日本の新国立劇場も〝おうちでまったり「巣ごもりシアター」〟無料でオペラを配信するようです。4月10日〜 モーツァルト「魔笛」、プッチーニ「トゥーランドット」、チャイコフスキー「エウゲニ・オネーギン」など。

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日本の新国立劇場も〝おうちでまったり「巣ごもりシアター」〟無料でオペラを配信するようです。4月10日〜 モーツァルト「魔笛」、プッチーニ「トゥーランドット」、チャイコフスキー「エウゲニ・オネーギン」など。

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ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、今日はヤナーチェックの「利口な女狐の物語」(2016年4月11日公演)で、OTTAVA TVですと4月8日から4月10日まで観ることができます。ヤナーチェクはチェコの作曲家なのでチェコ語で物語は進みます。出てくるのは森番(人間)、女狐に男狐、森番の飼い犬、雄鶏に雌鶏、カエルに穴熊、キツツキ、蚊、ふくろう、かけす、と心温まるとっても楽しいオペラです。

女狐ビストロウシュカ/チェン・レイス Chen Reiss
雄狐ズラトフシュビテーク/ヒョナ・コ Hyuna Ko
森番/ローマン・トレーケル Roman Trekel
森番の妻・フクロウ/ドンナ・エレン Donna Ellen
校長/ジョセフ・デニス Joseph Dennis
司祭・アナグマ/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
蚊/ベネディクト・コーベル Benedikt Kobel
行商人ハラシュタ/パオロ・ルメッツ Paolo Rumetz
パーセク(居酒屋の主人)/ヴォルフラム・イゴール・デルントル Wolfram Igor Derntl
パーセクの妻/ジョセフィーナ・モナーチャ Jozefina Monarcha
犬・キツツキ/イルセヤー・カイルロヴァ Ilseyar Khayrullova
おんどり/ハインツ・ツェドニク Heinz Zednik
めんどり/シミナ・イヴァン Simina Ivan
カケス/セシル・イルカー Secil Ilker
指揮/トマーシュ・ネトピル Tomas Netopil
演出/オットー・シェンク Otto Schenk
舞台装置/アムラ・ブッフビンダー Amra Buchbinder
照明/エメリッヒ・シュタイグベルガー Emmerich Steigberger
舞台は暗い乾燥した渓谷、森番(ローマン・トレーケル)が一休みしていると、こおろぎ、バッタ、蚊、カエルが現れ、子供の女狐ビストロウシュカ(チェン・レイス)が登場し、森番は可愛いからと家に連れて帰ります。捕まったビストロウシュカは、犬と一緒に紐で縛られ、そこに鶏たちが現れて馬鹿にされたため脱走を決意します。
穴熊の住む洞穴に行き、穴熊の広い家を手に入れ、オス狐ズラトフシュビテーク(ヒョナ・コ)と結婚し、森の仲間たちに祝福されます。
行商人のハラシュタは結婚をするため狐をマフにして婚約者に贈ろうと狐を追いかけて行き、銃がビストロウシュカに命中した。
居酒屋の庭では、行商人ハラシュタの結婚相手のテリンカが狐のマフをしてたと言う噂が持ち上がる。
数年後暗い渓谷で森番が居眠りをしていると、夢の中で母狐ビストロウシュカそっくりの子狐に会い、捕まえようとするが捕まえたのは蛙だった。その蛙が言うには、私はあんたのよく知っている蛙じゃなくてその孫だよ!とさりげなく輪廻転生をほのめかして終わりです。
オットーシェンクの演出ですが、ほとんどヤナーチェクの台本通りの自然な演出で今回のアーカイヴの収穫物の一つとなりました。
昆虫や動物に扮したウィーン国立歌劇場の児童合唱団の歌や踊りがとっても可愛いい。児童合唱団は、「真夏の夜の夢」や「ファルスタッフ」「ヘンゼルとグレーテル」でも大活躍しています。なんだかチェコのボヘミア地方にも行ってみたい気がしてきました。
緊急事態宣言が発せられてすぐに千葉の友達から筍が届きました。いつも変わらない心配りを有り難く感じながら、今頃は千葉のあのあたりはピンクや白の花桃が咲き乱れているだろうなっ・・と、今年はどこにも行けなくって本当に残念ですが、新型コロナウイルス騒動が終わったら、まずは日本国内を回ってみましょうか。インバウンドのいない京都もいいかもね!

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴ、今日は2019年10月2日公演のブリテン「真夏の夜の夢」です。
舞台は、ギリシャのアテネ、妖精の王様オベロンはカウンターテナーのローレンス・ザゾLawrence Zazzo、妖精パックは語りのみでミュージシャンで俳優、ダンサー、アクロバットのテオ・トゥヴェTheo Touvet、イケメンで舞台を駆け回ります。指揮と演出は両方とも女性でシモーネ・ヤングとイリーナ・ブルックで皆さんを夢の世界に連れて行ってくれます。

オベロン/ローレンス・ザゾ Lawrence Zazzo
ティターニア/エリン・モーリー Erin Morley
パック/テオ・トゥヴェ Theo Touvet
シーシアス/ピーター・ケルナー peter Kellner
ヒポリタ/シルヴィア・ヴェレス Szilvia Voros
ライサンダー/ジョシュ・ラヴェル Josh Lovell
デメトリアス/ラファエル・フィンガーロス Rafael Fingerlos
ハーミア/レーチェル・フレンケルRachel Frenkel
ヘレナ/ヴァレンティナ・ナフォーニータ Valentina Nafornita
ボトム/ペーター・ローズ Peter Rose
クィンス/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
フルート/ベンジャミン・ヒューレット Benjamin Hulett
スナッグ/ウイリアム・トーマス William Thomas
スナウト/トーマス・エベンシュタイン Thomas Ebenstein
スターヴリング/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
指揮/シモーネ・ヤング Simone Young
演出/イリーナ・ブルック Irina Brook
舞台装置/ノエル・ジニフリ=コーベル Noelle Ginefri-Corbel
衣装/マガリ・カステラン Magali Castellan
照明/ジャン・カルマン Jean Kalman
振付/マーティン・バツコ Martin Buczko
演出助手/ゾフィー・プティ Sophie Petit
妖精の王オベロンと王女ティターニア(エリン・モーリー Erin Morley)の喧嘩が発端となり、2組の若者たちの恋模様が絡んでくる物語。シェイクスピア先生の豊富な言葉がたくさん散りばめられており、森の中の妖精のボーイソプラノ(蜘蛛の巣、豆の花、からしの種、蛾)が自然で可愛い。演出家が女性だからかしら!はちみつから蜜蝋を、蛍の光、アンズ、イチゴ、ブルーベリー、ブドウ、イチジク、バラ、ヒバリなどなど、森の豊かな自然を楽しんだり、超日常的な妖精の国の音楽も面白い。
ウィーン国立歌劇場のアーカイヴでモーツアルト「フィガロの結婚」を観ることができました。これは2017年9月15日の公演です。コロナウイルス騒ぎの間にもかかわらず、ウィーンのオペラで落ち着いた豊かな日常を送ることができましたね、これからインターネット配信の必要性が広がるんではないかしらと・・・。

アルマヴィーヴァ伯爵/カルロス・アルヴァレス Carlos Alvarez
伯爵夫人/ドロテア・レッシュマン Dorothea Roschmann
スザンナ/アンドレア・キャロル Andrea Carroll
フィガロ/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
ケルビーノ/マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova
マルチェリーナ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
ドン・バジリオ/パヴェル・コルガティン Pavel Kolgatin
ドン・クルツィオ/ペーター・ジェロシッツ Peter Jelosits
ドン・バルトロ/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
アントニオ/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onishchenko
バルバリーナ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
指揮/アダム・フィッシャー Adam Fischer
演出/ジャン=ルイ・マルティノティ Jean-Louis Martinoty
舞台装置/ハンス・シェイヴァーノッホ Hans Schavernoch
衣装/シルヴィー・ド・セゴンザック Sylvie de Segonzac
照明/ファブリス・ケブール Fabrice Kebour
最も有名なオペラ「フィガロの結婚」は、どの部分を聞いても楽しめる最高の作品、「初夜権の復活」を巡ってと伯爵と伯爵夫人、フィガロとスザンナ、ケルビーノが絡んでのドタバタ喜劇ですが涙も溢れます。芸達者な歌手、特にスザンナ役のアンドレア・キャロルは、絡み方がうまくもっといろんな役を見てみたい気がする。彼女はアメリカのメリーランド州に生まれ、現在20代前半の若さですがワシントンナショナルオペラなどアメリカの劇場に多数出演して現在ウィーン国立歌劇場に出演している。
春の花も少し変わってきました。
ツツジに藤、青もみじの季節になってきました。

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴで3月30日に配信されたグノーの「ロメオとジュリエット」は、2017年2月1日に公演されたものです。

グノー/歌劇「ロメオとジュリエット」 2017年2月1日公演
ジュリエット/アイーダ・ガリフッリーナ Aida Garifullina
ロメオ/フアン・ディエゴ・フローレス Juan Diego Florez
ロラン神父/ダン・パウル・ドゥミトレスク Dan Paul Dumitrescu
メルキュシオ/ガブリエル・ベルムデツ Gabriel Bermudez
キャピュレット卿/ヴォルフガング・バンクル Wofgang Bankl
ティボルト/カルロス・オスナ Carlos Osuna
ステファノ/レーチェル・フレンケル Rachel Frenkel
ジェルトリュード/ロージー・アルドリッジ Rosie Aldridge
グレゴリオ/アイク・マルティロッシアン Ayk Martirossian
パリス/イゴール・オニシュチェンコ Igor Onishchenko
ベンヴォーリオ/マーチン・ミュラー Martin Muller
ヴェローナ大公/アレクサンドルー・モイシウク Alexandru Moisiuc
指揮/プラシド・ドミンゴ Placido Domingo
演出/ユルゲン・フリム Jurgen Flimm
舞台及び照明技術/パトリック・ウッドロフ Patrick Woodroffe
衣装/ブリジット・ハッター Brigit Hutter
動作指導/レナート・ザネラ Renato Zanella
今をときめくフローレスとガリフッリーナの「ロメオとジュリエット」です。舞台がヴェローナのモンタギュー家とキャピュレット家の物語は、現代に置き換えていて、ジュリエットの舞踏会の衣装はなんとジーパンにキャミソールです。宝石は付けているもののスタイルが良くなければ似合わないのを着こなしているアイーダ・ガリフッリーナは「愛の妙薬」でも出ていました。今やウィーン国立歌劇場の声となっている。フローレスも皆さんがご存知の通り情熱的でオペラ界では確立した地位を得ている若くてテクニックもあるテノール、指揮はドミンゴでもう楽しくて楽しくてカーテンコールは湧きに沸きました。
ツツジやカイドウ、ウコンザクラに山桜など満開です。
東京にいつもの生活が戻ります様に!

ウィーン国立歌劇場アーカイヴでは、ドニゼッティの「愛の妙薬」を3月25日と4月1日に2組の公演が配信されました。どちらも美人ソプラノとテナーが舞台を彩りました。演出は故オットー・シェンク両方とも甲乙つけがたいので両方をお見せします。

2017年2月26日の公演
アディーナ/オルガ・ペレチャッコ Olga Peretyatko
ネモリーノ/ドミトリー・コルチャック Dmitry Korchak
ベルコーレ/アレッシオ・アルドゥイニ Alessio Arduini
ドゥルカマラ/アダム・プラチェツカ Adam Plachetka
ジャンネッタ/イレアナ・トンカ Ileana Tonca
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
アディーナはロシアのオルガ・ペレチャッコ、ネモリーノはアラーニャに似たドミトリー・コルチャックでこれもロシア出身ですね!二人共大活躍中。

2018年11月8日の公演
アディーナ/アイーダ・ガリフッリーナ Aida Garifullina
ネモリーノ/ベンジャミン・ベルンハイム Benjamin Bernheim
ベルコーレ/オルハン・イルディズ Orhan Yildiz
ドゥルカマラ/パオロ・ルメッツ Paolo Rumetz
ジャンネッタ/マリアム・バッティステリアイーダ・ガリフッリーナMariam Battistelli
指揮/スペランツァ・スカプッチ Speranza Scappucci
こちらのアディーナは、注目のソプラノで今年のウィーンオペラ ボール2020の歌手に選ばれて歌ったアイーダ・ガリフッリーナで、声よし、顔よし、スタイルよしです、グノーの「ロメオとジュリエット」では、ジュリエット役でした。ネモリーノはベンジャミン・ベルンハイムでフランス生まれ。皆若くてピチピチしていますね!
新型コロナウイルスの影響で、公演が中止になり、アーカイヴからの放映によるワーグナーのニーベルングの指輪シリーズも最後の「神々の黄昏」となりました。2019年1月20日収録のもので、今回もジークフリートとブリュンヒルデは、シュテファン・グールドとイレーネ・セオリンで「ジークフリート」と同じ配役のため観やすくなっています。

ジークフリート/ステファン・グールド Stephen Gould
ブリュンヒルデ/イレーネ・セオリン Irene Theorin
グートルーネ/アンナ・ガブラー Anna Gabler
ハーゲン/ファルク・シュトラックマン Falk Struckmann
グンター/トマーシュ・コニェチュニー Tomasz Konieczny
アルベリヒ/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
ワルトラウテ/ワルトラウト・マイヤー Waltraud Meier
第1のノルン/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
第2のノルン/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
第3のノルン/フィオナ・ヨプソン Fiona Jopson
ヴォークリンデ/マリア・ナザロヴァ Maria Nazarova
ヴェルグンデ/ウルリケ・ヘルツェル Ulrike Helzel
フロースヒルデ/ゾルヤーナ・クシュプラー Zoryana Kushpler
指揮/アクセル・コーバー Axel Kober
演出/スヴェン=エリック・べヒトルフ Sven-Eric Bechtolf
舞台/ロルフ・グリッテンベルク Rolf Glittenberg
衣装/マリアンヌ・グリッテンベルク Marianne Glittenberg
ビデオ/フェットフィルム、フリードリッヒ・ツォルン fettFilm,
Friedrich Zorn
全てを作曲するのに26年も要したニーベルングの指輪は、最後の「神々の黄昏」になりました。ウィーン国立歌劇場のおかげで初めから一貫してベルトリヒの演出、配役もほぼ同じでとても理解しやすい良い機会に恵まれました。今回はブリュンヒルデが大活躍する6時間にもわたる公演で3日間観られるというのも有難い。最後、指輪はラインの河底にいる3人の娘たちのところに戻り、ヴォータンが折れた矢を持ってワルハラ城の炎の中に入り、神々の世界は終わりを告げる。チラッとアダムとイヴが抱き合うシーンが映像に映りました。人間の世界が始まる でしょうか? 今はコロナ騒ぎで、外出禁止令が出ているため、集中して観ることも出来ました。そして最後のカーテンコールでは全員に大拍手と大歓声が上がりました。バイロイト祝祭劇場に4日間通った気分〜。
3月27日(金)
新型コロナウイルスの影響で不要不急の外出が禁じられているこの週末は、桜見物に最適なのに残念です。
西大井にある 養玉院 如来寺 大仏(おおぼとけ)の桜をご覧ください。

ウィーン国立歌劇場のアーカイヴは、2016年11月10日の公演でロッシーニ「チェネレントラ」です。童話ですとガラスの靴とカボチャの馬車で「シンデレラ」ですが、ロッシーニのオペラですと腕輪がキーポイントの「チェネレントラ」になります。今回は日本人の中村恵理さんがクロリンダ(お姉さん役)でとってもいい味を出していました。

ドン・ラミロ/マクシム・ミロノフ Maxim Mironov
ダンディーニ/アレッシオ・アルドゥイニ Alessio Arduini
ドン・マニフィコ/レナート・ジロラーミ Renato Girolami
アンジェリーナ(シンデレラ)/エレーナ・マクシモヴァ Elena Maximova
クロリンダ/中村恵理 Eri Nakamura
ティスベ/キャサリン・トロットマン Catherine Trottmann
アリドーロ/ミシェル・ペルトゥージ Michele Pertusi
指揮/スペランツァ・スカプッチ Speranza Scappucci
始まる前にドミンゴがボックス席にいるのが映し出されました。このオペラでも演出は「ニーベルングの指輪」を担当したベルトルフで、現代に読み替えています。演出面では豪華なオープンカーが出てきたりチェネレントラの洋服選びにファッションショウをしてみたり、おかまの服装をした人がいたり、とってもカラフルで面白い。そういえばイタリア女性指揮者のスペランツァ・スカプッチも素敵ですね。小気味の良いリズム、テンポ、指揮者の作る枠組みにのってアンサンブルもスムーズに聞こえてくる。チェネレントラのエレーナ・マクシモヴァも王子のマクシム・ミロノフも歌いやすそうでした。