ナブッコ/プラシド・ドミンゴ Placiso Domingo イズマエーレ/フレッディー・デ・トマソ Freddie De Tommaso ザッカリア/リッカルド・ザネラート Riccardo Zanellato アビガイッレ/アンナ・ピロッツィ Anna Pirozzi フェネーナ/シルヴィア・ヴェレシュ Szilvia Voros バールの祭司長/ダン・パウル・ドゥミトゥレスクー Dan Paul Dumitrescu アブダッロ/ダニエル・イェンツ Daniel Jenz アンナ/オーロラ・マルテンス Aurora Marthens 指揮/マルコ・アルミリャート Marco Armiliato 演出/ギュンター・クレーマー Gunter Kramer 舞台装置/マンフレッド・ヴォス Manfred Voss 、ペトラ・ブッフホルツ Petra Buchholz 衣装/ファルク・バウアー Falk Bauer 照明/マンフレット・ヴォス Manfred Voss
紀元前6世紀、旧約聖書に沿った歴史物語でユダヤ王国を征服したナブッコが、5万人をバビロンに強制移住させた「バビロンの捕囚」を題材にしている。エルサレムのユダヤ教の神殿の中、バビロニア王ナブッコ(ドミンゴ)がユダヤの国に攻め込みますが、ユダヤ教の大祭司ザッカリアは、ナブッコの次女フェネーナを人質にとっているから大丈夫とユダヤの人々を励ます。 ナブッコが奴隷に産ませた長女アビガイッレ役のナポリ生まれのアンナ・ピロッツィは、リッカルド・ムーティの指揮で2013年にザルツブルグ音楽祭でもアビガイッレ役をこなしており、迫力と繊細な高音は定評のあるところでしょう。 ザッカリア役のバスのリッカルド・ザネラートの声も素敵ですよね!また新しい歌手を見つけたような。 もちろん80歳になったドミンゴも複雑な役をこなしていて、まだまだ歌えそうです。 有名な合唱曲「行け我が想いよ、黄金の翼に乗って」は、強制労働を強いられているユダヤの人々が故郷を思って歌うのですが、イタリアの第二の国歌と言われています。ウィーン国立歌劇場の演奏も合唱団も素晴らしい! 公演後は、最高の合唱団と歌手達からドミンゴに“Happy birthday to you ”の贈り物がありました。
カミーユ=サンサーンス(1835-1921)は、作曲家でありピアノとオルガンの名手、詩集を出版し劇作家として成功、しかも哲学者にして考古学者、美術史家とまさにマルチプレイヤーでしかも旅行好きとして知られ「サムソンとデリラ」の中の「バッカナール」には、ペリシテ人の盛大な踊りが、エキゾティックで異国情緒溢れたものとして盛り上げます。 これは旧約聖書の「士師記」の中に書かれているお話で、ユダヤ人は紀元前13世紀ごろエジプトから逃げてきてパレスチナと呼ばれる地で生活を始めた。それから紀元前1000年ごろ王国を作った、そのころダビデ、ソロモンなどが登場する。それから国が南北に分かれ、北王国も南王国も紀元前6世紀には、バビロニアによって滅ぼされた。紀元前6世紀後半にはペルシャ、紀元前4世紀にはシリア、紀元前1世紀にはローマに支配されつづけてゆく。そして紀元1世紀にはキリストが現れる。 そんな中での「サムソンとデリラ」ヘブライ人のサムソンは怪力を持った男、そしてペリシテ人のデリラは魅力でサムソンを誘惑しサムソンの怪力の秘密を聞き出そうとする。デリラは1幕の終わりで“Printemps qui commennce”を歌う。 2幕の有名なデリラのアリア“Mon coeur s’ouvre a ta voix”(あなたの声に私の心は開かれてゆく)で、サムソンは完全にデリラに惹かれてゆく。 そして3幕は、サムソンの力の秘密が髪の毛にあるとわかったため、髪の毛を切られ、眼を抉り出されてしまいます。そして、「バッカナール」になります。演奏会形式ですので、今回準・メルクルが来れなくなったためピンチヒッターとなった指揮者のマキシム・パスカル、もちろん若きフランス人ですが、舞台中央で長い手足をフル回転し大いに沸かせます。「サムソンとデリラ」の後には同じく二期会の「ルル」を指揮する予定だそうです、注目しましょう。合唱は舞台後方の紗幕の中に2列に並び、 最後、神殿が崩れ落ちるシーンは、紗幕に映像で映し出されます。 サン=サーンスってすごい作曲家だなってつくづく思いながら家路につきます、ずいぶん変わった渋谷の街を見ながら!
アイゼンシュタイン/ゲオルグ・ニグル Georg Nigl ロザリンデ/カミラ・ニールンド Camilla Nylund フランク/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher オルロフスキー侯爵/オッカ・フォン・デア・ダムラウ Okka von der Damerau アルフレード/ミヒャエル・ローレンツ Michael Laurenz ファルケ博士/マーティン・へスラー Martin Haessler アデーレ/レギュラ・ミューレマン Regula Muhlemann フロッシュ/ペーター・シモニスチェク Peter Simonischek ブリント博士/ロバート・バートネック Robert Bartneck イーダ/イレアナ・トンカ Ileana Tonca イワン/ヤロスラフ・ペハル Jaroslav Pehal 指揮/コルネリウス・マイスター Cornelius Meister 演出/オットー・シェンク Otto Schenk 舞台美術/ギュンター・シュナイダー=ジームセン Gunther Schneider-Siemssen 衣装/ミレーナ・カノネロ Milena Canonero バレエ(雷鳴と電光)振付/ゲルリンデ・ディル Gerlinde Dill