鵠沼サロンコンサート セバスティアン・マンツ

2月11日(日)

第370回鵠沼サロンコンサートは、世界のアーティスト最前線、クラリネットのセバスティアン・マンツを迎えて、ピアノの今峰由香さんとロータスクァルテットの斎藤千尋さんです。

ブラームス/ピアノのための6つの小品 作品118
ブラームス/クラリネット・ソナタ第1番ヘ短調 作品120-1
~休憩~
ブラームス/クラリネット・ソナタ第2番変ホ長調 作品120-2
ブラームス/クラリネット三重奏曲イ短調 作品114
クラリネット/セバスティアン・マンツ
ピアノ/今峰由香
チェロ/斎藤千尋

セバスティアン・マンツは2008年、弱冠22歳でADRミュンヘン国際音楽コンクールのクラリネット部門で第1位に輝いただけでなく、聴衆賞、オスナーブリュック音楽賞などの特別賞を獲得した素晴らしい経歴の持ち主で現在32歳、追っかけ風のファンも来ていました。
ピアノの今峰由香さんは、32歳でミュンヘン国立音楽大学のピアノ科教授に就任したという実力者。
斎藤千尋さんは、有名なロータス・クァルテットのチェリスト。
3人ともシュトゥッガルトに住んでいて、ブラームスのクラリネットソナタと、クラリネット三重奏が実現しました。
なんという豪華なブラームスの世界でしょう。
アンコールはシューマンの小品です。
明日は名古屋に行くと言っていました。宗次ぐホールかな?

サルビアホール カルテット・アマービレ

2月7日(水)

サルビアホール 第91回クァルテットシリーズは、カルテット・アマービレです。

篠原悠那、北田千尋(ヴァイオリン)    キリル・ズロトニコフ(チェロ)
中恵菜(ヴィオラ)           磯村和英(ヴィオラ)
笹沼樹(チェロ)

2015年 桐朋大学在学中にメンバーが結成され、2016年9月難関で知られるミュンヘン国際音楽コンクールで3位に入賞、合わせて特別賞(コンクール委嘱作品の最優秀解釈賞)も受賞した期待の新人です。

シューベルト/弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703「四重奏断章」
シューベルト/弦楽五重奏曲ハ長調D.956
~休憩~
ブラームス/弦楽六重奏曲第1番変ロ長調作品18
カルテット・アマービレ
ヴィオラ/磯村和英
チェロ/キリル・ズロトニコフ Kyril Zlotnikov

シューベルト(1797-1828)の「四重奏断章」の次は、
ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門の審査員であるキリル・ズロトニコフのチェロを加えて、シューベルトの弦楽五重奏曲、3楽章でズロトニコフの弦が切れてしまい中断することになりましたが難無く引き次ぐことが出来ました。シューベルトは15曲の四重奏曲の後、死の年1828年にチェロを1本加えてさらに長大化した傑作を書いたのがこの曲で、8~9月に作曲し、11月には亡くなっている。
さらにブラームスの弦楽六重奏曲第1番では、現在は桐朋大学の特任教授で東京クァルテットのビオラを弾いていた磯村和英氏も加わりヴァイオリン2、ヴィオラ2、チェロ2で堂々の六重奏です。磯村、ズロトニコフははそれぞれ第1ヴィオラ、第1チェロを弾き全体をリードする形となり、圧巻の六重奏でした。
アンコールは、ブラームスのスケルツオを再演です。

 

ラボ・エクセルシオ 新章Ⅵ

2月4日(日)

クァルテット・エクセルシオの現代から未来へ、弦楽四重奏の実験的挑戦。
東京オペラシティ―、近江楽堂にて

ヴァスクス/弦楽四重奏曲第2番「夏の歌」
矢代秋雄/弦楽四重奏曲
~休憩~
バルトーク/弦楽四重奏曲第6番

現代音楽の最先端を聴くことが出来ると遠くからわざわざやってきている人もいますので、近江楽堂内は緊張に包まれています。
プレトークがあり、渡辺和さんの司会で作曲家の西村朗さんをゲストに招き、面白おかしく師である矢代秋雄さんについて語っていただきました。

ヴァスクス(1946-)の「夏の歌」についてはGRECOで聴いた曲です。
ラトヴィア生まれのヴァスクス、Ⅰ「花ひらく」Ⅱ「鳥たち」Ⅲ「悲歌」何か静かで悲しげな北の国の花や鳥のような曲。

矢代秋雄(1929-76)さんの弦楽四重奏は、1954-1955年にかけて書かれ、5年間のパリ留学時代に完成した唯一の作品で、「大人の作曲家」としての第一歩を踏み出したものといえると本人が言っている。帰国後この作品に毎日音楽賞が与えられとても勇気づけられたと。完成度の高い素晴らしい作品で、プレトークで大友君が言っていたように3楽章重厚な出だしが印象的。

バルトーク(1881-1945)の弦楽四重奏曲6番は、アルバン・ベルク四重奏団が最後のコンサートに選んだのがシューベルトの最後の弦楽四重奏曲とバルトークの6番だったとチェロの大友君が言っていましたが、、ヴィオラ独奏が全曲の中心となるメスト(悲嘆)旋律から4楽章までメスト(悲嘆)で埋め尽くされる。

ビーナスフォート

お台場のビーナスフォートに用事があって行ってきました。

17世紀から18世紀のヨーロッパの街並みをイメージして作り上げており、吹き抜けの天井が時間によって青空から夕暮れそして夜へと変化する。
10年前くらいは若者がいっぱいに溢れており、混雑していたらしいんですが、今やゴーストタウンと化している。
お台場全体にそんな雰囲気が漂っているようです。

GRECO で エクセルシオ

1月27日(土)

雪が所々で積もっている東京、大塚のライヴハウス GRECO(グレコ)で、クァルテット・エクセルシオの演奏会がありました。大塚の駅から8分くらいの入り組んだ一角にあります。

 

第1部
ヴォルフ/イタリアン・セレナーデ
ボロディン/弦楽四重奏曲第2番より第3楽章「ノクターン」
ヴァスクス/弦楽四重奏曲第2番「夏の歌」

第2部
ハウエルズ/ファンタジー
バルトーク/弦楽四重奏曲第6番

クァルテット・エクセルシオ

珠玉の作品が並べられました。
ヴォルフ(1860-1903)はオーストリア・ウィーンの作曲家、
ボロディン(1833-1887)の有名な「ノクターン」
ヴァスクス(1946-)は、ラトビアの作曲家で、「夏の歌」はⅠ.花開くⅡ.鳥たちⅢ.エレジー
ハウエルズ(1892-1983)は、イギリスの作曲家「ファンタジー」は、懐かしいメロディー
バルトーク(1881-1945)弦楽四重奏6番 Ⅰ.メスト Ⅱ.メスト Ⅲ.メスト Ⅳ.メスト

もう一度聞いてみたくなるような曲が並んでいます。
2月4日(日)に東京オペラシティ―の近江楽堂でヴァスクス、バルトークが聴けます。
皆さまもどうぞ!

 

日本フィル・コバケン ブルックナー7番

1月26日(金)

第697回日本フィル東京定期演奏会は、小林研一郎指揮です。

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲二短調op.47
休憩
ブルックナー/交響曲第7番ホ長調WAB107
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:アレクサンドラ・スム
ゲスト・コンサートマスター:徳永二男
ソロ・チェロ:辻本怜

昨年4月8日に喜寿を祝う特別演奏会を催した小林マエストロは、「炎のマエストロ、77歳の軌跡!」で、ベートーヴェンの第7交響曲を取り上げました。今回は、「7にちなんだもう一つの曲」ということで、ブルックナーの7番を取り上げます。
その前にシベリウスのヴァイオリン協奏曲、ヴァイオリンのアレクサンドラ・スムちゃんが真っ赤なドレス姿で現れました。ミーハー的には〝ローラ〟のような雰囲気です。
そのスムちゃん、モスクワ生まれで5歳よりヴァイオリンを学び、2004年ユーロヴィジョンコンクールで1位、小澤征爾より厚い信頼を得て数々のオーケストラと共演している。言うことなしですね!
緊張感漂うシベリウスの後は、楽器を楽屋においてきてのカーテンコールでしたが拍手が鳴りやまず、アンコールは〝バッハのアンダンテです〟とバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番からアンダンテを弾いてくれました。
今回、徳永二男がコンサートマスターとなって引き締めています。
最後のブルックナー7番は、ゆったりしたテンポで、しっとり聴かせました。日フィルの演奏素晴らしい!

映画「嘘八百」

1月20日(土)

友達と新年の挨拶をしてから、映画「嘘八百」を観てきました。
中井貴一と佐々木蔵之助の〝利休の茶碗〟を巡るだましあいコメディーで、
気楽なお友達と気楽に映画を見るのにうってつけ。

日比谷シャンテ辺りが新しく「東京ミッドタウン日比谷」に変わります。
ここから歩道橋を渡って日比谷公園に行けるようにもなるらしく、急ピッチで工事をしていました
オープンは3月29日だそうです。

東京ミッドタウン日比谷

この辺り日生劇場、東京宝塚劇場、沢山の映画館があって、劇場通り(theater street)のような雰囲気です。
ランチは帝国ホテル1Fパークサイドダイナーで軽く頂きます。
上高地帝国ホテル開業85周年記念フェアーとして、歴代料理長が考案したメニューを味わうことが出来ました。

千曲産大岩魚のムニエル        牛肉の朴歯味噌焼き

近況を報告するうちに、真面目な本音が出てきて、頭を整理する上でも時々会うのがいいなーと思える一日でした。

The Kitchen Salvatore Cuomo GINZA

1月15日(日)

銀座のThe Kitchen Salvatore Cuomo GINZAで窯焼きピッツア、イチゴのデザート付きに行ってきました。

何かの集まりに使えるんではないかと思ったんですが、

 

30代の主婦グループが多かったような!
そんなちょっと違和感が感じられる1日でした。

鵠沼でアヴォス・ピアノ・クァルテット

1月14日(日)

鵠沼サロンコンサート ニューイヤー・コンサート2018は、
アヴォス・ピアノ・クァルテットです。
年明けにふさわしい最高のピアノ・クァルテットを聴くことが出来ました。

メンバーは、ピアノ:マリオ・モントーレ、 ヴァイオリン:山田美怜
ヴィオラ:マルコ・ニルタ、 チェロ:アレッシオ・ピアネッリ

ブラームス/ピアノ四重奏曲第3番ハ短調作品60
~休憩~
シューマン/ピアノ四重奏曲変ホ長調作品47
アヴォス・ピアノ・クァルテット Avos Piano Quartet

2007年にローマのサンタ・チェチーリア国立音楽アカデミー卒業生によって結成された
2009年フィレンツェのヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクール、トリオ・ディ・トリエステ国際室内楽コンクールにおいて最高位、合わせてブラームス作品最優秀演奏賞、観客投票によるⅡPiccolo新聞社パブリック賞を受賞した。
また2010年シエナのキジアーナ音楽アカデミーより名誉学位とPremio Banca Monte Dei Passchi di Sienaを授与された。

今日のブラームス、小さなレスプリフランセに豊かな響きが行きわたってブラームス最優秀演奏賞、なるほどとうなずきました。
初めてのシューマンもどこかで聞いたことのあるメロディー
アンコールは、ヴェルディの椿姫のメドレー、これがものすごい演奏でした。

このレスプリフランセの女主人とも新年のあいさつをして鵠沼を後にしました。

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