神楽坂茶寮 渋谷スクランブルスクエア店

気持ちの良い日が続きますね!
渋谷に用事があったので、渋谷駅の上、スクランブルスクエア14階にある「神楽坂茶寮」に寄りました。
神楽坂にある茶寮には行っていないのですが、渋谷スクランブルスクエアの14階の茶寮からスクランブル交差点が見られるというので、行ってきました。

神楽坂茶寮   渋谷スクランブルスクエア店では、
saryoパフェ、和栗モンブランタルト、おばんざい御前、うなぎ御前、お抹茶や各種のお茶など年配の方たちも訪れています。
同じ階でNHK SHIBUYAの「らんまん」展もやっていますので、皆様ぜひお出かけください。

インキネン「クレルヴォ交響曲」

日本フィル第749回東京定期演奏会はピエタリ・インキネン指揮「クレルヴォ交響曲」です。
ピエタリ・インキネンは、2008年4月に日本フィルと初共演をして以来、2016年からは日本フィルの首席指揮者を務めてきたのですが、4月28日(金)と29日(土)の「クレルヴォ交響曲」が定期演奏会としては最後の退任公演となりました。
シベリウスの最高傑作の「クレルヴォ交響曲」のため、フィンランドからヘルシンキ大学男性合唱団が、ソプラノにヨハンナ・ルサネン、バリトンのヴィッレ・ルサネンが来日し、ヘルシンキ大学男性合唱団の方々も後援者のフィンランド大使館の方々も燕尾服を着用し緊張した雰囲気の中で行われました。
しかも1892年4月28日は「クレルヴォ交響曲」の初演日、そして今日4月29日はインキネンの43回目の誕生日という二重、三重のおめでたい日となっています。

シベリウス:《クレルヴォ交響曲》 op.7

指揮:ピエタリ・インキネン[首席指揮者]
ソプラノ:ヨハンナ・ルサネン
バリトン:ヴィッレ・ルサネン
男声合唱:ヘルシンキ大学男声合唱団、東京音楽大学
コンサートマスター:扇谷泰朋
ソロ・チェリスト:菊地知也


フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」のクレルヴォ神話を題材としているこの作品は全5楽章から成っている。
第3楽章と第5楽章に男性合唱とソプラノ、バリトンのソロが入る。
プレトークで奥田佳道さんが言っている通りNHK大河ドラマに出てくるような勇壮で重厚な出だしから、ふわっと柔らかな音までインキネンは、自在に操っています。バイロイトでインキネンが指輪を振っている理由がわかりました。
そしてヘルシンキ大学の燕尾服の合唱が凄い! 皆、もちろん暗譜で、地鳴りがするような豪胆な音が会場に響き渡ります。
クレルヴォの悲劇というのは、クレルヴォの持っている超人的な胆力と知力が十分に発揮できなかったということで、ワグナーの「ワルキューレ」でのジークムントとジークリンデのように妹を犯してしまったことが悲劇となって勇士クレルヴォは死んでしまう。
壮大な神話のような世界はクレルヴォの死をもって終わりとなります。
最後までインキネンはサラッとクールでしたね!
5月のインキネンの「第九」も楽しみです。
カラヤン広場で、新鮮な野菜や果物を友達の奥様と買いあって今日の夕食の準備としました。

ベッリーニ「夢遊病の女」

ライン・ドイツ・オペラでベッリーニの「夢遊病の女」を公演しyoutube  で公開されました。
スイスの牧歌的な村で、結婚式の準備をしている新婦アミーナと新郎エルヴィーノ、夢遊病のアミーナが巻き起こす不審な行動が疑いを呼びますが、最後はハッピーエンドで終わります。

https://www.youtube.com/watch?v=_rVVxQf3J5U&t=466s
オペラ・ヴィジョン 2023年
 
ベルリーニ/歌劇「夢遊病の女」(ライン・ドイツ・オペラ公演)
ロドルフォ伯爵/ボグダン・タロシュ Bogdan Talos
テレーザ/カタルジナ・クンツィオ Katarzyna Kuncio
アミーナ/ステーシー・アローメ Stacey Alleaume
エルヴィーノ/エドガルド・ロチャ Edgardo Rocha
リーザ/ハイジ・エリザベス・メイヤー Heidi Elisabeth meier
アレッシオ/ヴァレンティン・ルッケビアー Valentin Ruckebier
公証人/アポストロス・ゾイデス Apostolos Zoidis
合唱/ライン・ドイツ・オペラ合唱団
管弦楽/デュッセルドルフ交響楽団
指揮/アントニーノ・フォリアーニ Antonio Fogliani
演出/ヨハンネス・エラース Johannes Erath
舞台装置/ベルンハルト・ハンマー Bernhard Hammer
衣裳/ホルヘ・ジャラ Jorge Jara
照明/ニコール・ハングスベルク Nicol Hungsberg

ジョン・アダムス「中国のニクソン」

パリのオペラ・バスティーユは、ジョン・アダムスの「中国のニクソン」を上演しました。(medici.tv)
2012年METで「ニクソン・イン・チャイナ」として取り上げた作品です。
今回ニクソンにトーマス・ハンプソン、ニクソン、夫人にルネ・フレミング、江青女史には同じキャスリーン・キムが演じます。

ジョン・アダムズ/歌劇「中国のニクソン」(パリ、オペラ・バスティーユ 2023年公演)
リチャード・ニクソン/トーマス・ハンプソン Thomas Hampson
パット・ニクソン/ルネ・フレミング Renee Fleming
周恩来/̪チャン・シャオモン Xiaomeng Zhang
毛沢東/ジョン・マシュー・マイヤース John Matthew Myers
ヘンリー・キッシンジャー/ジョシュア・ブルーム Joshua Bloom
江青/キャスリーン・キム Kathleen Kim
ナンシー・タン(毛沢東の第1秘書)/ヤジェ・ザン Yajie Zhang
毛沢東の第2秘書/ニン・リャン Ning Liang
毛沢東の第3秘書/エマニュエラ・バスク― Emanuela Pascu
合唱/パリ・オペラ合唱団
管弦楽/パリ・オペラ管弦楽団
指揮/グスターヴォ・デュダメル Gustavo Dudamel
演出/ヴァレンチナ・カラスコ Valentina Carrasco
舞台装置/カーレス・ベルガ Carles Berga
舞台・照明デザイン/ピーター・ヴァン・プレート Peter van Praet
衣裳/シルヴィア・アイモニノ Silvia Aymonino
音響デザイン/マーク・グレイ Mark Grey

ニクソン訪中
という歴史的な事実をオペラにしてしまった、英語のオペラです。
1987年監督のピーター・セラーズが作曲家ジョン・アダムスに持ちかけて作った作品で、
毛沢東とその妻、ニクソンとその妻、周恩来、キッシンジャーとその当時の文革の中国などあらゆるものを全て取り込んで、クラシック音楽というジャンルも乗り越えて作った新しい音楽作品。

ウィーン国立歌劇場「ユリシーズの故郷への帰還」

ウィーン国立歌劇場は、モンテヴェルディの「ユリシーズの故郷への帰還」をストリーミング放映しています。
ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」に基づくオペラは、オデュッセイア(イタリア語でユリシーズ)がトロイ戦争から帰国した瞬間から始まります。
ユリシーズ役はゲオルグ・ニグル、妻のペネローペはケート・リンジー、指揮はスペインのパブロ・エラス=カサド、演出はドイツ・スイス系ユダヤ人のジョッシ・ヴィーラーとアルゼンチンのセルジオ・モラビートが担当しています。

 
ウィーン国立歌劇場公演「ユリシーズの故郷への帰還」
 
モンテヴェルディ/歌劇「ユリシーズの故郷への帰還」(2023年4月15日公演)
ユリシーズ(トロイ戦争の英雄)/ゲオルグ・ニグル Georg Nigl
ペネローペ(ユリシーズの妻)/ケート・リンジー Kate Lindsey
テレマーコ(ユリシーズの息子)/ジョッシュ・ロヴェル Josh Lovell
女神ミネルヴァ/イザベル・シニョレット Isabel Signoret
エウリマコ(ペネローペの求婚者)/尼子広志 Hiroshi Amako
海神ネプチューン、アンティノー(ペネローペの求婚者)、時/アンドレア・マストローニ Andrea Mastroni
エウメーテ(ユリシーズの羊飼い)/ロバート・バートネック Robert Bartneck
エリクレア(ペネローペの乳母)、人間1/ヘレーネ・シュナイダーマン Helene Schneiderman
イーロ(求婚者たちの従者)、人間2/イェルク・シュナイダー Jorg Schneider
メラント(ペネローペの侍女)、人間3/ダリア・スシュコヴァ Daria Sushkova
ピサンドロ(ペネローペの求婚者)、人間4/カトレーオ・モハバーネ Katleho Mokhoabane
ジュノーネ(ジュピターの妻)/アンナ・ボンダレンコ Anna Bondarenko
主神ジュピター/ダニエル・イェンツ Daniel Jenz
愛/アルマ・ノイハウス Alma Neuhaus
幸運/ミリアム・クトロワッツ Miriam Kutrowatz
合唱/ウィーン国立歌劇場コールアカデミー
管弦楽/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
指揮/パブロ・エラス=カサド Pablo Heras-Casado
演出/ジョッシ・ヴィーラ― Jossi Wieler &セルジオ・モラビート Sergio Morabito
舞台装置・衣裳/アンナ・ヴィ―ブロック Anna Viebrock
舞台装置補佐/トルステン・ケプフ Torsten Kopf
照明/ラインハルト・トラウプ Reinhard Traub
映像/トビアス・ドゥシェ Tobias Dusche
 
2部構成として上演。
 
ユリシーズの冒険よりも故郷に帰った時のことに焦点が当てられている。
トロイ戦争の後20年を経て、ユリシーズが故郷のイサカ島に到着すると、3人の怠惰な求婚者が妻のペネローペに執拗に求愛し王位を奪おうとしていたが、忠実な友人や息子のテレマーコの助けを借りて、ユリシーズは王位を守り、愛する妻と王家の人々の元へ戻ることができた。
ユリシーズ役のゲオルグ・ニグルやペネローペ役のケート・リンジーが声量のある豊かな音を響かせてとても楽しく1640年のオペラと思えないくらい。


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