ドニゼッティー「連帯の娘」

今日はちょっと面白いオペラのご案内です。
イタリア、ミラノに近いベルガモのドニゼッティ・フェスティヴァル(2021年11月21日収録)「連隊の娘」のライブストリーミングです。
キューバの映画監督ルイス・エルネスト・ドーニャスが演出を手掛けており、キューバ国立歌劇場共同制作により、舞台を現代のキューバとアメリカに置き換えて、カラフルな装置と衣装で華やかに演出します。
ミケーレ・スポッティの指揮の下、キューバの打楽器コンガが鳴り響きます。マリー役のサラ・ブランチはよく響く声で高音域を歌い上げ、トニオ役のジョン・オズボーンはハイCを何度も聞かせます。シュルピス役のパオロ・ボルドーニャも引き締めています。そして実母役のアドリアーナ・ビニャーニ・レスカの意外な取り合わせも面白い。(2022年5月13日〜2022年8月13日)

https://www.youtube.com/watch?v=g0H0p0OGRgQ&t=256s

 マリー:サラ・ブランチ(ソプラノ)
 トニオ:ジョン・オズボーン(テノール)
 ベルケンフィールド侯爵夫人:アドリアーナ・ビニャーニ・レスカ(メゾ・ソプラノ)
 シュルピス:パオロ・ボルドーニャ(バス)
 クラーケントルプ公爵夫人:クリスティーナ・ブガッティ(台詞)
 オルタンシウス:ハリス・アンドリアノス(バリトン)
 伍長:アドルフォ・コッラード(バス)
 農夫:アンドレア・チヴェッタ(テノール)、他
 スカラ座アカデミア合唱団(合唱指揮:サルヴォ・ズグロ)
 エルネスト・ロペス・マトゥレル(打楽器)
 ドニゼッティ歌劇場管弦楽団 
 ミケーレ・スポッティ(指揮)

 演出:ルイス・エルネスト・ドーニャス
 舞台美術:アンジェロ・サーラ
 衣装:マイケル・マルティネス
 照明:フィアメッタ・バルディッセッリ
 振付:ラウラ・ドミンゴ
 脚本:ステファノ・シモーネ・ピントル
 ドニゼッティ歌劇場財団/キューバ国立歌劇場による共同新制作

大井三ツ又交差点「ミツマタコーヒー」と「時代屋」

今年1月27日にオープンした「ミツマタコーヒー」に行ってみました。
自家焙煎のコーヒーと自家製スイーツを販売していてなかなか評判がいい。

しゃれた夫婦で開業していて、ブレンドコーヒーはすっきりしてクリアな飲み口に仕上げた「大井町 ブレンド」、バランスを重視した「三ツ又  ブレンド」、コクが深くほろ苦い「時代屋 ブレンド」がある。

そういえば「時代屋」ってどんな古道具屋さんだったのかしら?

こんな映画「時代屋の女房」の予告編がありました。
夏目雅子さんと渡瀬恒彦さん懐かしいですね、三ツ又歩道橋下のこのままの「時代屋」でしたよ。
スマホ片手にこの辺りを散歩してはいかがかしら? 
大井三ツ又歩道橋の下、三ツ又地蔵の向かいに「ミツマタコーヒー」はあります。

 

阪急大井町店で東京會舘のケーキ

4月27日〜5月3日まで大井町阪急で「東京會舘」のケーキを販売しています。

ドーム型のケーキは栗の味わいそのままにクリームを纏わせたマロンシャンテリー、
ピンクのケーキはアールグレイの紅茶の香り、あとイチゴのショートケーキ
甘さ控え味の上品なケーキです。

バッティストーニ指揮 二期会公演 プッチーニ「エドガール」

4月24日(日)

バッティストーニが東京二期会とともに、プッチーニの隠れたオペラ プッチーニの「エドガール」をBunkamura オーチャードホールにて公演しました。
バッティストーニは、東京二期会で2012年にデビューし、今年2022年で10周年だそうで、それでもまだ35歳の若さです。9月には東京二期会で「蝶々夫人」と続けてプッチーニを取り上げるそうです。
エネルギッシュなバッティと二期会、東フィルの共演を楽しみましょう。

オペラ全3幕
日本語字幕付き原語(イタリア語)上演
原作:アルフレッド・ド・ミュッセ『杯と唇』
台本:フェルディナンド・フォンターナ
作曲:ジャコモ・プッチーニ

エドガール:福井敬(4/23)/樋口達哉(4/24)
グァルティエーロ:北川辰彦(4/23)/清水宏樹(4/24)
フランク:清水勇磨(4/23)/杉浦隆大(4/24)
フィデーリア:髙橋絵理(4/23)/大山亜紀子(4/24)
ティグラーナ:中島郁子(4/23)/成田伊美(4/24)

指揮:アンドレア・バッティストーニ
合唱:二期会合唱団  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

舞台は14世紀のオランダ・フランダース地方。のどかな田園風景が広がる村で、主人公エドガールと恋人フィデーリアというカップルがいて、そこに登場するのがティグラーナという娘。
エドガールは挑発的なティグラーナの誘いに乗って自分の家に火をつけ逃げ出すが、ティグラーナとの生活は長続きせず、フィデーリアの兄フランクと共に祖国のために兵士として出兵してゆく。
エドガールは戦死し、葬儀が行われようとしているが、実はエドガールに扮した修道士がティグラーナの快楽と虚栄に満ちた正体を暴き、怒ったティグラーナはフィデーリアの胸を短剣で突き刺しフィデーリアは死んでしまう。となんだかわからない筋書きなんですが、TOKYO FM 少年合唱団も出てきて「トスカ」にも似たところがあり、全体としてエネルギッシュで音楽的に盛り上がりが素晴らしかった。
紗幕の向こうに合唱団がいてというのは「サムソンとデリラ」の時と同様、その時も今回と同様にオーチャードホールで、タイトルロールが樋口達哉さんだった。今回もエドガールが樋口達哉さんそしてフィデーリアが大山亜紀子さんで二人とも大いに盛り上げていた。

 

インキネン指揮 日本フィル第376回横浜定期演奏会

4月23日(土)

日本フィル首席指揮者として、ステージを共にしてきたピエタリ・インキネンですが、残念ながら2023年8月をもって首席指揮者のポストを退任します。
彼は、バイロイト音楽祭で昨年は「ワルキューレ」今年は「ニーベルングの指環」全曲を演奏するという栄誉を担い、「世界のマエストロ」となりつつあるのですが、今回の公演場所となった川崎ミューザ入口にて飾りっ気のないインキネンのシャッターチャンスをゲットしましたのでご覧ください。

シベリウス/交響詩「エン・サガ」
ベートーヴェン/交響曲第2番ニ長調
ベートーヴェン/交響曲第4番変ロ長調
指揮:ピエタリ・インキネン
コンサートマスター:田之倉雅秋


まずは「エン・サガ」ですが、ジャン・シベリウス(1865-1957)は、留学していたベルリンとウィーンからフィンランドに戻った1892年に交響詩「エン・サガ」(北欧のおとぎ話)を完成させた。これは特定のおとぎ話が物語られているわけでなく、超自然的な風景の中を行く魂の旅というもので、シベリウスが初めてフィンランド的な性格を明らかにした重要な作品である。
奥田佳道さんのプレトークがあって、シベリウスの音楽は白鳥が上空を旋回しているような音楽だということです。ヴィオラの安達真理さんが繰り返し奏でるフレーズが印象的。

「ベートーヴェン・ツィクルス」も後半を迎えて今回は2番・4番です。
4月17日に演奏したベートーヴェン5番、6番は、当然メインディッシュになりますが、ベートーヴェンの2番、4番がメインディッシュになるかといえば、特に4番はベートーヴェンの新機軸が嫌味なく美しく表れているのでメインディッシュになる、そして2番は若き日のベートーヴェンの自信作、2番4番は勝負曲だと奥田さんは言っておられました。
インキネンのキリッと早めの演奏は、緊張しながらもいつまでも聴いていたい気持ちの良さが感じられました。

ウィーン国立歌劇場「ばらの騎士」

この時期、ウィーン国立歌劇場の「ばらの騎士」を見ることができるとは思いませんでした。
ロックダウン中2020年12月18日の無観客の「ばらの騎士」と同じオットー・シェンクの演出、指揮がフィリップ・ジョルダンで、最新の「ばらの騎士です」。マルシャリンはマリア・ベルグトソン、ゾフィーはルイーズ・オルダー、オクタヴィアンがクリスティーナ・ボックです。オックス男爵は前回と同じく残念ながら男前のギュンター・グロイスベックですね。
 
マルシャリン/マリア・ベルグトソンMaria Bengtsson
オックス/ギュンター・グロイスベックGünther Groissböck
オクタヴィアン/クリスティーナ・ボックChristina Bock
ファニナル/アドリアン・エレートAdrian Eröd
ゾフィー/ルイーズ・オルダーLouise Alder
テノール歌手/ジョッシュ・ラベルJosh Lovell
マリアンネ/レジーヌ・ハングラーRegine Hangler
ヴァルツァッキ/トーマス・エベンシュタインThomas Ebenstein
 
指揮/フィリップ・ジョルダンPhilippe Jordan
演出/オットー・シェンクOtto Schenk
舞台装置/ルドルフ・ハインリッヒRudolf Heinrich
衣装/エルニ・クニーパートErni Kniepert
 
ゾフィー役のルイーズ・オルダーは、「フィガロの結婚」でスザンナを演った人で、1986年英国生まれのリリックソプラノ歌手、オクタヴィアン役のクリスティーナ・ボックも、ルイーズと同じ1986年ドイツのティューリンゲン生まれのメゾソプラノ、二人とも若々しい。
マルシャリンは、スエーデン生まれのマリア・ベルグトソン、そして前と同じなのはオックス男爵ギュンター・グロイスベックだけです、そしてすごい人気。
最高の組み合わせである、オットー・シェンクの演出、ウィーンの音楽監督フィリップ・ジョルダンの指揮で「バラの騎士」を高音質、高画質のオンラインで聴くことができるのはコロナのおかげかもしれない。
在宅勤務と在宅オペラ鑑賞は全く関係がないんですけど、何か新しい時代が始まっているような気がする。

以下の予定でウィーン国立歌劇場のライブストリーミングが放映されますのでご覧ください。
4月25日02:00〜「ランメルモールのルチア」
4月28日00:00〜「トリスタンとイゾルデ」
 

2CELLOS ルカ・スーリッチとステファン・ハウザーの2人のチェリスト

チェロで世界を制覇したルカ・スーリッチ(1987-)とステファン・ハウザー(1986-)がシドニーのオペラハウスから世界中にライブコンサートツアーをはじめるようです。映画のサウンドトラックなど聴きやすいものばかり、オーケストラはシドニー交響楽団です。

クルト・ヴァイルのオペラ「7つの大罪」

「7つの大罪」と言えば、映画「セブン」を思い出しますが、クルト・ヴァイル(1900-1950)の生誕120年、没後70年の記念としてイングランド北部の都市リーズにある国立劇場、Opera Northの舞台からクルト・ヴァイルの「7つの大罪」をオンラインで配信しています。
キリスト教の「怠惰、傲慢、激怒、飽食、好色、貪欲、嫉妬」という7つの大罪を、「瀕死の白鳥」のパロディーや、ヒップホップ、モダンダンス、などの踊りで表現していて、ミュージカルのような軽い気分で楽しめます。

https://youtu.be/hgV-NBt0wIw