エリーナ・ガランチャ メゾソプラノリサイタル

6月25日(水)

サントリーホールでエリーナ・ガランチャのリサイタルがあったので行ってきました。
今まで、METやウィーン国立歌劇場の放送画面から見ていて生ははじめてでしたが、期待に違わない素晴らしい演奏でした。6月25日は追加公演、初めは紫色のドレスで現れ、後半は髪のブロンドと同様の金色のドレスを着てサーヴィス満点のパフォーマンスを見せてくれました。
最後は観客全員がスタンディングオベーションでしたね!

2025年6月25日(水)サントリーホール
エリーナ・ガランチャ メゾ・ソプラノ リサイタル2025

グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
チャイコフスキー/歌劇「オルレアンの少女」~「さようなら、故郷の丘」
マスネ/歌劇「タイ―ス」~瞑想曲
サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」~「あなたの声で心は開く」
サン=サーンス/歌劇「サムソンとデリラ」~バッカナール
グノー/歌劇「サバの女王」~「身分がなくても偉大な方」
     ~休憩~
スペインの3つのパソドブレ
ビゼー/歌劇「カルメン」ハイライト
 ハバネラ(初稿版)
 前奏曲
 ハバネラ「恋はいうことを聞かない鳥」
 第3幕への序奏
 セギディーリャ「セビーリャの城砦の近くに」
 第4幕への間奏曲
 「無駄ね、不吉な答えを避けようと」
 第2幕への間奏曲
 ボヘミアの歌「響きも鋭く」
 メゾ・ソプラノ/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
 管弦楽/新日本フィルハーモニー交響楽団
 指揮/カレル・マーク・チチョン Karel Mark Chichon
 コンサートマスター/崔文洙(チェ・ムンス) Munsu Choi

アンコールは3曲。①ルペルト・チャピ Ruperto Chapi /サルスエラ「セペテオの娘たち」~とらわれ人の歌「わたしが愛を捧げたあの人のことを思うたび」 ②アグスティン・ララ Agustin Lara/「グラナダ」(チチョン編曲版) ③トスティ Francsco Paolo Tosti/「マレキアーレ」。マレキアーレの作詞者はディ・ジャコモ Salvatore Di Giacomo。
ガランチャと指揮者のチチョンは夫妻。チチョンはロンドン生まれですが、ラトビア国籍を取得。夫妻には二人の娘がいる。
後半の冒頭で演奏されたパソドブレ Paso Doble はスペイン発祥の伝統音楽で、闘牛場や社交ダンスで用いられ場合が多い。
 

ヴェローナ歌劇場でヴェルディ「ナブッコ」2025

今年ヴェローナ歌劇場で行われた「ナブッコ」の公演です。
「ナブッコ」というタイトルは、エルサレムを征服し、ユダヤ人を奴隷にしたバビロニアのネブカドネザル王の名前に由来しています。ストーリーは、旧約聖書のいくつかの人物伝をもとにしている。

ヴェローナ野外劇場の「ナブッコ」(2025年6月13日 新演出公演)
ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」
ナブッコ/アマルトヴシン・エンフバット Amartuvshin Enkhbat
イスマエレ/フランチェスコ・メーリ Francesco Meli
ザッカリア/ロベルト・タリアヴィーニ Roberto Tagliavini
アビガイルレ/アンナ・ピロッツィ Anna Pirozzi
フェネーナ/ヴァシリーサ・ベルジャンスカヤ Vasilisa Berzhanskaya
ベロの大司教/ガブリエレ・サゴナ Gabriele Sagona
アブダッロ/カルロ・ボーシ Carlo Bosi
アンナ/ダニエラ・カピエッロ Daniela Cappiello
管弦楽と合唱/ヴェローナ野外劇場管弦楽団及び合唱団
指揮/ピンカス・スタインバーグ Pinchas Steinberg
演出・舞台装置・衣裳・照明・振付/ステファーノ・ポーダ Stefano Poda
 
Rai によるライヴ配信。

ヴェルディ「リゴレット」

スペインのマドリッドにあるテアトル・レアルがヴェルディの「リゴレット」をストリーミング配信しています。2025年6月26日まで視聴可能となっていますので、早めにご覧ください。
リゴレットにはルドヴィック・テジエが、ジルダにはルーマニアの美しいアデーラ・ザハリアが、マントヴァ公爵には、権威ある国際オペラ賞の年間最優秀男性歌手として表彰され、世界の一流オペラハウスやコンサート会場のほとんどで大成功しているハヴィエル・カマレーナが担当している。ヴェルディの他のどのオペラよりも多面的な、おそらく優しさ、残酷さ、際立ったブラックユーモアが散りばめられている。

ヴェルディ/歌劇「リゴレット」(テアトロ・レアル 2023年公演)
マントヴァ公爵/ハヴィエル・カマレーナ Javier Camarena
リゴレット/ルドヴィック・テジェ Ludovic Tezier
ジルダ/アデーラ・ザハリア Adela Zaharia
スパラフチーレ/ペイジン・チェン Peoxin Chen
マッダレーナ/マリーナ・ヴィオッティ Marina Viotti
ジョヴァンナ/カサンドル・ベルトン Cassandre Brethon
モンテロ―ネ伯爵/ジョルダン・シャナハン Jordan Shanahan
マルッロ/セザール・サン・マルタン Cesar San Martin
マッテオ・ボルサ/ファビアン・ララ Fabian Lara
チェプラーノ伯爵/トメウ・ビビローニ Tomeu Bibiloni
チェプラーノ伯爵夫人/サンドラ・バストラーナ Sandra Pastrana
小姓/イネス・バレステロス Ines Ballesteros
合唱/テアトロ・レアル合唱団
管弦楽/テアトロ・レアル管弦楽団
指揮/ニコラ・ルイゾッティ Nicola Luisotti
演出/ミゲル・デル・アルコ Miguel del Arco
舞台装置/スヴェン・ジョンケ Sven Jonke、イヴァーナ・ジョンケ Ivana Jonke
衣裳/アナ・ガレー Ana Garay
照明/フアン・ゴメス=コルネーヨ Juan Gomez-Cornejo
振付/ラス・アルカス Luz Arcas
 

ウィーン国立歌劇場「ばらの騎士」

今日から3日間ウィーン国立歌劇場の「ばらの騎士」が無料配信となります。
10月日本に上陸する「ばらの騎士」と同じオットー・シェンク演出となっています。
10月の公演に行かれるファンも予備知識として観て!

2025年6月17日公演
リヒャルト・シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」
元帥夫人/クラッシミラ・ストヤノヴァ Krassimira Stoyanova
オックス男爵/ギュンター・グロイスベック Gunther Groissbock
オクタヴィアン/エミリー・ダンジェロ Emily D’Angelo
ファーニナル/エイドリアン・エロート Adrian Erod
ゾフィー/ザビーヌ・ドゥヴィエ Sabine Devieilhe
マリアンネ/ジェニ・ヒエタラ Jenni Hietala
テノール歌手/アンヘル・ロメロ Angel Romero
動物商/ウォン・チョルソン Won Cheol Song
ヴァルザッキ/ノルベルト・エルンスト Norbert Ernst
アンニーナ/ステファニー・ハウツィール Stephanie Houtzeel
警察署長/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
ファーニナル家の執事/デヴィン・イートモン Devin Eatmon
公証人/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
帽子屋/ハンナ=テレーズ・ヴァイグル Hannah-Theres Weigl
料理屋の主人/ヨルグ・シュナイダー Jorg Schneider
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/オットー・シェンク Otto Schenk
舞台装置/ルドルフ・ハインリッヒ Rudolf Heinrich
衣裳/エルニ・クニ―パート Erni Kniepert
 
 

「スペインの時」と「ジャンニ・スキッキ」

ソフィア王妃芸術宮殿がラヴェルの「スペインの時」とプッチーニの「ジャンニ・スキッキ」のダブル・ビル公演をしました。
演出のモシェ・ライザーとパトリス・コリエは 1983 年以来、監督として協力し、世界中のオペラハウスで数多くの高く評価されている作品を共同監督してきました。
「スペインの時」の時計屋の妻イヴ=モード・ユボーは、ウィーンで「ドン・カルロス」のエボリ公女を、「ジャンニ・スキッキ」役のアンブロージオ・マエストリは、「ファルスタフ」のタイトルロールなど芸達者が出演している。

《ソィア王妃芸術宮殿のダブル・ビル公演 2025年4・5月公演》
演出/モーシェ・ライザー Moshe Leiser、パトリス・コリエ Patrice Caurier
舞台装置/アラン・ラガルド Alain Lagarde
衣裳/アゴスティーノ・カヴァルカ Agostino Cavalca
照明/クリストフ・フォレ Christophe Forey
指揮/ミケーレ・スポッティ Michele Spotti
管弦楽/ヴァレンシア・コミュニタート管弦楽団
     *****
ラヴェル/歌劇「スペインの時」
コンセプシオン(時計屋の妻)/イヴ=モード・ユボー Eve-Maud Hubeaux
ゴンサルヴェ(詩人)/イヴァン・アヨン・リヴァス Ivan Ayon Rivas
トルケマダ(時計屋の主人)/ミケルディ・アチャランダバソ Mikeldi Atxalandabaso
ラミロ(ラバ曳き)/アルマンド・ノゲラ Armando Noguera
ドン・イニーゴ・ゴメス(銀行家)/マヌエル・フェンテス Manuel Fuentes
     *****
プッチーニ/歌劇「ジャンニ・スキッキ」
ジャンニ・スキッキ/アンブロージオ・マエストリ Ambrosio Maestri
ラウレッタ(リヌッチョの恋人でジャンニ・スキッキの娘)/マリナ・モンツォ Marina Monzo
ツィータ(大富豪の従妹)/エレナ・ジリオ Elena Zilio
リヌッチョ(ツィータの甥)/イヴァン・アヨン・リヴァス Ivan Ayon Rivas
ゲラルド(大富豪の甥)/ミケルディ・アチャランダバソ Mikeldi Atxalandabaso
ネッラ(ゲラルドの妻)/ホーリー・ブラウン Holly Brown
ゲラルディーノ(ゲラルドとネッラの7歳の息子)/ダミアン・アウグスト・フェルナンデス Damian Augusto Fernandez
ベット・ディ・シーニャ(大富豪の自称義弟)/マヌエル・フェンテス Manuel Fuentes
シモーネ(大富豪の従弟)/ジャコモ・プレスティア Giacomo Prestia
マルコ(シモーネの息子)/ブライアン・サラ Bryan Sala
チェスカ(マルコの妻)/ラウラ・フルール Laura Fleur
スピネッロッチョ先生(医者)/トメウ・ビビローニ Tomeu Bibiloni
アマンティオ・ディ・二コーラオ(公証人)/ダニエル・ガレゴス Daniel Gallegos
ピネッリ―ノ(靴屋)/イラクリ・プハラゼ Irakli Pkhaladze
グッチョ(染物屋)/ハヴィエル・アグード Javier Agudo
 
メディチTVでも配信中。「スペインの時」のゴンサルヴェ、トルケマダ、ドン・イニーゴ・ゴメスは「ジャンニ・スキッキ」にも出演、最後のカーテン・コールでは「スペインの時」のコンセプシオン、ラミロも登場する。大富豪ブオーゾ・ドナーティは黙役。
 

クァルテット・エクセルシオ 東京定期演奏会

6月12日(木)
クァルテット・エクセルシオの第48回東京定期演奏会が東京文化会館小ホールで行われました。
今回は2ndヴァイオリンの北見が退団しゲスト出演の粟津惇がピンチヒッターとして加わってくれました。

2025年6月12日(木)東京文化会館小ホール

クァルテット・エクセルシオ第48回東京定期演奏会
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第5番イ長調作品18-5
バルトーク/弦楽四重奏曲第1番作品7
     ~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第13番イ短調D804「ロザムンデ」

クァルテット・エクセルシオ(第1ヴァイオリン/西野ゆか、第2ヴァイオリン/粟津惇、ヴィオラ/吉田有紀子、チェロ/大友肇)
第2ヴァイオリンの粟津惇(あわづ・まこと)は、今回のゲスト奏者。前任の北見春菜は2025年3月末で退団している。


男性が一人加わってくれただけでなんという力強い演奏になったことでしょう。
いつまでもエクセルシオのメンバーでいてほしいと願わずにいられません。
特にバルトークの1番は、ヴァイオリンの1stと2ndの不気味な絡み合いが素晴らしく惹きつけられる演奏でした。
写真は、中央西野ゆかさんの隣が粟津惇さん、左が吉田有紀子さんと大友肇さん、ファンが詰めかけていて揃って写真どころではありませんでした。

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