ストラヴィンスキー「放蕩児の遍歴」

ノルウェイ国立歌劇場は、ストラヴィンスキーの「放蕩児の遍歴」をストリーム配信しました。
ストラヴィンスキーは、シカゴの美術館でウィリアム・ホーガスの銅版画「A Rake’s Progress」をみかけ、強い霊感をうけた。台本作家としてイギリスの詩人W・H・オーデンと共に、1948年3月31日に台本を完成させ、1951年4月7日に全曲は完成された。18世紀のイギリスが舞台で、英語のオペラとなる。
石をパンに変える機械、ヒゲを生やした女性、精神病院、そして愛、トム・レイクウェルの楽しくも暗い螺旋状の旅に誘います。
主人公トムは、恋人である女神ヴィーナスの命令に背いたために悲惨な結末を迎えるアドニスである。道徳的ルーツから切り離された彼は、道徳的ニヒリズムの哲学の餌食となり、屈服しそうになったが、愛の静かな小さな声によって正気を取り戻すか、少なくとも生き返らせる(正気はかなり失われているように見える)。2024年11月22日〜2025年5月22日まで視聴可能です。

ストラヴィンスキー/歌劇「放蕩児の遍歴」(ノルウェー国立歌劇場 2024年
公演)
トム・レイクウェル(怠け者)/トーマス・アトキンス Thomas Atkins
ニック・シャドウ(奇怪な男)/アレクサンダー・ノール Aleksander Nohr
トゥルーラヴ(アンの父親)/イェンス=エリク・アースボー Jens-Erik Aasbo
アン(トムの元彼女)/マリ・エリクスモーン Mari Eriksmoen
バーバ(トルコ人女性)/トーン・クンメルボルド Tone Kummervold
セレム(競売人)/エイリク・グロトヴェット Eirik Grotvedt
衣裳/クリスティーナ・ラヴリー Christina Lovery
照明/マティアス・ヘルスランド Mathias Hersland
振付/スティアン・ダニエルセン Stian Danielsen

放蕩児役のトーマス・アトキンスはグラインドボーンでもトムの役を演っていたのでどこかで見たような感じはしていました。
他の役は北欧系の歌手が出ているようです。ヒゲを生やした女性ののバーバも結構可愛い。
 
 

ラモー「プラテ」

ガーシントン・オペラはラモーのオペラ「プラテ」をストリーミング配信しました。
英国のグラインドボーンと並び称せられるガーシントンオペラ初のプロダクションとなる「プラテ」は、フランスのバロックの華やかさと欺瞞の世界で繰り広げられる壮大な合唱と素晴らしいダンスが楽しみ。2024年夏のフェスティバルで批評家から絶賛されたこのプロダクションは、ルイザ・ミュラーが監督、クリストファー・オラムがデザイン、バロックの専門家であるポール・アグニューが指揮を務め、イングリッシュ・コンサートでガーシントンデビューを果たす。全公演は、2024 年 11 月 15 日 から 2025 年 5 月 15 日まで視聴可能です。
演出のルイザ・ミュラーは2024年国際オペラ賞の演出家部門のファイナリスト、多才さと複雑で巧妙な仕事ぶりで急速に注目を集めています

ラモー/歌劇「プラテ」(ガーシントン・オペラ 2024年公演)
プラテ(沼の妖精・蛙の女王)/サミュエル・ボーデン Samuel Boden
ラ・フォリー(狂気の擬人化)/ミレイユ・アセリン Mireille Asselin
テスピス(喜劇の発案者)、メルキュール(商人や旅人の守護神)/ロバート・マレー Robert Murray
サティ―ル(半人半獣の精霊)、シテロン(ギリシャの王)/ヘンリー・ワディントン Henry Waddington
ジュピテル(ローマ神話の主神)/オシアン・ハスキンソン Ossian Huskinson
ジュノン(ジュピテルの妻)/アナベル・ケネディー Annabel Kennedy
アムール(愛の神)/ヴィクトリア・ソンウェイ・リー Victoria Songwei Li
タリー(喜劇の神)/ホーリー・ブラウン Holly Brown
モミュス(ギリシャ神で皮肉の擬人化)/ジョナサン・マクガヴァン Jonathan McGovern
クラリーヌ(プラテーの侍女)/ホーリー・ティーグ Holly Teague
バッカスの巫女/オードリー・ツァン Audrey Tsang、ナンシー・ホルト Nancy Holt
合唱/ガーシントン・オペラ合唱団
管弦楽/ザ・イングリッシュ・コンソート
ハープシコード(通奏低音)/クリストファー・バックナル Christopher Bucknall
チェロ(通奏低音)/ジョー・クラウチ Joe Crouch
指揮/ポール・アグニュー Paul Agnew
演出/ルイザ・ミュラー Louisa Muller
舞台装置・衣裳/クリストファー・オラム Christopher Oram
照明/マルコム・リッパ―ス Malcom Ripperth
ビデオ/イリュミノス Illuminos
演技指導/レベッカ・ハウエル Rebecca Howell

ミラノ・スカラ座「ラインの黄金」

ミラノ・スカラ座の「ラインの黄金」を見ることができました。
最近現代的な演出のものが多く残念に思っていたところ、指揮はシモーネ・ヤング、演出はデヴィッド・マクヴィガーと伝統的で、説得力のある演出の「ラインの黄金」でした。豪華な歌手陣が揃っており、ローゲ(ノルベルト・エルンスト)の不思議な演技力が面白い、これもやはりマクヴィガーの演出ですよね。

ミラノ・スカラ座の「ラインの黄金」
ワーグナー/楽劇「ラインの黄金」
ヴォータン/ミハエル・フォレ Michael Volle
ローゲ/ノルベルト・エルンスト Norbert Ernst
アルベリヒ/オラフ―ル・シグルダルソン Olafur Sigurdarson
フリッカ/オッカ・フォン・デア・ダムラウ Okka von der Damerau
フライア/オルガ・べズメルトナ Olga Bezsmertna
ドンナー/アンドレ・シューウェン Andre Schuen
エルダ/クリスティーナ・メイヤー Christina Mayer
フロー/シヤボンガ・マクンゴ Siyabonga Maqungo
ミーメ/ヴォルフガング・アブリンガー=スペルハッケ Wolfgang Ablinger-Sperrhacke
ファゾルト/パク・ヨンミン Jongmin Park
ファフナー/アイン・アンガー Ain Anger
ヴォークリンデ/アンドレア・キャロル Andrea Carroll
ヴェルグンデ/スヴェトリナ・ストヤノヴァ Svetlina Stoyanova
フロースヒルデ/ヴィルジニー・ヴェレツ Virginie Verrez
管弦楽/スカラ座管弦楽団
指揮/シモーネ・ヤング Simone Young
演出/デヴィッド・マクヴィカー David McVicar
舞台装置/デヴィッド・マクヴィカー David McVicar、ハンナ・ポスレスウェイト Hannah Postlethwaite
衣裳/エンマ・キングスバリー Emma Kingsbury
照明/デヴィッド・フィン David Finn
ビデオ/ケイティー・タッカー Katy Tucker
振付/ガレス・モール Gareth Mole

ヴェルディ「椿姫」

ドイツ、マンハイム国立劇場は「椿姫」の初日公演をストリーミング配信しました。主役級は韓国の歌手で占められており、最近の風潮を表しています。2024年11月9日から2025年5月9日まで視聴可能。

ヴェルディ/歌劇「椿姫」(マンハイム国立劇場 2024年11月9日公演)
ヴィオレッタ/スンヒ・コー Seunghee Kho
アルフレード/スン・ミン・ソン Sung Min Song
ジェルモン/ニコラ・ディスキッチ Nikola Diskic
医師グランヴィル/パトリック・ジールケ Patrick Zielke
ドゥフォール男爵/イリヤ・ラピッチ Ilya Lapich
フローラ/ルート・ヘーデ Ruth Hade
アンニーナ/ヤーラ・アティアス Yaara Attias
ガストン子爵/クリストファー・ディフィ― Christopher Diffey
ドビニー侯爵/KS・トーマス・ジェサトコ KS Thomas Jesatko
ジュゼッペ/イリヤ・アクシオノフ Ilia Aksionov
使者/チプリアン・マレーレ Ciprian Marele
合唱/マンハイム国立劇場合唱団
管弦楽/マンハイム国立劇場管弦楽団
指揮/ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ Roberto Rizzi Brignoli
演出/ルイーゼ・カウツ Luise Kautz
舞台装置/ヴァレンティン・マトカ Valentin Mattka
衣裳/エイドリアン・ベールウィンクル Adrian Barwinkle
照明/ニコール・ベリー Nicole Berry
ドラマトゥルグ/エステル・オルパン Eszter Orban
 

ターリヒ・クァルテット

チェコの弦楽四重奏団ターリヒ・クァルテットの演奏会に2回行くことができました。
今最高峰のクァルテットの演奏、「ひばり」「アメリカ」「死と乙女」「わが生涯より」など、サルビアホールで聴くのと、ひまわりの郷ホールで聴くのとちょっと違いますが、滑らかで力強い素晴らしい演奏でした。アンコールがまた面白くルーマニアの民謡、ジプシータンゴなどロマの音楽に溢れていましたね。

11月5日(火)サルビアホール

第183回SQS(ターリヒ・クァルテット)
ドヴォルザーク/弦楽四重奏断章ヘ長調B.120
ドヴォルザーク/8つのワルツ作品54
     ~休憩~
スメタナ/弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」
 ターリヒ・クァルテット
8つのワルツの編曲者は、第1番と第4番が作曲者自身、その他は元パヴェル・ハース弦楽四重奏団のヴィオラ奏者イジ―・カバト Jiri Kabat 。ファーストのヤン・ターリヒの挨拶に続き、アンコールは2曲。ブーランジェ Georges Boulanger (1893-1958)/Avant de mourir (命尽きるまで愛す 作品17)、ルーマニア民謡「Hora Martisorului」(Grigoras Dinicu 作曲)。何れも近日発売予定のCD収録曲。
 
 
11月3日(日)横浜市港南区民文化センター「ひまわりの郷」ホール

ひまわりの郷コンサート・シリーズ2024年秋・ターリヒ・クァルテット
ハイドン/弦楽四重奏曲第53番ニ長調作品64-5「ひばり」
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番ヘ長調作品96「アメリカ」
     ~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
 ターリヒ・クァルテット(ヴァイオリン/ヤン・ターリヒ Jan Talich Jr.、ロマン・パトチュカ Roman Patocka、ヴィオラ/ラディム・セドミドゥブスキー Radim Sedmidubsky、チェロ/ミハル・カニュカ Michal Kanka)
ヤン・ターリヒの挨拶に続いてアンコール ルーマニア民謡「Hora Martisorului」、ルーマニア民謡「ジプシー・タンゴ」。

ドニゼッティ「劇場の都合、不都合」

アイルランドにあるウェクスフォード祝祭オペラがドニゼッティの珍しいオペラ「劇場の都合、不都合」をストリーミング配信しています。
劇場の舞台裏とリハーサルの過程に大げさにスポットライトを当てた2幕のオペラで、出演者のエゴがショーの邪魔をすると、どんな問題が起きるかを示している。2024年11月2日から2025年5月2日まで視聴可能となっております。

ドニゼッティ/歌劇「劇場の都合、不都合」(ウェクスフォード祝祭オペラ 2024年10/11月公演)
マンマ・アガタ/パオロ・ボルドーニャ Paolo Bordogna
ダリア(プリマ・ドンナ)/シャーリーン・ジョイント Sharleen Joynt
プロコーロ(ダリアの夫)/ジュゼッペ・トイア Giuseppe Toia
ルイジア(セコンダ・ドンナ)/パオラ・レオッチ Paola Leoci
グリエルモ/(プリマ・テノール)/アルベルト・ロベルト Alberto Robert
ビスクローマ(作曲家・指揮者)/マッテオ・ロイ Matteo Loi
チェーザレ(台本作家)/ウイリアム・カイル William Kyle
劇場支配人/ヘンリー・グラント・カースウェル Henry Grant Kerswell
ピッペット/ハンナ・ベネット Hannah Bennett
興行主/フィリップ・カルマノヴィッチ Philip Kalmanovitch
合唱/ウェクスフォード祝祭オペラ合唱団
管弦楽/ウェクスフォード祝祭オペラ管弦楽団
指揮/ダニラ・グラッシ Danila Grassi
演出/オルファ・フェラン Orpha Phelan
舞台装置・衣裳/マドレーヌ・ボイド Madeleine Boyd
照明/ダニエーレ・ナルディ Daniele Naldi
振付/エイミー・シェア・キッシオフ Amy Share Kissiov

 

 

名門老舗蕎麦店「神田まつや」

今日は上野の演奏会に行く前に家族で秋葉原の「神田まつや」に蕎麦を食べに行きました。
この蕎麦屋さんは1884年創業だそうです。

流石に美味しい!
近況報告の後、ガジェット好きな息子たちは電気街に、私たちは上野の東京文化会館小ホールにクァルテット・エクセルシオの東京定期演奏会を聴きに行き、始まるまで時間が余ったので、2階の精養軒でお茶にしました。東京文化会館も相当古くなったので、令和8年5月から令和10年中休館になり大規模改修工事を行うようです。

2024年11月1日(金)  東京文化会館小ホール

クァルテット・エクセルシオ第47回東京定期演奏会

モーツァルト/弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K428

酒井省吾/String Quartet For Eku (結成30周年記念委嘱作品・世界初演)
       ~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第13番変ロ長調作品130「大フーガ付き」

クァルテット・エクセルシオ

ヴェルディ「レクイエム」

10月27日(日)

日本フィル第408回名曲コンサートは、今年ヴェルディが「レクイエム」を作曲して150周年にあたる年なので、広上淳一指揮「レクイエム」の演奏会に行ってみました。今年は、世界中でヴェルディの「レクイエム」の演奏会が多いようですね!

2024年10月27日(日)サントリーホール

日本フィル・第408回名曲コンサート
J・S・バッハ/主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶBWV639
ヴィドール/オルガン交響曲第5番作品42-1~第5楽章トッカータヘ長調
J・S・バッハ/主よ、人の望みの喜びよ
     ~休憩~
ヴェルディ/レクイエム

 オルガン/長井浩美
 ソプラノ/中村恵理
 メゾ・ソプラノ/福原寿美枝
 テノール/宮里直樹
 バリトン/高橋宏典
 合唱/日本フィルハーモニー協会合唱団
 指揮/広上淳一
 コンサートマスター/木野雅之
 ソロ・チェロ/菊地知也

広上さん指揮のヴェルディ「レクイエム」最初から最後まで緊張した最高の演奏でした。
日フィルの演奏はもちろんのこと、合唱も、特にソリストにトップクラスの4人が揃っていて感動しました。
中村恵理さんはロイヤル・オペラハウスでタイトルロールとして活躍していますし、メゾソプラノの福原寿美枝さんにはびっくりしてしまい、ネットで検索してみると井上道義さんが「素晴らしいソロアルトの秘蔵一級ダイヤのような福原寿美枝さんを見つけた」という箇所があり、ドラマティックな歌いっぷりにまた聞いてみたいと思いました。
広上マエストロは、このサントリーホールでオペラを取り上げてゆくつもりだということ、来年の2025年4月26日、27日には、ヴェルディ「仮面舞踏会」を上演する予定で、アメーリアに中村恵理、リッカルドに宮里直樹、ウルリカに福原寿美枝、シルヴァーノに高橋宏典と今日のソリスト全てが出演するようです、楽しみですね。
長井浩美さんのパイプオルガンのバッハもとっても素晴らしかった。

 

プッチーニ「ラ・ボエーム」

フランスのモンペリエ国立歌劇場がプッチーニの「ラ・ボエーム」をストリーミング配信しています。モンペリエ国立歌劇場は南フランスにある素晴らしい歌劇場です。そして、2024年10月25日から2025年4月25日まで視聴可能となっています、画質を4Kにして、日本語自動翻訳にして、このyoutube をゆっくりご覧ください。

プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」(モンペリエ・オクシタニ―国立歌劇場 2024年5月公演)
ミミ/アドリアーナ・フェルフェッカ Adriana Ferfecka
ムゼッタ/ジュリア・ムジチェンコ Julia Muzychenko
ロドルフォ/ロン・ロン Long Long
マルチェルロ/ミコワイ・トロンブカ Mikolaj Trabka
ショナール/ドミニク・セジウィック Dominic Sedgwick
コルリーネ/ドンホ・キム Dongho Kim
アルチンドロ、ブノア/ヤニス・フランソワ Yannis Francois
パピニョール/ヒョンソブブ・キム Hyounsub Kim
巡査部長/ジャン=フィリップ・エルルエ Jean-Philippe Elleouet
税関吏/ローラン・セル― Laurent Serou
セールスマン/アレハンドロ・フォンテ Alejandro Fonte
合唱/モンペリエ・オクシタニ―国立歌劇場合唱団
管弦楽/モンペリエ国立管弦楽団
指揮/ロデリック・コックス Roderick Cox
演出/オルファ・フェラン Orpha Phelan
舞台装置・衣裳/ニッキー・ショー Nicky Shaw
照明/マット・ハスキンズ Matt Haskins
振付/ミュアネ・ブルーマー Muirne Bloomer
 

秋のお食事会

10月15日(火)

秋のお食事会、2回目はやはりブラッスリーポール・ボキューズ銀座にしました。
コロナ以来5年も会っていない国際ボランティアグループの皆さんです。
現在も日本語を教えていたり、いろんなボランティア活動をしていますね。

前菜は高知県宿毛から届くアジと秋茄子のテリーヌ
メインディッシュは、青森県産マトウダイのポアレ 北海道美瑛産ジャガイモのソース
デザートは次に行った「カフェ・コムサ」の秋の味覚フェア「青森県産洋梨とキャラメルナッツのケーキ」を載せました。
「ポールボキューズ銀座」「カフェ・コムサ」も素敵なお店です。




	
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