京響第544回定期演奏会

3月25日(金)京都1日目

京響544回定期演奏会
ショスタコーヴィチ/バレー組曲第一番
ブルッフ/スコットランド幻想曲op.46
~休憩~
ヒンデミット/交響曲「画家マティス」
指揮/広上 淳一
ヴァイオリン/シン・ヒョンス
コンサートマスター/泉原 隆志
広上さんによれば、ショスタコーヴィチも、ヒンデミッドも不遇時代を生きた人だった。
ショスタコーヴィチが書いたバレエ音楽は全3曲で、「黄金時代」「ボルト」「明るい小川」、
ショスタコーヴィチの古くからの友人作曲家のレヴォン・アトヴミヤンがバレエ音楽や演劇のための音楽から21曲抜粋して、4曲の組曲を編纂し、この第一番は「明るい小川」を中心に選ばれた6曲からなる。
第1曲「抒情的なワルツ」、第2曲「ダンス」、第3曲「ロマンス」、第4曲「ポルカ」、第5曲「ワルツ~スケルツォ」、第6曲「ギャロップ」、第1曲はジャズオーケストラのための組曲第1番の「ワルツ」の編曲で広上さんでよく聞いたことがあります。
ブルッフの「スコットランド幻想曲」は正式には、「スコットランドの民謡を自由に用いた、ヴァイオリン独奏と弦楽器とハープのための幻想曲」で、実質的にはヴァイオリン協奏曲です。シン・ヒョンスさんのヴァイオリンがロマンチックで美しい旋律を奏で、所々にスコットランドの古い民謡が用いられている。
ヒンデミッドの「画家マティス」は、同名のオペラに先駆けて、一部を紹介する形で、3楽章のオーケストラ曲に編曲されたもので、 ユダヤ人ではなかったが、ナチスとの衝突が決定的になった事件のきっかけとなった曲。
重厚な音がホールいっぱいに広がる。

京響・広上と北山あたり

3月26日(土 京都2日目

新・都ホテルは、とっても快適、朝食も美味しい。
今日の京都は、雪が降ったり晴れたりと変化が激しいけど、いつもこんなんなのかな?
東日本大震災のため京都国際会議場も会議がキャンセルされているらしい。
JR京都伊勢丹の6Fに北山のスウィーツの名店「マールブランシュ」があって、

こんなものを食べながら外を眺めていると
曇って雪が降りだしたり、

晴れたり、くるくる天気は変化する。

午後2:00からの演奏会のため、少し早目に北山の京都コンサートホールの方に向かう。
北山の「マールブランシュ」ってこんなところなんです。
こんどの機会には、こちらでスウィーツを頂きましょう。

北山の京都コンサートホールの隣には、京都植物園があって
植物園の桜は、いろんな種類があるので

醍醐寺の桜は楽しめなかったけど、これで十分ですね。
今日の演奏会は、プレトークがあって、

ショスタコーヴィチ/バレー組曲第一番
ブルッフ/スコットランド幻想曲op.46
~休憩~
ヒンデッミット/交響曲「画家マティス」
指揮/広上 淳一
ヴァイオリン/シン・ヒョンス
コンサートマスター/泉原 隆志

ほとんど満席に近い、
ヴァイオリンのシン・ヒョンスさん韓国のソウルに住んでいるのですが、
スレンダーでまた素敵な人を見つけた!

演奏会の後は、
国際会議場近くの宝が池「ゆば泉」で湯葉料理をいただきます。

季節の前菜
あたたかいくみ上げ湯葉
向 附
牛ひれのステーキ
ゆばのグラタン
天ぷら
かにと春キャベツのサラダ
ゆばあんかけ
抹茶のアイスとムース
お土産は、「緑壽庵清水」さんの金平糖 季節限定 3月は、桜の金平糖

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桜の香りがしてとっても美味しい。
あと「いづうの鯖寿司」に、湯葉類をたくさん
全部JR京都伊勢丹店にあります。
行列が出来ていたお店は、
JR駅 「蓬莱の豚まん、肉まん」には若い人が、
JR京都伊勢丹6Fの「マールブランシュ」の隣にある「茶寮 都路里」にも長~い行列ができていました。
祇園のお店で、宇治抹茶を使った甘味店、抹茶パフェが美味しそうでした。

京都から斑鳩の里へ

3月25(金)   京都1日目
朝早く、新幹線「のぞみ」に乗って京都へ、
ホテル内で朝食をとって、近くの東寺へ行きました。
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空海こと弘法大師のお寺、東寺は来よう来ようと思ってなかなか来れなかったのですが、
今回ホテルが、新・都ホテルと近いので歩いてやってきました。

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風鐸も風格が感じられる。
京都の春 020-1
桜には少し早いのですが、種類によっては咲いているものもあります。
京都の春 016-1
この柳、小野道風ゆかりの柳だそうです。
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小野道風が柳に飛びつく蛙を見て悟りをひらき、不可能に思えたことを成し遂げた蛙の執念を見せつけられたという。

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池には、石があって蛙が3匹いるんですよ。 松尾芭蕉の俳句と間違えないでね!

京都の春 030-1

予定ではここから醍醐の花見に行くはずでしたが、桜がまだまだなので奈良の法隆寺に行くことにして列車に乗り、
法隆寺駅からは、タクシーで法起寺まで、法輪寺中宮寺法隆寺は歩いて回りました。
中学校時代に友達とこの辺りを歩いたのですが、辺りの景色はあまり変わっていませんね。
法隆寺あたりは、聖徳太子のゆかりのお寺ばかり
法輪寺虚空蔵菩薩
法輪寺
野辺のつくし
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法隆寺大宝蔵院には、百済観音夢違観音玉虫厨子などわが国を代表する宝物が安置してあります。
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私的には、中宮寺の弥勒菩薩が見たかっただけですが、そのおかげでたくさんの国宝に会うことができました。
法隆寺駅まではバスで、後はJRで京都駅まで、
JR京都伊勢丹店の11階レストラン街點心茶室」で中華料理をいただきました。
なんとこのお店「維新号」の姉妹店らしく、カジュアルでもしっかりしたお味でしたよ。

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黒酢酢豚
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杏仁豆腐                              かぼちゃ蒸しパン
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タピオカ
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まだ続きます。

大井町阪急新装開店

3月17日(木)
昨日16日(水)、大井町の阪急食品館が新装開店したので、今日行ってきました。
3年ぶりの食品館とあってたくさんの数のお客様が入っていました。

今回の地震の影響で、食品売り場では何処でもこんな立て看板が立ててありますが、ここでも同様ですね!

そもそもこの阪急食品館というのは、阪急百貨店が閉鎖する時に〝食品部だけは残して〟という住民からの要望に答えたもので、3年前とほぼ同じお店が入っているのですが、やはり阪急食品館でしか買えないものがあるので我が家にとっては有難い。 1階が食品館で、上部は「Ours Inn Hankyu」というビジネスホテルと他のテナントが入っている。阪急百貨店の〝デパ地下〟だけ残ったというべきでしょうか。
あまりガソリンを使わないようにと、歩いて行って両手にいっぱい食べ物を買って帰りました。
これで大井町付近はより住みやすい場所となります。 皆さん! 大井町に引っ越してきて~っ。

ロンドンで木下美穂子さん「蝶々夫人」大成功!

3月13日(日) 

ソプラノの木下美穂子さんがロンドンのロイヤル・アルバートホールにて
2月24日、26日、3月1日、3日、5日、6日、9日、11日、12日
『蝶々夫人』を歌い、大成功だったようです。 
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        美穂子
ロイヤル・アルバートホールと言えば、プロムスをやるあの大きなホールの真ん中に舞台がしつらえられている。
金曜日は日本で大地震が発生し、ショッキングな映像がどんどん放送され、ロンドンでも日本の地震関連のニュース
ばかりだったという。
美穂子さんも「私に出来ることは何もなく・・・ただ、この日の公演は、唯一の日本人キャストとして、
私の中で日本にいる大変な思いをしている皆様にささげるつもりで歌いました」と、
本人も全9回の中で、一番素晴らしい公演になった。と言っている。
youtubeでの、美穂子さん
  http://www.youtube.com/watch?v=z4d5L7J6bOU(ミシガンオペラ)
 http://www.youtube.com/watch?v=cn_9nzGWPiI(バンクーバーオペラ)
    

読響 エヴァ・メイ オペラアリアの夕べ

3月8日(火)
読響の名曲シリーズ、サントリーホールで≪エヴァ・メイオペラアリアの夕べ≫です。
エヴァ・メイは、チューリッヒの「フィガロの結婚」の伯爵夫人の役で気品ある姿と素晴らしい声の持ち主と興味を持ち初め、
藤原歌劇団の「椿姫」(2005年)の時には、直接見て聴いてきました。
そして今度は前から3列目の中央かぶりつきで見てきましたよ。

エヴァ・メイ

≪エヴァ・メイ=オペラ・アリアの夕べ≫
ヴェルディ/歌劇「シチリア島の夕べの祈り」序曲
ドニゼッティ/歌劇「ドン・パスクワーレ」~“その眼差しの魔力を”
ロッシーニ/歌劇「なりゆき泥棒」~“そのときが近づく”
ヴェルディ/歌劇「椿姫」第3幕への前奏曲
ヴェルディ/歌劇「椿姫」~“不思議だわ、ああ、そは彼の人か・・・花から花へ”
~休憩~
ロッシーニ/歌劇「ウイリアム・テル」序曲
ロッシーニ/歌劇「ウイリアム・テル」~“暗い森”
ロッシーニ/歌劇「結婚手形」~“この喜びを聞いて下さい”
ドニゼッティ/歌劇「連隊の娘」序曲
ドニゼッティ/歌劇「連隊の娘」~“高い身分と豪勢な暮らし・・・フランス万歳”
指揮/ジェラール・コルステン
ソプラノ/エヴァ・メイ
コンサートマスター/小森谷巧
フォアシュピーラー/鈴木理恵子

前半「椿姫」が終わって、休憩に入ると、
知り合いが集まってきて〝完璧だね!〟と、 うっとり夢心地です。
衣装は3回取り換え、最後の「連帯の娘」では、軍服姿で出てきました。
終わっても拍手が鳴り止まず、出たり入ったり繰り返して、
アンコールは、プッチーニの「ジャンニ・スキッキ」から〝私のお父さん〟
プッチーニ「ラ・ボエーム」からムゼッタのワルツ〝私が街を歩く時〟
ヴェルディ「椿姫」から〝さようなら過ぎ去った日〟
と3曲も歌ってくれました。
ほとんど聴きたい曲は聴いたかな?
今度の定期演奏会ではモーツアルトを歌うはずだったのがチューリッヒ歌劇場の都合で、中止になり、
これが聴ければ、大満足でしたけれどね。
最近「プロフェッショナル」という言葉をよく聞きますが、まさにぴったりです。
          

春の散歩

3月6日(日)
今日は暖かくて気持がいい
午前中は太極拳で、午後は近くを散歩です。
蘇峰公園には、ツグミが、〝撮って!〟と言わんばかりにポーズをとってくれています。

弁天池では、カメさんが噴水をながめています。

サンシュユが咲き始めました。

寒桜も満開です。

ヴォーン=ウイリアムズ「ロンドン交響曲」

3月5日(土)
土曜の夕方、今回より日フィル横浜公演の定期会員にもなって、
大友直人さん指揮の英国特集。

ヴォーン=ウィリアムス/交響曲第2番ト長調「ロンドン交響曲」
~休憩~
エルガー/チェロ協奏曲
エルガー/行進曲「威風堂々」第1番ニ長調
指揮/大友直人
チェロ/菊地知也
コンサートマスター/扇谷泰朋

ヴォーン=ウイリアムスが「ロンドン交響曲」を書いた当時のロンドンは、「サロメ」の原作を書いたワイルドや、シャーロックホームズの中に出てくる世界でわかるように、犯罪や病気が蔓延している混沌とした状態にあった。


指揮者のアルバート・コーツが執筆した詳細かつ標題的な解釈があるので、紹介しましょう。
第一楽章   レントーアレグロ・リゾールト
父なるテムズ河は、重く灰色の暁のもとで、神秘に包まれながら静かにながれている。 早朝の静けさの中にビッグ・ベンが重々しく時刻を告げる。 突然場面はストランド地区のあさの賑わいと雑踏になる。 急ぐ通行人、新聞売りの声、 行商人。 ストランドを去ると川へ向かう小さな静かな小路へ出る。かつては栄えたアデルフィの街も今や薄暗い。 再びストランドへ戻ると陽気で騒がしい雑踏が迎える。 そこにはロンドンならではのユーモア、活発な精神と感傷が入り混じっている。
第二楽章 レント
11月も末の黄昏時。ブルームズベリーの街は深い霧に包まれている。 そこは薄汚れてはいるがノーブルな雰囲気に満ちている。 古き良き時代の残照のように。 静寂を破るのは街をパトロールする警官の足音だけ。 ブルームズベリーには悲劇的な匂いがする。 そこには貧しく暗い路地が多数ある。 パブの前では老いた辻音楽師がフィドルを弾いている。 遠くからはラヴェンダー売りの歌も聞こえてくる。 夕闇が迫っている。
第三楽章 スケルツォ (ノクチュルヌ) アレグロ・ヴィヴァーチェ
土曜日の深夜。 テンプル・エンバンクメントのベンチ。 対岸からは スラム街のざわめきが聞こえてくる。 通りには手押し車が連なり、揺らめく光のもと、ありとあらゆるものが売られている。 街角では行商の娘たちがハーモニカの伴奏でダンスを踊り、遠くでは笑い声や叫び声が聞こえる。 突然アコーデオンが鳴りだす。 これらの音は河を渡ってテンプル・エンバンクメントにいる私たちの耳にも届いてくる。 やがてロンドン特有の霧がスラム街の喧騒をはるか彼方へと追いやってしまう。
第四楽章 フィナーレ
失意のロンドン。 失業者のハンガー・マーチが聞こえてくる。打ちひしがれて飢えと寒さに痛めつけられた群衆の行進。 口笛を吹きながら仕事に行く人々を見つめる失業者。他人が食事する姿をただ見つめる飢えた男。 陽気な街の情景は、悩める者たちの視点から描かれた悪夢となる。 ふと気付くと、遠くからビッグ・ベンの鐘の音が再び聞こえてくる。
[エピローグ] 瞬間の沈黙。 広大で底知れぬロンドン。 シンフォニーは、冒頭と同じような雰囲気のなか終わる。 長きにわたって神秘とともに流れ続けるテムズ河がそこにはある。
朝、霧に包まれて明けるロンドンから夕方霧とともに暮れてゆくロンドンの一日が音で表わされます。
あまり演奏される機会がないヴォーン・ウイリアムズの交響曲ですが、大友マエストロのおかげで聞く機会に恵まれ、20世紀初めのロンドンに行ってみたような気持ちになります。
所々で、日本的な匂いがした様な気がしましたが?
エルガーの「チェロ協奏曲」は、日フィル団員の菊地さんがソロを務めて聴かせてくれました。
3月5日は菊地さんの誕生日だとか、壇上でプレゼントがありました。
最後は、有名なエルガーの行進曲「威風堂々」、「威風堂々」は、英語でPomp and Circumstance  これはシェークスピアの「オセロ」の一節から標題を得たらしいです。
アンコールは、同じヴォーン・ウイリアムズのグリーンスリーヴスによる幻想曲。
スマートな大友マエストロ、美人の夫人ともども英国調が似合っていました。
ちょっと電車でロンドンまで行ってきました、という感じでしょうか? 音楽って本当にいいですね。

ソバテリアでミニコンサート

2月26日(土)


ヴィオラ奏者の新井豊治さんとヴァイオリン奏者の山森陽子さんのミニコンサートです。
場所は代官山の「蕎麦屋」と「カフェテリア」を併せた新しいスタイルのお蕎麦屋さん SOBATERIA(ソバテリア)。
店内は一流アーティストの絵画を展示するギャラリーにもなっている。
手がけているのは、あの「ヒロ・ヤマガタ」を見い出した鈴木洋樹さんで、今度は「十割そば」を新しい形にして提供している。
司会進行は、Eさんです。


周りはギャラリーになっていて、今はトレンツ・リャドの作品が展示されています。


音楽のお喋りはヴィオラの新井さん、エルガーの「愛の挨拶」、越谷達之助「初恋」、山田耕作「この道」、ヘンデル「パッサカリア」など。
新井さん編曲の「初恋」よかったな~。

 


目にも、耳にも、舌にも快いひと時でした。
次の機会には、皆様もどうぞ!

二期会 「サロメ」

2月22日(火)
東京文化会館大ホールにて、リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」東京二期会公演です。
昨日は、METの「ばらの騎士」をNHKハイビジョンで録画したものをみたばかりで、
今日は、同じリヒャルト・シュトラウスの作品ですが、ペーター・コンヴィチュニー演出の「サロメ」。
METの「ばらの騎士」は伝統的な演出、「サロメ」は超コンヴイチュニー的演出です。
サロメ/林正子
ヘロデ/高橋淳
ヘロディアス/板波利加
ヨカナーン/大沼徹
ナラボート/水船桂太郎
小姓/栗林朋子
その他
管弦楽/東京都響交響楽団
指揮/シュテファン・ゾルテス
演出/ペーター・コンヴィチュニー
オスカー・ワイルドの戯曲「サロメ」は、性への衝動と残虐なホラー・ストーリーだと思っていて、重くて暗~いイメージがありましたが、
コンヴィチュニー演出のこの公演は、見終わった瞬間〝面白い!〟と思った。
まず重くて暗い「サロメ」の印象が、軽~いイメージに変わってしまった。
〝七つのヴェールの踊り〟はなく、反対に周りの者たちがサロメに踊らされる。
〝ヨカナーンの首〟は切り取られても宙に飛んで行ってしまい、反対に幸せそうなヨカナーンとサロメが手をつないで去っていく。
すべて正反対の方向に向くのが今回のコンヴィチュニーの演出。


中央のテーブルは、キリストの〝最後の晩餐〟をイメージしているのは確かで、真ん中の四角い白いものをかぶっているのがヨカナーン(キリスト)、横の白い風船が月のようです。
このようにヨーロッパの歌劇場ではほとんど現代風な解釈をしているようですね。
METの「サロメ」も見ましたが、衣装にしても常識から外れない演出をしてくれる数少ない歌劇場のように思われます。
なので、コンヴィチュニーが出てくるや否や、観客は〝ブー〟〝ブー〟
それをコンヴィチュニーは楽しんでいる風に見受けられました。
音楽として「サロメ」を楽しんで、最後に〝面白い〟と感じたのは、成功だったのではないでしょうか?
今回もオペラなので、批評家さんが多く、脳科学者の茂木健一郎さんも来ていました。

最近見た映画

2月18日(金)
バレンタイン・デイ近くなるとWOWOWはアカデミー賞もの、恋愛ものが多く、録画した映画をまとめて見ました。
・「いつか晴れた日に」
 何とアン・リーが監督をしているのですが、ジェーン・オースティンの「Sense and Sensibility」(感情と多感)の映画化。
 英国の田園風景と、「Pride and Prejudise」(自負と偏見)とよく似た設定で、イギリス文学が懐かしく安心して観ました。 
  メロドラマのようにもつれた糸が解けて、鉛色の空に太陽がふりそそぐんですよね、 「いつか晴れた日に」のタイトルのように。
 長女はエマ・トンプソン、次女はケイト・ウィンスレット。長女のお相手はヒュー・グラント 。
 人のよさそうなヒュー・グラントつながりで、
・「噂のモーガン夫妻」
 「Sex and The City」のサラ・ジェシカ・パーカーと英国俳優ヒュー・グラントとの共演ですね!
 別れた夫婦がヒョンなことから、証人保護プログラムの対象とされてしまい・・・ハッピーエンドに終わる。
・「50歳の恋愛白書」
 ロビン・ライト・ペン、キアヌ・リーブス、ブレイク・ライヴリー、アラン・ラーキン、モニカ・ベルッチ、ウィノナ・ライダー、ジュリアン・ムーアなど
 有名な俳優達が出演する。
 アーサー・ミラーの娘で作家、脚本家、映画監督のレペッカ・ミラーの小説「The Private Lives Pippa Lee」の映画化。
 アーサー・ミラーといえば、マリリン・モンローと結婚していたことでも有名で、何かスキャンダラスな雰囲気がこの作品にもあふれています。
 その中でもやはり主演のロビン・ライト・ペンが素敵でした。気品があり、洋服の着こなしがとてもよい・・・やはり元モデルでした。
・「シャネル&ストラヴィンスキー」
2010年は、ココ・シャネル生誕125年に当たる年で、映画が3本ほど作られたが、これは一番最後のもので中身もシャネルの一生というよりも、最初からストラヴィンスキーの「春の祭典」が流れてきて、もう成功を手にしたシャネル(アナ・ムグラリス)と、ストラヴィンスキー(マッツ・ミケルセン)が「春の祭典」のパリでの初演で知り合うことから始まっている。
   
  シャネル
 
シャネルとストラヴィンスキーの恋愛は、全くのフィクションだったということですが、一時的な接点はあったらしい。
フランス語と英語とロシア語が混じっていて、映像がとても美しいし、
シャネルの別荘にストラヴィンスキー一家が住むことになるのですが、その別荘と内装が素晴らしい。
パリのシャンゼリゼ劇場でのこの「春の祭典」は、ニジンスキー振付のバレーで初日を迎えていて、音楽史上類を見ない大騒動を起こしている。音楽が進むにつれて野次と歓声がすさまじくなりついには警官隊が出動するスキャンダルとなった。
ニジンスキーの振付で、「長老たちが輪になって座り、若い乙女が死ぬまで踊り続ける様子を見守っている。長老たちは春の神の慈悲を得るために、乙女の命を生贄にする。」というバレーが忠実に再現されていて、これで「春の祭典」がよ~く理解できました。ストラヴィンスキーには他にたくさん作品がありますが、この映画は「春の祭典」とあと少し出て来るだけなので、「春の祭典」騒動記とでも言いましょうか?それからシャネルの香水「シャネル№5」の作られ方も本当みたい!
シャネル役のアナ・ムグラリス、長身で洋服がとってもよく似合いましたね。
話は違いますが、もうすぐNHKハイビジョン20日~24日まで華麗なるメトロポリタンオペラ「ばらの騎士」「カルメン」「シモン・ボッカネグラ」「ハムレット」「アルミーダ」やりますよ~。