MET プッチーニの「つばめ」

2月3日(火)

今日は、METライブビューイング プッチーニの「つばめ」を川崎ラゾーナの109シネマズ川崎で見てきました。METでは、1月10日に上演したものです。

           ツバメ  

         プッチーニ/歌劇「つばめ」La Rondine(新演出)  

マグダ/アンジェラ・ゲオルギュー
ルッジェーロ/ロベルト・アラーニャ
ランバルド/サミュエル・レイミー
リゼット/リゼット・オロペーサ
プルニエ/マリウーシュ・ブレンチュー
指揮/マルコ・アルミリアート
演出/ニコラス・ジョエル
主役のゲオルギューが風邪気味という事は聞いていました。それでも結構良かったということも聞いていました。やはり何と言ってもゲオルギューとアラーニャとの共演を見てみたいという欲求の方が強くって!
それに「つばめ」は、1936年以来このアンジェラ・ゲオルギューとロベルト・アラーニャというゴールデン・カップルで上演されるまで上演される機会がなかったという。二人の功績です。

「椿姫」と「メリーウイドウ」と「ラ・ボエーム」を混ぜたようなオペラで、主人公のマグダは、死なないんですよね。 若きゲオルギューの「椿姫」も初々しくて感激しましたが、美しさは変わらず今回のプロダクションでは1920年代に読み替えてあってファッションは、チャールストン時代、明るくって愉しいオペラです。

第一幕で歌う「ドレッタの美しい夢」が有名で、マグダとルッジェーロのカップルの他、小間使いのリゼットと詩人プルニエの二組のカップルがあって、ゲオルギューが風邪気味の分、リゼットとプルニエのほうが頑張っていました。

インタヴュアーはルネ・フレッミング、初めは風邪気味のゲオルギューが緊張している様子をカメラが映していましたが、途中からいつものお喋りなゲオルギューに戻りました。
やはりMETはいいですね。

クァルテット・エクセルシオ

1月31日(土)

 20世紀・日本と世界Ⅱ

第一生命ホール6:00~(プレ・トーク5:00~)
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ウェーベルン/弦楽四重奏曲(1905)
ウェーベルン/弦楽四重奏のための5つの楽章作品5 (1909)
ウェーベルン/弦楽四重奏のための6つのバガテル作品9 (1913)
ウェーベルン/弦楽四重奏曲作品28 (1938)
~休憩~
間宮芳生/弦楽四重奏曲第1番(1963)
間宮芳生/弦楽四重奏曲第2番「いのちみな調和の海より」(1980)
クァルテット・エクセルシオ
今日は、間宮芳生さんと渡辺和さんとのプレ・トークが演奏会前にありました。
今年80歳になられる間宮さんは、シッカリとした足取りで歩いてこられ、お喋りもよどむことなく進められました。
実は私たちは間宮さんの2つ目の曲1980年ごろ、間宮さんの家の隣に住んでいて、ジーパンで歩く姿をよく見かけました。
そしてもう一つ、この月曜日にはエクセルシオの試演会があり、これらの曲を聴きました。
なので、二回聴くことが出来たというわけです。

でも難しいな、以前聴いたウェーベルン「夏風の中で」は、すごく気持ちよく聴けましたが、
最後の作品28などは、だんだん音を削ぎ落として行って出来た曲で。

間宮さんの曲は、本人の解釈付ですから、よく判りました。
初めの曲は、黒田喜夫の詩『不安と遊撃』の一篇「原点破壊」・・・「男と女がいて、女は、身ごもっている。ところが異型の軟体がゾロゾロ。それが母親の乳房にすがりつく。吸盤があって母の血をすい始める。男の体も吸われる」・・・という詩に興味を持ち、歌と弦楽四重奏を作ろうとして、弦楽パートの方がすらすら出来てしまった。2楽章は能舞台のイメージ、3楽章はアフリカのリズム。
次の「いのちみな・・・」の、1部はメラネシアのパン・パイプの音楽で減速(だんだん遅くなる)、2部は同旋律の繰り返しに聴こえるが音の並びが少しづつ違うアフリカ土着のコンゴの音楽、3部はフィンランドの「泣き歌」を基にしている。
これらのほかにも「日本のわらべうた」を児童合唱団と演奏したものがあるし、今度オペラ「ポポイ」を静岡音楽館で、初演するらしい。
日本の間宮さん頑張れって言いたいですよね。

 

日本フィル横浜定期・大友・佐野

1月24日(土)

今日は、日本で最もスマートな指揮者大友直人さんと、今乗りに乗っているテノール歌手佐野成宏さんと
イタリアに行ってきました。

大友         佐野

横浜みなとみらいホール
ヴェルディ/歌劇「仮面舞踏会」第1幕への前奏曲
ヴェルディ/歌劇「仮面舞踏会」~喜びの中に君に会える *
ヴェルディ/歌劇「仮面舞踏会」~永遠に君を失えば *
プッチーニ/歌劇「マノン・レスコー」間奏曲
チレア/歌劇「フェデリーコの嘆き」 *
ディ・クルティス/帰れソレントへ *
~休憩~
レスピーギ/交響詩「ローマの泉」
レスピーギ/交響詩「ローマの松」
指揮/大友直人
テノール/佐野成宏
コンサートマスター/江口有香

みなとみらいホールまでの僅かな旅行ですが、ナポリ、ローマなど、素敵な旅でした。
「帰れソレント」は、アンコールも・・・2度楽しめた。(*印が、佐野さんの歌った曲)
そして定期会員ではないので、15列の右端の席だったのですが、「ローマの松」の最終曲「アッピア街道の松」の古代ローマ軍の凱旋行進曲では、トランペット、トロンボ-ンが、三階席の左そでに立ち大爆音を鳴らしてくれましたので、目の前で爆音を聞くことが出来ました。

UKオペラ「カルメン」でお見かけした佐野さんは、やはり今年夏 佐渡裕プロデュースの「カルメン」に出演する予定です。               (東京:2009年6月25日~7月5日)

シャンハイタン冬物

1月22日(木)
年末に買ったシャンハイタン(上海灘)・銀座のジャケット。
ベルベット製で、裏のプリント柄のブラウスなども売っていましたが、ジャケットのみ。

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太極拳、新年集中練習に参加したので、棒術用の袋(上の赤いもので先生お手製)を先生から頂きました。
これで、24式太極拳陳式太極拳棒術と深みにはまっています。
最初は、太極拳用のパンツを頂き、次は棒術用の袋、それから高級ジャスミン茶などなど、
女心をくすぐるの上手いね!

本当は、こっちが何か差し上げなければいけないのに・・・。

 

UK オペラ日本上映

1月20日(火)
ロイヤル・オペラ・ハウスのオペラ「カルメン」を川崎シネマズ109にて見てきました。
                        ジョルジュ・ビゼー歌劇《カルメン》
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指揮:アントニオ・パッパーノ ― Conductor: Antonio Pappano
演出:フランチェスカ・ザンベッロ ― Director: Francesca Zambello
衣裳:ターニャ・マッカリン ― Designs: Tanya MacCallin
ロイヤル・オペラ合唱団 ― The Royal Opera Chorus
(合唱指揮:レナート・バルサドンナ ― Chorus Director: Renato Balsadonna)
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団 ― The Orchestra of the Royal Opera House
(コンサート・マスター:ピーター・マニング ― Concert Master: Peter Manning)

ミカエラ:ノラ・アンセレム(ソプラノ) ― Micaëla: Norah Amsellem
ドン・ホセ:ヨーナス・カウフマン(テノール) ― Don José: Jonas Kaufmann
カルメン:アンナ・カテリーナ・アントナッチ(ソプラノ/メゾ・ソプラノ) ― Carmen: Anna Caterina Antona
エスカミーリョ:イルデブランド・ダルカンジェロ(バス/バリトン) ― Escamillo: Ildebrando D’ Arcangelo

 

このごろ映画館でオペラを観るのにはまってます。
このプログラムでは、ロイヤル・オペラと、グラインドボーンと2本づつ4本のオペラを上映します。
初めは、耳になじんだ《カルメン》
全てが聴きどころで、《カルメン》の世界に巻き込まれてしまう。

ドン・ホセ役のヨーナス・カウフマンが役に入りこんでいたし、全体にハイレヴェルでよかった。
面白かったのは、女性ダンサー 肉感的というか、太っている人ばかりで、それがよく揃って
タップを踏んでいて気持ちよかった。これからは、少し太めが流行るのかな?

今日は、テノールの佐野成宏さんも聴きにいらしていました。
UK オペラ シネマ:http://www.livespire.jp/opera/news/index.html
お近くの映画館でご覧下さい。

 

 

白石城

1月19日(月)

今朝ニュースでやっていましたが、以前紹介した仙台市の近く、白石城が若い人達の間で人気らしい。
戦国武将 伊達政宗の家臣 片倉小十郎が住んでいたお城なんですが、
最近は、今大河ドラマでやっている直江兼続や、真田幸村など少し脇役の武将に注目が集まっている。
以前紹介したのは、ここです。小十郎君こけしもアップで!

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日本フィル・ラザレフのプロコフィエフ

1月16日(金)
アレクサンドル・ラザレフさんのプロコフィエフ交響曲全曲演奏会が始まります。
3年間をかけてじっくりと取り組むわけです。

 アレクサンドル・ラザレフ首席指揮者就任披露演奏会
プロコフィエフ交響曲連続演奏プロジェクトVol.
プロコフィエフ/交響曲第1番二長調《古典》
モーツァルト/ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調
~休憩~
プロコフィエフ/交響曲第7番嬰ハ短調《青春》
指揮/アレキサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン/漆原朝子
ヴィオラ/今井信子
コンサートマスター/木野雅之

今朝も書いたように、26歳で書いた爽やかで溌剌とした《古典》と
62歳で書いた晩年の作品で静かに終わる《青春》
その間に有名なモーツアルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲が入ります。
ラザレフ         sakourushi_ue-1.jpg        vertical_img_2.jpg
アレクサンドル・ラザレフ   漆原朝子       今井信子

今年になって初めてお会いする人などがいたりしてなんだか新年のご挨拶代わりのような演奏会でした。
その後いつもの連中と「トゥーランドット」へ行きラザレフさんは勿論のこと、漆原さんと今井さん素晴らしかった!
と皆さんの感想です。二人の楽器が、同じグァルネリ・デル・ジュスで音色が合ったということでしょうか?
ラザレフさん、メリハリの利いた演奏で《青春》の初めの音は、ピアノとハープで《鐘の音》を出すのですが、
よく響いていました。《鐘の音》は、日常の生活に欠かせない音だとか。
アンコールには、もう一つの賑やかに終わる《青春》の四楽章を演奏してくれましたが、
マエストロは、プロコフィエフが〝書かされた、書かされた、書かされた〟と三回も繰り返して強調していました。
マエストロサロンでもっといろんなことをお聞きしましたが、今日はこの辺で!

 

プロコフィエフについて

1月16日(金)
以前 プロコフィエフと馬込文化村で紹介し、 http://shirokuma0328.blog109.fc2.com/blog-entry-12.html
プロコフィエフの日本滞在日記、 http://blog.goo.ne.jp/sprkfv/m/191807 も載せましたが、
今回の日本フィルマエストロサロン(1月14日)で、アレクサンドル・レザレフさんはプロコフィエフが大好きらしく、
プロコフィエフを演奏する→日本フィル首席指揮者を引き受けた。
素晴らしいプロコフィエフの音楽を発見し、美を感じて欲しいと言っていました。
それで、ミートパイを焼きながら、今日の夜の定期演奏会のために、CDでプロコフィエフの1番《古典》と、7番《青春》の予習です。オーブンを使うので、部屋も暖かくなるし・・・。

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プロコフィエフは: 26歳で《古典》を書き、
29歳でオペラ《三つのオレンジの恋》を書いた。モーツアルトと一致するところがある。
62歳で最後のシンフォニー《青春》を書いた。
自信に満ち
妥協しない
理解できなかったら演奏するな
透明感のある純粋な簡潔さ
古典的な建築物のような音楽
(ラザレフさんマエストロサロンの覚書)

MET マスネの「タイス」

1月10日(土)
今日は、 METライブビューイング マスネの「タイス」を川崎ラゾーナの109シネマズ川崎で見てきました。METでは、12月20日に上演したものです。

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by Jules Massenet
指揮:Jesus Lopez-Cobos
タイス、アレクサンドリアの遊女 Thais(ソプラノ):Renee Fleming
アタナエル、若い修道士 Athanael(バリトン):Thomas Hampson
ニシアス、アタナエルの友人の貴族 Nicias(テノール):Michael Schade
パレモン、修道士の長老 Palemon(バス):Alain Vernhes
アルビーヌ、尼僧院長 Albine(メゾソプラノ): Mari Zifchak
インタヴューアーは、プラシド・ドミンゴです。
とにかくルネ・フレミングが美しい。もちろん歌も上手いですね。彼女自身もこの「タイス」は、4本の指に入るお気に入りの役だと言っています。 今回の衣装は、クリスチャン・ラクロワがデザインしたもので、どれもこれも凝ったものばかり。
そして、METでは1978年にビバリー・シルズで公演されて以来上演されていないそうです。ピッタリの歌手達がいなかったと言うわけですね。
今回のルネ・フレミングはまさに適役です。
2幕1場と2場の間に有名な「タイスの瞑想曲」の演奏は、コンサートマスター(David Chan中国系)が、わざわざ舞台まで上がって行って演奏します。
ストーリーは、妖艶な遊女「タイス」が修道僧アタナエルの説得で信仰に目覚め、清純な聖女として天に召される。アタナエルは、トーマス・ハンプソンです。
妖艶と言えば、2幕1場のニシアス邸でのベリーダンスとソプラノのGinger Costa Jacksonとの掛け合いも見所です。

タイスが死ぬ直前に、アタナエルはタイスに対する愛に気付き、〝天国なんて無いのだ、あるのは今 目の前にある愛だけ、とにかく今君が欲しい〟と叫ぶところはなるほどです。
愛にさまよう方々、行ってください。
舞台セットも豪華で、MET最後の華かな?
1月10日(土)~16日(金)全国の松竹系で上映されます。
METライブビューイング http://www.shochiku.co.jp/met/index.html

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