アポロン・クァルテット in Salvia-hall

4月24日(火)

サルビア・ホール第94回クァルテット・シリーズは、アポロン・クァルテット
チェコ国内で学んだ後、1993年から演奏活動を始めた。

リヒター/弦楽四重奏曲ハ長調作品5-1
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番ヘ長調作品96「アメリカ」
~休憩~

JAZZ in Prague
オリヴァー・ネルソン Oliver Nelson (1932-1975) のストールン・モーメンツ Stolen Moments
ディジー・ガレスピー Dizzy Gillespie (1917-1993) のチュニジアの夜 A Night in Tunisia
チック・コリア Chick Corea (1941-) のセニョール・マウス Senor Mouse
セロニアス・モンク Thelonious Monk (1917-1982) のルビー・マイ・ディア Ruby My Dear
パット・メセニー Pat Metheny (1954-) のジャコ Jaco
アンコールではデヴィッド・バラクリシュナン David Balakrishnan のスカイライン Skyline
マーク・サマー Mark Summer のゲティスバーグ Gettysburg が演奏されました。

半分以上がジャズの演奏に費やされた、実に楽しそうなアポロン・クァルテットの演奏でした。

インキネン・ドビュッシー没後100年

4月21日(土)

日本フィル 第336回横浜定期演奏会は、ドビュッシー没後100周年で、ドビュッシー特集です。
「クラリネットのための第1狂詩曲」とハープの「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」は、楽団員の伊藤寛隆さんと松井久子さんがソロを務めます。

小舟でなくて横浜桜木町にある日本丸

ドビュッシー/小組曲
ドビュッシー/クラリネットのための第1狂詩曲
~休憩~
ドビュッシー/神聖な舞曲と世俗的な舞曲
ドビュッシー/交響詩「海」
指揮/ピエタリ・インキネン
クラリネット/伊藤寛隆
ハープ/松井久子
コンサートマスター/白井圭(ゲスト)
ソロ・チェロ/菊地知也

ドビュッシー(1862-1918)没後100周年記念で、さらにスマートになったインキネンが登場です。
ウイーン・フィルで見かけた白井圭さんがコンサートマスターを務めていますね!

「小組曲」はアンリ・ビュッセールが管弦楽組曲した版で演奏されます。
フルートののソロで始まる美しい曲、第1曲〈小舟にて〉第2曲〈行列」第3曲〈メヌエット〉第4曲〈バレエ〉
「クラリネットのための第1狂詩曲」は、日本フィルの伊藤寛隆がクラリネットのソロを務め、クラリネットの名人芸が披露されます。
「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」ハープの楽器製作のクロマティックハープとペダルハープのクロマティックハープの試験曲として1904年ドビュッシーが作曲した曲を、日本フィルの松井久子さんが演奏してくれました。
最後は有名な「海」、「3つの交響的スケッチ」という副題をもち 1「海の夜明けから真昼まで」2「波の戯れ」3「風と海との対話」となっている。
アンコールは「子供の領分」から「ゴリウォーグのケーク・ウォーク」可愛い曲です。

 

読売日響・カンブルラン マーラー交響曲9番

4月20日(金)

読響・第577回定期演奏会は、カンブルラン指揮です。
マエストロの常任最終シーズンが始まり、今日はマーラーの9番を演奏します。

アイヴズ/ニューイングランドの三つの場所

~休憩~
マーラー/交響曲第9番
指揮/シルヴァン・カンブルラン
コンサートマスター/小森谷巧

アイヴズ(1874-1954)は、ニューヨークで保険会社を営むかたわら作曲を続けたアメリカ人で、
「ニューイングランドの3つの場所」とは、
Ⅰ. ボストン・コモンのセント=ゴードンズ
Ⅱ. コネティカット州レディングのパトナム将軍の兵営
Ⅲ. ストックブリッジのフーサトニック川

そしてマーラー(1860-1911)は、ウィーンほかで、指揮業につきながら作曲を続けたユダヤ人で、交響曲第9番はマーラーが完成させ得た最後の交響曲。1907年に、10年間つとめたウィーン宮廷歌劇場の監督業を辞した後、ニューヨークに活動の拠点を移した。メトロポリタン歌劇場やニューヨーク・フィルの指揮者として多忙な生活を送る中、夏季になると、南チロルの避暑地で創作にいそしみ1911年5月18日50歳でウィーンにて息を引き取った。マーラーがこの曲を自分の耳で聞く機会はなかった、まさに死にそうな曲。
カンブルラン、最後のところ難行苦行をして死にそうな感が漂って、「アッシジの聖フランチェスコ」を思い出しました。演奏後は儀式になっている大歓声がいつもより大きかったような。

金子陽子さん フォルテ・ピアノを弾く

4月17日(水)

372回鵠沼サロンコンサートは、現在パリ在住の金子陽子さんのフォルテピアノ・リサイタルです。
桜の季節は終わって、サロンのお庭にあるシャクナゲが満開です。

フォルテピアノは鍵盤が白・黒逆になっていて、強弱は鍵盤の下の少し出ているところを膝で上げます。休憩時間には、皆でがやがや集まってフォルテピアノ談義に花が咲きます。

J・S・バッハ/幻想曲とフーガイ短調BWV904
ハイドン/アリエッタと12の変奏曲変ホ長調
J・S・バッハ/パルティータ第6番ホ短調BWV830
~休憩~
ハイドン・ピアノ・ソナタ第54番ト長調作品37-1
シューベルト/楽興の時第2番変イ長調D.780-2
ハイドン/ピアノ・ソナタ第62番変ホ長調作品82

名古屋生まれ、桐朋学園大学を経て1987年に渡仏、パリ国立音楽院似てピアノを学ぶ。
1993年、ヴィオッティ国際コンクール室内楽部門でガブリエルピアノクァルテットとして最高位に輝き本格的な活動を始める。
2007年以来バロックチェロの巨匠、クリストフ・コワンとデュオとトリオで共演を重ね、
今回もこの鵠沼を皮切りにクリストフ・コワンらとの日本公演が始まる。
バッハとハイドンも鵠沼サロンのフォルテピアノで聞くとなんだかしっくり聞こえる。
アンコールは、シューベルトの「ハンガリーのメロディー」ロ短調D.817でした。

神奈川フィル・バーンスタイン特集

4月7日(土)

神奈川フィル・みなとみらいシリーズ第338回は、川瀬賢太郎指揮のバーンスタイン特集

バーンスタイン/スラヴァ!(政治的序曲)
バーンスタイン/「ウエスト・サイド・ストーリー」よりシンフォニック・ダンス
~休憩~
バーンスタイン/交響曲第1番「エレミア」
指揮/川瀬賢太郎
メゾソプラノ/福原寿美枝
コンサートマスター/石田泰尚

川瀬賢太郎とバーンスタイン、大正解でした。
プレトークがあったんですが、長身の川瀬賢太郎と安倍未来両方ともに若くて張り切っていて、川瀬くんはバーンスタインとPMF音楽祭で一緒だったという。
バーンスタイン(1918−1990)はアメリカ生まれだが両親はウクライナからやって来た移民でロシア系のユダヤ人です。

賑やかに始まる「スラヴァ!」はロストロポーヴィチの愛称ともう一つロシア語の「栄光」という言葉の意味がある。
次の「ウエスト・サイド・ストーリー」は、若い指揮者のリズムが弾けます。

休憩時間に、川瀬賢太郎の師匠である広上淳一が音楽評論家に別の新人を紹介していました。弟子思いですね!

最後は交響曲「エレミア」、メゾソプラノの福原寿美枝さんの熱唱が涙になり止まりませんでした。

そしてアンコールは、あなたも〝マンボ!!〟って言って見たくありませんか?と川瀬に問いかけられ、3階にいる安倍未来とコンサートマスターの石田泰尚の二人で練習、「シンフォニック・ダンス」〝マンボ!!〟を全員で叫ぶことになりました。楽しい!楽しい!

 

 

ながらの春 音楽祭2018

4月3日(火)〜4月8日(日)千葉県長生郡長柄町上野にある「生命の森リゾート」 のゴルフ場・真名カントリークラブ施設内で「長柄の春 室内楽の和 音楽祭」が 開かれました。
演奏するのは近くにある「ゴーシュ音楽院」大友肇さんのクァルテット・エクセルシオのメンバーとピアニストの野本哲雄さんとゴーシュ音楽院の先生の皆さんです。

 

4月4日(火)14時開演
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第7番
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
~休憩~
ドヴォルザーク/弦楽四重奏曲第14番
クァルテット・エクセルシオ

4月6日(木)14時開演
ハウェルズ/ファンタジー
ラフマニノフ/チェロ・ソナタ~第3楽章
メンデルスゾーン/ピアノ三重奏曲第1番
~休憩~
ドヴォルザーク/ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ
ボッケリーニ/弦楽五重奏曲G310作品28-4
クァルテット・エクセルシオ
高橋渚(ヴァイオリン)、大友裕子(チェロ)、野本哲雄(ピアノ)、荘司成子(ピアノ)

4月8日(日)11時開演
モーツァルト/フルート四重奏曲第2番
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」
ヴィラ=ロボス/ジェットホイッスル
~休憩~
ブロッホ/ヴァイオリンとピアノのための「バール・シェム」~ニーグン(即興)
ドヴォルザーク/ピアノ五重奏曲
クァルテット・エクセルシオ
高橋渚(ヴァイオリン)、上野範子(ピアノ)、山野雅美(フルート)

各回共、アンコールはティー・ルームにてケーキ、飲み物つきで連絡バス時間ののぎりぎりまで楽しみます。
今回桜のシーズンは過ぎてしまいましたが、千葉県の所々にある花桃がとても綺麗です。

 

ラ・ゾーナで「椿屋珈琲店」

3月23日(金)

横浜・三溪園の帰り、ラ・ゾーナ川崎の「椿屋カフェ」でお茶をして帰りました。

高級感あふれるお店で大きめのショートケーキとコーヒーをセットで頼むと結構なお値段です。
でも疲れた身体にいちごのケーキとコーヒーで、とってもリフレッシュできました。

カプソン ブゾーニを弾く

3月16日(金)

読響 第576回定期演奏会は、ハンガリーの指揮者ヘンリク・ナナシが急病のためドイツを中心に活躍するステファン・ブルニエが指揮をすることになりました。

モーツァルト(ブゾーニ編)/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
ブゾーニ/ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35a
~休憩~
R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」
指揮/ステファン・ブルニエ
ヴァイオリン/ルノー・カプソン
コンサートマスター/日下紗矢子

急遽指揮をすることになったステファン・ブルニエは、スイスのベルンで生まれ、ベルンとエッセンのフォルクワン・ホクシュクレでピアノ、ホーン、コンポジション、指揮を学んだ。おなかがポンと出てロッシーニでも演奏しそうな感じですが、2008年から2016年までボン市音楽総監督を務め主にドイツで活躍している。実は3月9日~12日までの4日間、N饗の中国地方(倉敷、広島、山口,益田)で演奏しており、急遽読響に呼び出されたものと思われます。

フェルッチョ・ブゾーニ(1866-1924)は、イタリア出身でドイツを中心に世界中で活躍した作曲家・編曲者・ピアニスト・指揮者・教育者。
ブゾーニは神童で、7歳の若さで音楽家の両親の公開演奏会にてピアノ演奏デビューをした。 そしてリストの再来とも言われる程ピアニストとして成功を収め、バッハ作品のピアノ編曲は良く知られている。

初めは、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」序曲をブゾーニが書き加えたもの

次は、カプソンが弾くブゾーニのヴァイオリン協奏曲、ブゾーニ30歳のころ親友ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団のコンサートマスターを務めたヘンリ・ペトリのために作曲された、ヴァイオリンの高度な技巧が披露され、カプソンのパワフルな演奏でブゾーニの作品とか、プログラムにブゾーニ版とか書いてあるのが今回来てやっとわかりました。とても魅力的な人だということも!
そしてカプソンのアンコールはグルックの「精霊の踊り」。

R.シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」初めのパイプオルガンがず~んとホールに響き渡り、ブルニエがお得意としているのがよくわかる。

 

サルビア・ホール ロータス・カルテット

3月15日(木)

上質な音楽を提供してくれている、平井プロデューサーのサルビアホールクァルテットシリーズ、
93回は、火曜日鵠沼サロンコンサートでベートーヴェンを演奏してくれたロータス・カルテットです。

チェロ:斎藤千尋 ヴィオラ:山碕智子 ヴァイオリン:マティアス・ノインドルフ、小林幸子

ハイドン/弦楽四重奏曲第27番ニ長調作品20-4
シューマン/弦楽四重奏曲第2番ヘ長調作品41-2。
~休憩~
メンデルスゾーン/弦楽四重奏曲第2番イ短調作品13
ロータス・カルテット

ハイドン(1732-1809)弦楽四重奏曲27番は40歳の時の作品、ロータス・カルテットのきっちり真面目な演奏が気持ち良い。

シューマン(1810-1856)の弦楽四重奏曲2番は、1840年にクララと結婚をし、シューマンの「室内楽の年」といわれる1842年に、3曲の四重奏曲と、ピアノ五重奏曲、ピアノ四重奏曲など不朽の名作が生まれている。シューマン邸で初演され、メンデルスゾ-ンに献呈された。すらすら滑らかな曲。

メンデルスゾーン(1809-1847)の名曲、弦楽四重奏曲2番は、メンデルスゾーンが18歳の時、ベートーヴェンが最後の弦楽四重奏曲(16番)を書き終えたときからわずか10か月後に完成された。
初めの旋律は歌曲「問い」(Op.9-1)の~それは真実?~の引用で、この旋律は2楽章でも終楽章でも出てくる。3楽章のインテルメッツォはアンコール曲としても有名。
今回のアンコールはベートーヴェンの作品130からカヴァティーナ。

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