夢二の絵は、「婦人グラフ」表紙。 小説は、目黒ステーション晩秋。 その八 「ちょいと、マア御覧よ、こんどはこんなことが書いてあってよ」と一人が小さい紙切を持ってベンチの隅に俯伏すとやっと、十四五歳のを頭に四五人の子守女
白柳秀湖「駅夫日記」その7
夢二の絵は、「ねむの木」口絵 その七 次の日の朝、私は改札口で思わず千代子と顔を合わせた。私は千代子の眼に何んと知れぬ一種の思いの浮んだことを見た、私は千代子のような美人が、なぜ私のような見すぼらしい駅夫風情(ふぜい)に
銀座から横浜日本フィル定期演奏会
4月19日(土) 今日は、東京海上時代の友達と銀座へランチに出掛けました。 銀座三越で、先日の筍のお礼・たねやで本生水羊羹を送り、スペイン料理の店「びいどろ」に行く。 現在FP(ファイナンシャル・
白柳秀湖「駅夫日記」その6
夢二の絵は、「ねむの木」口絵。 小説は、千代子の生い立ち、大鳥神社。 その六 岡田の話では高谷千代子の家は橋を渡って突き当りに小学校がある、その学校の裏ということである。それを尋ねて見ようというのではないけれども、私はい
筍が届いた!

4月16日(水) 例年通り、主人の友達からこんな筍が三本届きました。 うれしい! 今回は糠(ぬか)まで付けてくれました。糠は、ゆでる時一緒に入れると柔らかくなるんですね。 そして1時間くらいゆでて、 筍ご飯
白柳秀湖「駅夫日記」その5
夢二の絵は、雑誌「新少女」の口絵。 小説は、「権之助坂」の由来。虎杖(いたどり)、藤袴(ふじばかま)。 その五 野にも、岡にも秋のけしきは満ち満ちて来た。 休暇(やすみ)の日の夕方、私は寂しさに堪えかねてそぞろに長峰の下
沼尻竜典 日本フィル第321回名曲コンサート
4月13日(日) 久し振り(2週間ぶり)で演奏会に行った。 ワーグナー楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲 ショパン/ピアノ協奏曲第1番
白柳秀湖「駅夫日記」その4
夢二の絵は、「椿姫」の楽譜の表紙。 小説の方は、バイオリンを持った女性が登場。 その四 品川行きのシグナルを処理して私は小走りに階壇を下りた。黄昏(たそがれ)の暗さに大槻の浴衣(ゆかた)を着た後姿は小憎らしいほどあざやか
白柳秀湖「駅夫日記」その3
竹久夢二は「宵待草」の作詞もしていたのです。作曲は、多 忠亮(おおの ただすけ)。 小説は、主人公が美青年にからかわれます。 そして4には、いよいよ美しい女性が登場します。 その三 「君! 僕一つ君に面白いことを尋ねて見
白柳秀湖「駅夫日記」その2
夢二は、楽譜の表紙も書いていたんですね。 小説は、美青年が登場します。山の手線も蜩も日比谷へ音楽を聴きに行くということも。 その二 品川行きの第二十七列車が出るまでにはまだ半時間余りもある。日は沈んだけれども容易に暮れよ
上野の桜
4月6日(日) 満開の上野の桜を見に行きました。 お天気もよく、不忍池あたりは、家族連れでいっぱい。 少し、満開を過ぎたかな。 アップで ウコン桜は、これからです。 近くの夢二美術館へ 弥生美
白柳秀湖「駅夫日記」その1
このあたりの馬込文士村の文士の一人、白柳秀湖の「駅夫日記」を少し紹介しましょう。竹久夢二の挿絵をよく使っていたのでそれも少し、文中の草花とか季節の自然描写が豊かだし、当時の目黒、大崎あたりが出てきたりでとっても面白いです