11月12日(月)
東京交響楽団特別演奏会
ミューザ川崎シンフォニーホール
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モーツァルト/交響曲第41番
~休憩~
ベルリオーズ/幻想交響曲
指揮/ワレリー・ゲルギエフ
コンサートマスター/大谷康子
ゲルギエフの本物を聴いてきました。ゲルギエフの指揮は指の動きが微妙で有名ですが、今日は4階なので、からだ全体の動きが見えてしまいます。
いつも指揮棒は持っていないのですが、今日は右手に持っていて、指揮台はなし。
足もとはチャップリンのようにおぼつかなく、時には滑って、指揮スペースをはみ出して動き回ります・・・足も手と同じように微妙な動きをするということですね。
10日メトロポリタンの「エフゲニ・オネーギン」をゲルギエフで聴いたばかりで(もちろんハイビジョンで)、練習風景もその時映してくれましたが、ゲルギエフの一言で、オーケストラがどんどん変わってゆくのですね。そしてこのオペラも以前は重苦しいイメージがあったのですが、全然違って聴こえて、さすがゲルギエフと思ったものです。
今日のモーツァルトはすっきり軽やかで、少し眠ってしまいましたが、
ベルリオーズはしっかり聴きました。手足の微妙な動きがこの曲に奥行きと複雑さを、そしてオケがゲルギエフに乗せられて良いところを出して行く様子が、手に取るように分かりました。
そしてゲルギエフは、全然カッコよくないのですね。
私の好きな指揮者が、また一人増えました。