鵠沼で小林美樹さんヴァイオリンリサイタル

12月7日(火)

398回鵠沼サロンコンサートは、今、超売れっ子の小林美樹さんのヴァイオリンリサイタルです。ピアノ演奏は、若くてイケメンの實川風さんなので若いファンが狭いサロンに詰めかけ熱気にあふれた2時間でした。

≪小林美樹 ヴァイオリン・リサイタル≫
ヤナーチェク/ヴァイオリン・ソナタ
グリーグ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調作品13
     ~休憩~
フランク/ヴァイオリン・ソナタイ長調
 ヴァイオリン/小林美樹
 ピアノ/實川風

ヴァイオリンの小林美樹さんのここでの演奏は、2回目で1回目はお姉さんの小林有沙さんのピアノでした。今やどのプログラムにも小林美樹さんがのっていない日はないくらい売れっ子になっていますが、2メートルの距離で見る美樹さんは美しく堂々としていて鎌倉近くにお住まいというご縁で演奏が聴けるのは、本当にハッピーなことでした。
ピアノの實川風(じつかわ かおる)くんは1989年千葉県生まれ、芸大附属高校から芸大大学院まで進み2015年パリのシャンゼリゼ劇場で行われたロン=ティボー=クレスバン国際音楽コンクールで1位なしの3位、最優秀リサイタル賞、最優秀新曲演奏賞を受賞したエリートピアニストでしかもスポーツもお好きとか。そして楽屋では實川くん自ら紅茶を美樹さんに淹れているツイッターもありました。
珍しいヤナーチェクとグリーグ3番ソナタそして3曲の最後はフランクの有名なヴァイオリンソナタで、アンコールはマスネの「タイスの瞑想曲」。
他の演奏会がコロナのために迷走している中、平井プロデューサーの手がける演奏会はほとんどが満席に近い状態でうれしい悲鳴をあげているのではないでしょうか。

チョコレートケーキ

曇りがちの冬らしい季節になりました。
オーブンを使ってお部屋を暖かくしながら、オペラを観るのもいいですね!
ウィーンは、昨日「ドン・ジョバンニ」、今日は「愛の妙薬」です。
そして、オーブンには新作の「チョコレートケーキ」が入っています。

泡立てた卵の白身がふんわりしたチョコレートケーキに仕上げています。
次は、クリスマス用のパウンドケーキにしようかな?
作り方は、チョコレートケーキです。

 

 

ウィーン国立歌劇場「ドン・ジョバンニ」(無観客)

ウィーン国立歌劇場は、コロナ再拡大のための今回のロックダウンに伴い、無料配信を再びスタートさせました。ほとんどは過去の作品で、観てしまったものが多いのですが、今回は12月5日に無観客で公演した新演出の「ドン・ジョバンニ」を放映してくれるので、楽しみにしていました。

モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」
ドン・ジョヴァンニ/カイル・ケテルセン Kyle Ketelsen
レポレルロ/フィリップ・スライ Philippe Sly
ドンナ・アンナ/ハンナ=エリザベス・ミュラー Hanna-Elisabeth Muller
ドンナ・エルヴィーラ/ケート・リンジー Kate Lindsey
ドン・オッターヴィオ/スタニスラス・ド・バルベラク Stanislas de Barbeyrac
騎士長/アイン・アンガー Ain Anger
ツェルリーナ/パトリシア・ノルツ Patricia Nolz
マゼット/ペーター・ケルナー Peter Kellner
指揮&チェンバロ/フィリップ・ジョルダン Philippe Jordan
演出/バリー・コスキー Barrie Kosky
舞台装置及び衣装/カトリン・レア・ターグ Katrin Lea Tag
照明/フランク・エヴィン Franck Evin

ドンナ・エルヴィーラ役のケイト・リンジーは、「オルランド」や「ファウスト」などでウィーンにはよく出ていますが、あとは新鮮なラインナップとなっています。
ドン・ジョバンニ役のカイル・ケテルセンは50代前半、レポレルロ役のフィリップ・スライは30代前半と素晴らしい歌手で、俳優で、アクティブな演技もできる。ドンナ・アンナ役のハンナ・エリザベス・ミューラーはドイツ生まれ、清純な少女の役をうまく演じています。

最近、大型テレビに買い替え、アンプとスピーカーを揃えたので、大画面で、ウィーンからの高音質、高画質のオペラを楽しむことができ、贅沢三昧な生活をしています。

それで気がついたのですが、この服装、現代的ではあるものの細かい模様は刺繍が施されていて、例えば着物で言ったら総絞りとかそんな手の込み様です。舞台デザイン、衣装は、ベルリン生まれの女性カトリン・レア・ターグで、数々の賞をもらっている。

そして演出は奇才のバリー・コスキー、メルボルン生まれのユダヤ人で現在ヨーロッパで最も多忙な演出家の一人として大活躍をしている。ウィーンの音楽監督フィリップ・ジョルダンと3年間ウィーンで仕事をするようです。
演出は洗練されて、カラフル、ミュージカルの様に動きが激しい。彼の演出では太っている歌手は使ってもらえないような気がしているのですが、そんなこんなでもっと踏み込んでバリー・コスキー演出の作品を見てみたい気がしてきた。



ウィーン国立歌劇場がまた無料配信

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)が、新型コロナウィルスの感染再拡大で劇場が閉鎖されたのに伴い、11月22日から無料配信を再びスタートさせました。
バリー・コスキーの新演出で初日を迎える新制作の「ドン・ジョバンニ」もライブ配信されます。(12月6日02:00〜)

ほとんど見てしまったウィーン国立歌劇賞のオペラですが、まだまだ蔵出しして見せてくれる様です。特にこの「ドン・ジョバンニ」は新演出で5日に無観客で録音されたもの、高音質、高画質の補償付きですのでお見逃しなく!


蘇峰公園の紅葉

日本フィル・インキネンが2年ぶりに登場

11月18日(木)

銀杏が金色に色づいて秋本番の山下公園、
今日は、日本フィル第372回横浜定期演奏会
指揮者ピエタリ・インキネンが2年ぶりに横浜定期に出演しました。
場所は神奈川県民ホールです。
マスクもなく、コロナに神経質になっている様子もなく、
きっちり演奏して若々しく爽やかなインキネンでした!

ブラームス/悲劇的序曲作品81
ヴィエニャフスキ/歌劇「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲作品20
     ~休憩~
ブラームス/交響曲第1番ハ短調作品68
 指揮/ピエタリ・インキネン
 ヴァイオリン/扇谷泰朋
 コンサートマスター/田野倉雅秋(前半)
 コンサートマスター/扇谷泰朋(後半)
 ソロ・チェロ/菊地知也

ブラームス(1833-1897) の曲の間にヴィニヤフスキ(1834-1880)の曲が挟まれているというプログラムです。

ブラームスと同年代のヴィニヤフスキは、ポーランド出身のヴァイオリニスト・作曲家で、名演奏家として高い名声をえていた。11歳くらいから各地を回って演奏をしていたという天才的な早熟ぶりです。
グノーのオペラ「ファウスト」の主題による華麗なる幻想曲は、「ファウスト」の中のアリア「この清らかな住まい」「宝石の歌」「金の子牛の歌」のなどの美しい旋律を使い、ヴィエニャフスキの超絶技法を散りばめた作品にしている。今日は日本フィル、コンサートマスターの扇谷泰朋がソロをを担当する。

ブラームスの「悲劇的序曲」は「大学祝典序曲」とともに、クララ・シューマンの誕生日に贈られたもので、9月13日にこの曲をプレゼントされたクララは夜にはブラームスとピアノの4手で演奏をしたというハッピーな曲。

休憩後、この2年間の空白は何もなかった様に現れて、すぐにブラームスの1番を指揮をするインキネンに日本のコロナ待機期間はなかったのかしらと不思議に思ってしまいます。
素晴らしい演奏後も、拍手が鳴りやまず、照れながら出てくるインキネンは、巨匠とは全く違ったイメージですよね! この夏にはバイロイトで「ワルキューレ」を指揮したばかりです。


京都市交響楽団 東京公演に高円宮妃久子様

11月7日(日)

広上淳一氏は、2008年より京都市交響楽団の常任指揮者として務め、数々の音楽賞を受賞し、2022年3月をもって14年間の任期を終える。
その東京記念公演として自身が5月5日生まれなので、ベートーヴェン5番とマーラー5番を今回の演目に選んだそうです。
最近のサントリーホールでは見られなかった、ほとんど満席にまず驚き、しかも生前クラシック音楽がお好きだった高円宮憲仁親王妃久子様がおいでになりこれも驚き、そして演奏が素晴らしくて驚きでした。

ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調作品67
     ~休憩~
マーラー/交響曲第5番嬰ハ短調
 指揮/広上淳一
 コンサートマスター/石田泰尚

京響は、コンサートマスターに泉原隆志と特別客演コンサートマスターの石田泰尚と合田莉凡を揃えて、堂々たる気迫を見せました。
楽団員全体の目つきに力が籠っていましたね。マーラー5番初めのトランペットのハラルド・ナエスやホルンの垣本昌芳、凄かった。
広上マエストロは2020年4月から京都コンサートホールの館長を務め、2021年9月より我が日本フィルのフレンド・オブ・JPO(芸術顧問)に就任し、まだまだ活躍をしてくれる様です。
今度は東京でも力のこもった演奏をしてくれそうですね。

 

 

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