ローヤル・オペラハウス「マノン・レスコー」

「トスカ」のクリスティーネ・オポライス繋がりでROHのプッチーニ「マノン・レスコー」をみてみました。
オポライスの魅力全開です。お相手のデ・グリューはなんとヨーナス・カウフマンです。
あまりに理不尽で悲劇的な物語なので注目してなかったんですが、適役のオポライスが現れて、なるほどとじっくりプッチーニを楽しんでしまいました。
2014年ですからオポライス33才くらいの若さですね、ピチピチして美しい。
音楽監督で指揮者のパッパーノが歌の指導をしているメイキングビデオもありオポライスの体当たりの演技とともに注目に値する作品になっている、

プッチーニ/歌劇「マノン・レスコー」(2014年公演)
マノン・レスコー/クリスティーネ・オポライス Kristine Opolais
レスコー/クリストファー・モルトマン Christopher Maltman
デ・グリュ―/ヨーナス・カウフマン Jonas Kaufmann
ジェロンテ/マウリツィオ・ムラロ Maurizio Muraro
エドモンド/ベンジャミン・ヒューレット Benjamin Hulett
歌手/ナデジダ・カルヤジーナ Nadezhda Karyazina
点灯夫/ルイ・ゴメス Luis Gomes
海軍司令官/ジェレミー・ホワイト Jeremy White
宿屋の主人/ナイジェル・クリフ Nigel Cliffe
指揮/アントニオ・パッパーノ Antonio Pappano
演出/ジョナサン・ケント Jonathan Kent
デザイン/ポール・ブラウン Paul Brown
照明/マーク・ヘンダーソン Mark Henderson
(モノラル音声)

ヴェルディ「ドン・カルロ」

ナポリのサン・カルロ劇場で2022年11月29日公演のヴェルディ「ドン・カルロ」(medici.tv)は、全5幕バージョンで上演され、ドン・カルロには甘いマスクと声を備えたアメリカのマシュー・ポレンザーニが、エリザベッタにメキシコ系アメリカ人のアイリーン・ペレスが若くて力強い声を、そしてエボリ公女にエリーナ・ガランチャが「こんな結果になったのは、全て私の美しさが原因なのよ!」って言葉に納得します。ロドリーゴにはフランスのルドヴィック・テジエが、シュヴァリエ勲章をもらっているくらい素晴らしいバリトンです。フィリッポ2世はウィーンの「ドン・カルロス」に出ていたミケーレ・ペトゥージ堂々たる国王ですね!
3時間44分の長丁場ですが、有名なアリアがたくさんあり、歌手も相当上手い人が揃っていて飽きることがありません。
演出はクラウス・グート、パリのオペラ座で演った「ラ・ボエーム」は観客を月の世界に連れて行ってくれました。

ヴェルディ/歌劇「ドン・カルロ」5幕版(ナポリ、サン・カルロ劇場 2022年11月29日公演)
フィリッポ2世/ミケーレ・ペルトゥージ Michele Pertusi
ドン・カルロ/マシュー・ポレンザーニ Matthew Polenzani
ロドリーゴ/ルドヴィック・テジエ Ludovic Tezier
宗教裁判長/アレクサンドル・ツィンバリュク Alexander Tsymbalyuk
エリザベッタ/アイリーン・ぺレス Ailyn Perez
エボリ公女/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
修道士/ジョルジ・マノシュヴィリ Giorgi Manoshvili
テオバルド/カッサンドル・ベルトン Cassandre Berthon
レルマ伯爵/ルイジ・ストラッツーロ Luigi Strazzullo
王室の布告者/マッシモ・シルグ― Massimo Sirigu
天からの声/マリア・サルダルヤン Maria Sardaryan
第1のフランドル人/栗原峻希 Takaki Kurihara
第2のフランドル人/ロレンツォ・マズチェリ Lorenzo Mazzucchelli
第3のフランドル人/ジュゼッペ・トディスコ Giuseppe Todisco
第4のフランドル人/イグナス・メルニカス Ignas Melnikas
第5のフランドル人/ジョヴァンニ・インパリアッツォ Giovanni Impagliazzo
第6のフランドル人/ロッコ・カヴァルッツィ Rocco Cavalluzzi
合唱/サン・カルロ劇場合唱団
サン・カルロ劇場管弦楽団
指揮/ユライ・ヴァルチュハ Juraj Valcuha
演出/クラウス・グート Claus Guth
舞台装置/エティエンヌ・プリュス Etienne Pluss
衣裳/ペトラ・ラインハルト Petra Reinhardt
照明/オラフ・フリーゼ Olaf Freese
ドラマトゥルグ/イヴォンヌ・ゲバウアー Yvonne Gebauer
 
 

ウィーン国立歌劇場「サロメ」無料放映

ウィーン国立歌劇場は今日から3日間(2月13日から2月15日まで)リヒャルト・シュトラウス「サロメ」の無料ストリーミングを行います。
サロメにはバリー・コスキー演出の「トスカ」を演った美しいマリン・ビストレームがこの超難役に大奮闘しています。
指揮はフィリップ・ジョルダン、演出はフランスのシリル・テステで、彼がディレクターを務める他のアーティスト(作家、ビジュアルアーティスト、ビデオグラファー)ととも演出を手がけていて、舞台上のカメラマンが撮した画像が即スクリーンに映し出されますので、アップにも強い歌手が必要とされるこの頃ですね!
それから、七つのヴェールの踊りでは、フランシス・グルジャン Francis Kurkdjanが特別に手がけたフレグランス(香水)が舞台上に使用されたようです。舞台から「サロメ」の香りがほのかに薫ってくるわけですね、う〜〜ん。ウィーンの紳士淑女も、目を丸くしてオペラに聴き入っていました。
Wiener   Staatsoperから入って、サインインしてご覧ください。日本語字幕もあります。

ウィーン国立歌劇場公演「サロメ」(2023年2月12日公演)
サロメ/マリン・ビストレーム Malin Bystrom 
ヘロデ/ゲルハルト・シーゲル Gerhard Siegel
へロディアス/ミカエラ・シュースター Michaela Schuster
ヨハナーン/ヴォルフガング・コッホ Wolfgang Koch
ナラボート/ダニエル・イェンツ Daniel Jenz
へロディアスの小姓/パトリシア・ノルツ Patricia Nolz
第1のユダヤ人/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
第2のユダヤ人/アンドレア・ジョヴァンニー二 Andrea Giovannini
第3のユダヤ人/カルロス・オスナ Carlos Osuna
第4のユダヤ人/カトレーホ・モホアベーネ Katleho Mokhoabane
第5のユダヤ人/エフゲニー・ソロドヴ二コフ Evgeny Solodovnikov
第1のナザレ人/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
第2のナザレ人/アッティラ・モクス Attila Mokus
第1の兵士/イリヤ・カザコフ Ilja Kazakov
第2の兵士/ステファノ・パク Stephano Park
カッパドキア人/フェルナンド・ペイファー Ferdinand Peiffer
奴隷/ダニエル・レケシュ Daniel Lokos
死刑執行人/パブロ・デルガド Pablo Delgado
ヴィデオ撮影/ベネディクト・ミスマン Benedikt Missmann
子役のサロメ/ヤナ・ラッダ Jana Radda
子役のサロメ(踊り)/アンナ・チェスノヴァ Anna Chesnova
指揮/フィリップ・ジョルダン Philippe Jordan
演出/シリル・テステ Cyril Teste
アーティスティック・コラボレーション/セリーヌ・ゴーディエ Celine Gaudier
舞台装置/ヴァレリー・グロール Valerie Grall
衣裳/マリー・ラ・ロッカ Marie La Rocca
照明/ジュリアン・ボアザール Julien Boizard
映像/メーディ・トゥータン=ロペス Mehdi Toutain-Lopez
ライブのカメラ演出/レミー・グイェン Remy Nguyen
振付/マグダレーナ・ショワニーツ Magdalena Chowaniec
ドラマトゥルグ/セルジオ・モラビート Sergio Morabito
 
サロメの踊りでは、フランシス・グルジャン Francis Kurkdjan が特別に手掛けたフレグランス(芳香)を使用。

ヴェルディ「ファルスタッフ」

フィレンツェのMaggio Musicale   Fiorentino  (5月祭) 劇場で2023年2月10日にストリーミング配信された「ファルスタフ」は、ヴェルディの最後のオペラでシェイクスピアの「ウィンザーの陽気な女房達」を元にしている喜劇。
ファルスタフにはニコラ・アライモ、指揮はサー・ジョン・エリオット・ガーディナー、演出はスヴェン=エリック・ベヒトルフと豪華なキャストとスタッフが揃っています。こちらもyoutubeで見ることができ、日本語字幕も付いているので、この週末は「ファルスタッフ」でお楽しみください。
この世は全て夢芝居、人は道化のために生まれ、互いに騙しあったりするが、最後に笑ったものが勝ち!です。

https://www.youtube.com/watch?v=O0bSzmsNHpU&t=15s
ヴェルディ/歌劇「ファルスタッフ」(フィレンツェ5月祭公演)
ファルスタッフ/ニコラ・アライモ Nicola Alaimo
フォード/シモーネ・ピアッツォーラ Simone Piazzola
フェントン/マシュー・スヴェンセン Matthew Swensen
カイウス博士/クリスチャン・コリア Christian Collia
バルドルフォ/アントニオ・ガレス Antonio Gares
ピストーラ/ジァンルカ・ブラット Gianluca Buratto
アリス・フォード/アイリーン・ぺレス Ailyn Perez
ナンネッタ/フランチェスカ・ボンコンパーニ Francesca Boncompagni
クイックリー夫人/サラ・ミンガルド Sara Mingardo
メグ/カテリーナ・ピーヴァ Caterina Piva
合唱/フィレンツェ5月祭合唱団
フィレンツェ5月祭管弦楽団
指揮/サー・ジョン・エリオット・ガーディナー Sir John Eliot Gardiner
演出/スヴェン=エリク・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台装置/ジュリアン・クラウチ Julian Crouch
衣裳/ケヴィン・ボラード Kevin Pollard

ヘンデル「アグリッピーナ」

ヴェルサイユ宮殿のヴェルサイユ王立歌劇場のように、スウェーデンのドロットニングホルム宮殿のドロットニングホルム宮殿劇場で行われたヘンデルの「アグリッピーナ」もまたローマ皇帝ネロとポッペアやネロの母親のアグリッピーナが出演するバロックオペラとなっている。
タイトルロールのアグリッピーナはスウェーデンのメゾ・ソプラノのアン・ハーレンベルグ。
ポッペアはローマ出身のロベルタ・マメリ、迫力ある声でバロック音楽の分野で高い評価を得ている。
今度もネロ役はソプラニスタのブルーノ・デ・サがカウンターテナーとは異なる独特の色彩や質感を待った美しい声を聴かせてくれる。
こちらは、youtube でご覧になれますからどうぞ!

https://www.youtube.com/watch?v=0K-l5bo7GBs&t=266s
ヘンデル/歌劇「アグリッピナ」(スウェーデン、ドロットニングホルム宮廷劇場公演)
アグリッピナ/アン・ハーレンベルグ Ann Hallenberg
クラウディオ/ナユエル・ディ・ピエロ Nahuel Di Pierro
ネロ/ブルーノ・デ・サ Bruno de Sa
ポッペア/ロベルタ・マメリ Roberta Mameli
オットーネ/クリスティーナ・ハンマーストレーム Kristina Hammarstrom
パッランテ/ジャコモ・ナンニ Giacomo Nanni
ナルチーゾ/カスパー・ゼラジェク Kacper Szelazek
レズボ/ミカエル・ホーンド Mikael Horned
ドロットニングホルム宮廷劇場管弦楽団
指揮/フランチェスコ・コルティ Francesco Corti
演出/スタファン・ヴァルデマール・ホルム Staffan Valdemar Holm
舞台装置・衣裳/ベンテ・リッケ・メラ― Bente Lykke Moller
照明/トーベン・レンドルフ Torben Lendorph
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