音楽界で日本人が大活躍
ハンガリーのブタペストで行われていたバルトーク国際コンクールの弦楽四重奏部門でクァルテット・インテグラが優勝しました。クァルテット・インテグラは2015年に桐朋学園女子高等学校音楽科に在学中の学生4人で結成された。(56分くらいからインテグラです)
ウィーン国立歌劇場「アドリアーナ・ルクヴルール」
ウィーン国立歌劇場は、現地10月29日フランチェスコ・チレア作の「アドリアーナ・ルクヴルール」の公演をライブストリーミング(無料配信)しました。前回の「アドリアーナ・ルクヴルール」(2014年2月22日公演)はアドリアーナはアンジェラ・ゲオルギューでしたが、今回はアドリアーナにアルバニア出身のエルモネラ・ヤオを、そしてブイオン公妃にエリーナ・ガランチャを起用している。演出は前回と同じくデヴィッド・マクヴィカーです。
ゲオルギュー同様に美しいヤオ、それになんとガランチャ様がブリオン公妃になるなんて見逃せません!

アドリアーナ・ルクヴルール/エルモネラ・ヤオ Ermonela Jaho
マウリツィオ/ブライアン・ヤグデ Brian Jagde
ブイヨン公爵/エフゲニー・ソロドフニコフ Evgeny Solodovnikov
ブイヨン公妃/エリーナ・ガランチャ Elina Garanca
ミショネ/ニコラ・アライモ Nicola Alaimo
修道院長/アンドレア・ジョヴァンニー二 Andrea Giovannini
キノー/イリア・カザコフ Ilya Kazakov
ポアソン/アンジェロ・ポラック Angelo Pollak
ジュヴノー/イレアナ・トンカ Ileana Tonka
ダンジヴィル/パトリシア・ノルツ Patricia Nolz
指揮/アッシャー・フィッシュ Asher Fisch
演出/デヴィッド・マクヴィカー David McVicar
舞台/チャールズ・エドワーズ Charles Edwards
衣装/ブリギッテ・ライフェンシュトゥエル Brigitte Reiffenstuel
照明/アダム・シルヴァーマン Adam Silverman
振付/アンドリュー・ジョージ Andrew George
アドリアーナ役のエルモネラ・ラオはゲオルギウと同様に英国のロイヤル・オペラで「椿姫」を歌って喝采を浴び、今、最も活躍しているソプラノ。
マウリツィオ役のブライアン・ヤグデもアメリカ生まれで驚くべき未来を持つアーティストとして国際的に知られている。
そして舞台を引き締めているのが、アドリアーナを「死」へ導く悪役のガランチャですね。
今回のライブストリーミングは、音も画面も2014年のものと比べて高音質、高画質になっておりコロナをきっかけにして、ライブストリーミングが一般のものとなる様です。
日本フィル第734回東京定期演奏会
10月22日(金)
ショパン・コンクールで、反田恭平くんと小林愛美さんが2位と4位に入賞して、毎日ショパンのピアノを聴く生活にも少し疲れて来た頃、日フィルの桂冠指揮者兼芸術顧問ラザレフの東京公演があり、リムスキー=コルサコフの楽しい音楽とショスタコーヴィチの強烈な音楽を聴くことができました。

リムスキー=コルサコフ/「金鶏」組曲
リムスキー=コルサコフ/ピアノ協奏曲嬰ハ短調作品30
~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第10番ホ短調作品93
指揮/アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ/福間洸太朗
コンサートマスター/田野倉雅秋
ソロ・チェロ/菊地知也
リムスキー=コルサコフ(1844-1908)は、「シェラザード」や「スペイン奇想曲」で有名ですが、今回はオペラの「金鶏」組曲とピアノコンチェルト。
最晩年に書かれた「金鶏」(1906-07)は、ロシアの国民詩人プーシキンの民話詩(金の鶏)を舞台化したもので、オリエンタルの幻想の渦巻くお伽話オペラながらユニークな作品で面白い。
リムスキー=コルサコフのピアノ協奏曲(1882-83)は、現在ベルリンに住んでいる、イケメンのピアニスト・福間洸太郎の演奏です。20歳でクリーヴランド国際コンクールで優勝およびショパン賞受賞し、カーネギーホールやリンカーンセンターなどでリサイタルを開催している輝かしい経歴の持ち主で、今年なんと39歳。
最初から懐かしい日本の曲かと思える様なロシア民謡から始まり、パガニーニのの主題が所々に現れてきます。そしてこの曲はリストに捧げたためピアノが華やかな超絶技法を演じていて、リストを意識していたことがわかります。一度聞いたら忘れられない曲ですね。藤田真央君や反田恭平君や今度は福間洸太郎君まで好きなピアニストがどんどん増えてゆきます。
そして最後は、ショスタコーヴィチ(1906-75)交響曲10番、ロシア革命後のソヴィエト連邦において、言葉を持たない音楽の力で強烈な皮肉と毒を吐くショスタコーヴィチ。その中で(DSCH音型)が繰り返し叩き込まれ、壮大な終盤に向かってゆく。ラザレフの指揮が弾けます。
ショパン・コンクール優勝者
ショパン・コンクールで最終結果が決まりました。

反田恭平さん2位、小林愛実さん4位
反田さんは邦人最高位タイ、日本勢W入賞05年以来16年ぶり
1位 Bruce(Xiaoyu) Liu
2位 Alexander Gadjiev 反田恭平
3位 Martin Garcia Garcia
4位 小林愛実 Jakub Kuszlik
5位 Leonora Armellini
6位 J J Jun Li Bui
素晴らしいですね!
インターネット接続の大型テレビ大画面でアンプとスピーカーを揃えて聴きました。
ライブストリーミングの時代がきました。
ショパン・コンクールで日本人−2
10月13日(水)
ショパンコンクール3次予選の日本人進出者が発表されました。
古海行子、小林愛実、進藤実優、反田恭平、角野隼斗の5名が2次予選を通過し、3次予選に進みます。
3次予選に進めたのは、全体で23名だそうです。素晴らしい!
ショパン・コンクールで日本人
日本時間で
10/9(土) 24:40 沢田蒼梧 26:30 進藤実優 27:50 反田恭平
10/10(日) 17:40 角野隼斗 19:30 牛田智大
10/11(月) 24:40 古海行子
10/12(火) 20:50 小林愛実 25:20 京増修史
が演奏をしますのでご覧ください。
10日の朝、ゆっくりご覧になれますよ!
ショパンコンクールホームページ
https://www.youtube.com/c/chopininstitute
山下公園を見ながら日本フィルの横浜定期演奏会
9月25日(土)
コロナ騒動もあり、日本フィル横浜定期は少しの間休んでいましたが、この9月から再び会員になりました。
本会場のみなとみらいホールが改装中なので、神奈川県民ホールへ。
ホール前の山下公園には老若男女がベンチに座ったり、歩いたり、走ったり、歌ったり、
銀杏の葉っぱが少し黄色くなっていて、もうすぐ紅葉の季節のようです。
今日は小山実稚恵さんのピアノでラフマニノフ3番が聴けます、超絶技巧のあれですね!

曲目
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番ニ短調作品30
~休憩~
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲作品34
指揮/梅田俊明
ピアノ/小山実稚恵
コンサートマスター/扇谷泰朋
今回はロシア音楽を集めたプログラムで、大好きなラフマニノフのピアノコンチェルト3番、難しくて本来なら最後に来るくらいの大曲ですが、いきなり初めにやって来ました。
相当緊張気味の小山実稚恵さん、さすがですねピアノの女王のような堂々とした弾きぶりでした。
2曲目の「ロメオとジュリエット」は、シェイクスピアの悲劇で、プロコフィエフやオペラでグノーとかベルリオーズのものがありますが、今日はチャイコフスキー。
そして最後はこれも楽しいリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲、アンコールはチャイコフスキーの弦楽セレナーデから2楽章のワルツです。
やはり横浜日フィルは楽しいですね、再開してよかった!
今日は秋のお彼岸お墓参り
9月21日(火)
今日はお彼岸、秋晴れの中、成田メモリアルパークにお墓参りに行って来ました。
広いメモリアルパークには、池が4つ、お墓が17区まであり、久しぶりに歩き回りました。
帰りは、バーミアンに寄って中華三昧。

デザートの蜂蜜をかけて食べる台湾カステラ、杏仁豆腐が美味しい!

京都の紅葉
「京都の紅葉」YouTubeにしました。
嵐山・宝厳院・天竜寺・大河内山荘・東寺など魅力あふれるとお寺と紅葉をご覧ください。
二期会公演 ヴェルディ「レクイエム」無料配信
8月半ばに東京オペラシティコンサートホールで公演した二期会のヴェルディ「レクイエム」が、youtubeにて無料放映になっています。ライブストリーミングの時代に入っていますので、パソコンを高音質にしてお聴きください。
北海道はそろそろ秋!
北海道はそろそろ秋めいてきますね!
美瑛の「青い池」と「富良野」に行ったときのyoutubeです。
ご覧ください。
二期会 アルバン・ベルク「ルル」
緊急事態宣言下、いろんな行事が中止になったり無観客だったりしている中、クラシック業界は恵まれているなあとつくづく思います。
新宿文化センターで8月28日、29日、31日と二期会は「ルル」を公演しました。最後の31日に行ったのですが、ほぼ満席、そしていつもの音楽仲間の人たちの中のオペラ好きも来ていました。指揮はマキシム・パスカル、演出はカロリーネ・グルーバー、ルルは28、31日Aキャストの森谷真理さん、29日はBキャストの冨平安希子さん。


ルル/森谷真理
ゲシュヴィッツ伯爵令嬢/増田弥生
劇場の衣裳係、ギムナジウムの学生/郷家暁子
医事顧問/加賀清孝
画家/高野二郎
シェーン博士/加耒徹
アルヴァ/前川健生
シゴルヒ/山川浩司
猛獣使い、力業師/北側辰彦
公爵、従僕/高田正人
劇場支配人/畠山茂
ソロダンサー/中村溶
管弦楽/東京フィルハーモニー交響楽団
指揮/マキシム・パスカル
演出/カロリーネ・グルーバー
装置/ロイ・スパーン
衣裳/メヒトヒルト・ザイペル
照明/喜多村貴
映像/上田大樹
舞台監督/村田健輔
ウィーン国立歌劇場の「ルル」は3幕でしたが、今回は2幕までで3幕の切り裂きジャックは出て来ません。2幕の終わり、「ルル組曲」から変奏曲とアダージョが演奏されます。そしてルルに寄り添っていたソロダンサーの中村蓉さんがコンテンポラリーダンスでルルの内面を表現してゆきます。するとルルの森谷真理さんはドレスを脱いでダンサーと同じ下着姿でルルの内面を表します。
原作はフランク・ヴェーデキントの戯曲「地雷」と「パンドラの箱」ルルは、12歳で体を売って稼ぐことを覚えたストリートチルドレン。シェーン博士に拾われて社会的には認められない存在としての扱いを受けるが、ルルの魅力に周りの全ての男や女が取り憑かれて目茶苦茶にしてしまう。コメディーだと思えば軽いですね。
カロリーネ・グルーバーの演出は、数体のルルのマネキンを使ってルルがネリー、エヴァ、ミニョンと呼ばれる別の人格でもあることを表現している。マネキンはアップに映像化されたりかなりセクシーに作られている。
音楽は1885年ウィーン生まれのアルバン・ベルクで、シェーンベルクなどと「無調」「十二音技法」を使っての新しい試みをしている。世紀末のウィーンと新しい音楽技法、ベルク自身の女性関係、など話題にこと欠かないこの作品はヨーロッパでも人気があり必ず満席になるという噂です。今回、舞台下手に打楽器が並べられアルトサックスやヴィブラフォンなどを巧みに使っている。ルルの透明な声は森谷真理が二期会最後のお仕事として記録に残ることと思われます。