最近見た映画

2月18日(金)
バレンタイン・デイ近くなるとWOWOWはアカデミー賞もの、恋愛ものが多く、録画した映画をまとめて見ました。
・「いつか晴れた日に」
 何とアン・リーが監督をしているのですが、ジェーン・オースティンの「Sense and Sensibility」(感情と多感)の映画化。
 英国の田園風景と、「Pride and Prejudise」(自負と偏見)とよく似た設定で、イギリス文学が懐かしく安心して観ました。 
  メロドラマのようにもつれた糸が解けて、鉛色の空に太陽がふりそそぐんですよね、 「いつか晴れた日に」のタイトルのように。
 長女はエマ・トンプソン、次女はケイト・ウィンスレット。長女のお相手はヒュー・グラント 。
 人のよさそうなヒュー・グラントつながりで、
・「噂のモーガン夫妻」
 「Sex and The City」のサラ・ジェシカ・パーカーと英国俳優ヒュー・グラントとの共演ですね!
 別れた夫婦がヒョンなことから、証人保護プログラムの対象とされてしまい・・・ハッピーエンドに終わる。
・「50歳の恋愛白書」
 ロビン・ライト・ペン、キアヌ・リーブス、ブレイク・ライヴリー、アラン・ラーキン、モニカ・ベルッチ、ウィノナ・ライダー、ジュリアン・ムーアなど
 有名な俳優達が出演する。
 アーサー・ミラーの娘で作家、脚本家、映画監督のレペッカ・ミラーの小説「The Private Lives Pippa Lee」の映画化。
 アーサー・ミラーといえば、マリリン・モンローと結婚していたことでも有名で、何かスキャンダラスな雰囲気がこの作品にもあふれています。
 その中でもやはり主演のロビン・ライト・ペンが素敵でした。気品があり、洋服の着こなしがとてもよい・・・やはり元モデルでした。
・「シャネル&ストラヴィンスキー」
2010年は、ココ・シャネル生誕125年に当たる年で、映画が3本ほど作られたが、これは一番最後のもので中身もシャネルの一生というよりも、最初からストラヴィンスキーの「春の祭典」が流れてきて、もう成功を手にしたシャネル(アナ・ムグラリス)と、ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)が「春の祭典」のパリでの初演で知り合うことから始まっている。
   
  シャネル
 
シャネルとストラヴィンスキーの恋愛は、全くのフィクションだったということですが、一時的な接点はあったらしい。
フランス語と英語とロシア語が混じっていて、映像がとても美しいし、
シャネルの別荘にストラヴィンスキー一家が住むことになるのですが、その別荘と内装が素晴らしい。
パリのシャンゼリゼ劇場でのこの「春の祭典」は、ニジンスキー振付のバレーで初日を迎えていて、音楽史上類を見ない大騒動を起こしている。音楽が進むにつれて野次と歓声がすさまじくなりついには警官隊が出動するスキャンダルとなった。
ニジンスキーの振付で、「長老たちが輪になって座り、若い乙女が死ぬまで踊り続ける様子を見守っている。長老たちは春の神の慈悲を得るために、乙女の命を生贄にする。」というバレーが忠実に再現されていて、これで「春の祭典」がよ~く理解できました。ストラヴィンスキーには他にたくさん作品がありますが、この映画は「春の祭典」とあと少し出て来るだけなので、「春の祭典」騒動記とでも言いましょうか?それからシャネルの香水「シャネル№5」の作られ方も本当みたい!
シャネル役のアナ・ムグラリス、長身で洋服がとってもよく似合いましたね。
話は違いますが、もうすぐNHKハイビジョン20日~24日まで華麗なるメトロポリタンオペラ「ばらの騎士」「カルメン」「シモン・ボッカネグラ」「ハムレット」「アルミーダ」やりますよ~。

ジョエル・ロブションでランチ

 2月8日(火)
いつものメンバーでランチ、今日は5名ほど。
前から行ってみたいと思っていた、恵比寿のフレンチレストラン ジョエル・ロブションです。
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恵比寿ガーデンプレイスの奥まったところにジョエル・ロブションの館があります。
今日私たちがお邪魔するのは、1Fの LA TABLE de Joel Robuchonで、
2F,3Fと進むにつれて、お値段も上昇して行きます。
ちなみに1Fは☆☆で、2F,3Fは☆☆☆だそうです。
さすがに上品でお部屋全体が淡いパープルのイメージで統一されています。
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オードブルは、鶏肉のパテがトーストの上に
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三層構造の下は、ニンジンのピュレ、上はオレンジのムース
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ミルフィーユ仕立ての下はフォアグラ、中央の黒いのはキノコの一種、その上の黒いのはトリフ、上には、ちりめんキャベツ。
縁には、セロリの塩など塩が置いてあり好きな塩をつけて食べる 本当に凝っていますね。

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グリーンアスパラとホタテのマリネ
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パンもこのほかにバジル風味のフォーカッチャなど
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魚料理は、ほたてのソテー

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かさごのポワレの下には、下仁田ねぎ
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肉料理は、ハーブ豚のローストにトウモロコシのムースとごぼうの煮たもの、ブロッコリー添え

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デザートは、洋ナシのコンポートとバニラアイスに栗がたくさん
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オレンジとバニラアイスザクロ添え
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バラの香りとフランボワーズのソルベ
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ちょうどエジプト暴動の最中にエジプト観光に行っていた人が、ちゃんと観光をして戻ったばかりなので、皆びっくり、
やってみるものですね〝私たち強運の持ち主なの!〟と言っていました。
喋っている間に、ほかのテーブルでは、誕生日をキャンドルとお菓子で祝ってもらっていました。
ほとんど女性です。平日の火曜日ですものね!
今の女性たちは、必ず仕事を持っていて、本当に大変だと思います。
たまには休んではいかが?
ラストまでお喋りして、支払を済ませてからB1のLA BOUTIQUE de Joel Robuchon(ロブションのパン屋さん)で、
もうずいぶん少なくなってしまったパンを買って帰りました。
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今度は、ぜひ2Fの☆☆☆のレストランに行きましょうとの約束をして、〝さようなら〟です。

クァルテット・エクセルシオと小山実稚恵

1月29日(土)
クァルテット・エクセルシオのクァルテット・プラスシリーズが始まり、今日の共演は、ピアノの小山実稚恵さんです。
トリトンの第一生命ホールは、満員?です。 すごい!
まず、1Fの翆江堂で予約してあった《苺大福》を買って会場へ・・・

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ボロディン/弦楽四重奏曲第2番
リゲティ/弦楽四重奏曲第1番「夜の変容」
~休憩~
シューマン/ピアノ五重奏曲
クァルテット・エクセルシオ
小山実稚恵(ピアノ)
ボロディンの弦楽四重奏曲2番、1楽章、3楽章など有名で誰でも知っている曲なので、ゆったりと聴けました。
本当に素晴らしい!
現代もののリゲティが面白かった。「夜の変容」って言う題が付いている結構長い曲ですが、全然飽きることがなく
楽しめました。
シューマンは、小山実稚恵さんとのピアノ五重奏曲で、5人とも楽しんで演奏している感じが伝わってきました。
小山ファンも多く、いつもはおとなしい観客も2階席あたりからブラヴォーの掛声が結構多かった
そしてアンコールはドヴォルザークのピアノ五重奏曲のフリアント樂章
夕食後は、翆江堂の《苺大福》でお茶しました。

ふわっとしてジューシーで優しい味の《苺大福》です。
本店は新川の方にあるみたいですが、皆さまもどうぞ!http://katoshun.com/suikodo/

エリーナ・ガランチャ

1月24日(月)
美味しそうなイチゴが出回っているのでつい作ってしまいました。

中にもたっぷりいちごが入っているんですよ。
22日の土曜日夜、NHKハイビジョンでベルリンフィルのジルベスターコンサートがありましたが、
METのカルメンでカルメン役をやった、エリーナ・ガランチャがでて、サムソンとデリラや、カルメンハイライトや、
アンコールもガランチャが独り占め状態でサルスエラやグラナダを歌い、指揮者のグスターボ・デュダメルくんも鼻の下が伸びっぱなし。
次の日曜日には、http://shirokuma0328.blog109.fc2.com/blog-entry-273.htmlに検索をしていただいた方が結構いました。
参考までに、2月21日にNHKハイビジョンでMETのカルメンが全曲放送されます。ジルベスターコンサートでは
ガランチャは踊りませんでしたが、オペラでは踊りも見られるのですよ!
是非録画をお忘れなくです。

読響 第500回定期演奏会

1月22日(土)
今日は、午後2:00~5:00太極拳の練習。
音楽仲間が太極拳に入ったので、ちょっと様子見です。
午後6:00からは、サントリーホールで読響500回記念の定期演奏会

          
池辺晋一郎/多年生のプレリュード(読響委嘱作品、世界初演)
~休憩~
リスト/ファウスト交響曲
指揮/下野竜也
テノール/吉田浩之
合唱/新国立劇場合唱団(合唱指揮/富平恭平)
コンサートマスター/藤原浜雄
フォアシュピーラー/小森谷巧
500回記念の委嘱作品は、池辺晋一郎さんの「多年生のプレリュード」
プレトークで池辺さんが〝地べたからでなく、ハートから湧き上がるエネルギー〟
と言っていたように、とてもわかりやすい作品でした。
今年は、リストの生誕200年ということで、いろんなところでリストが取り上げられますね。
今日もリストの「ファウスト交響曲」、あまり聴いたことがないのですが、演奏される時には重なるもので、
今回は3回、昨日京都交響楽団で沼尻さんが振ったそうです。あと一回はどこでしょう?
沼尻さんも今日聴きに来ていましたよ。
12音階をすべて用いた、スリリングな始まりから、ちょっと長いなと思われる中間部、
後半、重厚な男声合唱と、テノールが「永遠に女性的なるもの」を高らかに歌い上げます。
オルガン奏者の隣で歌ったテノールの吉田さん見事でした。
東フィル創立100周年記念の委嘱作品「むすび」を書いた 望月京さんも聞きにいらしていました。
帰り、〝オーバッカナール〟の前で、沼尻さんにお会いし、〝昨日は京都でお振りになられたようですね〟
と主人が言ったら、〝うちは、合唱が13人でね〟と言っていました。
読響は45人位男声合唱がいたようです。
指揮者の下野さん人気者で、〝ブラーボー〟は、外国の演奏会並でした。

東フィル創立100周年記念コンサート

1月14日(金)

東京フィルハーモニー交響楽団100周年記念の委嘱作品
望月 京(みさと)さんの「むすび」を聴きに行きました。
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望月京/むすび(東フィル100周年記念委嘱作品)
ショスタコーヴィチ/交響曲第6番
~休憩~
プロコフィエフ/交響曲第5番
指揮/渡邊一正
コンサートマスター/荒井英治

指揮者の大野和士さんに『寿ぎの歌』(ことほぎのうた)のようなものを書いて下さいと言われて書いたということですが、
“冒頭、古来「春、芽吹き」などの意味合いを内包し、もっと明るい響きといわれる「双調の調子」が、木管楽器によって演奏される”と望月さんが解説している部分は、雅楽の笙の音色が、少しづつ集まって大きくなっていくような感じに聴こえました。
笙の音色が縦軸とすれば、ご祝儀舞である「寿獅子」の引用など横軸で、打楽器なども入り、とても面白い作品に仕上がっている。
残念ながら、大野和士さんは、体調不良のため渡邊一正さんが指揮をすることになりましたが、
十分作曲者の意図が伝わったと思われます。
ショスタコーヴィチ6番 あまり聴いたことがないのですがベートーヴェンの6番「田園」に相当する曲で、「瞑想的で抒情的」。
プロコフィエフの5番は、ロシア革命後の混乱を逃れて出国し帰国してから描いた作品でプロコフィエフの自信作、渡邊さん 伸々と演奏しているような感じがしました。
  

聴き初めは?

1月8日(土)
今年生演奏の聴き初めは、クァルテット・エクセルシオ 慶応キャンパスコンサートです。
慶応義塾大学日吉キャンパス協生館 藤原洋記念ホールは、東急線日吉駅からすぐ、

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協生館 藤原洋記念ホールのある階から日吉のグラウンドが見降ろせます。
数十年前には、このあたりに住んでいたのですが、前は何があったのか思い出せないほどに変わってしまった。
クァルテット・エクセルシオ 曲目は、

モーツァルト 弦楽四重奏曲第7番変ホ町長K160
ヤナーチェク 弦楽四重奏曲第1番《クロイツェル・ソナタ》
シューベルト 弦楽四重奏曲第14番ニ短調D810《死と乙女》

この演奏会は、慶応の課外授業という形をとっており、演奏会までに『文学と音楽の対決』というテーマで、オープンスクール形式で学生とエクセルシオのメンバーとその他の人々で5回ほど討論会を開いたらしい。
トルストイの小説「クロイツェル・ソナタ」を読んで、ヤナーチェクは四重奏曲「クロイツェル・ソナタ」を作曲したので、
トルストイの不倫小説「クロイツェル・ソナタ」の妖しい人間模様がヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」の音樂になって
面白い作品が出来上がっている。ちなみにベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」は、軽快なテンポの曲ですが、
トルストイの小説「クロイツェル・ソナタ」で、不倫の二人はこのベートーヴェンの「クロイツェル・ソナタ」を演奏するのですね!
とまあこんなことが、文学部の学生さん達の間で、討論されて今日の演奏会となったようです。
私も参加したかったなー
そしてこのホールは、とっても響きがよくって、エクセルシオの素晴らしい音色がさらにすばらしく聴こえました。
エクセルシオは、さらに進化を続けているのですね。

インカントでクリスマス!

12月27日(月)

インカントでお食事会、いつもの今日は7名です。
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今日は、写真を撮らないと決めていたのですが、ほかの人が〝 このワインのエチケットきれいだね〟と撮り始めてしまったので、
ついに私もしびれを切らして途中からですが、 撮り始めました。 なので主に豊富なワインの数々を見てください。
食前酒のイチゴのカクテルと発泡酒を飲み終わってから
イタリアのつま先にあるカラブリアのCIROの赤ワイン
Duca Sanfelice
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シチリア産 ヴァレ デッラカートの白ワイン
重厚でどっしりとしたボトルで、エチケットも素敵ですね。

パスタは、魚介類をトマトなどで煮込んだアクアパッツアをペンネにからめて
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次のパスタは、そば粉で作ったパスタ
チリメンキャベツなども入っています
ロンバルディーア地方 Rainoldi のヴァルテッリーナ スペリオーレ
赤ワインです。
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東ヴェローナにあるマリオンワイナリーで作られた
ワイン、シンプルなエチケットがよく目立ちます。
濃厚な味わいでこってりしたお肉にぴったり!
この間にこってり味付けした子牛肉が出てきました・・・すっかり忘れて味わってしまいました。
そしてデザートはしっかり濃厚なプリン
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お話は、今年のクラッシック音楽総ざらいでしょうか。
時々主催するプチ音楽会、来年は、〝SOBATERIAで音楽会〟2月26日(土)皆様ぜひ来てください。
代官山のお蕎麦やさんで『音楽とお話とお蕎麦の楽しいひと時をいかが?』です。
あらあら、7時からアッという間に10時を過ぎていました。
それから、インカントの新しいホームページができたそうです。http://www.incanto.jp/  皆様もどうぞ!

パワースポット 伊勢神宮

12月23日(木)
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今年の伊勢神宮参拝者は、860万人とすごい人が押し寄せているらしい。
最近のパワースポット巡りの影響でしょうか。
60年周期の寅年にこの現象が起きているという。
今年寅年の2010年、1950年、1890年、1830年、1770年、1710年と下って、
1710年(宝永7年)4月に、京都に住む裕福な家の3歳の女の子が、乳母に〝伊勢参宮がしたい〟と言うので、
〝言葉が喋れるはずがないでしょ!〟という両親の反対にもかかわらず、乳母はふらふらと女の子をお伊勢さんに連れ出した。
粟田あたりで連れ戻されたのですが、3歳の女の子は、病にかかり死んでしまう。
4月初め乳母は暇を出されたのですが、4月半ば頃にふらりと帰って来て、腕には死んだはずの娘を抱えていた。
これは、間もなく洛中洛外の大評判となり、近畿をあげての大騒動となった。
〝伊勢へ!〟〝伊勢へ!〟と、
6、7歳から14,5歳までのいたいけない童男童女の列が京都から大津の船場まで続いた。
1710年(宝永7年)一年間で総人員375万9000人が伊勢に向かったらしい。
これを「抜け参り」とか「おかげ参り」という。
第二目のおかげ参り(抜け参り)は、1770年でなく1771年(明和8年)で、牛も馬も犬も猫も〝伊勢へ!〟〝伊勢へ!〟
1771年(明和8年)一年間で総人員441万9000人が伊勢に向かった。
このような「抜け参り」の不思議な行列を京都の所司代も道筋の代官も手の下しようがなかったのは、
相手が6,7歳から14,5歳の未成年者だったので、罪に問えなかった。
子供たちは、保護者の知らない間に抜け出してしまっていた。
さらに注意すべきことは、その旅費が、初回から京都をはじめ沿道の金持ちによって貢がれたということ。
世の中に大きな変化が起きるとき、どんな智者、どんな賢人よりも先にそれを予感するものは一般民衆である。
一般民衆という中にも、街頭に洟を垂らしている子供が最も敏感なものらしい。

この文章は白柳秀湖の「維新 革命前夜物語」の中に書いてある本当のお話。
とっても面白いので、これからカテゴリーの中に〝歴史で遊ぼ〟を設け少しづつアットランダムに紹介していきます。
そして今年2010年寅年は、恐慌前夜ということで、大変な年でしたね!

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