サルビア・ホール クァルテット・エクセルシオ

3月27日(月)

サルビア・ホールでクァルテット・エクセルシオの演奏会です。
オール・シューベルト(1797~1828)で、シューベルトの「死と乙女」が最後に演奏されました。

シューベルト/弦楽四重奏曲第2番ハ長調D.32
シューベルト/弦楽四重奏曲第8番変ロ長調D.112
~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
クァルテット・エクセルシオ

シューベルトは、短い32年弱の生涯に16曲の弦楽四重奏曲を作曲している。
2番は15歳、8番は17歳、14番(死と乙女)は27歳から2年の歳月をかけて作られている。

2番、8番は家族や友人たちと演奏して楽しんでいた「家庭内四重奏曲」と呼ばれるものです。
14番「死と乙女」というのは、その10年ほど前に書いた歌曲「死と乙女」のピアノ伴奏の重々しい旋律を2楽章(変奏曲)の主題として使用したからで、シューベルトの弦楽四重奏曲といえば「死と乙女」といわれるほど有名。

 

ドラマ「カルテット」最終回

3月21日(火)

夜、鵠沼サロンコンサートから家に帰って録画してあったTBSドラマ「カルテット」最終回を観ました。犯罪者として有名になってしまった、真紀(松たか子)は、スズメと家森と別府に居場所を見つけられて、軽井沢に戻り、軽井沢の大賀ホールで演奏会を開こうということになり、週刊誌ネタで客を集めることになった。

大賀ホールで演奏されるのが
:「死と乙女」 作曲 シューベルト スズメちゃんにどうしてこの曲えらんだの?
:「序曲 ドラゴンクエストより」 作曲 すぎやまこういち  学生が喜んで聴いていますね!
:「Music for Found Harmonium」 作曲 Traditional  元はアイルランド民謡です。路上でウキウキ楽しそうです。

というわけで、ドラマとしての最後はあっけないものでしたが、
〝好きなことを趣味にするのか夢にするのか、趣味にできたら幸せだけど、夢にするなら泥沼だ〟
〝音楽を趣味にするタイミング、夢をあきらめるタイミングが向こうから来たんです〟
〝この一年間は決して無駄じゃなかった、夢は必ずかなうものではないし、夢を見て損するものは何もなかった〟
など、グッとくる言葉がたくさん散りばめられており、松たか子と満島ひかり、
松田龍平と高橋一生の演技と歌唱力がとってもいいチームワークを奏でていた。

最後、車の中で4人で歌う椎名林檎の「おとなの掟」は、小気味いいですね!

 

ハンブルグ・トリオ in 鵠沼

3月21日(火)

お彼岸なのに催花雨(さいかう)~早く咲けとせき立てるように降る雨~が降って寒い。
すっかり我が家で定着してしまった鵠沼でのサロンコンサートに行ってきました。

シューマン/ピアノ三重奏曲第2番へ長調作品80
ショスタコーヴィチ/ピアノ三重奏曲第2番ホ短調作品67
~休憩~
ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番ロ長調作品8
ハンブルク・トリオ

「ピアノ・トリオの世界」と題された、ピアノとヴァイオリンとチェロの三重奏です、
余り聴く機会がないのですが、今回は3曲ともメインと言っていいくらいの曲だという平井さんの解説です。
ピアノ三重奏曲はだれかの追悼曲として作曲される場合が多いそうです。

ヴァイオリンは塩見みつる、日本人の女性です。チェロはヴィタウタス・ソンデキス、リトアニア出身。ピアノは、エバーハート・ハーゼンフラッツ、ドイツ出身。

3曲の中でもショスタコーヴィチの2番が特に面白い。1944年に作曲されている。
始めチェロが高音でか細く頑張っているのにヴァイオリンは悠々と低音で歌い、そしてピアノが入る。
そして最終章では、もの悲しいユダヤ旋律がズンチャカ、ズンチャカ流れる。
悲しくって、滑稽なユダヤのリズムが何とも面白いんです。

 

Qエクセルシオ アラウンド・モーツアルト Ⅱ

3月12日(日)

トリトンの第一生命ホールにて、クァルテット・エクセルシオのアラウンド・モーツアルトⅡです。
前回のブログ、ドラマ「カルテット」に影響されて? 写真を挿入しました。
エクセルシオってファショナブルでしょう?


(ヴァイオリン:西野ゆか 山田百子 チェロ:大友肇 ヴィオラ:吉田由紀子)


モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」序曲(ウィーン楽友協会・弦楽四重奏版)
シューベルト/弦楽四重奏曲第6番ニ長調D74
モーツァルト/弦楽四重奏曲第17番変ロ長調「狩」K458
~休憩~
シュタードラー/二重奏曲第1番~第1楽章(クラリネットとヴィオラ版)
モーツァルト/クラリネット五重奏曲イ長調K581
クァルテット・エクセルシオ
クラリネット/澤村康恵

モーツァルト(1756~1791)~ウイーンでの素敵な出会い~として、
1781年からウイーンへ拠点を移してからの作品と、シューベルト(モーツアルト的と言われている6番)、シュタードラー。
最後はクラリネットの澤村康恵を迎えての有名なモーツアルトのクラリネット五重奏曲。

今日は何と満席に近い、司会役の西野ゆかも驚いていました。
モーツァルトがなせる業かしら?「フィガロの結婚」も「狩」もシューベルト6番も軽快でさわやか、ふんわり柔らかなクラリネットの音色の美しい澤村康恵さんが加わってクラリネット五重奏は最高でした。

エクセルシオも素敵ですが、ドラマ「カルテット」の最終章も楽しみです。

ドラマ「カルテット」

この頃クァルテットを聴く機会が多いしろくまですが、友達からTBSドラマ「カルテット」が面白いよと言われたので、オンデマンドで見てみました。
脚本:坂元裕二

フムフム本当に面白い!
音楽家ってけっこう自由な発想の持ち主、しかも現実的でないし、主に夜の商売なので男女関係はいろいろあるんですね。そして一般人は演奏家がどんな顔をしていても、手にヴァイオリンを持っているだけで、夢中になってしまう。

冬の軽井沢を舞台に夫々に秘密を持った4人が繰り広げる大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスで、第1ヴァイオリンが(松たか子)、第2ヴァイオリンが(松田龍平)、ヴィオラが(高橋一生)、チェロ(満島ひかり)という豪華キャストです。

そして脚本の坂元裕二さんの言葉遊びが面白い。たとえば2話に出てくる「行間」、言葉と気持ちは違うんだっていうところ、まるでシェイクスピアの劇をやっているようで、深~い。

最後に流れる椎名林檎・作詞、作曲の主題歌「おとなの掟」は、〝ありのままの~~〟で歌唱力が証明された、松たか子とダンスボーカルユニットFolderのメンバーだった満島ひかりのデュエットが素敵です 衣装も!

弦楽四重奏の実際の演奏は、桐朋学園大学出身のクァルテット・パパス。

 

コバケン チャイコフスキー

3月3日(金)

3月が春季シーズンのスタートとなる日本フィル東京定期演奏会は、サントリーホールが改修となるため、池袋の東京芸術劇場に変更となります。
指揮は桂冠指揮者のコバケンさん、ピアノが金子三勇士さん。

チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番

~休憩~
チャイコフスキー/マンフレッド交響曲
指揮/小林研一郎
ピアノ/金子三勇士
コンサートマスター/木野雅之
フォアシュピーラー/千葉清加
ソロ・チェロ/辻本玲

日フィル九州公演から帰ったばかりの金子三勇士君のチャイコフスキーは素晴らしくメリハリの利いた演奏でした。

マンフレッド交響曲は、バイロンの長編詩劇「マンフレッド」に基づいて、作曲はベルリオーズの「幻想交響曲」と「イタリアのハロルド」を参考にして作った。

第1楽章 アルプスの山中をさまようマンフレッド
第2楽章 スケルツォ、アルプスの仙女
第3楽章 村の生活の情景
第4楽章 アリマネスの地獄
最後はパイプオルガンの壮麗なコラールを奏でる。

鵠沼でデュオ

2月26日(日)

今日は、鎌倉の少し先の鵠沼海岸でサロンコンサートなので、鎌倉で梅の見物をしてから鵠沼サロンコンサートへ。
鎌倉駅から長谷寺まで江ノ電で行き、御霊神社に寄って近くの古民家〝侍キッチン鎌府〟でお蕎麦やシラス丼をいただきました。

午後3時からの演奏会はロータス・クァルテットの4人の内のヴァイオリンとチェロの二重奏で、
プレイエルの曲は始めうとうと気持ちのいい出だしでした。


プレイエル/ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第1番ハ長調B.501
プレイエル/ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第3番へ長調B.503
マルティヌー/ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲第2番H.371
~休憩~
コダーイ/ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲作品7
ヴァイオリン/小林幸子
チェロ/斎藤千尋

プレイエル(1757-1831)は、恩師ハイドンと同じように多作家で、41の交響曲、70の弦楽四重奏曲、いくつかの弦楽五重奏曲とオペラを作曲した。教則本の練習曲の作曲家として知られているので、とても聞きやすい気持ちのいい曲が多い。

マルティヌー(1890-1959)チェコ出身で、彼もまた多作家のひとりで、プレイエルと比べればとても現代的。

コダーイ(1882-1967)ハンガリー出身の民族音楽の第一人者、この二重奏曲は演奏家が取り上げたい曲をというと挙げられる曲で、鵠沼でも何度も演奏される。

アンコールはヘンデルのパッサカリをハルヴォルセンがアレンジしたもの。

二期会「トスカ」木下美穂子

2月18日(土)

今日は、二期会の「トスカ」を観てきました。

公演後は、木下美穂子のファンクラブに入っているので、東京文化会館内レストラン「フォレスティーユ」にて交流会に出席しました。

プッチーニ/歌劇「トスカ」
トスカ/木下美穂子
カヴァラドッシ/樋口達哉
スカルピア/今井俊輔
アンジェロッティ/長谷川寛
堂守/米谷毅彦
スポレッタ/坂本貴輝
シャルローネ/増原英也
看守/清水宏樹
牧童/金子淳平
合唱/二期会合唱団
児童合唱/NHK東京児童合唱団
管弦楽/東京都交響楽団
指揮/ダニエーレ・ルスティオーニ
演出/アレッサンドロ・タレヴィ

指揮は 若きイタリア・オペラ界の貴公子ダニエーレ・ルスティオーニ 33歳です。
演出は、アレッサンドロ・タレヴィ 話に忠実でありながら知的で素晴らしい演出。

今回のトスカはローマ歌劇場との提携公演で、1900年「トスカ」世界初演時のデザイン画をもとにプッチーニが意図した舞台を再現した正統派の舞台で、舞台装置も衣装もローマから運び込んできたもの。

タイトルロールの木下美穂子、2幕の「歌に生き恋に生き」では、ルスティオーニから〝あそこはゆっくり目に歌うよ!〟と言われ、本番じっくり聞かせた後、ルスティオーニが指揮しながら〝ヤッター〟のサインが出たという。
座って前かがみのまま歌う姿勢は、全然苦しくもなんでもないですよ!と本人は言っていました。

カヴァラドッシの樋口も、スカルピアの今井も最後は皆死んでしまうんですが、本当に素晴らしかった。

関係者から木下の〝ブラボー〟もっと もっと 大きくならないのかなとのこと、男性の掛け声、お上手な人いませんか?

柴田南雄「ゆく河の流れ~」が文化芸術祭音楽部門 大賞に!

柴田南雄生誕100年・没後20年記念演奏会大賞受賞、おめでとうございます。

2月6日に、平成28年度(第71回)文化庁芸術祭音楽部門 大賞を受賞した「柴田南雄生誕100年・没後20年記念演奏会」ここが、昨日 NHKEテレ クラシック音楽館で放映されました。

当日私たちもこの演奏会に出かけ、観客も動員しての演奏会ということなので、NHKの放映で改めて再確認ということです。

 

演奏した指揮者山田和樹さんも日本フィルも合唱団も本当に良かった!
1階 前列 中央 後方に私たちもいます。

 

サルビアでクァルテット・ベルリン=トウキョウ

2月7日(火)

2011年、武生国際音楽祭の要請を受け、ベルリンで出会った4人によって結成された、クァルテット・ベルリン=トウキョウがまたサルビアにやってきました。

ハイドン/弦楽四重奏曲第63番変ロ長調 作品76-4「日の出」
バルトーク/弦楽四重奏曲第3番
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番ホ短調 作品59-2「ラズモフスキー第2」
クァルテット・ベルリン=トウキョウ

今回、ヴィオラが杉田理恵からケヴィン・トライバーに代わっています。
ケヴィン・トライバーは数々の経歴の持ち主ですが今回、左の小指に怪我があり小指は全く使っていませんでした。すごい大変なことらしい!で少し元気がなかったかな?

ハイドンの入り方が素晴らしい、日の出の静かで厳かな感じがとっても出ています。いつもですがベルリン=トウキョウ感情の入り方が半端じゃない。
この「日の出」は、ヨゼフ・エルデーディ伯爵の依頼で書いた6曲セットの第4曲で、ハイドン64才、円熟期の集大成的作品です。

バルトークの3番は、46歳の時の作品。 ロマン派は影をひそめ民族主義的ではあるが、きわめて近代的な音楽が展開される。

ベートーヴェンの「ラズモフスキー2番」は、当時ウィーン大使として滞在していたロシアのラズモフスキー伯爵の依頼により作曲されたもので、これもまた感情たっぷりの演奏です。

アンコールは、バッハのマタイ受難曲からコラール。

 

 

こんな寒い日は・・・

2月9日(木)

こんな寒い日は、録画したテレビ番組を見てから、美味しいものを作りましょう。

・マッシュルームのアヒージョと
・キャベツと豚肉のサラダ風、
・この頃よく市場に出ているアサリでスパゲッティーボンゴレはどうかしら。

今日はスマホで写したのでよくはないのですが、