8月2日(日)
8月2日(日)~3日(月)ナビ君と一緒にドライブです。
蓼科の隠れ山荘『むさし庵』で、クァルテット・エクセルシオの演奏会を聴き、その足で、霧が峰の『クヌルプ・ヒュッテ』に行って一泊しようという計画です。
エクセルシオの演奏はもちろんのこと、隠れ山荘『むさし庵』の方にも興味があり、山の景色と演奏と隠れ山荘と三つ共々興味津々で出かけました。
モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク
ラヴェル/弦楽四重奏曲
~休憩(10分ほど)~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー」第3番
オープニングが、今回印象的でした。
チェロの大友君が出てきてチェロを弾き始めると、客席の後の方から3人の女性が、宮廷風の足並みで、ボッケリーニの「マドリッドの帰営ラッパ」を弾きながら出てきます。客席全体が弦楽の響きに包まれ鳥肌が立つような感激でした。今日は3人とも濃いグリーンのドレスで揃えています。
演奏は、本格的なもので、手を抜くようなことは全くしていません。
ラヴェルは、色彩豊かで、ベートヴェンのラズモ3番は、一番脂の乗り切っていた頃の力強い作品です。
むさし庵の木の温もりと外の景色それに蝉の声が一体となって、エクセルシオの迫力ある演奏を応援していたような気がします。
アンコールは、山田耕筰さんの「からたちの花」、西野ゆかさんの1ヴァイオリンからシットリと始まって聴かせてくれました。
観客の一人から後で聞いた話ですが、〝まるで私一人のために演奏してくれたよう〟だったそうです。
演奏後は、隣の食堂で、ワインと軽食で、歓談です。
演奏をしている間は、お料理の音を出せないため、ここ『チェルトの森』の別荘の人たちが、持ち寄ったワインや、オープンサンドやお菓子だと思います。
エクセルシオの皆さん素敵なドレスなので、是非ともと撮らせて頂きました。
ここ『むさし庵』 は、伝統的木造建築の美しさと機能を永く後世に伝えるべく、福井県や、金沢、京都など、各地から様々な解体部品を収集し、宮大工の精緻な技術により南蓼科に再生合築したものです。
この建物の特徴は、いわゆる「骨董仕上げ」と呼ばれるもので、柱や梁の表にする面にそれまで壁のなかに埋められていた側を使用したり、彎曲した鉄砲梁が上がりかまちに利用されるなど、各所に創意工夫がみられ、一般の古民家と少々異なる風情をかもし出していることです。
玄関くつ箱の上のライトが美しい。
このライトも綺麗ですね!
彎曲した梁
食堂に入るドアも重厚感あふれますね。
玄関前の野草の鉢
フロント近くで草木染のシャツを販売しています。生まれ月ごとに草木が違い、八月は、紅花で真っ赤でした。
椅子も凝った物が並んでいます。
超一流の建物で超一流の音楽を聴く、最高のアフタヌーンコンサートでした。
なお、この『むさし庵』、京都で学んだ熟練技のお料理も超一流で、お昼は、5000円より、夕食は、8000円より、宿泊は、夕食・朝食つきで、25000円よりがあります。
中味を考えると、全然高くないです。ぜひ皆様ご利用下さい。
☆ 蓼科隠れ山荘『むさし庵』 http://www.musashian.com/
☆ クァルテット・エクセルシオ https://quartet-excelsior.wixsite.com/schedule