音楽の都ウィーンをめぐる3巨匠の世界

 7月16日(水)
クラブ・ツーリズムの貸切公演で、渋谷のオーチャードホールに行ってきました。
もちろん広上淳一さんの指揮のため。
渋谷は何年ぶりでしょうか?水曜日の昼下がりですが、若者でいっぱいです。
そして演奏会場は、旅行好きな年配者でいっぱいです。
R.シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
ハイドン/トランペット協奏曲変ホ長調
     ~休憩~
ブラームス/交響曲第4番
 管弦楽/日本フィルハーモニー交響楽団
 指揮/広上淳一
 トランペット/オッタヴィアーノ・クリストーフォリ
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 解説/奥田佳道
 司会/山田美也子
R・シュトラウスもハイドンもブラームスもウィーン生まれではないのですが、
と音楽評論家の奥田佳道さんのプレトークが始まり、
そこに司会の山田美也子さん、広上さんが加わって京響で広上さんがやっているような
フレンドリーなトークになります。
日本フィルの主席トランペット奏者オッタヴィアーノ・クリストーフォリ(オットー)のソロで
ハイドンのトランペット協奏曲はなめらかで堂々として素晴らしい演奏でした。
定期演奏会では、なかなか聞けないのよね?
R・シュトラウスの「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」もブラームス4番も素敵!
アンコールは、ブラームスのハンガリー舞曲4番でした。
帰りは、楽団員のAさんと東急百貨店本店の喫茶店でおしゃべりでした。

読響・第539回定期演奏会

7月15日(火)
読響・第539回定期演奏会
ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調 作品67
     ~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第8番ハ短調 作品65
 指揮/ハルトムート・ヘンヒェン
 コンサートマスター/小森谷巧
 フォアシュピーラー/伝田正秀
ハルムート・ヘンヒェンはドレスデン生まれ。
ベートーヴェンの5番は誰もが知っている曲ですが、ショスタコヴィチの8番は、初めて。
読響の重厚な演奏とヘンヒェンの真摯な指揮で素晴らしいベートーヴェン、ショスタコーヴィチを聴くことが出来ました。

日フィル・第662回東京定期演奏会

7月11日(金)
日フィル・第662回東京演奏会
モンテヴェルディ/歌劇「オルフェオ」~トッカータ
デュティユー/コレスポンダンス
ベルリオーズ/序曲「海賊」
    ~休憩~
プッチーニ/交響的奇想曲
プッチーニ/歌劇「マノン・レスコー」~第3幕への間奏曲
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「プルチネッラ」
 指揮/広上淳一
 ソプラノ/谷村由美子
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 フォアシュピーラー/千葉清加
 ソロ・チェロ/菊地知也
モンテヴェルディからベルリオーズ、プッチーニ、ストラヴィンスキー、デュティユーまで、400年の時空を超えて、中身の濃い演奏会となっています。

「白蓮れんれん」林真理子著

今、 朝ドラで有名になっている柳原白蓮の伝記小説「白蓮れんれん」を読んでみました。
林 真理子さんが書いています。
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柳原白蓮                村岡花子
大正天皇の従妹で、歌人の白蓮は、九州の炭鉱王 伊藤伝右衛門と愛のない結婚をして10年ばかり暮らしたのですが、
「白蓮事件」として有名な年下の社会運動家・宮崎龍介と駆け落ちをして当時新聞などで取り上げられた。
三度目の結婚でやっと自分で選んだ相手と結婚できた白蓮は、2人の子供をもうけて生涯幸せに暮らした?
菊池寛の「真珠夫人」も白蓮をモデルにして書いたらしい。
朝ドラの「花子とアン」の花子よりも白蓮さんの方に関心が集まっています。
私的には、九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門さんも素敵な人だと思うのですが、
福岡近郊の伝右衛門邸宅の入場者数が放送開始からうなぎのぼりに増えているそうです。
話を朝ドラにもどすと、最近出演している「宇田川満代」というのは、「宇野千代」のことではないか・・と
私が住んでいる大森界隈には馬込文士村と言ってたくさんの文士たちがたむろしていた場所があって、
当時のモボ、モガがダンスをしたり麻雀をしたり夜ごと遊びふけっていた張本人たちが、尾崎士郎と宇野千代だったのです。
村岡花子さんも大森に住んでいたので、この辺りに縁が深いのかしら。

西本智実 日フィル横浜

 7月5日(土)
日本フィル・大299回 横浜定期演奏会
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
グリーグ/ピアノ協奏曲
     ~休憩~
プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」より
 指揮/西本智実
 ピアノ/田部京子
 コンサートマスター/物集女純子
 フォアシュピーラー/斎藤政和
 ソロ・チェロ/菊地知也
日フィルのミュージック・パートナー・西本智実さんの「ロメ・ジュリ」田部京子さんのピアノ「グリーク」で、今回も満席です。
しかも、プロコフィエフの「ロメ・ジュリ」は、組曲ではなくて西本自らが選んだ全曲盤から抜粋した西本版ととても凝ったプログラムでした。
アンコールは、第1幕第18曲の「ガヴォット」
7月4日(金)
クァルテット・エクセルシオ第27回東京定期演奏会
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第3番ニ長調 作品18-3
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番へ短調 作品95「セリオーソ」
     ~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2」
クァルテット・エクセルシオ結成20周年記念コンサート第一弾です。
浜離宮ホールはこんなに良い響きがしたのかと改めて思うほど素晴らしい演奏でした。

日フィル・第661回東京定期演奏会

 6月27日(金)
シベリウス/交響詩「夜の騎行と日の出」
     ~休憩~
マーラー/交響曲第6番
 指揮/ピエタリ・インキネン
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 フォアシュピーラー/九鬼明子
 ソロ・チェロ/菊地知也
交響詩「夜の騎行と日の出」は、シベリウス自身が友人に語ったところによると、
森の暗闇の中をひとり孤独に馬で行くごく一般的な人間の内面的な経験  
時にひとり自然とともにあることを喜び、また時に静寂やそれを打ち破る聞きなれない音に畏れを感じる。
しかし、夜明けには感謝と喜びが訪れるのだ  といった感じ。
マーラーの6番は、長~い曲ですね。

フレンチ〝ラマージュ〟でランチ

6月26日(木)
表参道スパイラルビル5F 〝ラマージュ〟にてランチ。
今日は、倉敷旅行に行った5名で写真を見たり思い出を語ったりして楽しみました。
空中庭園のある〝ラマージュ〟は、とってもリラックスできるレストランです。
ラマージュ1
オードブル
11種の季節お野菜とズワイガニ・ホタテ・天使エビのテリーヌ 赤ピーマン風味のマヨネーズソース
お魚料理
タスマニア産サーモンのミ・キュイ かぼちゃのピューレ グリーンアスパラガス添え
お肉料理
ハンガリー産鴨胸肉のロースト オレンジ風味ソース
牛胸肉のやわらか煮込み パイ包み焼き
デザート
フレッシュサクランボのジュレ ミントの香り
バニラアイスクリーム添え
カフェ・プティフール
見た目も中身も美味しくて、そろそろ・・といわれるまでねばってしまいました。

サントリーチェンバーミュージック・ガーデン フィナーレ

6月22日(日)
サントリーチェンバーミュージック・ガーデン フィナーレ
アイヴス/ピアノ三重奏曲
ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第2番
ゴリホフ/ラスト・ラウンド
     ~休憩~
武満徹/そして、それが風であることを知った
ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲集「四季」から第1番「春」、第2番「夏」
アルク・トリオ(ヴァイオリン/依田真宣、チェロ/小野木遼、ピアノ/小澤佳永)
パシフィカ・クァルテット
パシフィカ・クァルテット+クァルテット・エクセルシオ+吉田秀(コントラバス)
フルート/佐久間由美子、ヴィオラ/川本嘉子、ハープ/吉野直子
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン・ソロ)+CMGアンサンブル
 6月19日(木)
サルビアホール 第34回クァルテット・シリーズ
ハイドン/弦楽四重奏曲第63番変ロ長調 作品76-4「日の出」
ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲第2番イ長調 作品68
     ~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2」
 パシフィカ・クァルテット

ヴェルディ「レクイエム」

☆6月12日(木)
読響・第538回定期演奏会
ヴェルディ/レクイエム
 指揮/パオロ・カリニャーニ
 ソプラノ/並河寿美
 メゾ・ソプラノ/清水華澄
 テノール/岡田尚之
 バス/妻屋秀和
 合唱/新国立劇場合唱団(合唱指揮/三澤洋史)
 コンサートマスター/小森谷巧
 フォアシュピーラー/伝田正秀
カリニャーニの指揮でヴェルディ「レクイエム」を楽しみました。
最初の出だしから快調です。
新国立劇場合唱団相当レベルが高いと感じました。
それからソプラノさん途中から上段に上り合唱団と声を合わせます。
素晴らしく透き通ったソプラノで、声量もありました。
カリニャーニも颯爽として格好よかった!
☆6月10日(火)
サルビアホール 第33回クァルテット・シリーズ
モーツァルト/弦楽四重奏曲第22番変ロ長調K589「プロシア王第2」
ヤナーチェク/弦楽四重奏曲第2番「内緒の手紙」
     ~休憩~
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第14番変イ長調 作品105
 ブラジャーク・クァルテット
チェコのクァルテットなのでやはりヤナーチェクとドヴォルザークがよかった。
「内緒の手紙」はエクセルシオなどでもよく聞いていましたが、
ドヴォルザークの14番は初めてで、これも最晩年のとてもいい曲です。
アンコールは、ドヴォルザークからワルツを一曲。
もう一つこれもドヴォルザークで、「ユーモレスク」でした。
素敵なチェコの調べを聴いてきました。

日フィル演奏会

6月7日(土)
日本フィル・第298回横浜定期演奏会
ショパン/ピアノ協奏曲第1番
     ~休憩~
カリンニコフ/交響曲第1番
 指揮/アレクサンドル・ラザレフ
 ピアノ/上原彩子
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 フォアシュピーラー/千葉清加
上原さんのピアノとショパンがラザレフ指揮で妙にマッチしていたのは不思議です。
奥田佳道さんのプレトークで、カリンニコフは、日本であまり演奏されたことがないと、当時新しいスタイルの音楽に興味が行ってしまっていたのが、ロマンチックな旋律とシンプルで多くの人の共感を得るカリンニコフの演奏はこのごろ人気が高まっているとのこと。
残念なことにカリンニコフは、結核のため35歳で亡くなっているので作品は少ないが、若々しくて生命感にあふれている素晴らしい作品。
5月30日(金)
日本フィル・第660回東京定期演奏会
リスト/交響詩「プロメテウス」
スクリャービン/交響曲第5番「プロメテウス」
     ~休憩~
ラヴェル/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第1、第2組曲
 指揮/アレクサンドル・ラザレフ
 ピアノ/若林顕
 合唱/晋友会合唱団(合唱指揮/清水敬一)
 コンサートマスター/藤原浜雄(ゲスト)
 フォアシュピーラー/斎藤政和
 ソロ・チェロ/菊地知也
リストとスクリャービンの「プロメテウス」
スクリャービンの方には、若林顕さんのピアノと晋友会の合唱が入ります。
「神秘和音」を駆使して不思議な浮遊感覚を生み出している。
今回は「色光ピアノ」の装置は使われていない。
最後は同じ時代のラヴェルの「ダフニスとクロエ」で合唱付きです。
それで東京定期では珍しくアンコールがあり、ボロディンの「ダッタン人の踊り」
何と楽しい終わり方でしょう。

京響を聴きに京都へ

5月24日(土)~25日(日)

朝 6:27発 のぞみで京都に向かいます。
土曜日公演なので、午後2:00からの演奏会です。
それまで、睡蓮、杜若が綺麗な平安神宮に。

ベルリオーズ/序曲「ローマの謝肉祭」
プーランク/バレエ組曲「牝鹿」
~休憩~
ベルリオーズ/交響曲「イタリアのハロルド」
指揮/広上淳一
ヴィオラ/川本嘉子
コンサートマスター/泉原隆志
フォアシュピーラー/渡邊穣

今回も満席です。プレトークがあって来年の春にヨーロッパ演奏旅行をするという、それにフィレンツェと京都は姉妹都市らしくて、フィレンツェ音楽祭に出演するとか。
プーランクの「牝鹿」Les Bichesは、 「かわいい女」「高級娼婦」という意味がある通り、田舎の大広間に20人ほどの色気も魅力もある娘たちと、3人のハンサムな青年とが浮かれ騒ぐバレー音楽。
ベルリオーズの「イタリアのハロルド」は、川本嘉子さんの素晴らしいヴィオラ・ソロで、
1.山におけるハロルド。憂鬱と幸福と歓喜の情景
2.夕べの祈りを歌う巡礼の行進
3.アプルッチの山人が愛人に寄せるセレナード
4.山賊の酒盛り。前の情景の思い出
タイトルは、英国の詩人バイロンの「チャイルド・ハロルドの巡礼」のイタリアを舞台とした第4巻のに基づいている。
こんな素敵なプログラムを組んだ広上さんヨーロッパ公演は何をもっていくのかしら。

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