日本フィル横浜定期演奏会

1月9日(土)

初演奏会は、日フィル第314回横浜定期演奏会です。

ヴィヴァルディ/ヴァイオリン協奏曲集「四季」作品8
~休憩~
ドヴォルザーク/交響曲第9番ホ短調 作品95「新世界より」
指揮とチェンバロ/大植英次
ヴァイオリンとコンサートマスター/木野雅之
フォアシュピーラー(前半はコンサートマスター)/千葉清加
ソロ・チェロ/辻本玲

大植英治さんはイメージとして、プレスリーのような大げさなパフォーマンスをする人だと思っていましたが、ちょっと大人しくなって、音も柔らかな音色だと感じました。
ヴィヴァルディは、チェンバロを弾きながらの指揮。
「新世界」は、細部にこだわりのある、でも柔らかなサウンドだと感じたのは私だけでしょうか?

アンコールは「アメージング・グレイス」、1パートづつ増えて徐々に大きな響きの祈りとなる。
素敵な曲でした。

 

 

 

日フィル・第313回横浜定期演奏会

12月19日(土)

日フィル横浜定期の今回は、大友直人さん指揮「第九」です。

ガブリエル・ロベルト/トランペット協奏曲「Tokyo Suite」(世界初演)
~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第9番二短調 作品125「合唱付き」
指揮/大友直人
トランペット/オッタビアーノ・クリストフォーリ
ソプラノ/青木エマ
アルト/小川明子
テノール/錦織健
バス/宮本益光
合唱/東京音楽大学
コンサートマスター/木野雅之
フォアシュピーラー/千葉清加
ソロ・チェロ/辻本玲

「第九」の前に、ガブリエル・ロベルト(イタリア人)のトランペット協奏曲「tokyo  Suit」が演奏され、世界初演ということで、本人も来ていました。
映画やアニメーション音楽を作っており、「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」では、日本アカデミー賞最優秀音楽賞を貰っている。
今回の日フィル客演首席トランペット奏者オッタビアーノ・クリストーフォリが委嘱したとのこと。映画音楽らしい雰囲気が漂っていました。

大友さんの「第九」は、スマートな中にも感動的な第九でした。
ソプラノの青木エマさん、テノールの錦織健さんがよかった。

今年のコンサートは、これで終わりです。

来年は、1月11日京都のロームシアター京都のこけら落しにソプラノの木下美穂子さんが「フィデリオ」のタイトルロールで出演します。
木下美穂子ファンクラブの会でも相当な意気込みでしたので皆さまも京都・平安神宮近くのロームシアター京都に足をお運びください。
それでは、皆さまよいお年を!

 

鵠沼サロンでペーター・シュミードル

12月8日(火)

第348回 鵠沼サロン・コンサートは、鵠沼のレスプリ・フランセにて
ペーター・シュミードルさん、ウイーン・フィルで長年ソロ・クラリネット奏者として活躍し、定年で現在フリーにで活躍。

R.シュトラウス/ロマンス変ホ長調
ブラームス/クラリネット・ソナタ第1番・第2番 作品120から
~休憩~
シューマン/幻想小曲集 作品73
ウェーバー/協奏的大二重奏曲 作品48
クラリネット/ペーター・シュミードル
ピアノ/佐々木秋子

世界的クラリネット奏者の演奏をわずか1メートルの距離で聴ける鵠沼サロンコンサートは、出演者も観客ももっとも楽しみにしているコンサートで、世界的には有名でも日本では知られていないプレイヤーをいち早くキャッチしている主催者の平井さん感覚が鋭いんでしょうか。

シュトラウスのロマンスは15歳の時に書いた作品

ブラームスのクラリネットソナタは、第1番の第1楽章 Allegro appasionato (へ短調)、
第2番の第2楽章 Allegro appassionato (変ト長調)
第1番の第4楽章 Vivace (へ長調)の順で演奏。

シューマンの幻想小曲集は、鵠沼ではお馴染みの曲らしい。

最後のウェーバー、迫力満点でピアニストの佐々木秋子さんもとても緊張するといっていました。

アンコールはシューベルトのセレナーデ。

サルビアホール・パノハクァルテット

12月7日(月)

サルビアホール 第53回クァルテットシリーズ
パノハ・クァルテット

ハイドン/弦楽四重奏曲第62番ハ長調 作品76-3「皇帝」
シューベルト/弦楽四重奏曲第13番イ短調 D804「ロザムンデ」
~休憩~
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第14番変イ長調 作品105

チェコの誇るパノハ・クァルテットは、ボヘミアのしなやかな感触が特徴で、
見た目より若いらしいのですが、1,2ヴァイオリンの白髪などから好々爺といった雰囲気が醸し出されている。
アンコールは3曲も演奏してくれました。
モーツアルトお第1四重奏曲K80からメヌエット、ドヴォルザークの糸杉から第3曲「お前の甘い眼差しに魅せられて」、最後にグルックのピッチカート。

読響・第553回定期演奏会

12月4日(金)
読響定期今月は、シベリウス生誕150周年で、オール・シベリウス、指揮はオスモ・ヴァンスカ

シベリウス/交響曲第5番
~休憩~
シベリウス/交響曲第6番
シベリウス/交響曲第7番
指揮/オスモ・ヴァンスカ
コンサートマスター/萩田尚子(ゲスト)
フォアシュピーラー/長原幸太

終楽章に白鳥の舞が見える第5番、神秘的な中に祈りも観られる第6番、詩的かつ壮麗な幻想曲の第7番、エネルギッシュなシベリウスを聴かせてもらいました。

サルビアホール・カルミナクァルテット 

11月30日(月)

サルビアホール 第52回クァルテットシリーズ
カルミナ・クァルテット

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第4番ハ短調 作品18-4
シマノフスキ/弦楽四重奏曲第1番ハ長調 作品37
~休憩~
ラヴェル/弦楽四重奏曲へ長調

1984年にスイスで結成され、2ヴァイオリンとヴィオラが女性、1ヴァイオリンとチェロが男性。
ポーランド生まれのシマノフスキーの1番。
ラヴェルの弦楽四重奏曲はこの一曲だけで、もう耳についているほどよく聴く曲となりましたが、カルミナ・クァルテットのラヴェルは改めて感動をしました。

アンコールは、モーツアルトの不協和音四重奏曲から第2楽章の「アンダンテ・カンタービレ」

オペレッタ「ウィーン気質」

11月21日(土)

先週に引き続いて、日生劇場の二期会のオペレッタ「ウイーン気質」を見てきました。

日生劇場向かいの日比谷公園の大銀杏も黄色く彩り、大銀杏下の〝松本楼〟には行列ができていました。

日比谷 038-1

ヨハン・シュトラウスⅡ世/喜歌劇「ウィーン気質」
ギンデルバッハ侯爵/久保和範
ツェドラウ伯爵/小貫岩夫
伯爵夫人/澤畑恵美
フランツィスカ・カリアリ/三井清夏
カーグラー/鹿野由之
ぺピ/高橋維
ヨーゼフ/児玉和弘
リージ/松原典子
ローリ/北澤幸
合唱/二期会合唱団
ダンサー/西田健二、橋本由希子、吉田繭
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/阪哲朗
演出/荻田浩一

この作品は、既に作曲されていたヨハンシュトラウス2世のワルツやポルカから曲をアレンジし、それに合わせて台本を書くというスタイルで作られていて、伯爵夫妻が歌う二重唱の〈ウィーン気質〉Wiener  Blut が有名で、このオペレッタの主題歌にもなっている。

演出は宝塚の演出を手掛けてきた荻田浩一さんで、ダンスの入り方がとてもスムーズだったし、舞台のしゃれた感じがオペレッタの軽い雰囲気を醸し出していた。

二期会の歌は、とっても素晴らしく特に伯爵夫人の澤畑さん、貫録があって気品があって素敵でした。

広上・ドンジョバンニ

11月15日(日)

日生劇場の秋のオペラは、「ドン・ジョバンニ」
2012年に「フィガロの結婚」で話題になった新進気鋭の演出家、菅尾友と
広上淳一マエストロが再びタッグを組みました。

モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
ドン・ジョヴァンニ/池内響
騎士長/峰茂樹
ドンナ・アンナ/宮澤尚子
ドン・オッターヴィオ/望月哲也
ドンナ・エルヴィーラ/柳原由香
レポレッロ/青山貴
マゼット/金子亮平
ツェルリーナ/鈴木江美
合唱/C.ヴィレッジシンガーズ
管弦楽/読売日本交響楽団
指揮/広上淳一
チェンバロ/平塚洋子
マンドリン/青山忠
演出/菅尾友

優れた舞台芸術を提供するとともにその向上をはかり、我が国の芸術文化振興に寄与することを目的として作られた、『ニッセイ文化振興財団』の公演としての今回の「ドン・ジョバンニ」は超フレッシュイケメンキャストが選ばれたそうで、私が観たのは池内響のドン・ジョバンニ、
20代半ばの若さで素晴らしいドン・ジョバンニを演じてくれました。歌ももちろんですが動きが素敵! 他の配役もすべてよかった。

演出が又素晴らしい、幾重にも階段が設置され、「ドン・ジョバンニ」のような最初から最後までアリアの連続というオペラの場合、アリアの主役が中央の高い部分に階段が動くので、とっても見栄え聴き映えがする。

そして演奏は読響で指揮は広上さんとくれば歌う方も歌いやすかったのではないかと想像します。

これでS席9000円ですから、ニッセイさん有難うございます。

 

インキネン・バッハ演奏

11月14日(土)

日本フィル・第312回横浜定期演奏会

いつもはみなとみらいホールですが、今日は神奈川県民ホールでの開催となりました。

シベリウス/歴史的情景第2番 作品66
バッハ/2挺のヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043
~休憩~
チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調 作品64
指揮とヴァイオリン/ピエタリ・インキネン
ヴァイオリン独奏とコンサートマスター/扇谷泰朋
フォアシュピーラー/千葉清加
ソロ・チェロ/菊地知也

歴史的情景第2番は、東京定期の歴史的情景1番の続きで、
Ⅰ狩猟 Ⅱ愛の歌 Ⅲはね橋にて
フィンランドの自然が目に浮かび、最後のはね橋のフルートがとても可愛らしい

次が、インキネン(1st)と扇谷(2nd)の2挺のヴァイオリンのための協奏曲です。
ヴァイオリニストだったインキネン君、日フィル初公開のヴァイオリンの腕前は?
からりと晴れ渡ったフィンランドの澄んだ空気が感じられるような響きで、
日フィルのクリアなサウンドとよく合いました。

最後のチャイコフスキーはすっきりしてかつ重厚。
アンコールはシベリウスの「アンダンテ・フェスティーボ」

今日はとっても得した気分と、仲間と中華街に繰り出して早めの忘年会をしました。

 

鵠沼で堤剛・バッハ無伴奏チェロ組曲

11月10日(火)

第347回 鵠沼サロンコンサートです。
お昼ごろから出かけ、鎌倉~長谷~江の島を経て、
片瀬江の島~鵠沼海岸(小田急線)
夜7:00~の鵠沼サロンコンサートへ。

堤 剛 バッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏1ということで満席です。

バッハ/無伴奏チェロ組曲第1番ト長調BWV1007
バッハ/無伴奏チェロ組曲第5番ハ短調BWV1011
~休憩~
バッハ/無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009

主催者の平井さんのお話では、このサロン・コンサートは、25年続いているが、
出演者のレベルの高さではトップクラス、出演者達もまたここに来たがっていると。
確かに演奏者と聴衆の間は狭くすべての音が聴き取れるし、サロンの雰囲気が心を和ませてくれる。
僅か1メートル先の巨匠 堤 剛さんのバッハは素晴らしく、演奏後はにこやかにお話をされました。
アンコールは次の第6番ガヴォットと、カザルスの「鳥の歌」の2曲でした。

江の島の「貝作」で、しらすかき揚げ丼、海鮮丼、イカ焼きなど。

鎌倉2ー貝作

鎌倉文学館では、秋バラが美しい!

ps鎌倉2 123-001

秋にめずらしい琉球アサガオが庭先に。

ps鎌倉2 208-002

長谷から極楽寺まで歩きました。

ps鎌倉2 211-004

インキネン・大地の歌

11月6日(金)

日本フィル・第675回東京定期演奏会は、次期首席指揮者のインキネンの指揮

シベリウス/歴史的情景第1番 作品25
シベリウス/組曲「ベルシャザールの饗宴」
~組曲~
マーラー/大地の歌
指揮/ピエタリ・インキネン
テノール/西村悟
バリトン/河野克典
コンサートマスター/千葉清加
フォアシュピーラー/齊藤政和
ソロ・チェロ/辻本玲

シベリウス生誕150年でシベリウス2曲とマーラー撰集第6弾で「大地の歌」
フィンランドの歴史的情景からベルシャザールの中の東洋的なものとスペイン的なもの、大地の歌の中国など世界旅行が出来たようなとインキネンが語っていました。

「大地の歌」は、『唐時代の詩』『翡翠の書』というフランス語に訳された中国の詩をハンス・ハイルマンがドイツ語に訳して『中国抒情詩集』とし、さらにハンス・べートゲが翻案を施した『中国の笛』をマーラーが手にした。第1楽章、第3~5楽章は李白、第6楽章は孟浩然と王維の詩を訳したもの、第2楽章は不明、ととても複雑ですが素晴らしい曲です。

インキネンは、この「大地の歌」は初めてとのこと。
10年ばかり前に広上、N響で聴いた記憶が鮮烈で、今回はとってもさっぱりした「大地の歌」だと感じました。

 

 

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