サマーミューザ ダン・エッティンガー

8月11日(日)

2015年4月より東京フィルハーモニー交響楽団の桂冠指揮者になったダン・エッティンガー、常任指揮者だった頃からファンで一時定期会員になったこともありますが、ますます素敵になって登場です。

 

ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲
モーツァルト/フルート協奏曲第1番ト長調K313
     ~休憩~
チャイコフスキー/交響曲第6番ロ短調作品74「悲愴」
 東京フィルハーモニー交響楽団
 指揮/ダン・エッティンガー
 フルート/高木綾子
 コンサートマスター/三浦章宏

まずはワグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」前奏曲から。
東フィルとは、イタリアオペラからワグナーまで共演していて、エッティンガー自身もバリトン歌手だった経験から「楽劇」という言葉がぴったりのマイスタージンガーをドラマティックに演奏。

高木綾子さんとのモーツアルトのフルート協奏曲1番も素敵でしたね!
彼女の1分1秒も無駄にしない生き方がクリアな音や全体の雰囲気にも表れていて、見習いたいくらい。アンコールはドビュッシーのシランクス、2階席で聴いたんですがよく響きます。

最後は、チャイコフスキーの悲愴、2階右方向からの鑑賞ですが全体が良く見渡せてしかも指揮者の表情もみえる、本当に面白い体験でした。
エッティンガーのメリハリがあって大迫力の演奏、様々な展開を経て破局へ向かってゆく様子が描かれる。

もっともっと聴いていたい!今度はまた来年のミューザかしら?

 

フェスタサマーミューザ川崎2019−②

8月6日(火)

今日は、この4月に東京シティーフィルの首席客演指揮者に就任した藤岡幸夫さんのプレトークがコンサートの前に有り、シベリウス。英国作品、邦人作品の3本柱で進めてゆくとの抱負を語りました。

シベリウス/レミンカイネン組曲~「レミンカイネンの帰郷」
ドヴォルザーク/チェロ協奏曲
     ~休憩~
芥川也寸志/交響曲第1番
 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
 指揮/藤岡幸夫
 チェロ/ジョヴァンニ・ソッリマ
 コンサートマスター/青木高志(ゲスト)

ジャン・シベリウス(1865-1957)の「レミンカイネン組曲」から「レミンカイネンの帰郷」

そしてアントニン・ドヴォルザーク(1841ー1904)のチェロ協奏曲は、8月12日にすみだトリフォニーホールで「100人のチェリストが集う」としてイタリア・シチリアからやって来たチェリスト兼作曲家のジョバンニ・ソッリマ、「シチリアの大魔王」とも言われている。ミューザにも若いソッリマのファンが来ていて、オーバーアクションの演奏が終わると、ブラボーとスタンディングオベーションの嵐でした。アンコールはソッリマ自作のナチュラル・ソング・ブックの第4番と第6番。

最後は、没後30年を迎えた芥川也寸志(1925-1989)の交響曲第1番。ロシアの作曲家に憧れ、ロシアに蜜入獄をしたというあの長身の紳士からは想像できない冒険でした。今日は故芥川也寸志の奥様が2階客席に聴きに来られていて演奏が終わると皆さんに紹介されましたが、芥川も長身の紳士、藤岡マエストロも長身で、シティーフィルの首席客員指揮者に任命され何か方向性が確立されたかのような雰囲気も感じられました。この曲、第1楽章は静かな序奏、第2楽章は悪魔的、第3楽章は暗めで第4楽章は悪魔の疾走で真ん中にゴジラに似たところもあるとマエストロがプレトークで言っていました。ショスタコーヴィチやプロコフィエフ、伊福部昭に似てはいますが芥川節満載のとても面白い曲で、もっともっと演奏して欲しい・・と。
アンコールがエルガーの「夕べの曲」でした。
このミューザ音楽祭の良い演奏会だったような気がします。

 

フェスタサマーミューザ川崎2019

フェスタサマーミューザ川崎2019は、東京交響楽団のオープニングファンファーレから始まりました。
この夏は遠くに行かないで、近くの川崎ミューザで過そうと言う計画でもあります。この期間中は、近くの飲食店が割引になるので、ラ・ゾーナで夕食等々。
そして昔の友達とも久々に会いました。

7月27日(土)

ジョナサン・ノット指揮で、東京交響楽団の演奏は、サンダーバードのジョナサン・ノットセレクションのほかジェルジュ・リゲティー(1923ー2006)のピアノ協奏曲は、前衛的なサウンドも含めつつ、多様なリズムや音色で遊んでいるような感覚をうける。ピアノのタマラ・ステファノヴィッチもですが一人で何種類もの打楽器を操る、まるで手品師のような打楽器奏者が目立って見えました。

バリー・グレイ/ザ・ベスト・オブ・サンダーバード(ジョナサン・ノット・スペシャル・コレクション)
リゲティ/ピアノ協奏曲
     ~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第1番
 東京交響楽団
 指揮/ジョナサン・ノット Jonatha Nott
 ピアノ/タマラ・ステファノヴィッチ Tamara Stefanovich
 コンサートマスター/水谷晃

7月28日(日)

上岡マエストロ指揮で、新日本フィルの演奏は、ロシア音楽の2大巨頭を味わい尽くすです。
小川典子さんのラフマニノフを久しぶりで聴きました。
懐かしいですね!京都にもき聴きに行った記憶があります。
「ロメオとジュリエット」は上岡マエストロ版で、例の威嚇するような不協和音とテナーサックスが入って混沌とした不透明感がおもしろいですねこの画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 087b0564d5bf171ca100d3b1307ff8e3.jpg です

ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
     ~休憩~
プロコフィエ
フ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」組曲から
 新日本フィルハーモニー交響楽団
 指揮/上岡敏之
 ピアノ/小川典子
 コンサートマスター/崔文洙

小川典子さんのアンコールは、同じラフマニノフの練習曲集作品39から第1番ハ長調。

7月30日(火)

神奈川フィルは、川瀬賢太郎指揮です。ギタリストも参戦のスペイン・プロとして、ギターの渡辺香津美さんがフルアコースティックギターで、ロドリーゴのアランフェス協奏曲を演奏。この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 8cd3664c35eced5e5c702cb9a36b93a0.jpg です

ボッケリーニ(ベリオ編)/マドリードの夜警隊の行進
ロドリーゴ/アランフェス協奏曲
     ~休憩~
シャブリエ/狂詩曲「スペイン」
ファリャ/バレエ音楽「三角帽子」第1組曲、第2組曲
 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
 指揮/川瀬賢太郎
 ジャス・ギター/渡辺香津美
 コンサートマスター/﨑谷直人(前半)、石田泰尚(後半)

ボッケリーニ(1743ー1805)の「マドリードの夜景隊の行進」
ロドリーゴ(1901-1999)のアランフェス協奏曲
シャブリエ(1841-1894)の「スペイン」
ファリャ(1876-1946)のバレー音楽「三角帽子」などスペインの懐かしくも情熱的な曲ばかりでした。でもアコースティックギターは、ちょっと頂けなかったかな。
川瀬君のアンコールは、ビゼーのカルメン前奏曲を華々しく演奏してくれました。

果実園 リーベル目黒店

7月25日 (木)

庭園美術館を楽しんだ後は、目黒の「果実園 リーベル目黒店」に行ってみました。

マンゴーパフェ     グアバジュース     フルーツみつまめ

フルーツケーキ 、パンケーキのお店なんですがフルーツの量が半端ない。果実園のオーナー長嶺卓さんは「8割がフルーツで2割がクリーム」東京のフルーツの台所である大田市場に毎朝出向き、食べごろのフルーツを見きわめるのだそうです。

 

庭園美術館の朝香宮邸

7月25日(木)

庭園美術館のレストランの次は、朝香宮邸に入ってみましょう。(画面を押すと2倍のサイズになります。)

正面玄関のガラスレリーフ扉はフランスのガラス工芸家ルネ・ラリックの作品です。朝香宮邸のために新たにデザインされた一点もので、翼を広げる女性像は、ラリックの作品の中でも貴重な作品。

 

暖炉の上の鏡から大広間を写す。

 

次の間は、白磁の「香水塔」、モザイクの床、黒漆の柱、朱色の人造石の壁、そしてガラス窓から広がる庭園の緑、これらが織りなす色彩のハーモニーは、大広間の落ち着いた色調とは対照的にアール・デコ特有の華やかな空間を形成しています。

大客室は、アール・デコの粋が集められている。
大客室の扉は、マックス・アングランの銀引きフロスト仕上げのエッチング・ガラスを嵌め込んである。

大客室のシャンデリアは、ルネ・ラリックの制作。

小食堂は、和の要素が取り入れられている。

大食堂は、南に庭園を望み、大きく円形を描く張出し窓は、開放的な独特の空間を形作っています。

暖炉の上の壁画は、アンリ・ラパンの作で、赤いパーゴラ(蔓棚)と泉が油彩で描かれています。

 

1年に1回の庭園美術館朝香宮邸展覧会は、「1933年の室内装飾 朝香宮邸をめぐる人々」として 7月20日〜9月23日までやっています。
見どころ満載です、夏休みの間お子様とともにいかがでしょうか?

庭園美術館のレストラン「Du Parc」で ランチ

7月25日(木)

いつもの友達と、白金の東京庭園美術館の中にある庭園レストラン「Du Parc」でランチです。私たちのお付き合いも30年を超えるんですが、皆さんいろんな方面で活躍していてお忙しい方ばかりです。偶然にもこの7月20日〜9月23日庭園美術館の建築を見る展覧会を開催していたので朝香宮邸の素晴らしい室内を見学することができました。

まずは、庭園美術館内にある「Du Parc」です。

メニューは、

前菜:冷製メカジキのグリエ キュウリとももの生ハムサラダヘーゼルナッツとバルサミコソース
スープ:キノコの冷製ポタージュと⽢エビのジュレ
メイン:鶏もも⾁のポワレとキャベツのブレゼ トマトと⻘トマトのサルサソース   魚は、スズキのポアレとブロッコリーのトマトソース
デザート:パッションフルーツのブラマンジェエキゾチックのソルベ添え

以前行ったことがある ミュージアム1999 レストラン ロアラブッシの料理人が担当しているそうです。
とっても美味しいしコスパもいい、皆様ぜひどうぞ!
最後のカラフルで金平糖のような照明は、朝香宮邸にあるものです。

 

日本フィル・広上・小山実稚恵 イギリス特集

7月12日(金)

日本フィル・第712回東京定期演奏会は、広上淳一が小山実稚恵と贈る、一風変わったイギリス特集。梅雨の晴れ間に田園のそよ風が吹いてくるような、清々し演奏会です。

ラター/弦楽のための組曲
バッハ/ピアノ協奏曲第3番ニ長調BWV1054
フィンジ/エクローグ作品10~ピアノと弦楽のための
     ~休憩~
ハイドン/交響曲第104番ニ長調「ロンドン」
バターワース/2つのイギリス田園詩曲
 指揮/広上淳一
 ピアノ/小山実稚恵
 コンサートマスター/扇谷泰朋
 ソロ・チェロ/菊地知也

そして日本フィルのツイッターではこんな物語的な流れがあってと、解説がありました。
 ラター→無垢な笑顔の幼少期
 バッハ→アカデミックな学生時代
 フィンジ→甘酸っぱい青春(出逢いと別れ)
 ハイドン→都会でバリバリお仕事
 バターワース→自然囲まれ悠々自適な隠居生活
順序よく人生の幼少期から隠居生活まで音楽で綴ってあるんですって面白いですね!

ジョン・ラター(1945-)は、現代英国で最も有名な作曲家で、2011年にはウィルアム王子とキャサリン妃のロイヤル・ウエディングでも「祝典詩篇」が演奏されたという。この弦楽のための組曲は、何処かで聞いたことがあるイギリス民謡が優しく軽快に流れて気持ち良い。(無垢な笑顔の幼小期)

バッハが素晴らしい!小山実稚恵さんのピアノです。聞けばすぐ分かりますがバッハのヴァイオリン協奏曲2番が原曲となっています。小山さんも本当にニコニコ楽しそうに弾いているのが印象的。(アカデミックな学生時代)

そのまま続けて小山さんのピアノでジェラルド・フィンジ(1901-56)の「エクローグ」 ピアノと弦楽のためのop.10です、エクローグとは田園詩を意味する。本来はピアノ協奏曲の一楽章になるはずだったがついに完成させることができなかった作品を「エクローグ」として初演されたのはフィンジの死の4ヶ月後の追悼演奏会においてであった。 実稚恵さんしみじみと心を込めて演奏しました。近年、フィンジの「エクローグ」の人気が高まっているタイムリーな演奏会。(酸っぱい青春・出会いと別れ)

後半は、ハイドン(1732-1809)の交響曲第104番「ロンドン」、フリーランスとなったハイドンが2度に渡って英国旅行をして、さらに雄大な様式による12の交響曲の最後になるのが「ロンドン」で、ハイドン大好きの広上マエストロの堂々の演奏。(都会でバリバリお仕事)

最後は、ヴォーン=ウィリアムズと一緒に民謡の採集をした、ジョージ・バターワース(1885-1916)の「2つのイギリス田園詩曲」は、バターワースの最初の管弦楽曲で、1910年に25歳で完成された。イングランド南東部の海沿いにあるサセックス地方の民謡を素材にしてつくられ、田園への愛が込められている。オーボエとフルートの懐かしいメロディーから始められる。(自然囲まれ悠々自適な隠居生活)

英国の田園風景が浮かんでくるような素敵な演奏会でした。

 

霧ヶ峰から白糸の滝

レンゲツツジの写真を撮りに霧が峰から軽井沢のあたりまで行ってきました。

車山肩にあるビーナスの丘  (画像を押すと2倍になります)

霧が峰高原 ドライブイン霧の駅のレンゲツツジと窓に映った雲

白樺湖 車山山頂までリフトで行くと白樺湖も一望

富士見台から

霧が峰牧場と富士山

白糸の滝

画像を押すと2倍になります。

オペラ「蝶々夫人」

7月8日(月)

新国立劇場の高校生のためのオペラ鑑賞教室2019で、プッチーニのオペラ「蝶々夫人」を公演しています。木下美穂子のファンクラブの私たちは4Fの一番後ろではありますが、鑑賞することができました。

ジャコモ・プッチーニ「蝶々夫人」

蝶々夫人: 木下美穂子
ピンカートン: 樋口達哉
シャープレス: 成田博之
スズキ: 小林由佳
ゴロー: 晴 雅彦
ボンゾ: 峰 茂樹
神官: 山下友輔
ヤマドリ: 吉川健一
ケート: 山下千夏
合唱: 新国立劇場合唱団
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
芸術監督: 大野和史
指揮: 飯森範親
演出: 栗山民也

久々に新国立劇場に来たのですが、4階の一番後ろと言っても声ははっきりと聞こえる素晴らしい劇場空間です。
そして演出がとても洗練されていて、すんなり今風な雰囲気が出ている。
蝶々夫人の木下美穂子さん完璧でした。そしてスズキが小林由佳さん「ばらの騎士」の時のオクタヴィアンを歌ったあの涼しげな目をしたズボン役です。
申し分のない配役で、すんなり今風とは言っても涙は止まりませんでした。
高校生に混じって少しいる男性陣も全員泣いていましたよ!
当たり前でしょ!って言われそうですが、プッチーニって本当に天才!
栗山民也という演出家も、いい感じのセンスの持ち主です。2013年には紫綬褒章を受賞し「稀有の演出家」と言われているとか、注目しましょう!
高校生にこんなトップクラスのオペラを聴かせてくれたロームミュージックファンデーションなど関係者にも感謝です。
首都圏の高校生が全てこの「蝶々夫人」を、鑑賞できたのではないでしょうか?
一般の人も当日券が手に入るようですよ! 12日までやっています。

日本フィル横浜・西本智実・小林美樹

7月6日(土)

日本フィル・第349回横浜定期演奏会は、指揮がミュージックパートナーの西本智実さん、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲が小林美樹さんです。

プロコフィエフ/交響曲第1番ニ長調作品25(古典交響曲)
メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64
     ~休憩~
プロコフィエフ/バレエ音楽「ロメオとジュリエット」作品64抜粋(西本智実版)
 指揮/西本智実
 ヴァイオリン/小林美樹
 コンサートマスター/木野雅之
 ソロ・チェロ/菊地知也

華麗な経歴の持ち主の西本智実さんと鵠沼サロンコンサートで一目惚れしてからずーとファンとして見守ってきて着実にソリストとして活躍している小林美樹さんとの競演です。
まずはプロコフィエフの交響曲第1番「古典交響曲」ウクライナで生まれたプロコフィエフ(1891-1953)が、1917年、26歳の夏に書いたもの。

次のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、真っ赤なドレスで現れた小林美樹さんののびのびと華やかな音色と技巧に酔いしれました。
アンコールはバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番からラルゴ。

最後プロコフィエフの「ロメオとジュリエット」は、プロコフィエフがアメリカに亡命してから祖国に帰り、帰国後最初の仕事としてバレエ音楽を依頼されて書いたもので、バレエの全曲が2時間半、管弦楽の演奏会用組曲を作曲家自身が作ったものが1番、2番、3番とありますが、今回は西本智実版組曲で演奏。アンコールは「ロメオとジュリエット」から「ガボット」でした。

西本智実さんこの秋には、恒例のヴァチカン国際音楽祭に出演予定で、ベートーヴェンの第9を演奏するため合唱団を募集したり、ツアーも何種類か準備されているようです。

 

 

広上・京響 五嶋 龍

6月23日(日)

広上淳一指揮の京都市交響楽団の東京公演がサントリーホールで行われました。
21日には京都で定期演奏会やってきたばかりで、京都・東京とも早々と完売だったようですが、五嶋龍の若いファンたちのおかげかもしれません。京都市長さんも着物姿で応援に駆けつけてきました。

ブラームス/悲劇的序曲
コルンゴルト/ヴァイオリン協奏曲
     ~休憩~
ラフマニノフ/交響的舞曲
 指揮/広上淳一
 ヴァイオリン/五嶋龍
 コンサートマスター/寺田史人(ゲスト)

今日の演奏会は何かいつもと違って物々しい雰囲気に包まれていました。音楽評論家ももちろんですが、国会議員やジャーナリストもそれに何たって1番は五嶋龍くんのファンがたくさん駆けつけていたことです。
もちろん京都市長の門川さんも挨拶で言っておられましたが、広上マエストロが京都市交響楽団を3本の指に入るオーケストラに育てたと、これからは広上・高関・下野の3人指揮者体制を確立し「世界に誇れるオーケストラ」にしてゆくとのことです。
ブラームスの「悲劇的序曲」に続いてエーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(1897-1957)の「ヴァイオリン協奏曲」マーラーに才能を認められ、ツェムリンスキーに作曲を師事したウィーンの作曲家コルンゴルトは、ウィーンで活躍していたがナチスの台頭でウィーンでの活動が困難になり1937年に家族とともにアメリカに亡命した。ハリウッドでの映画音楽作曲は21本にも及ぶ。1945年に作曲されたヴァイオリン協奏曲は、クラシックと映画音楽の世界を行き来する作品で、五嶋龍と広上、京響が華麗な演奏を披露してくれました。
アンコールはクライスラーの無伴奏ヴァイオリン作品、レチタティーヴォとスケルツォ・カプリーズ作品6でした。
最後は、セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)の交響的舞曲、ラフマニノフの「何が起こったのか自分でもよくわからないが、恐らくこれが私の最後の煌きだろう」と語っていていた作品、舞曲ワルツの部分広上は一人ワルツを気持ちよく踊り煽るところは煽るこれは本当に面白い作品。
オーケストラのアンコールはエルガーのエニグマ変奏曲から「ニムロッド」
演奏は終わっても、五嶋龍くんのサイン会には長〜蛇の列が並び、恒例の京響お見送り挨拶にも知り合いがたくさん来ていたようで賑やかなサントリーホワイエでした。

 

 

Wordpress Social Share Plugin powered by Ultimatelysocial