ウィーン国立歌劇場「ヘンゼルとグレーテル」

今日からお仕事の人も多いのかしら。
しろくまは、朝食を終えて片付いたら、パソコンのOTTAVA  TVライブストリーミングを開いてウィーンに出かけます。今日6日から8日までウィーン国立歌劇場、フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」を放映。グリム童話が元になっていて、妖精とかお菓子の家が出てくる海外ではクリスマスシーズンに大人も子供も楽しめる演目となっています。🍓🍇🍪
開始早々カラフルな舞台と懐かしい調べが聞こえてきますよ。

箒職人ペーター/ボアズ・ダニエル Boaz Daniel
ゲルトルード/ステファニー・ハウツィール Stephanie Houtzeel
ヘンゼル/マーガレット・プラマー Margaret Plummer
グレーテル/アンドレア・キャロル Andrea Carroll
人食い魔女/モニカ・ボヒネク Monika Bohinec
砂の妖精・露の妖精/イレアナ・トンカ Ileana Tonca
指揮/トマーシュ・ハヌス Tomas Hanus
演出/エードリアン・ノーブル Adrian Noble
舞台及び衣装デザイン/アンソニー・ワード Anthony Ward
照明/ジャン・カルマン Jean Kalman
振付/デニ・セイヤーズ Denni Sayers
映像/アンジェイ・グールディング Andrzej Goulding

序曲では、1890年頃のクリスマスのロンドン、ヴィクトリア朝の家族が幸せそうにリビングのクリスマス・ツリーの周りに集まっているという設定で始まります。物語も音楽ももう皆さんよく知っている通り、二人の兄妹が森で迷子になり魔女と戦い魔法にかけられていた子供たちも無事に家に帰る物語、〝ホークスポークス ニワトコの木・・・〟で魔法にかけれれてしまう。今回はお菓子の家がかなり小さく作られています。
初めから終わりまでウィーン国立歌劇場とフンパーディンクの音楽と舞台に引きつけられます、是非ご覧ください!

 

 

ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンドⅠ

皆様、このお正月どのようにしてお過ごしでしょうか?
おせち食べ過ぎ?かしら。
ウィーン国立歌劇場「オルランド」に出演したノン・バイナリーの
ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンドJustin Vivian Bondのyou tubeがありますので
どうぞ!

中央が「オルランド」に出演のジャスティン・ヴィヴィアン・ボンド

 

ウィーン国立歌劇場「こうもり」

ウィーン国立歌劇場「こうもり」は、現地大晦日の公演がOTTAVA TVライブストリーミングで1月1日から3日まで放映されました。注目は2幕のゲストにヨーナス・カウフマンが現れましたよ❤️⭐️❤️⭐️、予告なしなのでビックリ❣️❗️、アデーレ役は「ナクソス島のアリアドネ」でツェルビネッタを演じたダニエラ・ファリーです。

アイゼンシュタイン/アドリアン・エレート Adrian Erod
ロザリンデ/ローラ・エイキン Laura Aikin
フランク/ヨッヘン・シュメッケンベッヒャー Jochen Schmeckenbecher
オルロフスキー侯爵/マルガリータ・グリツコヴァ Margarita Gritskova
アルフレード/ベンジャミン・ブランズ Benjamin Bruns
ファルケ博士/クレメンス・ウンターライナー Clemens Unterreiner
アデーレ/ダニエラ・ファリー Daniela Fally
フロッシュ/ペーター・シモニスチェク Peter Simonischek
ブリント博士/ペーター・イェロジッツ Peter Jelosits
イーダ/ヴァレリーア・サヴィンスカイア
イワン/ツァバ・マルコヴィッツ Czaba Markovits
指揮/ニコラス・カーター Nicholas Carter
演出/オットー・シェンク Otto Schenk
舞台美術/ギュンター・シュナイダー=ジームセン Gunther Schneider-Siemssen
衣装/ミレーナ・カノネロ Milena Canonero
バレエ(雷鳴と電光)振付/ゲルリンデ・ディル Gerlinde Dill

ウィーン国立歌劇場の大晦日は「こうもり」と決まっていて、2幕のパーティーゲストも超有名人が出てきます、演出、オットー・シェンクは、今年90歳になる巨匠で、「ラ・ボエーム」のゼッフィレルリと並んでオペラ演出の古典といわれます。2幕の歌のゲスト、カウフマンは、ロザリンデとの二重唱で「メリー・ウィドウ」など3曲を歌い観客を魅了しました。
もう何回観たかしらと思える「こうもり」ですが、大晦日のこの公演、日本では1月1日お正月から観ることができます。おせち料理を食べながら家族で観るのもいいですね!
OTTAVA TVライブストリーミグは、4日からバレー「海賊」、6日から「ヘンゼルとグレーテル」、20日から「ローエングリン」、25日から「サロメ」が放映されます。皆様早めにエントリーください。

 

 

ウィーン国立歌劇場「ペルシネット」

ウィーン国立歌劇場の新作オペラ、アルビン・フリース作「ペルシネット」は、OTTAVA TV、ライブストリーミングで29日の夕方7時30分から1月1日の夕方7時30分まで放映されます。この作品はグリム童話の「ラプンツェル」という名で有名になっている童話がもとになっています。今回はマチネ公演なので子供たちがたくさん観にきていました。

ペルシネット/ブリオニー・ドワイヤー Bryony Dwyer
王子/ルカーニョ・モヤケ Lukhanyo Moyake
アルゼ(魔女)/モニカ・ボヒネック Monica Bohinec
父親/オルハン・イルディズ Orhan Yildiz
母親/レジーヌ・ハングラー Regine Hangler
アブラサクス(カラス)/ソリン・コリバン Sorin Coliban
指揮/ギレルモ・ガルシア・カルヴォ Guillermo Garcia Calvo
演出/マティアス・フォン・シュテーグマン Matthias von Stegmann
舞台装置/マルク・ユングライトマイヤー Marc Jungreithmeier
衣装/コンスタンツァ・メザ=ロペハンディア Constanza Meza-Lopehandia

ウィーン国立歌劇場では、新作オペラ「オーランド」を上演したばかりですが、今度は子供向けの作品でグリム童話からの新作オペラ「ペルシネット」です。子供向けですから舞台はカラフル、作曲家のアルビン・フリースは、1955年生まれのオーストリア人です。そういえば、「オーランド」のノイヴェルもオーストリア人でしたね! 
貧しい夫婦の子供ができたのに、なかなかお腹から出てこない。魔女は薬草をあげるから私に子供を渡しなさいと、館に幽閉された女の子は、王子様が現れ求婚されるが魔女に見つかり、ペルシネットは耳が聞こえなくされ、王子は目が見えなくされてしまう、でも結末はハッピーエンド。見張り役のカラス君とペルシネットの長い髪が面白い役目をする。舞台は映像を巧みに使って現代の子供に受けること間違いなし。

 

 

ウィーン国立歌劇場 プッチーニ「ラ・ボエーム」

今年の演奏会は、国内は終わり、ウィーン国立歌劇場のオペラのみとなりました。「ラ・ボエーム」「ペルシネット」「こうもり」と続きます。OTTAVA TV 「ラ・ボエーム」は、23日から24日、25日とクリスマスにぴったり、この物語はクリスマスイヴのお話ですから。

ロドルフォ/ステファン・ポップ Stefan Pop
ミミ/イリーナ・ルング Irina Lungu
マルチェルロ/マルコ・カリア Marco Caria
ムゼッタ/マリアム・バッティステリ Mariam Battistelli
ショナール/サミュエル・ハッセルホルン Samuel Hasselhorn
コルリーネ/ライアン・スピード・グリーン Ryan Speedo Green
ブノワ&アルチンドロ/マルクス・ペルツ Marcus Pelz
指揮/マルコ・アルミリアート Marco Armiliato
演出/フランコ・ゼッフィレルリ Franco Zeffirelli
衣装/マルセル・エスコフィエ Marcel Escoffier

舞台は1830年のパリ。詩人のロドルフォ(ステファン・ポップ)と画家のマルチェッロ(マルコ・カリア)に音楽家のコッリーネ(ライアン・スピード・グリーン)は、成功を夢見てパリの屋根裏部屋で暮らしている、クリスマス・イヴの夜、ロドルフォは、隣の寝屋に住むお針子ミミが火を分けて欲しいとやってきたことをきっかけに恋に落ちる。
ミミ役のイリーナ・ルングは、「椿姫」で歌うはずだった期待のソプラノでしたが残念!と思っていたら今回「ラ・ボエーム」に登場しました。ステファン・ポップは急遽ロドルフォに抜擢されたらしいテノール、30歳のスターの素晴らしい美声を聴くことができました。演技も暖かくて優しい眼差しが素敵で、カーテンコールでは感激で泣きじゃくっていました。演出は、誰もが一度は観たことがあるフランコ・ゼッフィレルリ、曲も大体皆さんが知っているので前回の世界初演に比べると安心して見ていられます。それでは皆さん
           〝Merry X’mas〟

 

 

ウィーン国立歌劇場「オルランド」

ウィーン国立歌劇場150周年記念の新作オペラ、オルガ・ノイヴィルト作「オルランド」のライヴストリーミングが始まります。ウィーンでは8,11,14,20日に上演され、OTTAVA TVでは、21日から25日まで観ることができます。この公演で日本のコム・デ・ギャルソン(川久保玲)のデザインした衣装が初めから終わりまで華やかなファッションショウのように見られるのも楽しい。
主人公オルランドには「ナクソス島のアリアドネ」の作曲家役で出演したケイト・リンジーが美しい男から女に変わる難しい役をこなします。語り手として、アンナ・クレメンティーと守護天使役でカウンターテナーのエリック・ジュレナスは、最初から最後まで出ずっぱり。この3人が核となって物語が進んでゆきます。

オルランド/ケイト・リンジー Kate Lindsey
語り手/アンナ・クレメンティ Anna Clementi
守護天使/エリック・ジュレナス Eric Jurenas
女王/純潔/オルランドの子供の友人/コンスタンス・ハウマン Constance Hauman
サーシャ/貞節/アグネタ・アイヒェンホルツ Agneta Eichenholz
謙遜/マーガレット・プランマー Margaret Plummer
シェルマディン/グリーン/レイ・メルローズ Leigh Merlose
ドライデン/マーカス・ペルツ Marcus Pelz
アディソン/カルロス・オスナ Carlos Osuna
ポープ/クリスチャン・ミードル Christian Miedl
ハリー侯爵/ヴォルフガング・バンクル Wolfgang Bankl
オルランドの子供(ノン・バイナリー)/ジャスティン・ヴィヴィアン・ボンド Justin Vivian Bond
オルランドのガールフレンド/歌手/ケイティー・ラ・フォール Katie La Folle
ドラムセット・ソロ/ルーカス・ニグリ Lucas Niggli
エレキ・ギター/エドムンド・ケールドルファー Edmund Kohldorfer
指揮/マティアス・ピンチャー Matthias Pintscher
作曲/オルガ・ノイヴイトOlga Neuwirth
台本/キャサリン・フィルー、オルガ・ノイヴィルト Catherine Filloux, Olga Neuwirth
演出/ポーリー・グラハム Polly Graham
舞台装置/ロイ・スパーン Roy Spahn
映像/ウィル・デューク Will Duke
衣装/コム・デ・ギャルソン(川久保玲) Comme des Garcons
照明/ウルリッヒ・シュナイダー Ulrich Schneider

イギイスの女性小説家ヴァージニア・ウルフの「オルランドー」をオペラにしたもので、フェミニズムやジェンダーを取り上げた英語のオペラです。原作では36歳にして360歳の両性具有者、エリザベス1世お気に入りの美少年、やり手の大使、ロンドン社交界のレディー、文学賞を受賞した詩人などに変化するのが「オルランド」の前半のあらすじ。
30分の休憩を挟んで、オペラ「オルランド」では、後半さらに1914年の第一次世界大戦から、2019年12月5日の現在までを描いており、この作品が生まれたてのホヤホヤだということがわかります。
作曲家ノイヴィルトは、1968年にグラーツで生まれたオーストリアの作曲家で、8日の初演の翌日、オーストリア政府から科学・芸術名誉十字勲章一等を授与されている。
後半のノイヴィルトのパンク、ロックバンド、国民ファーストなどの饒舌さはヴァージニア・ウルフの調子に乗りすぎのおしゃべりとよく似ている。とっても面白いオペラですので皆様どうぞご覧ください。
それから、オルランドの子供役ノン・バイナリーのジャスティン・ヴィヴィアン・ボンドJustin Vivian Bondは、ニューヨークで大活躍している歌手で芸術家ですが、とっても素敵です、注目!

日フィル 広上「第九」

12月14日(土)

日本フィル第353回横浜定期演奏会は、広上指揮でベートーヴェンの「第九」です。そして今日は「満員御礼」だそうです、横浜もクリスマス・イルミネーションが綺麗ですね。

J・C・バッハ/シンフォニア変ロ長調作品18-2
     ~休憩~
ベートーヴェン/交響曲第9番ニ短調作品125
 指揮/広上淳一
 ソプラノ/中村恵理
 アルト(カウンターテナー)/藤木大地
 テノール/吉田浩之
 バリトン/大西宇宙
 合唱/東京音楽大学
 コンサートマスター/田野倉雅秋
 ソロ・チェロ/菊地知也

今回のプレトークは音楽評論家の奥田佳道さん。
ヨハン・クリスチャン・バッハ(1735-1782)は、お父さんで大バッハのヨハン・セバスチャン・バッハ(1685-1750)より当時は有名で、「ロンドンのバッハ」として知られていたそうなんです。そしてモーツァルトにも影響を与えていたというシンフォニア変ロ長調は、快活で洗練された曲で、渡辺暁雄さんが第一回日本フィル定期演奏会に演奏したのも頷ける。
奥田氏〝今日は皆さんにクリスマス・プレゼントがあります〟と広上さんがサプライズで登場します。奥田さんはウィーン、広上さんはロンドンで行ったり来たりの昔話で仲が良さそう。国内の広上の演奏会でも奥田氏をよく見かけますね。
そして広上マエストロの「第九」ですが、出演者全てが最大級の力を出し切っているという印象を受けました、凄いですね!
最近大活躍しているテナーの藤木大地君とバリトンの大西宇宙君、ソプラノの中村恵理さんとベテランの吉田浩之さん、それに東京音大の合唱の皆さん、本当に素敵でした。

 

 

クァルテット+Plus

12月12日(木)

結成25周年を迎えたクァルテット・エクセルシオと世界的指揮者や音楽家たちから信頼の厚い国際派オーボエ奏者の吉井瑞穂、輝かしい音色と柔軟な音楽性が秀でたハーピストの景山莉乃がプラス(競演)します。場所は銀杏が黄金に色づいた紀尾井坂を登った紀尾井ホールです。この辺りもクリスマスイルミネーションが綺麗です。

カプレ/エドガー・アラン・ポーの「赤死病の仮面」によるハープと弦楽四重奏のための「幻想的な物語」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」
     ~休憩~
モーツァルト/オーボエ五重奏曲ハ短調K406
ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
クヴィエシュ/オーボエ、ハープと弦楽四重奏のための六重奏曲「フルビーン変奏曲」(日本初演)
 クァルテット・エクセルシオ
 オーボエ/吉井瑞穂
 ハープ/影山梨乃

アンドレ・カブレ(1878-1925)は、フランスの作曲家・指揮者でドビュッシーの友人、「月の光」や「子供の領分」などドビュッシーのピアノ曲を編曲した。1919年に作曲したこの曲はポーの恐怖小説「赤死病の仮面」を基にして作った曲です。国王がお城に立てこもって「赤死病」の疫病が入り込まないように饗宴にふけっているが、12時を過ぎると奇妙な仮面をつけた人物が現れて皆を「死」に追いやってしまうというおどろおどろしいポーの世界、中央に置かれた景山莉乃のハープが不気味な12時を知らせる低音を12回ならせると音は凍りつき緊張感に包まれる。

次はベートヴェンの「ハープ四重奏曲」は、ハープ繋がりでしょうか、カブレに続き素晴らしい緊張感溢れる演奏でした。

モーツァルトのオーボエ五重奏は、ファースト・ヴァイオリンの位置にマーラー室内管弦楽団で活躍している吉井瑞穂のオーボエが加わってオーボエの妙技に酔いしれます。

ドビュッシーの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」は、ハープがまたプラス(加わり)し、現在では使われなくなったクロマティックを使ったコンクール課題曲に用いられた曲。
旋律がゆったり流れる「神聖な舞曲」と軽妙で躍動的な「世俗的な舞曲」

オーボエとハープが加わり最後は、日本初演となるオトマール・クヴィエシュ(1950ー2018)の六重奏曲「フルビーン変奏曲」です。彼はチェコの作曲家でプラハ音楽院で作曲とオルガンを習い、ラヴェルの「クープランの墓」をオーボエとハープに編曲などした。1999年に作曲されたこの風変わりな曲は、2000年に亡くなった最初の妻ミルシュカ・ワグネロヴァの病気やそれに関する悩みなどがテーマになっているという。
四重奏とオーボエ、ハープという楽器の名手が揃った、なんという盛り沢山のちょっと変わった演奏会だったことでしょう。

 

札響 広上「マーラー10番」

12月7日(土)

札響第625回定期演奏会は、オーストリア帝国の統治下にあったボヘミアに貧しいユダヤの息子として生まれた、グスタフ・マーラー(1860-1911)のちょっと珍しい交響曲第10番で、指揮が広上淳一さん。

マーラー/交響曲第10番(クック版第3稿)
 指揮/広上淳一
 コンサートマスター/田島高宏

朝8:00の飛行機に乗って札幌に着き、
久しぶりのキタラホールに到着して、雪景色を楽しみました。
ホールのレストランで軽食をしていると子供たちがソリ滑りをして遊んでいるのが見えます。北国に来たんだな〜って思ってると、ひょっこり音楽仲間に会ってしまい一緒に開演前のロビーコンサート、ドヴォルザークの「アメリカ」のフルート版を聴きます。

マーラーの10番は、マーラーが1910年夏に作曲を開始し、翌年の1911年マーラーの死によって、第1楽章がほぼ完成に近い段階だったのですが、他の楽章は大まかなスケッチの状態で残されたため、今回はイギリスの音楽学者デリック・クック(1919ー76)が完成を試みたクック版の第3稿によって演奏されました。
アダージョに始まってフィナーレまでの5楽章は、しめやかで重厚そしてこの曲のマーラーのスケッチに3楽章以降、至る所にアルマに対する言葉が記されているという。

次の日は、、中島公園駅近くクインテッサホテル札幌の「北海道の大地と海の恵」をふんだんに使った朝食ブッフェをたっぷりいただいて、お土産や贈り物を買いに札幌駅の方に、お気に入りの「六花亭」でいつものショートケーキやぜんざいをいただき北海道を満喫です。
先回の名古屋に続き、札幌の広上マエストロ追っかけは充実したものになりました。

レジス・パスキエ 金子陽子

12月3日(火)

第386回鵠沼サロンコンサートは、有名なパスキエ一家の一員としてフランコ・ベルギー派の伝統を伝える、フランス人の人間国宝的な名奏者、レジス・パスキエさんです。鵠沼にもグァルネリ・デル・ジェスの名器「クレモナ」を持ってきてくださって、ほんの1メーターの距離でノーブルな響きのヴァイオリンを聴くことができました。

ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調作品30-1
シューベルト/即興曲ハ短調D899-1
ショパン/マズルカ第15番ハ長調作品24-2、第17番変ロ短調作品24-4
     ~休憩~
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ作品28
ラヴェル/ヴァイオリン・ソナタ ト長調
 ヴァイオリン/レジス・パスキエ
 ピアノ/金子陽子

パスキエと金子陽子のリサイタルはこのレスプリ・フランセで2016年5月にも行われ2度目となります。金子陽子さんはフォルテ・ピアノリサイタルをこのサロンで開いたことがあります。
また、ここの平井満プロデューサーは第6回JASRAC音楽文化賞を受賞されました、こういったサロンで上質な音楽を提供していることに対してもらった賞なので来ている皆さんも喜んでいました、本当におめでとう御座います。

べートーヴェンのソナタは二人のアイコンタクトで始まり、名器グァルネリが部屋中に響き渡ります。まーなんと素敵な時間なんでしょう、まるでウィーンのサロンで聴いているような雰囲氣が漂っています。
次のシューベルトとショパンは金子のピアノソロになります。
パスキエが再び登場し、サン=サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソは、スペインの名ヴァイオリニスト、サラサーテのために書かれた曲でスパインの香りがする有名な曲です。

最後はラヴェルのヴァイオリン・ソナタ、4年かかってできた曲ですがなぜかとラヴェルに聞いてみると、無駄な音を省くのに4年かかったんだそうです。まさに、L’Esprit Francaisなラヴェルの演奏でした。そしてパスキエ氏のお話では、パスキエのお父様は、フォーレの前でバイオリンを弾いたこともあり、メシアンとも交流があったらしいのです。そしてアンコールはフォーレのロマンスです、フォーレのロマンスがデジブックのBGMになっている作品があります、聴きながらご覧ください。

フォーレのロマンスがBGMの
「春はあけぼの」