日本フィル第758回東京定期演奏会

3月23日(土)

アレクサンダー・リープライヒの指揮のもと、三善晃の「魁響の譜」、ヴァイオリンの辻彩奈さんのシマノフスキ、シューマンの「ライン」と夢の様な時間を過ごすことができました。

2024年3月23日(土)サントリーホール
日本フィル第758回東京定期演奏会
三善晃/魁響の譜
シマノフスキ/ヴァイオリン協奏曲第1番作品35
     ~休憩~
シューマン/交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」
 ヴァイオリン/辻彩奈
 指揮/アレクサンダー・リープライヒ Alexander Liebreich
 コンサートマスター/田野倉雅秋
 ソロ・チェロ/菊地知也
 
辻彩奈さんといえば、鵠沼サロンコンサートでヴァイオリン・リサイタルを開き、1メートルの距離で堂々とした演奏を聴くという体験をしたのでしたが、やはりシマノフスキ素晴らしい。
そして4年半ぶりの登場となった、リープライヒさんのシューマン3番の「ライン」ライン川の複雑な流れを見事に現しており4楽章のケルン大聖堂は荘厳そのものですね。
数年前ライン下りをして、ケルン大聖堂にも行ったのを思い出します。

参考
シューマンの交響曲第3番変ホ長調作品97「ライン」は、1850年に作曲され1851年2月6日にデュッセルドルフにおいてシューマン自身の指揮によって初演されました。
1850年、デュッセルドルフの管弦楽団・合唱団の音楽監督に招かれたシューマンは、9月に同地に到着すると夫妻で盛大な歓迎を受けました。シューマンはライン川沿岸を好んで散歩し、9月と11月にはライン川上流に位置するケルンにも足を延ばしました。
壮麗なケルン大聖堂に感銘を受け、折しもこの時期に挙行されたケルン大司教ヨハネス・フォン・ガイセルの枢機卿就任式の報に接し、交響曲の霊感を得たといいます。
シューマンはライン川の川下りやそれを取り巻く環境に大いに触発され、第1楽章(ローレライ)、第2楽章(コブレンツからボン)、第3楽章(ボンからケルン)、第4楽章(ケルンの大聖堂)、第5楽章(デュッセルドルフのカーニヴァル)など、その音楽もまたラインに関連が深くなっています。

ライン下りのyoutube を作りましたのでご覧ください。
こちらはケルン大聖堂からローレライの順になっています、もちろんBGMはシューマンの交響曲第3番「ライン」2楽章。

 

チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」

チャイコフスキーのオペラ「エフゲニー・オネーギン」は、原作はプーシキンの小説からの翻案ですが、今回ライン・ドイツオペラによって2024年3月23日から2024年9月23日までストリーミング配信されます。
ウィーンではタチアナ役をニコール・カーが演りましたが、今回は若くて妖艶なウクライナ生まれのエカテリーナ・サンニコワが担当します。オネーギンはボグダン・バチュウですが狂った様な情熱が感じられないのが残念、youtubeですので自動翻訳で日本語にしてお楽しみください。

チャイコフスキー/歌劇「エフゲニー・オネーギン」(ライン・ドイツオペラ公演
エフゲニー・オネーギン/ボグダン・バチュウ Bogdan Baciu
タチアーナ/エカテリーナ・サンニコワ Ekaterina Sannikova
レンスキー/オヴィディウ・パーセル Ovidiu Purcel
オリガ/ラモーナ・ザハリア Ramona Zaharia
ラーリナ/カタルジナ・クンツィオ Katarzyna Kuncio
グレーミン公爵/ボグダン・タロシュ Bogdan Talos
フィリピエヴナ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
ザレツキー/ヴァレンティン・ルッケビアー Valentin Ruckebier
トリケ/セルゲイ・ホモフ Sergej Khomov
歌手/マムカ・マニガラーゼ Mamuka Manigaladze
隊長/フォルカー・フィリッピ Volker Philippi
合唱/ライン・ドイツオペラ合唱団
管弦楽/デュッセルドルフ交響楽団
指揮/ヴィターリ・アレクセーノク Vitali Alekseenok
演出/ミハエル・タルハイマ― Michael Thalheimer
舞台装置/ヘンリク・アー Henrik Ahr
衣裳/ミカエラ・バース Michaela Barth
照明/ステファン・ボリガー Stefan Bolliger
ドラマトゥルグ/アンナ・グルントマイヤー Anna Grundmeier

真田広之「SYOGUN将軍」

ディズニー+で配信上映されている「SYOGUN将軍」は、今全世界で評判になっています。これは映画館で見るのではなく、サブスクと言われている配信サービスで見ることができます。
2024年2月24日に公開されたハリウッド制作テレビドラマシリーズ(全10話)は毎週火曜日に配信され今3話まで進んでいる。
大型テレビやパソコンを持っている方は是非ディズニー+のストリーミング配信をご覧ください。
1ヶ月1400円程度でHULUとディズニー+の配信を受けることができます。    

【キャスト】
吉井虎永役/徳川家康:真田広之『ラスト サムライ』『47RONIN』『ジョン・ウィック:コンセクエンス』
ジョン・ブラックソーン/按針役:コズモ・ジャーヴィス『説得』『Calm with Horses(原題)』
戸田鞠子役/細川ガラシャ:アンナ・サワイ『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『Monarch: Legacy of Monsters(原題)』
樫木藪重役:浅野忠信『殺し屋1』『モンゴル』『私の男』
樫木央海役:金井浩人『きらきら眼鏡』『彼女はひとり』
石堂和成役/石田三成:平岳大『Giri / Haji』『Lost Girls and Love Hotels(原題)』
宇佐見藤役:穂志もえか『少女邂逅』『街の上で』
戸田広松役:西岡德馬『愛国女子—紅武士道』『娼年』
戸田文太郎役:阿部進之介『ラヴァーズ・キス』
村次役:竹嶋康成『沈黙 サイレンス』
吉井長門役:倉悠貴『犬と屑』『うみべの女の子』
落葉の方役:二階堂ふみ『‎人間失格 太宰治と3人の女たち』

【スタッフ】
エグゼクティブ・プロデューサー:ジャスティン・マークス『トップガン マーヴェリック』『ジャングル・ブック』、レイチェル・コンドウ、ミカエラ・クラベル、エドワード・L・マクドネル、マイケル・デ・ルーカ
プロデューサー:真田広之
制作:FXプロダクショ

二期会「タンホイザー」

2024年3月2日(土)
3年前の2021年2月26日に同じ二期会で「タンホイザー」を観に行きましたが、今回は当時コロナで指揮ができなかったアクセル・コーバーが指揮をし、演出は同じイギリスの鬼才キース・ウォーナーが、タンホイザー役にはワグナー歌いとして最も有名なサイモン・オニールが担当する素晴らしい「タンホイザー」を堪能することができました。

2024年3月2日(土)東京文化会館
二期会公演「タンホイザー」
ワーグナー/歌劇「タンホイザー」
ヘルマン/加藤宏隆
タンホイザー/サイモン・オニール Simon O’Neill
ヴォルフラム/大沼徹
ヴァルター/高野二郎
ビーテロルフ/近藤圭
ハインリヒ/児玉和弘
ラインマル/清水宏樹
エリザベート/渡邊仁美
ヴェーヌス/林正子
牧童/朝倉春菜
4人の小姓/本田ゆりこ、黒田詩織、実川裕紀、本多都
合唱/二期会合唱団
管弦楽/読売日本交響楽団
指揮/アクセル・コーバー Axel Kober
演出/キース・ウォーナー Keith Warner
再演演出/カタリーナ・カステニング Katharina Kastening
装置/ボリス・クドルチカ Boris Kudlicka
衣裳/カスパ―・グラーナー Kasper Glarner
照明/ジョン・ビショップ John Bishop
振付/カール・アルフレッド・シュライナー Karl Alfred Schreiner
映像/ミコワイ・モレンダ Mikolai Molenda
 
ドレスデン版(歌合戦の場面でヴァルターの歌がある)を基礎にし、序曲とヴェーヌスブルクの音楽はパリ版(バレエが踊られる)を使用しての上演。