ウィーン国立歌劇場「チェネレントラ」

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、2016年11月10日の公演でロッシーニ「チェネレントラ」です。童話ですとガラスの靴とカボチャの馬車で「シンデレラ」ですが、ロッシーニのオペラですと腕輪がキーポイントの「チェネレントラ」になります。今回は日本人の中村恵理さんがクロリンダ(お姉さん役)でとってもいい味を出していました。

ドン・ラミロ/マクシム・ミロノフ Maxim Mironov
ダンディーニ/アレッシオ・アルドゥイニ Alessio Arduini
ドン・マニフィコ/レナート・ジロラーミ Renato Girolami
アンジェリーナ(シンデレラ)/エレーナ・マクシモヴァ Elena Maximova
クロリンダ/中村恵理 Eri Nakamura
ティスベ/キャサリン・トロットマン Catherine Trottmann
アリドーロ/ミシェル・ペルトゥージ Michele Pertusi
指揮/スペランツァ・スカプッチ Speranza Scappucci

始まる前にドミンゴがボックス席にいるのが映し出されました。このオペラでも演出は「ニーベルングの指輪」を担当したベルトルフで、現代に読み替えています。演出面では豪華なオープンカーが出てきたりチェネレントラの洋服選びにファッションショウをしてみたり、おかまの服装をした人がいたり、とってもカラフルで面白い。そういえばイタリア女性指揮者のスペランツァ・スカプッチも素敵ですね。小気味の良いリズム、テンポ、指揮者の作る枠組みにのってアンサンブルもスムーズに聞こえてくる。チェネレントラのエレーナ・マクシモヴァも王子のマクシム・ミロノフも歌いやすそうでした。

ウィーン国立歌劇場「ジークフリート」

新型コロナウイルスの影響がヨーロッパ各地に広がり、たいへんなことになっている。ウィーンも13日まで外出禁止令が出ましたが、先はどうなるかわからない状態です。
ウィーン国立歌劇場も閉鎖されていますが、ライブストリーミングは無料配信されていますので皆さんもどうぞご覧ください。今日はワグナーのニーベルング指輪シリーズ、第2夜の「ジークフリート」で、2019年1月16日の収録、ヴォータンと人間の間に出来たジークムントとジークリンデの子供「ジークフリート」が主役の物語です。

ジークフリート/ステファン・グールド Stephen Gould
ブリュンヒルデ/イレーネ・セオリン Irene Theorin
さすらい人(ヴォータン)/トマーシュ・コニェチュニー Tomasz Konieczny
アルベリヒ/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
エルダ/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
ミーメ/ヘルヴィッヒ・ペコラーロ Herwig Pecoraro
ファフナー/ソリン・コリバン Sorin Coliban
鳥の声/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
指揮/アクセル・コーバー Axel Kober
演出/スヴェン=エリック・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンヌ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
ビデオ/フェットフィルム fettFilm

序夜の「ラインの黄金」とヴォータン、ミーメ、アルベリヒ、ファフナーの配役が同じで、演出も同様にスヴェン=エリック・べヒトルフなのでとても観やすくなっています。

神話の時代、森の中にあるミーメの家が舞台。ここで育ったジークフリートは母ジークリンデの残した名剣ノートゥングの破片を見つけ「恐れ」を知らないものだけが剣を鍛え直すことができると自らノートゥングを鍛え直し蘇った。その剣を持って洞窟の前に行きジークフリートが角笛を吹き鳴らすと大蛇ファーフナーが現れます。大蛇の脅しにも屈せず剣で大蛇を打ち倒すと、大蛇の返り血を浴びたジークフリートは鳥の声が聞こえる様になります。鳥の声に従って進み指輪と隠れ頭巾を手に入れます。さらに鳥は岩山に眠る花嫁ブリュンヒルデを目覚めさせなさいと言い。炎を掻い潜ってて岩山に行きブリュンヒルデに永遠の愛を誓う。
ジークフリートがお母さんのことを思い焦がれる場面やさすらい人で父親のヴォータンに食ってかかるところやブリュンヒルデに会いなかなか気持ちを伝えられないところが本当に人間らしくて可愛い。次は「神々の黄昏」最終回ですね!

この日は終演後にヴォータン役のトマーシュ・コニェチュニーに宮廷歌手の称号を授与する式典がありました。素敵なヴォータン役でしたね。

メトロポリタン歌劇場も無料配信

新型コロナウイルスの影響で外出禁止令が出されているニューヨークでも、メトロポリタン歌劇場(The Metropolitan Opera)が無料配信をやっています。ナイトリーMETオペラストリームという名前で、METのホームページに行って日本語に翻訳するにチェックすると簡単にオペラを見ることができます、やはり日本語字幕はありませんが。
今週はワグナー週だそうです。

 

ウィーン国立歌劇場「ワルキューレ」

新型コロナウィルスがヨーロッパ各地に広がっているため、ウィーンも4月13日まで外出禁止の措置を取ったそうです。ウィーン国立歌劇場のアーカイブは4月2日まで予定してあるのですがその後はどうなるのでしょうか?
ともあれ、ワーグナーの「ワルキューレ」はサイモン・ラトル指揮で2015年5月31日に収録されたものを3月19日〜3月21日まで放映しています。

ジークムント/クリストファー・ヴェントリス Christopher Ventris
フンディング/ミハイル・ペトレンコ Mikhail Petrenko
ヴォータン/トマーシュ・コニェチュニー Tomasz Konieczny
ジークリンデ/マルティナ・セラフィン Martina Serafin
ブリュンヒルデ/イヴリン・ヘルリッチウス Evelyn Herlitzius
フリッカ/ミカエラ・シュースター Michaela Schuster
ヘルムヴィーゲ/ドンナ・エレン Donna Ellen
ゲルヒルデ/イルディコ・ライモンディ Ildiko Raimondi
オルトリンデ/ヒュナ・コー Hyuna Ko
ワルトラウテ/マーガレット・プランマー Margaret Plummer
ジークルーネ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
グリムゲルデ/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
シュヴェルトライテ/キャロル・ウイルソン Carole Wilson
ロスヴァイゼ/ジュリエッテ・マース Juliette Mars
指揮/サイモン・ラトル Simon Rattle
演出/スヴェン=エリック・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンヌ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
ビデオ/フェットフィルム fettFilm

今回「ワルキューレ」に登場する神々の長、ヴォータン役のトマーシュ・コニェチュニーとフリッカ役のミカエラ・シュースターは、「ラインの黄金」でも同じ配役で、特にトマーシュ・コニェチュニーは「ジークフリート」でも同じ役で出てきますので、より観やすくなっています。
ヴォータンと人間との間にできた双子の子ジークムントとジークリンデの男女の愛とヴォータンの娘でワルキューレの一人ブリュンデルヒルデとヴォータンの親子の愛の物語で感動的な場面がたくさんあります。
ジークリンデはジークムントの子を身篭り、ブリュンデルヒルデは、岩山に眠らされ、真の英雄のみが近づけるよう炎で囲まれます。次は「ジークフリート」ですね!

大井・大森 気になるお店「翁家」

今日は前の道がガス工事のため車を出すことができないので、大森東急へ歩いて買い物へ、

大森線路沿いの水神公園には枝垂れ桜が満開です。
帰りは池上通から、山王の「翁家」に寄って、黄身しぐれや道明寺や鹿の子などを買って帰りました。

「翁家」
〒143-0023 東京都大田区山王1-5-20

ウィーン国立歌劇場「ファルスタッフ」

新型コロナウイルスのおかげで、毎日ウィーン国立歌劇場からオペラが配信されるのでとても忙しい。今日3月20日配信されたアーカイブのヴェルディ「ファルスタッフ」は、2016年12月15日の公演で、ヴェルディ最後のオペラであり、26に及ぶ彼のオペラの中でわずか2作しかない喜劇でもある。もちろんですがシェイクスピアの劇「ウィンザーの陽気な女房たち」から題材を取っている。

ファルスタッフ/アンブロージオ・マエストリ Ambrosio Maestri
フォード/ルドヴィック・テジエ Ludovic Tezier
フェントン/パオロ・ファナーレ Paolo Fanale
バルドルフォ/ヘルヴィッヒ・ペコラーロ Herwig Pecoraro
ピストラ/リッカルド・ファッシ Ricardo Fassi
カイウス博士/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
アリス・フォード/カルメン・ジャンナタッシオ Carmen Giannattasio
ナンネッタ/ヒラ・ファヒマ Hila Fahima
クイックリー夫人/マリー=ニコール・ルミュー Marie-Nicole Lemieux
メグ/リリー・イェルスタード Lilly Jorstad
指揮/ズービン・メータ Zubin Mehta
演出/デヴィット・マクヴィカー David McVicar
舞台装置/チャールズ・エドワーズ Charles Edwards
衣装/ガブリエレ・ダルトン Gabrielle Dalton
照明/パウル・ケーガン Paul Keogan

時は14世紀初頭のイングランド王ヘンリー4世治下。舞台は中部イングランドのウィンザー、ガーター亭の一室。
太ったファルスタッフが繰り広げるドタバタ劇が本当に楽しい、ヴェルディ80歳の集大成でこれまでのヴェルディの作品の要素が全部詰まっていると言われています。
騎士のファルスタッフは、フォード夫人とペイジ夫人にお金目当ての誘惑の手紙を送り、馬鹿にされた夫人たちは仕返しをするのだが、太ったファルスタッフが可愛らしくって可愛らしくって、ナンネッタ役のヒラ・ファヒマが3幕2場で歌う妖精の女王の歌「夏の爽やかなそよ風の中を」素敵でした。それからクイックリー夫人役のマリー=ニコール・ルミーさん、カーテンコールでとっても人気がありましたね!!シェイクスピアお得意の森の妖精もたくさん出てきました。〝この世は全て夢芝居、人は道化のために生まれた。 互いに騙しあったりするが 最後に笑ったものが勝ち〟だそうです。それにしてもヴェルディってすごい!

ベルリン国立歌劇場も無料配信

新型コロナウイルスの影響で、いろいろな劇場が無料で世界に配信していますが、ベルリン国立歌劇場(Staatsoper Berlin Unter den Linden)でも〝自宅でベルリン国立歌劇場を楽しんで〟と、3月11日〜4月19日まで毎日正午から24時間放映しています。昨日はマスネの「マノン」を観ましたが、タイトルロールのナンナ・ネトレプコの美しい姿と声を十分に楽しむことができました。今日は「トリスタンとイゾルデ」、残念ながら字幕はついていませんが、音と画像は最高です。

ウィーン国立歌劇場「ラインの黄金」

ウィーン国立歌劇場のOTTAVA TVライブストリーミングは、新型コロナウイルスの影響で公演を休止していますが、昨日もお伝えした通り、過去のアーカイブから予定通り同じ演目を放映してくれることになりました。
なので今日は「ラインの黄金」です。
今回は2016年1月10日の収録の公演を2020年3月16日〜18日まで視聴できます。
OTTAVA TV でメールアドレスと自分で設定したパスワードを登録すると誰でもオペラを見ることができますので皆さま試してみてください。
ワグナーの「ラインの黄金」は、「ニーベルングの指輪」シリーズ4部のうちの序夜で、
・序夜 『ラインの黄金』(Das Rheingold)
・第1日 『ワルキューレ』(Die Walküre)
・第2日 『ジークフリート』(Siegfried)
・第3日 『神々の黄昏』(Götterdämmerung)
と続きます。ウィーン国立歌劇場では「ラインの黄金」から3月29日の「神々の黄昏」まで一挙に放映してくれますので、自粛ムードの中、演奏会とか行楽に行けない皆様にグッドチャンスが訪れていますよ。

ヴォータン/トマーシュ・コニエチュニー Tomasz Konieczny
ローゲ/ノルベルト・エルンスト Norbert Ernst
フリッカ/ミカエラ・シュースター Michaela Schuster
エルダ/アンナ・ラーション Anna Larsson
アルベリッヒ/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
ドンナー/ボアズ・ダニエル Boaz Daniel
フロー/ジェイソン・ブリッジス Jason Bridges
フライア/キャロライン・ウェンボーン Caroline Wenborne
ミーメ/ヘルヴィッヒ・ペコラーロ Herwig Pecoraro
ファゾルト/アイン・アンガー Ain Anger
ファフナー/ソリン・コリバン Sorin Coliban
ヴォークリンデ/アンドレア・キャロル Andrea Carroll
ウェルグンデ/レーチェル・フレンケル Rachel Frenkel
フロースヒルデ/ゾルヤーナ・クシュプラー Zoryana Kushpler
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/スヴェン=エリック・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンヌ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
ビデオ/フリードリッヒ・ツォルン Friedrich Zor

3人の娘たちがラインの河底で遊んでいると,ニーベルング族のアルベリヒがやってきて,娘たちに言いよるがアルベリヒは相手にされない、そんな時アルブレヒは偶然黄金を発見する。
一方ライン河畔の山上ではでは神々の長であるヴォータンが巨人族の兄弟に作らせたヴァルハラ城の完成を喜んでいる。
ラインの黄金を巡って火の神ローゲとヴォータンは、アルブレヒの弟ミーメから隠れ頭巾と指輪を奪うが、巨人兄弟は青春の女神フライヤの身代金としてフライヤの背丈分の財宝と隠れ頭巾、指輪まで奪い取る。拒んでいたヴォータンだったが、智の女神エルダが神々の黄昏が近いことを伝え、指輪を手放すよう警告する。これが「ニーベルングの指輪」シリーズの始まり。
スヴェン=エリック・ベクトルフの演出によってスッキリした舞台と照明、衣装もジョーゼットやシルクを使った上品で近代的な舞台となっている。
録音も素晴らしくウィーン国立歌劇場に行った気分になります。
OTTABA TV ライブストリーミングに加えて、ウィーン国立歌劇場での貴重なアーカイブから公演を連日、全て無料で観ることができます。

大井・大森 気になるお店「パン・ド・カッコ」

新型コロナウイルスの影響により、演奏会などいろいろ中止になっているので、大井・大森辺りを散歩していると!
今日は、可愛らしいパン屋さん 「パン・ド・カッコ」を見つけました。

大井町の阪急側中央通りをまっすぐいくと、一本橋通商店街に最近大きなタワーマンションが建てられました。そのマンションの向かいに小さなパン屋さんがこれも最近オープンしたらしいです。明太子バケットは食べやすく、パンもコーヒーもお安い!パン・ド・カッコ(Pain de kakko)さんです。

パン・ド・カッコ
〒140−0014東京都品川区大井2−26−5 コーポかなり1F

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