ラザレフ・日本フィル

6月10日(土)

第328回横浜定期演奏会

チャイコフスキー/ヴァイオリン協奏曲
~休憩~
ショスタコーヴィチ/交響曲第5番
指揮/アレクサンドル・ラザレフ
ヴァイオリン/山根一仁
コンサートマスター/田野倉雅秋
フォアシュピーラー/九鬼明子
ソロ・チェロ/菊地知也

若きヴァイオリニスト山根一仁君を迎えて、ラザレフとの~年齢差50才の化学反応を目撃せよ~です。
21歳の若さで数々の賞を受賞していて、次の日本フィル九州公演にもソリストとして抜擢されている。
長身の山根君は、ラザレフとも対等にチャイコフスキーを弾き切りました。
アンコールはイザイの無伴奏ヴァイオリンソナタ第2番2楽章「マリンコニア」

ラザレフのショスタコーヴィチ5番は、やはりすごい迫力で、右肩上がりですね。
アンコールはショスタコーヴィチの組曲「馬あぶ」から第3曲「民衆の祝日」、軽快なクラリネットで始まります。原作は映画音楽で12の組曲で出来ています。聴きやすいので機会がありましたらどうぞ!
ショスタコーヴィチは、暗いのも明るいのも面白い!

6月16日(金)

第691回東京定期演奏会

≪ラザレフが刻むロシアの魂 シーズン4≫ グラズノフ2

グラズノフ/バレエ音楽「お嬢様女中」作品61
~休憩~
プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第1番変ニ長調作品10
プロコフィエフ/スキタイ組曲「アラとロリー」
指揮/アレクサンドル・ラザレフ
ピアノ/若林顕
コンサートマスター/扇谷泰朋
フォアシュピーラー/千葉清加
ソロ・チェロ/辻本玲

グラズノフの「お嬢様女中」は、副題に〝ワトー風の牧歌〟とあるように、ロココ様式の雅なる宴の画家として知られるフランスのアントワーヌ・ワトーの絵の世界をイメージしたバレー。

若くして楽才を発揮した天才だったプロコフィエフ(1891~1953)のピアノ協奏曲1番は、1914年のペテルブルグ音楽院卒業試験で自作のピアノ協奏曲を課題曲に選んで弾いたといわれるその曲で、躍動感のある瑞々しい作品となっている。 若林顕さん熱演でした。
同じくプロコフィエフのバレー音楽スキタイ組曲、スキタイとは、紀元前3世紀にかけて国会の北岸地方(現在のウクライナ)に文化を築いたイラン系の遊牧騎馬民族で、ストラヴィンスキーの「春の祭典」と同じように猛々しくオーケストラが咆哮するところから始まる。

プロコフィエフが2か月ばかりですが、日本に滞在して来年で100年になります。http://blog.goo.ne.jp/sprkfv/e/0c13bd1531a7bb9a6c328fd20596a712

 

 

ロータス・クァルテット ベートーヴェン・サイクル

6月8日~6月14日まで、鶴見のサルビアホールにてベートーヴェン・サイクルが行われました。
ロータス・クァルテットは、1992年結成のグループで、今年結成25周年、シュトゥットガルトを中心に活躍している。
メロス・クァルテット、アマデウス・クァルテット、ラ・サール・クァルテットなどの20世紀を代表する名クァルテットの厚い薫陶と信頼を一身に受けてヨーロッパで頭角を現した。
鵠沼サロンコンサートにも何度か出演している馴染みのグループ。

ベートーヴェン・サイクルが終わり、サイン会をするロータス・クァルテット

ヴァイオリン : 小林幸子  マティアス・ノインドルフ
ヴィオラ  : 山碕智子   チェロ : 斎藤千尋

第1夜 6月8日(木)

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第1番ヘ長調作品18-1
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第2番ト長調作品18-2
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第3番ニ長調作品18-3
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第4番ハ短調作品18-4
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第5番イ長調作品18-5
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第6番変ロ長調作品18-6

第2夜 6月9日(金)

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第10番変ホ長調作品74「ハープ」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第11番ヘ短調作品95「セリオーソ」
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番変ホ長調作品127

第3夜 6月12日(月)

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第7番ヘ長調作品59-1「ラズモフスキー第1」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第8番ホ短調作品59-2「ラズモフスキー第2」
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第9番ハ長調作品59-3「ラズモフスキー第3」

第4夜 6月13日(火)

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第16番ヘ長調作品135
~休憩(15分)~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第13番変ロ長調作品130
~休憩(10分)~
大フーガ変ロ長調作品133

第5夜 6月14日(水)

ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第15番イ短調作品132
~休憩~
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調作品131

 

お疲れ様でした。こんな素晴らしい演奏をサルビアホールで聴けたこと、ロータス・クァルテット、平井さんどうも有り難うございました。
最後の夜、〝こんな感動的なベートーヴェンの後期、聴いたの初めてです〟と若い方が言っていましたが、その通りですね。

インキネン「ラインの黄金」

5月26日(土)

日本フィル第690回東京定期演奏会は、東京文化会館大ホールにてワグナーの楽劇「ラインの黄金」です。
サントリーホールが改修中のためなんですが、ほんとうにオペラを聴きに来たみたい、休憩なしで約2時間半。

ワーグナー/楽劇「ニーベルングの指環」序夜「ラインの黄金」(演奏会形式、字幕付き)
指揮/ピエタリ・インキネン
ヴォータン/ユッカ・ラジライネン
フリッカ/リリ・パーシキヴィ
ローゲ/西村悟
アルベリヒ/ワーウィック・ファイフェ
フライア/安藤赴美子
ドンナー/畠山茂
フロー/片桐純也
エルダ/池田香織
ヴォークリンデ/林正子
ヴェルグンデ/平井香織
フロスヒルデ/清水華澄
ミーメ/与儀巧
ファーゾルト/斉木健詞
ファフナー/山下浩司
演出/佐藤美晴
照明/望月太介
衣装スタイリング/臼井梨恵
字幕/広瀬大介
字幕製作/Zimaku ブラス
コンサートマスター/扇谷泰朋
フォアシュピーラー/千葉清加
ソロ・チェロ/辻本玲

日本フィルが総力を結集して作り上げた今回の公演は、共に体調不良のためローゲのウィル・ハルトマンが西村悟、ミーメの高橋淳が与儀巧に変更になりましたが、二人ともよくやっていました。
ヴォータンのラジライネン、フリッカのリリ・パーシキヴィ、アルベリヒのワーウィック・ファイフェの外国勢がやはりエネルギッシュで、特にこびと族のアルベリヒ役のワーウィック・ファイフェが真に迫っていてよかった。
こんな素晴らしいワーグナーを指揮したインキネンですが、全然偉ぶることなくチャーミングな笑顔で、観客のブラボーにこたえていました。

インキネン ブラームス1番

5月20日(土)

日本フィル第327回横浜定期演奏会は、ブラームス交響曲ツィクルスを締めくくるブラームス交響曲1番、それに20歳でロンティボー国際コンクール第1位に輝いた田村響君のリストピアノ協奏曲もあり、とっても盛りだくさんです。
もちろん指揮は、インキネン。

リスト/交響詩「レ・プレリュード」
リスト/ピアノ協奏曲第1番
~休憩~
ブラームス/交響曲第1番
指揮/ピエタリ・インキネン
ピアノ/田村響
コンサートマスター/扇谷泰朋
フォアシュピーラー/千葉清加、日
ソロ・チェロ/菊地知也

リストの交響詩「レ・プレリュード」は、フランスの詩人アルフォンス・ドゥ・ラマルティーヌの詩の一節「人生は、死への前奏曲である」が、この曲の改訂時に添えられていたことから「前奏曲」「レ・プレリュード」というタイトルがついた。交響詩というジャンルを切り開いたリストの人気曲です。

リストのピアノ協奏曲を弾いた田村響くん、現在30歳で白髪に髪の毛を染めていますが以前は金髪だったようです。若者と思えない抒情たっぷりのリストでした。アンコールはショパンの華麗なる大円舞曲。

そしてブラームス1番は、着想から完成まで20年以上かったといわれていますがブラームスが推敲好きだったためで、第4楽章は久しぶりに日橋君のホルンがみなとみらいのホールに響き渡り、格調高い日フィル・インキネンのブラームス・ツィクルスが終わりました。来週の「ラインの黄金」も楽しみです。アンコールはブラームスのハンガリー舞曲5番でした。

 

ロジェストヴェンスキー ブルックナー5番

5月19日(金)

読響第568回定期演奏会は、最初スクロヴァチェフスキが振る予定だったのですが、スクロヴァチェフスキの死去(今年の2月21日)により、ロジェストヴェンスキーがシャルク版で演奏することになりました。

ブルックナー/交響曲第5番(シャルク版)
指揮/ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー
コンサートマスター/長原幸太

最初の1音から心に響いてくる音でした。
カリスマ性があるとか今ではあまり演奏されない「シャルク版」での演奏だとかと言われていますが、おちゃめな巨匠という印象です。
1931年モスクワ生まれ、数々の交響楽団で指揮をし、1979年読響で初めて客演して以来ショスタコーヴィチ、グラズノフ、プロコフィエフ、ストラヴィンスキーなどロシア音楽のスペシャリストとして共演を重ね、90年には読響名誉指揮者に就任した。

レストラン「ミクニ」でランチ

5月18日(木)

いつもの仲間とレストラン「ミクニ」でランチです。

今日は、7名様の大入り満員です。

○玉ねぎのキッシュ

○東京杉並の新玉ねぎと立川産ケールの青汁風冷製ヴルーテ、ミルクの泡と福井産甘海老のフリット和え、キュルキュマ(ウコン)風味

○千葉県産豚フィレ肉ステーキのロールキャベツ風、東京小平のキャベツのプレゼと椎茸・しめじのソテー添え、からしトマトソース、フェンネルシードの香り

○小笠原産パッションフルーツのジュレとブランマンジェ、ライチのシャーベット、ピスタチナッツのケークの盛り合わせ

○コーヒーと小菓子(カシスオレンジのマカロン)

名店だけあってとても美味しいランチでしたが、何年かぶりに会った人が2・3人いたので、お話の方に花が咲いてしまったような気がします。

ボランティア活動で出会った人たち、今でも何かをしている人が多く話のタネが尽きません。

ホテル・ド・ミクニ:https://oui-mikuni.co.jp/

 

吉野直子さんハープ・ソロリサイタル

5月9日(火)

363回鵠沼サロンコンサートは、急遽決まった吉野さんのハープ・ソロリサイタルです。
補助椅子がたくさん並べられいつもよりざわついた演奏開始前、
静かにジーパン姿の吉野さんが、調弦に来ました。

私たちの隣には、吉野さんの家族らしき方々がいました。
お父様はクレディスイス信託銀行の元社長、母様はやはりハープ奏者、そのお母様らしき方がその中にいました。直子さんはロンドンで生まれ、6歳からロサンジェルスでスーザン・マクドナルドにハープを習い始めた。

フランシスク/クーラント、パヴァーヌとブランル(J.B.ワイデンソール/M.グランジャニー編)
J.S.バッハ/シャコンヌ(D.オーウェンズ/吉野直子編)
ブラームス/間奏曲変ホ長調作品117-1
ブラームス/ラプソディ変ホ長調作品119-4
~休憩~
ブリテン/ハープのための組曲作品83
グランジャニー/「子供の時間」組曲作品25
ルニエ/黙想
トゥルニエ/朝に 作品39
吉野直子

前半は、アレンジした曲で、後半はハープソロの曲。
観客と1メートルの距離で演奏するのはとても緊張するそうで、聴く方も興味津々、休憩時間にはハープの周りに集まってざわざわするので、吉野さんが、後半演奏前にハープについて説明をしてくれました。ハープは、大体40㎏くらい、ペダルを上下することによって半音を鳴らすのだそうです。
ブリテンは英国人ですが、グランジャニー、ルニエ、トゥルニエは、共にフランス人、ハープはフランス的なのでしょうか。
アンコールはドビュッシーの「月の光」ハープにぴったりの曲と吉野が言うように、美しいハープの魅力に取りつかれながら演奏会は終わりました。
ハープの音色も素敵でしたが、吉野直子さんも素敵な人ですね。
吉野さんのお母様、京響のハーピストだったと聞きます。
皆さまも機会がありましたら是非どうぞ!

インキネン・ブラームス

日本フィル東京定期と日本フィル横浜定期で、インキネン・ブラームス ツィクルスが行われています。


横浜定期のアフタートークでこれからの抱負を語るピエタリ・インキネン

 

4月14日(金) 日本フィルハーモニー 第689回東京定期演奏会
オーチャードホール

ブラームス/交響曲第3番
~休憩~
ブラームス/交響曲第4番
指揮/ピエタリ・インキネン
コンサートマスター/木野雅之
フォアシュピーラー/千葉清加
ソロ・チェロ/辻本玲

インキネンによると、ワーグナーやブルックナー、ブラームスなど、ドイツ・ロマン派の音楽はオーケストラの基本となるもので、オーケストラの向上に必要とのことです。

 

4月22日(土) 日本フィルハーモニー 第326回横浜定期演奏会
横浜みなとみらいホール

ブラームス/悲劇的序曲
ニールセン/フルート協奏曲
~休憩~
ブラームス/交響曲第2番
指揮/ピエタリ・インキネン
フルート/真鍋恵子
コンサートマスター/千葉清加
フォアシュピーラー/九鬼明子
ソロ・チェロ/菊地知也

デンマークの作曲家 カール・ニールセンのフルート協奏曲は、日フィルの首席フルート奏者、真鍋恵子が美しいフルートの音色を聴かせてくれました。

1860年代前半から楽都ウィーンで活躍するブラームスは、夏の間に避暑地で作曲したものを秋や冬に発表するというパターンで作曲をし、ヴェルター湖畔ペルチャッハの陽光や微風をも映し出す第2番は、誕生時から幸せな交響曲だった。

横浜定期はアンコールがあり、なんとインキネンでは初めての「ハンガリー舞曲第4番」でした。重厚感のある素晴らしい舞曲でした 全曲聴いてみたい。

次のブラームス・ツィクルスⅢは、やはり横浜定期(5月20日)でブラームス交響曲1番です。あとリストのピアノ協奏曲1番が田村響さんで。

 

長柄音楽祭

4月5日、7日、9日は、千葉県長柄にある「リソル生命の森」で、クァルテット・エクセルシオ主催の「長柄の春 室内楽の和 音楽祭」が開かれ、私たちは5日と9日に出かけました。

 

4月5日(水)14時開演

シューヘルト/弦楽四重奏曲第7番
シューベルト/弦楽四重奏曲第8番
~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」
クァルテット・エクセルシオ

 

4月9日(日)11時開演

モーツァルト/フルート四重奏曲第1番
シューヘルト/弦楽四重奏曲第12番「断章」
プロコフィエフ/フルート・ソナタ
~休憩~
シューマン/ピアノ五重奏曲
クァルテット・エクセルシオ、山野雅美(フルート)、上野範子(ピアノ)、野本哲雄(ピアノ)

 

演奏後は、お茶とケーキでくつろぎ、、エクセルシオのアンコールの数々を連絡バスが出る直前まで楽しみました。

 

 

 

 

サルビア・ホール クァルテット・エクセルシオ

3月27日(月)

サルビア・ホールでクァルテット・エクセルシオの演奏会です。
オール・シューベルト(1797~1828)で、シューベルトの「死と乙女」が最後に演奏されました。

シューベルト/弦楽四重奏曲第2番ハ長調D.32
シューベルト/弦楽四重奏曲第8番変ロ長調D.112
~休憩~
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番ニ短調D.810「死と乙女」
クァルテット・エクセルシオ

シューベルトは、短い32年弱の生涯に16曲の弦楽四重奏曲を作曲している。
2番は15歳、8番は17歳、14番(死と乙女)は27歳から2年の歳月をかけて作られている。

2番、8番は家族や友人たちと演奏して楽しんでいた「家庭内四重奏曲」と呼ばれるものです。
14番「死と乙女」というのは、その10年ほど前に書いた歌曲「死と乙女」のピアノ伴奏の重々しい旋律を2楽章(変奏曲)の主題として使用したからで、シューベルトの弦楽四重奏曲といえば「死と乙女」といわれるほど有名。

 

ドラマ「カルテット」最終回

3月21日(火)

夜、鵠沼サロンコンサートから家に帰って録画してあったTBSドラマ「カルテット」最終回を観ました。犯罪者として有名になってしまった、真紀(松たか子)は、スズメと家森と別府に居場所を見つけられて、軽井沢に戻り、軽井沢の大賀ホールで演奏会を開こうということになり、週刊誌ネタで客を集めることになった。

大賀ホールで演奏されるのが
:「死と乙女」 作曲 シューベルト スズメちゃんにどうしてこの曲えらんだの?
:「序曲 ドラゴンクエストより」 作曲 すぎやまこういち  学生が喜んで聴いていますね!
:「Music for Found Harmonium」 作曲 Traditional  元はアイルランド民謡です。路上でウキウキ楽しそうです。

というわけで、ドラマとしての最後はあっけないものでしたが、
〝好きなことを趣味にするのか夢にするのか、趣味にできたら幸せだけど、夢にするなら泥沼だ〟
〝音楽を趣味にするタイミング、夢をあきらめるタイミングが向こうから来たんです〟
〝この一年間は決して無駄じゃなかった、夢は必ずかなうものではないし、夢を見て損するものは何もなかった〟
など、グッとくる言葉がたくさん散りばめられており、松たか子と満島ひかり、
松田龍平と高橋一生の演技と歌唱力がとってもいいチームワークを奏でていた。

最後、車の中で4人で歌う椎名林檎の「おとなの掟」は、小気味いいですね!

 

ハンブルグ・トリオ in 鵠沼

3月21日(火)

お彼岸なのに催花雨(さいかう)~早く咲けとせき立てるように降る雨~が降って寒い。
すっかり我が家で定着してしまった鵠沼でのサロンコンサートに行ってきました。

シューマン/ピアノ三重奏曲第2番へ長調作品80
ショスタコーヴィチ/ピアノ三重奏曲第2番ホ短調作品67
~休憩~
ブラームス/ピアノ三重奏曲第1番ロ長調作品8
ハンブルク・トリオ

「ピアノ・トリオの世界」と題された、ピアノとヴァイオリンとチェロの三重奏です、
余り聴く機会がないのですが、今回は3曲ともメインと言っていいくらいの曲だという平井さんの解説です。
ピアノ三重奏曲はだれかの追悼曲として作曲される場合が多いそうです。

ヴァイオリンは塩見みつる、日本人の女性です。チェロはヴィタウタス・ソンデキス、リトアニア出身。ピアノは、エバーハート・ハーゼンフラッツ、ドイツ出身。

3曲の中でもショスタコーヴィチの2番が特に面白い。1944年に作曲されている。
始めチェロが高音でか細く頑張っているのにヴァイオリンは悠々と低音で歌い、そしてピアノが入る。
そして最終章では、もの悲しいユダヤ旋律がズンチャカ、ズンチャカ流れる。
悲しくって、滑稽なユダヤのリズムが何とも面白いんです。

 

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