二期会「イオランタ/くるみ割り人形」

7月19日(土)
ウィーン国立歌劇場でチャイコフスキーの「イオランタ」を観たことがありますが、今回はバレエの「くるみ割り人形」と一緒ということです。
東京二期会、ウィーンフォルクスオパー、ウィーン国立バレエ団の共同制作による本プロダクションは、2022年にフォルクスオパーの芸術監督に就任したロッテ・デ・ベアが、任期最初の舞台として手がけたもので、ロッテ・デ・ベアによる演出の特徴は「イオランタ」と「くるみ割り人形」の場面を抜粋して、一つの作品を構成している点にある。
指揮はマキシム・パスカル、今回のイオランタ役の川越さんにはたくさんの花束が届いていました。
ヴィデモン役の岸波さんもイオランタ役の川越さんも歌は上手いし、ルックスもよく、声がよく届いていました、こんな「イオランタ」もありかなといった1日でした。

2025年7月19日(土)東京文化会館大ホール
二期会公演「イオランタ/くるみ割り人形」
イオランタ/川越未晴
ルネ/北川辰彦
ヴォデモン伯爵/岸波愛学
ロベルト/菅原洋平
エブン=ハキア/宮本益光
アルメリック/濱松孝行
ベルトラン/ジョン・ハオ Hao Zhong
マルタ/一條翠葉
ブリギッタ/田崎美香
ラウラ/川合ひとみ
イオランタ(バレエ)/南城未来、菱田由莉香
くるみ割り人形(バレエ)/熊谷天志、西瑞生
2匹のねずみ/石塚あずさ、牛飼達也
うさぎ/佐々木葵美
ダンサー/東京シティ・バレエ団のメンバー
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/マキシム・パスカル Maxime Pascal
演出/ロッテ・デ・ベア Lotte de Beer
振付/アンドレイ・カイダノフスキーAndrey Kaydanovskiy
装置/カトリン・レア・ターク Katrin Lea Tag
衣裳/ジョリーン・ファン・べーク Jorine van Beek
照明/アレックス・ブロック Alex Brok
 
チャイコフスキーの歌劇「イオランタ」とバレエ「くるみ割り人形」の場面を抜粋し、一つの作品として再構築した舞台。凡そ50分の第1部と55分の第2部の二部構成となっている。東京二期会、ウィーン・フォルクスオパー、ウィーン国立バレエ団の共同制作で、2022年にウィーン・フォルクスオパーの芸術監督に就任したロッテ・デ・ベアーが任期最初の舞台として手掛けたもの。
 

プッチーニ 三部作「ジャンニ・スキッキ」「外套」「修道女アンジェリカ」

パリ国立歌劇場はプッチーニの三部作「ジャンニ・スキッキ」「外套」「修道女アンジェリカ」をオペラビジョンでストリーミング配信しました。
三部共主役はアスミック・グレゴリアンが歌い、演出をするのがクリストフ・ロイです。ラウレッタの若々しい清涼感、ジョルジェッタの恋愛への疑問、そしてアンジェリカの未婚出産の烙印は、一人の女性の人生における旅路を描いていると言えるだろう。全公演は2025年7月18日から2026年1月18日までオペラビジョンで視聴可能となっています。アスミック・グレゴリアン、3人を歌い分けて凄い活躍ぶりです、是非ご覧ください。

プッチーニ/「三部作」(パリ国立歌劇場 2025年5月13・16日公演)
歌劇「ジャンニ・スキッキ」
ジャンニ・スキッキ/ミシャ・キリア Misha Kiria
ラウレッタ/アスミック・グリゴリアン Asmik Grigorian
ジータ/エンケレジダ・シュコザ Enkelejda Shkoza
リヌッツィオ/アレクセイ・ネクリュドフ Alexey Neklyudov
ゲラルド/ディーン・パワー Dean Power
ネッラ/ラヴィニア・ビニ Lavinia Bini
ブレット・ディ・シーニャ/マネル・エスティーヴ・マドリッド Manel Esteve Madrid
シモーネ/スコット・ワイルド Scott Wilde
マルコ/ユーリ・サモイロフ Iuri Samoilov
チェスカ/テレサ・クロンターラー Theresa Kronthaler
アマンティオ・ディ・ニコラ―オ(公証人)/アレハンドロ・バリナス・ヴィエイテス Alejandro Balinas Vieites
スピネッロッチョ先生(医者)/マッテオ・ペイロ―ネ Matteo Peirone
ピネッリ―ノ(靴屋)/ヴァルタン・ガブリエリアン Vartan Gabrielian
グッチョ(染物屋)/ルイス=フェリペ・スーザ Luis-Felipe Sousa
 
歌劇「外套」
ミケーレ/ロマン・ブルデンコ Roman Burdenko
ジョルジェッタ/アスミック・グリゴリアン Asmik Grigorian
ルイージ/ジョシュア・ゲレーロ Joshua Guerrero
ティンカ/アンドレア・ジョヴァンニ―二 Andrea Giovannini
タルパ/スコット・ワイルド Scott Wilde
フルゴーラ/エンケレジダ・シュコザ Enkelejda Shkoza
流しの歌手/ディーン・パワー Dean Power
恋人/イラナ・ロベル=トーレス Ilanah Lobel-Torres
遠くの恋人たちの声/ペク・チェフン Chae-Hoon Baek、プランヴェラ・レーナート Pranvera Lehnert
 
歌劇「修道女アンジェリカ」
アンジェリカ/スミック・グリゴリアン Asmik Grigorian
公爵夫人/カリタ・マッティラ Karita Mattila
修道院長/ハンナ・シュヴァルツ Hanna Schwarz
修道女長/エンケレジダ・シュコザ Enkelejda Shkoza
修練女長、修練女、見習い修道女/テレサ・クロンターラー Theresa Kronthaler
ジェノフィエッヌファ/マルガリータ・ポロンスカヤ Margarita Polonskaya
オスミーナ/イラナ・ロベル=トーレス Ilanah Lobel-Torres
ドルチーナ/ダリル・フリードマン Daryl Freedman
看護修道女/マリア・ヴァレンベルグ Maria Warenberg
托鉢修道女Ⅰ/ラヴィニア・ビニ Lavinia Bini
托鉢修道女Ⅱ/カミーユ・ショパン Camille Chopin
労働修道女Ⅰ/シルガ・ティルマ Silga Tiruma
労働修道女Ⅱ/ソフィー・ファン・デ・ウォスティン Sophie van de Woestyne
見習い修道女/リサ・シャイブ=オリオール Lisa Chaib-Auriol
 
合唱/パリ国立歌劇場合唱団
管弦楽/パリ国立歌劇場管弦楽団
指揮/カルロ・リッツィ Carlo Rizzi
演出/クリストフ・ロイ Christof Loy
舞台装置/エティエンヌ・プリュス Etienne Pluss
衣裳/バーバラ・ドロシーン Barbara Drosihn
照明/ファブリス・ケブール Fabrice Kebour
ドラマトゥルグ/イヴォンヌ・ゲバウアー Yvonne Gebauer
 
異例の上演順はクリストフ・ロイの意向。ザルツブルク音楽祭との共同制作。
 
 

オッフェンバック「ホフマン物語」

スイスのチューリッヒ歌劇場は、オッフェンバックの「ホフマン物語」をストリーミング配信しました。
今年は、ヨーロッパでも暑い夏になっていますが、チューリッヒ歌劇場の前の広場にはたくさんの観客が詰めかけてオペラを楽しんでいます。
詩人ホフマンは芸術と人生、愛と幻想、夢と現実の間で引き裂かれています。歌手ステラへの恋は叶わず、酒と空想の世界に逃避します。ワインに浸った夜、彼は友人たちに三つの幻想的な恋を語ります…。
演出のアンドレアス・ホモキは、このチューリッヒ歌劇場で多数のオペラを演出しており、日本でも「バラの騎士」や「こうもり」を演出している。

オッフェンバック/歌劇「ホフマン物語」(チューリッヒ歌劇場 7月9日公演)
ホフマン/サイミール・ピルグ Saimir Pirgu
ミューズ、ニコラウス/マリーナ・ヴィオッティ Marina Viotti
オリンピア/カトリーナ・ガルカ Katrina Galka
アントニア/アドリアーナ・ゴンザレス Adriana Gonzalez
ジュリエッタ/ローレン・フェイガン Lauren Fagan
ステラ/マリア・ステラ・マウリツィ Maria Stella Maurizi
リンドルフ、コッペリウス、ミラクル博士、ダペルトゥット船長/アンドリュー・フォスター=ウイリアムズ Andrew Foster-Williams
アンドレス、コシェニーユ、フランツ、ピティキナッチョ/ネイサン・ハラ― Nathan Haller
ルーテル/ヴァレリー・ムルガ Valery Murga
ヘルマン/ステファン・ロイド・オーウェン Stefan Lloyd Owen
ナタナエル/クリストファー・ウイロビー Christopher Willoughby
ヴォルフラム/マクシミリアン・ローリー Maximilian Lawrie
ウィルヘルム、スビレス号船長/ローベル・バルン Lobel Barun
スパランザーニ/ダニエル・ノーマン Daniel Norman
クレスペル/スタニスラフ・ヴォロビヨフ Stanislav Vorobyov
アントニアの母/ジュディス・シュミット Judith Schmid
ペーター・シュレミール/サムソン・セトゥ Samson Setu
合唱/チューリッヒ歌劇場合唱団
管弦楽/フィルハーモニア・チューリッヒ
指揮/アントニーノ・フォリアーニ Antonino Fogliani
演出/アンドレアス・ホモキ Andreas Homoki
舞台装置/ヴォルフガング・グスマン Wolfgang Gussmann
衣裳/ヴォルフガング・グスマン Wolfgang Gussmann、スザーナ・メンドーザ Susana Mendoza
照明/フランク・エヴィン Franck Evin
ドラマトゥルグ/ベアーテ・ブライデンバッハ Beate Breidenbach
 
本演出は2021年春にコロナ禍のため無観客ストリーミングそれたもので、今回が初めて観客の前で公開されたもの。マイケル・ケイとジャン=クリストフケックによって編纂された最新版(ショット社出版譜)が使用されている。ホフマンの3つの恋はオランピア、アントニア、ジュリエッタの順。各幕の間で休憩(2回)が入る。
 

第772回日本フィル定期演奏会

7月12日(土)
日本フィル第772回東京定期演奏会は、広上淳一指揮で佐藤聰明作曲の「バス・クラリネット協奏曲」とホルストの「惑星」全曲です。今日は満席となっています。

2025年7月12日(土)サントリーホール
日本フィル・第772回東京定期演奏会
佐藤聰明/バス・クラリネット協奏曲「ヴァン・ゴッホへのオマージュ」(世界初演)
     ~休憩~
ホルスト/組曲「惑星」作品32
 バス・クラリネット/フランス・ムソー Frans Moussault
 女声合唱/東京音楽大学
 指揮/広上淳一
 コンサートマスター/田野倉雅秋
ソリスト・アンコール フランス・ムソー(作曲家としては MUSO と表記)自作の「パストラール」Pastorale (牧歌)。
惑星の女声合唱は、2階左奥に24名が登場しての歌唱。最後のディミニュエンドは8回。

ソリスト・アンコールの「パストラール」はyoutubeにあります。

レハール「ジュディッタ」

フランスのストラスブールにあるラン国立オペラでレハールの「ジュディッタ」の公演がありました。
「ジュディッタ」は、アリアとして単独に歌われることが多く、オペレッタが好きだった時にはよく聴いたものですが、オペレッタを全曲聴くのは初めてでなかなか面白い。
なぜ今、全曲演奏がなされないのかは最後によく分かりますが、とにかく4幕にジュディッタの「私の唇は熱いキスをする」(2:00:00位)を歌いますので聴いてみてください。
1934年にウィーン国立歌劇場で大々的なファンファーレの中で初演された「ジュディッタ」は主にマレーネ・デートリッヒと彼女がキャバレーの主役を務めた「青い天使」と「モロッコ」をモデルにしている。
美しいジュディッタ役のメロディーがマレーネ・デートリッヒと同じように歌ったり踊ったり大奮闘です。2025年7月4日から2026年1月4日までオペラビジョンより視聴可能となっています。

レハール/喜歌劇「ジュディッタ」(ラン国立オペラ座 2025年5・6月公演)
ジュディッタ/メロディー・ルレジャン Melody Louledjian
アニータ/サンドリーン・ブエンディア Sandrine Buendia
オクタヴィオ/トーマス・べッティンガー Thomas Bettinger
マニュエル、バリモア卿、国王/ニコラス・リヴェンク Nicolas Rivenq
セラフィン/サヒ・ラティア Sahy Ratia
マルセリン、随行員、イブラヒム、流しの歌手/クリストフ・ゲイ Christophe Gay
ジャン・セヴノル/ジャック・ヴェルジェ Jacques Verzier
ホテルの管理人、給仕長/ロドルフ・ブリアン Rodolphe Briand
ロリータ、アルカザールの門番/シシ・デュパルク Sissi Duparc
レストランの給仕、流しの歌手、非公式の将校、漁師/ピエール・ルボン Pierre Lebon
合唱/ライン国立オペラ合唱団
管弦楽/ミュールハウス国立管弦楽団
指揮/トーマス・レスナー Thomas Rosner
演出・舞台装置・衣裳/ピエール=アンドレ・ヴァイツ Pierre-Andre Weitz
振付/イーヴォ・バウキエロ Ivo Bauchiero
照明/ベルトラン・キリ― Bertrand Killy
 
ローザンヌ・オペラ座との共同制作よる新演出。フランス語歌唱。

ウィーン国立歌劇場「スペードの女王」

ウィーン国立歌劇場は、チャイコフスキー「スペードの女王」を今日から2日間無料ストリーミング配信しています。ロシアの作家アレクサンドル・プーシキンの短編小説が元になっている。
アンナ・ネトレプコとユシフ・アイヴァゾフが出演する豪華なオペラとなっています。

2025年6月27日公演
チャイコフスキー/歌劇「スペードの女王」
ゲルマン/ユシフ・アイヴァゾフ Yusif Eyvazov
トムスキー伯爵、プルート/アレクセイ・マルコフ Alexey Markov
エレツキー公爵/ボリス・ピンハソヴィチ Boris Pinkhasovich
チェカリンスキー/アンドレア・ジョヴァンニ―二 Andrea Giovannini
スリン/イヴォ・スタンチェフ Ivo Stanchev
チャプリツキー/尼子広志 Hirosi Amako
ナルモフ/ダン・パウル・ドゥミトレスクDan Paul Dumitrescu
司会者/ハンス・ペーター・カンマラー Hans Peter Kammerer
伯爵夫人/エレナ・ザレンバ Elena Zaremba
リーザ/アンナ・ネトレプコ Anna Netrebko
ポリーナ、ダフニス/エレナ・マクシモヴァ Elena Maximova
女家庭教師/ステファニー・メイトランド Stephanie Maitland
マーシャ、クロエ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
舞台上のピアノ/セシル・レスティエ Cecile Restier
指揮/ティムール・ザンギエフ Timur Zangiev
演出・照明/ヴェラ・ネミロヴァ Vera Nemirova
舞台装置/ヨハネス・レイアッカー Johannes Leiacker
衣裳/マリー=ルイーズ・ストランド Marie-Luise Strandt
 
第2幕第1場と第2場の間で休憩。

スペードの女王
3、7、エース。死んだ伯爵夫人の幽霊が熱にうなされて見せた、絶対に当たるはずのこの3枚のカードを使って、よそ者のヘルマンはトランプで大勝ちしたいと思う。しかし、この時点では、彼はかつての恋人リサと結婚するためのお金はもう欲しくなく、どうしようもなくギャンブルに依存している。プーシュキンの物語に基づいた「Pique Dame」は、社会からの排除によって生じる破壊的な孤独を描いており、伯爵夫人、リサ、そしてヘルマン自身がその犠牲になっている。
第1幕
サンクトペテルブルクの春の日。乳母と家庭教師が、託された子供たちの面倒を見ている。よそ者のヘルマンは、遠くから憧れるだけの見知らぬ男への切ない愛をトムスキーに打ち明ける。トムスキーはヘルマンを励まそうとするが、チェカリンスキーとスリンによって嘲笑される。エレツキー公爵が現れ、婚約者のリサを紹介すると、ヘルマンは彼女の中に愛する見知らぬ女を見リザの祖母、老伯爵夫人で「スペードの女王」と呼ばれた人物が、彼女の傍らに現れる。彼女はヘルマンの容姿に魅了されながらも、同時に反発も感じる。彼もまた、彼女の容姿に魅了されたのと同じだ。トムスキーは、老伯爵夫人の異名にまつわる逸話を語る。若い頃、彼女は「モスクワのビーナス」としてパリ​​で一大センセーションを巻き起こした。全財産をギャンブルで失った後、サンジェルマン伯爵は一夜の愛と引き換えに、彼女に3枚の絶対的なカードの秘密を売り渡した。伯爵夫人は財産を取り戻したが、その秘密を夫と一人の愛人にだけ打ち明けた。幽霊は、彼女が3枚のカードを3人の愛人に見せれば、彼女は死ぬだろうと予言した。一晩中夢中でギャンブルを観ているものの、自分は参加しない一文無しのヘルマンを、チェカリンスキーとスーリンがからかう。老伯爵夫人の恋人だから、ギャンブルに参加する余裕があるのだと。リーザは結婚式を前に友人たちに別れを告げる。ポリーナは物悲しいロマンスを歌い、二人は踊るが、リーザの家庭教師にその楽しみを禁じられる。リーザが一人になったとき、ヘルマンへの抑えていた感情が彼女を襲う。突然、ヘルマンが彼女の前に立ち、報われない愛のた​​めに自殺すると脅す。老伯爵夫人が現れ、ヘルマンは身を隠さなければならなくなる。リーザとヘルマンが再び二人きりになったとき、彼女は彼への愛を告白する。
第2幕
劇「羊飼いの娘の誠実さ」は、リーザとエレツキー公爵の婚約祝賀会の一環として上演される。劇中で描かれる羊飼いの娘とは異なり、リーザは持たざる者への愛ではなく、裕福な人生を選んだのである。ヘルマンの仲間たちは、老伯爵夫人への言及を繰り返し、彼を脅迫し、動揺させ、嘲笑する。リザはエレツキー公爵の目を逃れ、ヘルマンに伯爵夫人の寝室から彼女の部屋へと通じる鍵をこっそり渡す。彼はその晩の訪問を宣言する。
第3幕
ヘルマンの想像力はますます「モスクワのヴィーナス」の魔力に取り憑かれ、老伯爵夫人を驚かせ、悩ませる。伯爵夫人の死によって希望が打ち砕かれたヘルマンは、熱狂的な空想に悩まされる。その最高潮で、老伯爵夫人の亡霊が現れ、リサと結婚するように言い、3、7、エースの3つの絶対確実なカードを教えてくれる。リサはヘルマンに最後通告を突きつけていた。真夜中までに来なければ、祖母殺しと見なす、と。ヘルマンは真夜中過ぎに現れ、彼女を賭博場へ連れて行く。リサは彼の執着に気づき、自ら命を絶つ。ヘルマンは参加したいという申し出で役者たちを驚かせる。彼は法外な金額を賭け、3で勝利するが、次のラウンドでは7で勝利し、賞金を倍増させる。誰も彼と勝負したがらない。そこへエレツキー王子が現れ、リサの敗北の復讐をヘルマンに果たす。ヘルマンはエースではなくクイーンのピックに賭けたために負ける。
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