バナナを使ったバナナケーキを作ってみました。
バナナ4本と卵2個とホットケーキミックス150g だけ。

卵2個とバナナ2本をポリ袋の中に入れぐちゃぐちゃにしてから
ホットケーキミックス150gを振るって入れ、
バターを塗ったケーキ型の中に、スライスした残りのバナナ2本を並べ、
ポリ袋の中身をケーキ型に流し入れてオーブン180度で35分焼くだけ。
とっても簡単で美味しい!
バナナを使ったバナナケーキを作ってみました。
バナナ4本と卵2個とホットケーキミックス150g だけ。

卵2個とバナナ2本をポリ袋の中に入れぐちゃぐちゃにしてから
ホットケーキミックス150gを振るって入れ、
バターを塗ったケーキ型の中に、スライスした残りのバナナ2本を並べ、
ポリ袋の中身をケーキ型に流し入れてオーブン180度で35分焼くだけ。
とっても簡単で美味しい!
ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」(2016年4月21日公演)で、今回もフローレスが大サーヴィスをして、観客の拍手に答えて何回お辞儀をしたことでしょう。

ドン・パスクワーレ」(2016年4月21日の公演)
ドン・パスクワーレ/ミケーレ・ペルトゥージ Michele Pertusi
ノリーナ/ヴァレンチナ・ナフォルニツァ Valentina Nafornita
エルネスト/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
マラテスタ/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
公証人/ヴォルフラム・イゴール・デルントル Wolfram Igor Derntl
指揮/エヴェリーノ・ピド Evelino Pido
演出/イリーナ・ブルック Irina Brook
舞台装置/ノエル・ジネフリ=コーベル Noelle Ginefri-Corbel
衣装/シルヴィー・マーチン=ヒズカ Sylvie Martin-Hyszka
振付/マーチン・バツコ Martin Buczko
照明/アルノー・ユング Arnaud Jung
ウイーン国立歌劇場のアーカイヴは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」から今度はドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」になります。フアン・ディエゴ・フローレスは「セビリアの理髪師」でギターの弾き歌いをやったのでまた今度も何かやってくれるのではないかと・・・思った通りオペラ界のプレスリーと言ってもいいくらい腰をふりふりターンをして観客に大サーヴィスです。
お金持ち老人ドン・パスクワーレ(ミケーレ・ペルトゥージ)が、若い娘ノリーナ(ヴァレンチナ・ナフォルニツァ)と結婚できると浮き足立っていると、ノリーナと恋人で甥のエルネストそれから主治医のマラテスタの3人にコテンパンにやられ莫大な財産も取られてしまうというお話。
演出がイリーナ・ブルック(イギリスの演出家ピーターブルックの娘)ということで、舞台はバー。全体にショッキングピンクのライトが当たってキラキラの中で若いノリーナは好き勝手に老人を痛めつけます。痛快!痛快!
ドン・パスクワーレ役のミケーレ・ペルトゥージはイタリアのパルマ生まれで、スカラ座やMETウィーン国立歌劇場など世界中のオペラハウスで活躍しているバス・バリトン 、ノリーナ役のヴァレンチナ・ナフォルニツァは、モルドバ生まれのソプラノ、ウィーンのメンバーとして「真夏の夜の夢」「フィデリオ」「ナクソス島のアリアドネ」に参加している。ファン・ディエゴ・フローレスは、もう皆さんご存知の通り今乗りに乗っているスペインのテノール、いえ世界のテノールです。
最近では、起きると朝食をとって、あたりを片付けて朝5:00くらいから起きている主人からオペラの情報を聞いて、今日見るオペラを決め、まず1本観てから行動開始です。
今日は、METで「ハムレット」を演じたサイモン・キーンリーサイドがプロスペローになる「テンペスト」(これもシェイクスピアですね)をやるというので急いで見てみました。
MET ナイトリーオペラストリーム、トーマス・アデス作曲「テンペスト」のサイモン・キーンリーサイドぴったりですね!
コロナ以来音楽不足なんてとんでもないことで、どれを観たら聞いたらいいか迷ってしまうくらい!

ウィーン国立歌劇場のライブストリーミングは、ロッシーニの「セビリアの理髪師」(2019年5月21日公演)です、フローレスが大活躍のこの公演はとっても面白いですから是非とも見てください。
5月11日(月)02:00〜5月14日(水)02:00まで配信中。

アルマヴィーヴァ伯爵/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
ロジーナ/マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova
フィガロ/ラファエル・フィンガーロス Rafael Fingerlos
ドン・バルトロ/パオロ・ルメッツ Paolo Rumetz
ドン・バジリオ/ソリン・コリバン Sorin Ciliban
フィオレッロ/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onischenko
アンブロージオ/ドミニク・リーガー Dominik Rieger
ベルタ/リディア・ラスコルプ Lydia Rathkolb
士官/アレハンドロ・ピツァロ=エンリケ Alejandro Pizarro-Enriquez
指揮/エヴェリーノ・ピド Evelino Pido
演出/ギュンター・レンネルト Gunther Rennert
舞台装置/アルフレード・シールケ Alfred Siercke
アルマヴィーヴァ伯爵(フアン・ディエゴ・フローレス)は、ロジーナ(マルガリータ・グリツコヴァ)に恋をしています。
ロジーナの後見人のバルトロは、遺産目当てでロジーナと結婚をしたがっています。伯爵は「何でも屋」のフィガロの助けを借りて、無事ロジーナと結婚をすることができてめでたしめでたし!なんですが、
それにしても伯爵のフローレスは、貧しい学生リンドーロに変装したり、軍人に変装したり、バジリオの弟子アロンゾに扮したり声よし、顔よし、演技よし、おまけにギターの弾き語りが歌と同じくらいにうまいので途中で何度拍手喝采があったことでしょう、大変な活躍ぶりです。
ロジーナ役のマルガリータ・グリツコヴァは、サンクトペテルブルグ生まれの30代前半の若さでウィーンのメンバーに加わって彼女も活躍中、フィガロのラファエル・フィンガーロスもバルトロのパオロ・ルメッツもウィーンのメンバーでいろんな役を演じています。「百聞は一見にしかず」です。
ウィーン国立歌劇場ライブストリーミングOTTAVA TVからどうぞ!
今日はオペラ観賞疲れをしてしまい、少し休むことにして散歩をすると、5月の風が結構気持ち良い。
下神明駅の近く、品川区二葉町にテイクアウトの菓子店がオープンしていて、それは赤レンガ造りのとっても素敵なお店です。

早速、帰ってからコーヒーを淹れてガトーショコラから食べてみました。
・ガトーショコラ
・ショートケーキカップ
・バスクチーズケーキ
良い材料を使っている本格派です。
他にはマドレーヌ、フィナンシェ、バナナブレッド などなど。
毎週木・金・土 12:00〜18:00頃まで営業しています。
住所:東京都品川区二葉2-2-24
店名:リリークゥ(lily queue)
ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はベッリーニの最後のオペラ「清教徒」(2015年3月10日公演)です。ドニゼッティの「愛の妙薬」でアディーナ役のオルガ・ペレチャッコが今度はエルヴィーラを演じ、「ハムレット」に続き「狂乱の場」を歌います。グルべローヴァが得意としていた難役を若いロシアのソプラノ、オルガ・ペレチャッコが引き継いでいます。

エルヴィーラ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
サー・リッカルド・フォース/カルロス・アルバレス Carlos Alvarez
王妃エンリケッタ/イルセヤー・カイルロヴァ Ilseyar Khayrullova
アルトゥーロ・タルボ卿/ジョン・テジエ John Tessier
サー・ジョルジョ/パク・ヨンミン Jongmin Park
グァルティエーロ・ヴァルトン卿/ソリン・コリバン Sorin Coliban
サー・ブルーノ・ロバートン/カルロス・オスナ Carlos Osuna
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/ジョン・デュー John Dew
舞台/ハインツ・バルテス Heinz Balthes
衣装/ホセ・マヌエル・ヴァスケス Jose Manuel Vasquez
17世期のイギリス、議会派(清教徒)と王党派の間の権力闘争にエルヴィラ(議会派の娘)とアルトゥーロ(王党派)が巻き込まれ、婚約が解消された恋敵のリッカルドも絡まって、エルヴィラは気が狂ってしまう。
ソプラノのエルヴィラやテナーのアルトゥーロには歌手として高度のテクニックが必要になるオペラで最後のカーテンコールではいつまでも拍手が鳴り止みませんでした。若きオルガ・ペレチャッコ声も顔も狂乱も素敵でした。
幕切れは普通はハッピーエンドで終わるはずですが、今回は恋敵のリッカルドがアルトゥーロを刺して、エルヴィーラはそこに倒れ込むところで終わります。
ほとんどののオペラハウスで、ストリーミングが始まったので、何を観ようかと迷ってしまうほど。
今日はMETのトーマス「ハムレット」(2010年3月27日公演)を観ることにしました。先日の「ペレアスとメリザンド」でゴロー役のサイモン・キーンリーサイドがハムレットになるので(彼は2018年に英国のナイトの称号をもらった人)、声はもちろん演技が素晴らしいしハムレットにぴったり、観てみたら本当に迫真の演技でした。

王子ハムレット、ガートルードの息子/サイモン・キーンリーサイド Simon Keenlyside
オフィーリア/マーリス・ピーターセン Marise Petersen
クローディアス、デンマークの王/ジェームス・モリス James Morris
ガートルード、デンマークの王妃/ジェニファー・ラ ーモア Jennifer Larmore
指揮/ ルイ・ラングレー Louis Langree
演出/パトリック・コーリー Patrice Caurier ,Moshe Leiser
シェイクスピアの「ハムレット」といえば知らない人がない作品ですが、Thomasのフランス読みでトマのオペラ「ハムレット」は、フランス語で演じられます。
ハムレット役のサイモン・キーンリーサイドが、暗殺者の現王の前で暗殺劇を上演し、気が狂れたふりをして赤ワインを振りまくシーンはダイナミックな演出で凄みがあります。血のような赤いシミがテーブルクロスに染み付き、血まみれのようになって暴れまわる。それからハムレットの母親役のジェニファー・ラーモアの声も顔も演技も注目です。
オフィーリアの「狂乱の場」も見所たっぷり、マーリス・ピーターセンは、花束を使って華麗に狂い動きます。ロンドンのテート美術館にあるミレーの「オフィーリア」の絵のように。
原作のハムレットは、敵討ちをした後自分も死ぬんですが、トマの「ハムレット」では、最後に前王が出てきて死なないで王になるんです。それは原作に親しんでいる人には受け入れられなくて今回の2010年MET版では「オフィーリア、私は君と共に死ぬ」と原作通りになって終わるということです。
英国のグラインドボーン音楽祭が今年の音楽祭開催を断念することを発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたもの。
そのため、グラインドボーン音楽祭は、5月24日から無料配信をスタートさせることになりました。
毎週日曜日の現地時間午後5時から(日本は月曜日の午前1時から)

グラインドボーンといえば、ロンドンから数時間で行って、オペラを見て、上の写真のような広いお庭でお食事をして、その日のうちにロンドンに帰れるという優雅なオペラライフが楽しめる場所なんです。
そんなお庭もライブストリーミングしてくれるといいですね。
とりあえず5月20日までは、モーツァルトの「後宮からの逃走」を無料で楽しめるそうです。
5月4日(月)
ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」(2017年6月30日公演)です。原作は「青い鳥」を書いたメーテルリンクの戯曲「ペレアスとメリザンド」で、象徴主義的な作家による戯曲で説明を一切省いた作品なのでメリザンドは一体何者なのか自らについてほとんど語らずそれがドビュッシーの音楽と相まって幻想的なオペラとなっている。

ペレアス/エイドリアン・エレート Adrian Erod
メリザンド/オルガ・べズメルトナ Olga Bezsmertna
ゴロー/サイモン・キーンリーサイド Simon Keenlyside
アルケル/フランツ=ヨーゼフ・ゼーリヒ Franz-Josef Selig
ジュヌヴィエーヴ/ベルナルダ・フィンク Bernarda Fink
イニョルド/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
医師/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
指揮/アラン・アルティノグリュ Alain Altinoglu
演出・舞台装置・照明/マルコ・アルトゥーロ・マレッリ Marco Artyro Marelli
衣装/ダグマール・ニーフィンド Dagmar Niefind
アルモンド王国のアルケル王の孫である王太子ゴロー(サイモン・キーンリーサイド)は、森へ狩りに出かけた際、美しい女性メリザンド(オルガ・べズメルトナ)と出会う。
冠を水の中に落としたと言って泣いている彼女をゴローは城へ連れ帰り、妻にする。だがメリザンドは、ゴローの異父弟であるペレアス(エイドリアン・エレート)と心を通い合わせるようになり…。
と始まるこの物語、ドビュッシーの「海」や「牧神の午後への前奏曲」のような印象派の音楽に言葉が付けられているような不思議なオペラです、マルコ・アルトゥーロ・マレッリの演出・舞台装置・照明は、とても象徴的で、5幕とも同じ舞台装置のなかで、中心に「水」が張った部分があり、泉や海辺や古井戸やその時々で変化する。「ボート」も塔になったり、梯子になったりベッドになったりいろいろ暗示し、ドビュッシーの曲と同じように幻想的な舞台づくりになっている。演出家の奥様で衣装ののダグマール・ニーフィンドは、メリザンドの捉え所のない美しい雰囲気をよく表している。
ペレアスはゴローに殺され、メリザンドは生まれた子が誰の子か告げないまま死んでしまう。
ウィーン国立歌劇場今日のアーカイヴは、ベルリオーズの「トロイ人」(2018年11月4日公演)ベルリオーズですからフランス語で演じる4時間半の長いオペラです。例の「トロイの木馬」が出てきますよ!そして演出はまたしてもデヴィッド・マクヴィカーです、売れっ子ですね。舞台はトルコのトロイからアフリカのカルタゴ、そしてイタリアを目指します。

カサンドラ(トロイの王女、預言者)/アンナ・カテリーナ・アントナッチ Anna Caterina Antonacci
アエネアス(トロイの英雄)/ブランドン・ジョヴァノヴィッチ Brandon Jovanovich
コロエブス(王子、カサンドラの許婚)/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
パントオス(トロイの神官)/ペーター・ケルナー Peter Kellner
プリアモス(トロイの王)/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
アスカニオス(アエネアスの息子)/レーチェル・フレンケル Rachel Frenkel
ディドン(カルタゴの女王)/ジョイス・ディドナート Joyce DiDonato
ヘクトルの亡霊/アンソニー・ロビン・シュナイダー Anthony Robin Schneider
エレニュス(プリアモスの息子)/ヴォルフラム・イゴール・デルントル Wolfram Igor Derntl
メルクリウス(神)・兵士/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onishchenko
ヘカベ(トロイの王妃)/ドンナ・エレン Donna Ellen
ギリシャの指揮官/オルハン・イルディズ Orhan Yildiz
ヒュラス(水夫)/ベンジャミン・プルンス Benjamin Bruns
アンナ(ディドンの妹)/シルヴィア・ヴェレシュ Szilvia Voros
イオパス(詩人)/パオロ・ファナーレ Paolo Fanale
ナルバル(カルタゴの高官)/パク・ヨンミン Jongmin Park
トロイの兵士1/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
トロイの兵士2/フェルディナンド・プファイファー Ferdinand Pfeiffer
指揮/アラン・アルティノグリュ Alain Altinoglu
演出/デヴィッド・マクヴィカー David McVicar
舞台装置/エス・デヴリン Es Devlin
衣装/モリッツ・ユンゲ Moritz Junge
照明/ヴォルフガング・ゲッベル Wolfgang Goebbel
振付/リンネ・ペイジ Lynne Page
前半の2幕が「トロイの陥落」で主役がカサンドラ(ソプラノ)でアンナ・カテリーナ・アントナッチが歌い、後半「カルタゴのトロイ人」は、主役がディドン(メゾソプラノ)でMETのジョイス・ディドナートが歌います、両方に出てくる英雄がアエネアス(テノール)で、ブランドン・ジョヴァノヴィッチですね。
「王の狩と嵐」は本来演奏だけですがマクヴィカー流に狩のシーンのバレエが加えられていて、本来の4幕のバレエもカルタゴの素敵な衣装で見るものを飽きさせない、長いオペラもアッと言う間に過ぎてしまう4時間半でした。
最後に出てくる鉄骨怪獣みたいなのは、ヘクトルの亡霊なんでしょうか似ている?
またしても滅多に観ることができないベルリオーズの「トロイ人」を観てしまいました。これはもう一度観なければならないオペラですね!
本来でしたら、通り過ぎてしまうか忘れてしまう「ニーベルングの指輪」も「トロイ人」もじっくりと味わうことができました。
メトロポリタン歌劇場もコロナウイルスで無料配信をしていて、4月27日からドニゼッティの女王三部作《アンナ・ボレーナ》《マリア・シュトゥアルダ》《ロベルト・デヴリュー》をやっているのですが、「アンナ・ボレーナ」は、ウィーンで観たので「ロベルト・デヴリュー」を観てみました。(2016年4月16日公演)「アンナ・ボレーナ」の子供のエリザベス1世の晩年の物語です、昨年末に新作の「オルランド」をやりましたが、その時も年を取ったエリザベス1世が出てきましたね。

クイーン・エリザベス/ソンドラ・ラドヴァノフスキー Sondra Radvanovsky
ロベルト・デヴリュー/マシュー・ボレンツァーニ Matthew Polenzani
サラ ノッティンガム公爵夫人/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
ノッティンガム公爵/マリウス・クウィーチェン Mariusz Kwiecien
演出/デヴィッド・マクヴィガー David McVicar
指揮/マウリツィオ・ベニーニ Maurizio Benini
英国女王エリザベス1世が主人公のこのオペラは、英国の国歌から始まり、ベルカントのの超絶技巧と演技力を必要とされる難役でMETのソンドラ・ラドヴァノフスキーがこの役に挑み、観客を熱狂させました。
物語はエリザベス女王が愛するエセックス伯ロベルト・デヴェリューがアイルランド制圧に失敗してロンドンに戻り、反逆罪に問われている所から始まります。ロベルトはかつての恋人で今はノッティンガム公夫人となったサラを愛しており、エリザベス女王に、彼女の愛情には応えられないことを宣言、ロベルトのサラへの愛を知った女王は怒りのあまり処刑の執行書に署名しますが、最後まで彼への愛で苦しむのでした。
演出のマクヴィガーがこの三部作を全て手がけていて、ラドヴァノフスキーはその全てに出演しています。舞台装置も衣装も豪華で見応えのあるもので、貴族たちが演技を見守ると言う劇中劇の形で進められます。
ラドヴァノフスキーは、威厳ある姿と豊かな声量を持ち同時に女らしい細やかな歌唱で孤独なエリザベスの心理を巧みに表現しました。最後にある名場面「流された血は」で、カツラを脱ぎ捨てた凄みのある容姿で、高音 レ まで出し切り大喝采を浴びていました。確かウィーンで彼女の「トスカ」をみた時、いいなと思った記憶があります。
タイトルロールのロベルトはMETで人気のテノールのマシュー・ボレンツァーニで甘い声とマスクがぴったりでした。
それからなんと言ってもガランチャが美貌と素晴らしい声で、全体を引き締めていましたね。
コロナウイルスのおかげと言ってはいけないかもしれないけれど、ドニゼッティの女王三部作なんてあることさえ知りませんでした、コロナ様有り難う。
ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今回はベートーヴェンの「フィデリオ」です。今年はベートーヴェンの生誕250周年にあたり予定していた「フィデリオ」は、コロナで中止になってしまいましたが、過去のアーカイヴで「フィデリオ」を配信してくれることになりました。(2017年6月2日公演)。
指揮は若きコルネリウス、演出はオットー・シェンクです。

フロレスタン/ペーター・ザイフェルト Peter Seiffert
レオノーレ/カミラ・ニールンド Camilla Nylund
ドン・フェルナンド/ボアズ・ダニエル Boaz Daniel
ドン・ピツァーロ/アルベルト・ドーメン Albert Dohmen
ロッコ/ギュンター・グロイスベック Gunther Groissbock
マルツェリーネ/チェン・レイス Chen Reiss
ヤキーノ/イェルク・シュナイダー Jorg Schneider
指揮/コルネリウス・マイスター Cornelius Meister
学生時代に音楽部で「フィデリオ」の序曲を演奏したことがあるし、間奏曲も演奏したので懐かしい思いで見てしまいました。
舞台は、16世紀末、スペインのセビリアから数キロの刑務所、主人公レオノーレが「フィデリオ」と言う名で男性に変装して監獄に潜入し、政治犯として勾留されている夫フロレスタンを救出する話。
舞台としては地味なんですが美しくて難度の高い曲が多い。
レオノーレのカミラ・ニールンドは「カプリッチョ」「影の無い女」にも出ているソプラノで、マルツエリーネのチェン・レイスは「アリオダンテ」「利口な女狐の物語」「ヘンゼルとグレーテル」に出演してウィーンの声として活躍している。