。

フォーレ/レクイエムニ短調作品48(ネクトゥー&ドゥラージュ校訂版)
     ~休憩~
モーツァルト/レクイエムニ短調K.626(ジュスマイヤー版)
 指揮/広上淳一
 ソプラノ/ケイト・ロイヤル Kate Royal
 メゾ・ソプラノ/アリョーナ・アブラモヴァ Alyona Abramova
 テノール/オリヴァー・ジョンストン Oliver Johnston
 バリトン/ミラン・シリアノフ Milan Siljanov
 合唱/スウェーデン放送合唱団
 コンサートマスター/泉原隆志

スウェーデン放送合唱団は、1925年に創立、1952年合唱の神様と称される大指揮者のエリック・エリクソンが首席指揮者となり、以来飛躍的な発展を遂げ、世界のトップ・アンサンブルとしての地位を果たした。

ガブリエル・フォーレ(1845-1924)は、フランスの近代の作曲家で、彼の音楽の「しなやかさ」は、時代を先取りしたもの。79歳と長命で人生の最期まで音楽活動をした。フォーレのレクイエムにはモーツァルトのレクイエムにあるような「怒りの日」がない。

モーツァルト(1756-1791)のレクイエムは、「死」の直前に書かれたもので、はじめの「イントロイトゥス」のみモーツァルトが完成したもので、あとの「キリエ」「セクエンツィア」「オッフェルトリウム」は、合唱部分と低音部のみできていたが、弟子のジェスマイヤーが補完をして出来上がった。

このホールで最高級の指揮者とオーケストラとソリスト、それに神の声と言われる合唱団の天上の響きを聴くことができました。広上は演奏後何度も拍手を受けて、またこうした演奏会を持ちたいと言っていました。ブラボーですね!

名古屋で居酒屋

11月24日(日)

広上淳一指揮の第10回京響名古屋公演が愛知県芸術劇場コンサートホールでありました。名古屋は私の故郷ですが何も知らないので、今回初めて栄の東京第一ホテル錦に泊まってゆっくり栄辺りを歩いてみました。

演奏会が終わって名古屋の友達2人と私と主人で演奏会があったオアシス21のすぐ近くの居酒屋「だるま」で食事をしたのですが、ひつまぶし、味噌おでん、味噌串カツ、天むすと名物の鶏ちゃん焼きなどを食べ、そしてお酒のメニューは、名古屋大学サワーが16種類揃っていたので、すかさず南山大学の生しぼりグレープフルーツサワーを皆で頼んで〝乾杯〟です。
それにしてもなごやめしは、インスタ映えしない、ダークなブラウン色ですね!
とっても美味しかったんですが。
東京第一ホテル錦の部屋は27.8平米ととても広く良いホテルを選んだと思いました。それに1dayよりお安いんですよ、面白いですね。JR東海は名古屋で遊んで欲しいらしいのでご期待にお答えしてと、、、。

日本フィル・第352回横浜定期演奏会

11月23日(土)

大井剛史さんの指揮で、リムスキー=コルサコフ生誕175周年を祝うプログラムとギター界の才媛・朴葵姫さんの天使のトレモロに酔いしれました。

リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲作品34
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
     ~休憩~
リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」作品35
 指揮/大井剛史
 ギター/朴葵姫
 コンサートマスター/田野倉雅秋
 ソロ・チェロ/辻本玲

大井剛史は、横浜定期でメンデルスゾーンの「エリア」を演奏し、実力を発揮しましたが、今回はリムスキーコルサコフに挑戦ということですね。
ヴァイオリンソロの多い今日の曲は、コンサートマスターに就任した田野倉雅秋氏のお祝い公演とも言えると、オーケストラガイドを務めた奥田佳道の言葉でした。

リムスキー=コルサコフ(1844-1908)の「スペイン奇想曲」の次に「シェエラザード」を作曲し、この曲の題材はイスラム文学の代表的作品「千夜一夜物語」からとったもので、海の広々とした開放感や船のダイナミックな描写にリムスキー=コルサコフの海軍時代の経験が反映されている。

間に入ったアランフェス協奏曲のギター演奏も楽しく、ギターソロのアンコールがありタレルガの「アルハンブラの思い出」、オーケストラのアンコールはリムスキー=コルサコフの「雪娘」から軽業師の踊りでした。

二期会 オッフェンバック「天国と地獄」

11月21日(木)

二期会のオペラ、オッフェンバックの「天国と地獄」を日生劇場で観てきました。日比谷のあたりはクリスマス一色、今日は宝塚劇場も公演があって大変な人だかりです。

プルート/上原正敏
ジュピター/大川博
オルフェ/又吉秀樹
ジョン・スティクス/吉田連
マーキュリー/升島唯博
バッカス/峰茂樹
マルス/野村光洋
ユリディス/愛もも胡
ダイアナ/小村朋代
世論/押見朋子
ヴィーナス/山本美樹
キューピット/吉田桃子
ジュノー/醍醐園佳
ミネルヴァ/高品綾野
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/大植英次
演出/鵜山仁

「天国と地獄」は、1858年作曲され、オッフェンバック(1819-1889)の最高傑作の一つとされている。そして今年はオッフェンバックの生誕200年の年に当たる。オッフェンバックは1819年の6月20日にケルンのユダヤ人地区にドイツ人として生まれた。
本公演はA,Bキャストの初日 Aキャストの方を鑑賞しました。
指揮は個性豊かな大植英治、演出は現在新国立劇場の芸術監督の鵜山仁。

物語はギリシャ神話の「オルフェとエウリディーチェ」今回は日本語で演じてくれるのと、19世紀に読み替えた上にヴァイオリン教師オルフェと妻ユリディスは倦怠期の夫婦として登場する。世間体を気にしている「世論」も登場し活躍する。ジュピター(大川博)とユリディス(愛もも胡)のハエの二重唱が面白い。
ジュピターによってバッカスの巫女に変えられたユリディス役の愛もも湖の自由奔放さが、今問題のエリカ様と被ってコケティッシュで可愛い。キューピット(吉田桃子)のキスの歌も、最後は男女3名づつのダンサーを交えてフレンチカンカンを踊ってどんちゃん騒ぎで本当に楽しい!

クァルテット・エクセルシオ東京定期演奏会

11月17日(日)

クァルテット・エクセルシオ第37回東京定期演奏会は、木々が色づき始めた東京文化会館小ホールにて行われました。
今年で結成25周年を迎えるエクは、25周年イヴェントとしているリクエスト曲順位1位のシューベルト15番と4位のシューマン3番を取り上げました。

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第5番イ長調作品18-5
シューマン/弦楽四重奏曲第3番イ長調作品41-3
     ~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第15番ト長調D887

初めはエクが2000年第1回定期演奏会で演奏したベートーヴェン5番を新人の北見春菜とともに再確認です。
次は14日に、ヘンシェル・クアルテットで聴いてきたばかりのシューマン3番、ちょっと、大人しくないかと思えるシューマンでしたが、これもまたエクの魅力ですね。
最後のシューベルトの15番凄かったです。繰り返しも全然気にならないし最後まで緊張の連続でした。この場にいる皆がそう思っていたと思います。
そして、シューベルト((1797-1828)の没後200年には、エクでシューベルトイヤーをやったらというリクエストも出ています。リクエストにすぐ答えてくれるのもエクのいいところ!